機内上映で一番感動したのが「ウォーリー」だった。
評判が良いのは知っていたので、相当期待して見て、それ以上に満足する。
人間の文明が滅んだあとの地球で、植物のない燃えないゴミだらけの地球を掃除する(?)ロボット、ウォーリーの話。
いかにも旧式のロボットという印象のウォーリーが、コミカルにお茶目にキュートに動き回る。人間的な社会性に憧るウォーリー。いつか誰かと手をつなぎたい、そういう想いを抱きながらも孤独に生きていた。
ところがある日、そこにまさかの探索ロボットが地球外からやってくる。この探索ロボットにアプローチするウォーリー。
しかし、あるものを発見したとたん、突然、彼女との別れが・・・。追いかけるウォーリー、その先で出会ったものとは一体。
私の感動ポイントは、やはりウォーリーが探索ロボットに出会って初めて孤独から脱出しようとするところ。
ウォーリーのキュートさによって相当観客は感情移入させられ、その孤独さを共有する。
探索ロボットは完全なツンデレで、徐々にウォーリーと通じ合っていくところがミソだが、それが本当になかなかうまくいかない。
通じ合ってきたと思ったら、外部からの邪魔。
この障害を乗り越えるなかで、両者の絆は一層深まっていくのであった。
このメインの筋書きはいたって単純だが、しかし見事場映像美と丁寧な演出に支えられ、ぐぐっと引きこまれる。
物語の後半、展開はマトリックスのような話になるのだが、そこでも社会性および主体性を奪われた人間が登場。
全体に無機物と有機物の対比が、孤独と社会性の対比とパラレルで、ストーリー全体のダイナミクスを形成している。
基本的にピクサーのアニメ映画はストーリー自体複雑ではないし、哲学らしい哲学もそれほど複雑ではないかもしれない。
しかし、物語を描くうえできわめて基本に忠実、シンプルであるがゆえに力強い構成になっている。コントラストとダイナミクスの付け方は、学ぶべきところが少なくない。
それに対して、映像は非常に複雑。架空のヒトやモノをまさに生きているかのように描くというアニメーションの本質を徹底的に追究している。
ウォーリーの孤独と、物語のなかで得る絆は、自分自身が彼女と過ごしてきた日々を思い起こさせ、観終わったあと、物語に涙するとともに、今回の日本での彼女との日々を思い出して、再度涙するという二重の涙に終わった。
誰かと分かり合う喜び。苦難をともにする力。
それはやはり物語でしか描けない種類のテーマだなあと改めて思った。
評判が良いのは知っていたので、相当期待して見て、それ以上に満足する。
人間の文明が滅んだあとの地球で、植物のない燃えないゴミだらけの地球を掃除する(?)ロボット、ウォーリーの話。
いかにも旧式のロボットという印象のウォーリーが、コミカルにお茶目にキュートに動き回る。人間的な社会性に憧るウォーリー。いつか誰かと手をつなぎたい、そういう想いを抱きながらも孤独に生きていた。
ところがある日、そこにまさかの探索ロボットが地球外からやってくる。この探索ロボットにアプローチするウォーリー。
しかし、あるものを発見したとたん、突然、彼女との別れが・・・。追いかけるウォーリー、その先で出会ったものとは一体。
私の感動ポイントは、やはりウォーリーが探索ロボットに出会って初めて孤独から脱出しようとするところ。
ウォーリーのキュートさによって相当観客は感情移入させられ、その孤独さを共有する。
探索ロボットは完全なツンデレで、徐々にウォーリーと通じ合っていくところがミソだが、それが本当になかなかうまくいかない。
通じ合ってきたと思ったら、外部からの邪魔。
この障害を乗り越えるなかで、両者の絆は一層深まっていくのであった。
このメインの筋書きはいたって単純だが、しかし見事場映像美と丁寧な演出に支えられ、ぐぐっと引きこまれる。
物語の後半、展開はマトリックスのような話になるのだが、そこでも社会性および主体性を奪われた人間が登場。
全体に無機物と有機物の対比が、孤独と社会性の対比とパラレルで、ストーリー全体のダイナミクスを形成している。
基本的にピクサーのアニメ映画はストーリー自体複雑ではないし、哲学らしい哲学もそれほど複雑ではないかもしれない。
しかし、物語を描くうえできわめて基本に忠実、シンプルであるがゆえに力強い構成になっている。コントラストとダイナミクスの付け方は、学ぶべきところが少なくない。
それに対して、映像は非常に複雑。架空のヒトやモノをまさに生きているかのように描くというアニメーションの本質を徹底的に追究している。
ウォーリーの孤独と、物語のなかで得る絆は、自分自身が彼女と過ごしてきた日々を思い起こさせ、観終わったあと、物語に涙するとともに、今回の日本での彼女との日々を思い出して、再度涙するという二重の涙に終わった。
誰かと分かり合う喜び。苦難をともにする力。
それはやはり物語でしか描けない種類のテーマだなあと改めて思った。