うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

北大の桜

2010年05月09日 23時29分25秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
楽しい楽しい週末ももうすぐ終わり、明日からまた学校です。
何歳になっても日曜の夜は物憂いものです。
明日から1週間、酵母でタンパク質を大量に発現させる作業があるので、また忙しくなりそうです。次週の月曜日には雑誌会も当たっているしなぁ・・。でも頑張って研究者への階段を登っていくしかありませんね。

ところで、札幌市では今月7日に桜の開花が宣言されました。札幌の標本木は、円山公園のソメイヨシノだそうですが、北大では結構前から桜が咲いていました。
今日は、北大構内を散策して花見を楽しみました。


北大の正門から構内に入ると、広い緑地「中央ローン」が迎えてくれます。
夕方に散策したので、木々の影が伸びていて綺麗ですね。私はこういう画が好みです。


去年の12月には、雪景色だったこの場所も・・・、


今では緑が映えます。よく見たら、木の影の方向がだいぶ違いますね。撮影時刻的にはあまり違わないはずなので、太陽高度の季節変化によるものでしょう。

この川は、以前北大構内を流れていたサクシュコトニ川を復元したもので、大学構内の景観に潤いを与えてくれています。
水と言えば、北大の上水はちょっと面白い特徴があります。実は、北大で使用される水の大半は井戸水で、水道水はあまり使われていません。トイレ用水や飲料水から実験器具の1次洗浄水まで、広く井戸水が使われています。それだけ水が綺麗ということもあるのでしょうけど、実際のところは水道料金の節約という側面が強いそうです。そういえば、琉球大学でも学内のダム湖「千原池」の水をトイレ用水に使っていましたね。

閑話休題、

中央ローンでも桜が咲いていました。夕方なので日陰になっちゃってますね・・。


でも、近くに寄って見ると、なかなか綺麗な花が楽しめました。
ようやく北海道にも春が来たのだと実感が湧きます。西日本とは1ヶ月くらい季節がずれているようですね。まだまだ朝晩はよく冷えて、吐息が白くなることもしばしばですが、これから本格的に緑が増えていくことでしょう。


暖かくなってくると、北大の構内で目にする機会が増えるのがこのジンギスカンパーティー、通称ジンパです。今日もいくつかのグループがエルムの森でジンパに興じていました。匂いだけで美味しそう・・。じゅるるるる。






無事、帰宅。

2010年05月05日 17時54分43秒 | えぞ日記(北海道編)・・旅
支笏湖で日の出を拝んだ後、国道453号線を走り札幌に戻りました。
日の出を見た場所から、支笏湖を東回りに4分の3周したのです(湖西側の最短ルートは通行止めでした)が、途中でまた素晴らしい風景に出くわしました。
正面に逆さ富士のように見えているのは、風不死岳です。日の出もダイヤモンド富士のようでしたし、つくづく富士山みたいな山です(形は少々いびつですけれども)。

国道453号線は峠道で、走り屋のコースになっているらしく、途中で猛スピードのバイクやミニレーシングカーと何度かすれ違いました。私はごくごく普通のスピードで走り、支笏湖を離れて1時間ほどで札幌市街に至りました。


大通公園近くの繁華街の朝。まだ人は少ないですが、先ほどまで居た支笏湖とはエラく違う景色です。

午前10時前にレンタカーを返却し、今回の旅を終えました。走行距離は24時間で650km、直線だと奈良から鹿児島の大隈半島の先端くらいまでの距離に相当する長距離でした。羊蹄山を見て、洞爺湖に行き、大沼で夕日を見送り、登別温泉に浸かり、支笏湖で朝日を拝む・・、改めて振り返ると内容盛り沢山のドライブでしたね。今日はほぼ徹夜だったので、帰宅後は寝床に直行しました。
北海道移住後、ほとんど札幌から出ることも無く大学と自宅を往復する日々ですが、こうやって旅してみると、やはり北海道は素晴らしい自然景観に溢れているのだということを実感しました。


謎の光!?

2010年05月05日 05時08分21秒 | えぞ日記(北海道編)・・旅
風不死岳(標高1103m)の方から日が昇ってきそうなので、眺めていたのですが、その横に妙な光の筋が見えてきました。
写真の左側に写っている小さな虹のようなものがそれです。カメラのレンズの反射光ではなく、はっきりと肉眼でも見えています。
後で調べてみよう・・。

追記:調べたところ、どうやら「幻日」という現象のようです。名前は聞いたことがありましたが、実物は初めて見ました。
風が弱い日に、大気中に浮かぶ六角形の氷の結晶が水平を向き、太陽の光を受けてプリズムとして働くために起こる現象だそうです。

支笏湖の夜明け

2010年05月05日 04時08分50秒 | えぞ日記(北海道編)・・旅
道央道樽前サービスエリアで仮眠を取った後、苫小牧西インターで高速を降り、支笏湖までやってきました。
湖のほとりに今立っています。
恐ろしいほどに幻想的、まさに幽玄な光景です。


支笏湖北側には、恵庭岳(標高1320m、恵庭市の名称の由来)を中心に山が連なり、銭湯の壁画のような、嘘みたいに美しい景色が広がっています。


凪いだ湖面に小石を投げ込むと、波紋がどこまでも広がっていきます。何度も投げては眺めるのを繰り返しますが、見ていて全く飽きません。
あまりに湖面が凪いでいるので、距離感が分かりませんが、対岸までは7キロも離れています。

登別温泉

2010年05月04日 22時04分59秒 | えぞ日記(北海道編)・・旅
今、登別温泉にいます。一風呂浴びてきたところです。

実は、今日借りているレンタカーは24時間契約なので、明日の朝10時までに札幌に戻らねばなりません。函館で日の出を迎えると、その後札幌まで戻るのが大変そうなので、今夜の内に札幌近辺まで戻っておくことにしたのです。

大沼から登別までは2時間半ほどかかり、温泉街に着いたのは午後9時半近くでした。
事前にケータイで日帰り入浴のできる場所を調べていたのですが、最も遅くまで営業している、「夢元(ゆもと)さぎり湯」は午後9時半までという情報でした。なんとか間に合うよう、カーナビの到着予想時刻より1時間以上短縮しましたが、既に営業終了時間間際・・。半ば諦めつつも、車を停めて玄関前まで来たところ、なんと「午後10時まで営業」との案内が書かれていました。すぐさま、中に入り入湯したのは言うまでもありません。
入湯料は390円、銭湯並の安さで登別の湯に入れて、体も財布もほくほくでした。
露天風呂こそありませんでしたが、「目の湯」と「1号乙泉」の2種類の湯が味わえ、気泡風呂で筋肉の疲労もかなり癒せました。極楽、極楽ー。
上の写真の、手前から2軒目、一際大きな建物(登別栗林ビル)の地下に「さぎり湯」があります。温泉街に温泉を供給する会社の直営だそうで、心なしか硫黄の香りも一層濃厚でした。

このあとは、とりあえず高速に乗り、どこかのサービスエリアで仮眠して、支笏湖辺りで日の出を拝もうと思います。

大沼国定公園

2010年05月04日 18時21分46秒 | えぞ日記(北海道編)・・旅
森町から国道5号線をさらに南下し、大沼国定公園まで来ました。

大沼公園の湖沼は小沼と大沼に分かれているのですが、こちらは小沼側の景色です。湖面に夕日が反射して、とても綺麗です。
ただ、こちら側はちょっと駐車場から離れていますし、人の気配も少ないので、日が暮れたら少々怖そうです。なので、あまり長居はせずに大沼側に移動することにしました。


駐車場を挟んで反対側に少し歩いたところに、絶景スポットを見つけました。
駒ヶ岳が正面に見えるこの場所は、遊覧船乗り場の近くの小島で、道もちゃんと舗装されていて帰りも心配なさそう・・。さらにベンチが設置されていますから、ここでしばらく景色を眺めながら「いかめし」を食べることにしましょう。



ご覧ください、まさにイカそのものです。この皮の中に、ご飯が入っていて、秘伝のタレと絡まり、絶妙な味を醸し出しています。実に美味く、懐かしい味です。


ちなみに、7年前の「いかめし」の写真。イカがやや小ぶりだったのか、3杯入っていますね。携帯電話も懐かしい形だ・・。





森駅

2010年05月04日 17時23分49秒 | えぞ日記(北海道編)・・旅
ウィンザーホテル洞爺でのセレブなひとときを終えて洞爺湖を出発して1時間40分、豊浦から道央道を使い、函館の一歩手前の森町までやってきました。
道央道が知らない間に延伸されていて、カーナビの予想よりも1時間以上早く着きました。
現在の道央道の終点、落部インターからは国道5号線に下りたのですが、その沿線からは駒ヶ岳がよく見えました。

実はこの山も郷土富士の一つで、渡島富士の別称を持ちます。
国道5号線は流れの速い国道として有名で、今日も高速道路なみの速度で流れていました。スピードの出しすぎが原因か、対向車が自損事故を起こしているのを途中で見かけましたし、もっとゆっくり走った方が安全だと思うのですけどね。(あの速さじゃ原付や自転車で安心して走れませんよ・・)

ところで、森駅といえばあれですよね。


そう、名物駅弁の「いかめし」です。全国のデパートの駅弁大会で、毎回トップの売り上げを誇る凄い駅弁です。駅に着いて早速購入しました。
7年前の北海道旅行の際に、函館からSL函館大沼号に乗って森駅まで来て、初めて「いかめし」を食べたのですが、なんとも忘れられない味でした。

当時の写真。これがSL初体験でした。また乗りたいものです・・。

さて、せっかく買った「いかめし」ですから、どこか景色の良いところでじっくり食べたいものです。日没までまだ時間がありますし、大沼公園にでも行きますかね。

ウィンザーホテル洞爺

2010年05月04日 14時52分36秒 | えぞ日記(北海道編)・・旅
今度は一気に山を駆け上がり、ウィンザーホテル洞爺に来ました。2008年に行われた北海道洞爺湖サミットのメイン会場と言った方が分かりやすいですね。バブルの遺産で、一時は休業に追い込まれたホテルが、一躍世界政治の表舞台に選ばれるまでに復活したという、面白い経歴を持っています。
宿泊・・は資金的に出来るわけがありません。喫茶店でコーヒーでもと思って来ました。

ホテルは625mの山頂にあり、東に洞爺湖、西に内浦湾(噴火湾)、そして北に羊蹄山が見える、素晴らしい立地です。私以外にも日帰り客が大勢来ており、すっかり観光名所になっているようです。


日帰り客向け駐車場からの洞爺湖の展望。高さがあるので、湖の全容がよく分かりますね。


羊蹄山側の展望も素晴らしい・・!広々としていて、気持ち良いですね。
右側に尻別岳と貫気別山が見えていますが、札幌から洞爺湖への道は、ちょうどその間を抜けてくるルートでした。中山峠は山の向こう側にあります。


西側のテラスからホテル内に潜入・・。凄い規模の大窓ですね。窓の外には、内浦湾の沿岸の景色が遥かに見えています。


こちらは反対の東側にある宿泊客専用ロビーの大窓。窓側からは洞爺湖の絶景が望めるはずですが、私は日帰り客なのでこれ以上先には入れません・・。


エントランスロビーの真ん中にある、カフェ・ゼットにてケーキセットを食べることにしました。ケーキは数十種類から選べるのですが、今日はマカロン・ピスターシュを選択しました。ケーキセットは定額なので、単純に元のケーキの値段が一番高いものを選んだという無粋な理由です。(既にセレブな感覚では無いですがな・・)

昼下がりのひととき、美味しいお菓子とコーヒーを楽しみながら、しばしセレブな気分を味わいました。

-おまけ-

2008年北海道洞爺湖サミットで使われた円卓。実はこれは、サミット開催直後の08年9月に、今は無き「私のしごと館」の特別展で撮影したものです。当時からしごと館は存廃の議論の的になっていたので、潰れる前に見ておこうと思って行ったところ、たまたまこのイベントが開催中だったのです。紛れも無く本物の会議机です。当時の福田首相の座った席に、私も座りましたよ。

洞爺湖畔

2010年05月04日 14時15分02秒 | えぞ日記(北海道編)・・旅
展望台から湖畔まで下ってきました。
今日は風がそこそこ強いので、海みたいに見えます。
羊蹄山が背景に聳えてるのが分かるでしょうか?富士山っぽい山と大きな湖の組み合わせ・・、箱根の芦ノ湖を思い出します。面積はこちらの方が10倍ほども大きいんですけどね。


右手には、洞爺湖温泉街がすぐそばに見えます。さきほどのサイロ展望台からは、ほぼ湖の対角線上に位置します。ここで温泉に入っても良いのですが、もうちょっと色々周りたいので、ここでもお預け、再びドライブを続けることにします。


湖畔には謎のオブジェが点在しています。何故に顔・・・!?

洞爺湖(サイロ展望台)

2010年05月04日 13時44分59秒 | えぞ日記(北海道編)・・旅
札幌を出発して3時間半、洞爺湖に到着しました。
ここはサイロ展望台という場所で、なかなかに壮大な光景が見られます。


洞爺湖の景観。写真左に、洞爺湖中央にある中島が見え、写真右奥には有珠山の山々が見えています。有珠山は10年ほど前にも大噴火を起こした、バリバリの活火山ですね。


サイロ展望台の名前の由来は、このサイロが付いた牧場風の建物のようです。
中は売店や休憩室となっています。


ここからの羊蹄山もなかなかのものです。
ところで、私はてっきり羊蹄山という山名は羊の蹄に似ているから付いたと思っていたのですが、そうではないようです。古く日本書紀の阿倍比羅夫伝に出てくる、後方羊蹄(しりべし)という地名から後方羊蹄山(しりべしやま・こうほうようていざん)という名が付けられ、あまりに難読なために羊蹄山に短縮されたのだとか・・。地図上で羊蹄山の名が正式に使われるようになったのは昭和の後半になってからだそうですから、意外に最近定着した名前だったのですね。


実は、この展望台からはヘリコプター遊覧飛行が飛んでいるのですが、通常五万円かかるところ、今日は連休企画で五千円で乗れるのだそうです。
中山峠でその情報を仕入れ、乗ってみようかなとも思ったのですが、資金に余裕が無いので、今日は見送ることにしました。
ちょうど今、ヘリコプターが飛び立っていきました。

羊蹄山

2010年05月04日 12時41分53秒 | えぞ日記(北海道編)・・旅
中山峠から喜茂別町の市街地まで下りてきました。
峠からではうっすらとしか見えなかった羊蹄山ですが、ここまで来るとはっきり見えますね。
なんとか富士と名のつく山は全国に数あれど、最も本物に近いのは、この羊蹄山だと私は思います。高さは1898mで、本物のちょうど半分くらいの高さですが、山容は本物によく似ていますね。

実は7年前の北海道旅行の際、羊蹄山見たさに長万部から小樽まで函館本線(通称山線)の普通列車に乗ったのですが、旅疲れのせいで乗車直後に眠ってしまい、羊蹄山は全く見られなかったという苦い思い出があります。そんなこともあって、今日の羊蹄山の眺めには感動もひとしおです。天気が良くて良かったー!(^^)v

-おまけ-
全国の富士山特集

山梨県:本物の富士山
2007年3月に撮影。高さ、形共に本物の迫力がありますね。


鳥取県:伯耆富士こと大山
2003年4月に撮影。大山は見る角度でかなり印象が変わる山ですが、この角度だと結構富士山に似ていますね。
高校時代、全都道府県踏破の達成を目指し、青春18きっぷで島根を旅したときの写真です。この後、デジカメを購入した後にも伯備線には乗りましたが、そのときは天気が悪くて大山は見えませんでした。


鹿児島県:薩摩富士こと開聞岳
2004年1月に撮影。薩摩半島の南端に飛び出した綺麗な円錐状の火山です。このときも全都道府県踏破の一環で、鹿児島県を訪ねました。後に、沖縄から船で鹿児島に渡ったときには、25時間の船旅(しかも台風で大荒れ)の終盤に朝靄に浮かぶ開聞岳が見え、安堵したものです。


沖縄県:本部富士こと目良山(みらむい)
2009年1月に八重岳から撮影。実は沖縄にも「富士」があるんですよ。高さは僅かに250mほどの低い山ですが、ちゃんと「ふるさとの富士」の一つとして公認されています。
写真右側に写る、二つのピークを持つ山が目良山で、見る角度によっては富士山っぽく見えるそうです。ちなみに、写真左側の沿岸は海洋博記念公園です。




中山峠

2010年05月04日 11時55分57秒 | えぞ日記(北海道編)・・旅
連休も後半に入りましたね。
やはり、せっかくの連休、家でごろごろしているのは勿体ない!・・・てことで、今日からドライブに出発しました。


ネットで格安で予約したレンタカー屋さんは、ススキノの南に位置する中島公園の近くにあり、我がアパートから地下鉄南北線で中島公園駅に出て、徒歩で向かいました。その途中、懐かしい建物の前を通りました。昨年の受験の際に泊まった、札幌オリエンタルホテルです。(上の写真)
8ヶ月前は、まだ札幌での生活は夢でしかなかったんですよね・・。ちょっと感慨深いです。


レンタカー屋さんで車を借り、午前10時に札幌を出発。
今日の車はマツダ・デミオ(3代目)、2007年から販売されている現行型です。2代目デミオは以前、沖縄のレンタカーで借りたことがありましたが、現行型はやや小型化・軽量化されたようで、車内空間は狭くなったものの、走りは先代より良くなった印象です。


国道230号線で西進すること30分、定山渓温泉まで来ました。ここまでは、7年前の高校の理研部生物班の研修旅行のときに来たことがあります。せっかくのドライブなので、温泉はもっと遠いところで入ることにして、歓迎の看板を横目に見て、先を急ぎました。



そして先程、中山峠に到着しました。
ここは、札幌から函館や洞爺湖方面に向かう際の最短ルートにあり、峠の道の駅からはあの蝦夷富士、羊蹄山が眺望できる名所として知られています。
この辺りはまだまだ積雪が残っていて、冬に逆戻りしたような感覚です。ただし、日差しが結構強いので車内気温は高くなりますね。

ここでしばらく小休止した後、南西の方向に向かうつもりです。


おお、本当に羊蹄山がよく見える!

連休2日目

2010年05月02日 23時55分10秒 | えぞ日記(北海道編)・・趣味
徹夜明けの今日は、正午過ぎに起床しました。
寝覚めはすっきり、早速朝シャンならぬ昼シャワーを浴びて、外出しました。

今日は、昨日実験が長引いたために行けなかった、大型家電店巡りに繰り出しました。
お目当ては、先日発売されたばかりのパナソニックの3Dプラズマテレビの体験です。
札幌駅近くには大型家電量販店があり、きっと店頭で展示されていると思ったのです。

先にヨドバシカメラ、次にビックカメラと回りましたが、ちゃんとどちらでも3Dテレビの体験展示が行われていました。

今年になって、家電各社は3D表示に対応したフルスペックハイビジョンテレビを続々発表・発売してきています。世界初の発売となった韓国サムスンに続き、パナソニックは4月21日に3DフルHDテレビを発売しました。今後も、ソニーが6月に、シャープも夏商戦までに投入すると発表していますから、今は一気に3Dテレビ商戦が加速しつつある状況ですね。(私はシャープにかなり期待しています)
パナソニックが今回発売したのは、54v型と50v型の2サイズのプラズマテレビです。
フレームシーケンシャル方式を採用しており、3D映像は専用メガネをかけて視聴することになります。


売り場に置いてあった解説パンフレット。明らかに○研の教材付き雑誌のパロディで笑いました。専用メガネもなかなかスタイリッシュなデザインですね。
この解説パンフやインターネット上の情報を元に説明すると、フレームシーケンシャル方式は、画面上に右目用と左目用の画像を交互に高速で映し出す方式だそうです。メガネにはテレビと連動した超高速の液晶シャッターが備わっており、右目用画像が表示されているときは右のシャッターを、左目用画像が表示されているときは左のシャッターを開放する仕掛けです。毎秒右目60コマ、左目60コマの計120コマのフルHD画像を表示するため、通常のフルHD用テレビ(秒間60コマが基本)の2倍の処理能力が必要となります。また、ブルーレイの再生機器も3D対応のものが必要です。
他に、3Dテレビ用には偏光メガネを利用した方式もあるそうで、そちらは画面の左右や上下に分割表示された右目用画像と左目用画像をテレビ側で1枚に合成し、それを偏光メガネで左右の目に分けて見させるという方式です。既存のDVDやブルーレイ再生機器が使え、現行の放送でも対応できる利点がありますが、ようは1枚の画像を2つに分けて目に入れるため、画素数は半分に落ちてしまいます。

まあ原理的な話はこれくらいにしておいて、今日パナソニックの3Dテレビを見た感想を言いますと、正直予想以上に立体的に見えました。既存の3D映像だと画像がダブって見えがちなのですが、このテレビではほとんど感じませんでしたし、フルHDですから質感が素晴らしく、まるですぐそこに実物があるかのようでした。サンプル映像として、石川遼選手のプレー風景や、ビーチボールの試合、映画の予告編、ミュージックビデオなどが流れていましたが、特にゴルフボールがこっち向きに飛んでくる映像では、思わず唸ってしまうくらい立体的に見えました。
ただ、体感してみて分かる欠点も有りました。これはフレームシーケンシャル方式の特性なのですが、裸眼に比べるとかなり映像の明度が下がってしまいます。また、映像によってはメガネと映像の連動がうまく行かず、ややカクカクして見えることもありました。その辺は、多分今後改善されていくのだと思いますが、最後に根本的な問題が・・。しばらく3D映像を見ていると、軽く画面酔いしてしまったのです。慣れないと、長時間の視聴は脳に負担となりそうです。
今後、スポーツや映画、ゲーム関連で3D映像コンテンツは確実に増えていくと思いますが、欠点を踏まえると、やはりテレビは2Dで見るものという原則は崩れないように思います。大体、ニュースや俳句、囲碁将棋に3Dは求めませんよね。今のところテレビ自体もお高い(50v型で43万円!)ですし・・。

ともあれ、買う、買わないは別にして、こういった実用的な3Dテレビが出てきたことに、着実に思い描いていた未来に近付いているのだなと実感した今日なのでした。


全く本筋と関係ないのですが、ビックカメラの前に鯉のぼりが飾られていました。屋根よりはかなり低いな・・と写真に撮ってしまいました。

日曜の朝

2010年05月02日 05時24分06秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
清々しい朝です。
・・・と言いたいところですが、激しく眠いです。
まさか徹夜で実験することになろうとは・・。(2時間くらいで終わるつもりだったのに)

昨日は、このブログのデザインテンプレートの編集をした後、久々に散髪屋に行き、頭をスッキリさせた後に研究室に向かいました。
休日ながら、私以外にも数名の学生が登校しており、安心して実験の準備に取り掛かりました。しかし、その後不運な失敗が重なり、予想外に時間がかかってしまったわけです。

失敗は、いずれも分光光度計でのものでした。
1回目は、分光光度計を使って実験用菌液の濃度を調製する際に、必要以上に希釈してしまい、最初の秤量の段階からやり直すはめになりました。(過度に分光光度計の値を信頼してしまったのが敗因)
2回目は、別の分光光度計を使って菌が死滅していく様子を観察する際に、0点(吸光度の算出基準となる値:緩衝液のみでの吸光度)がきちんと取れていなくて、観察を開始してからそれに気付き、最初の10分ほどをロスしてしまったのです(その10分が大切な部分でした)。今回の実験で観察した反応は不可逆的なものだったので、結局また最初からやり直すはめに・・。(間違いなく事前に0点は取ったはずでしたが、光度計に繋いでいたPCのソフト側のエラーだったようです)

で、結局仕切りなおしの観察を開始したときには午前1時を回っていました。観察は7200秒間(=2時間)かかり、終了後もデータをファイルに保存(これもソフト側の都合で非常に手間がかかるのです)したり、観察した菌液の様子を顕微鏡で観察して撮影したりしたので、最終的に研究室を後にしたのは午前5時でした・・。
まあ、欲しかったデータはちゃんと得られましたし、これで残りの連休中は研究室に行かなくて良くなりましたから、良しとしましょう。
おかげで久しぶりに朝日も拝めましたし・・。(先月帰省の帰路にフェリーの船上から見て以来ですね)

というわけで、今朝の北大の風景をどうぞ。

朝日に照らされる、理学部本館前の風景です。珍しく人の気配がほとんど感じられません。左手奥にあるクラーク会館まで綺麗に見渡せ、なんだか大学構内を独り占めしているような感覚でした。


いつもの通学路である、北11条半通り(私が勝手に付けた名前)です。学外から理学部北側入口前まで真っ直ぐ続いているので、北12条の我がアパートから理学部への最短ルートになります。いつもは真っ暗な時間に帰りますが、今日は日の差す方向へ帰る・・、新鮮な感覚でした。

今日は(も?)午前中は寝て過ごすことにしようっと・・。
おやすみなさい。