うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

海を見に行きました。

2010年07月25日 23時42分05秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
↑小樽市と石狩市の市境看板

近頃、意外な人がこのブログをご覧になっている事例が次々と明るみになってきたので、ちょっと緊張感を持って記事を書いていたりします。一部のコアなファンしか見ていないと思っていたら、結構裾野が広がっていて驚きです。「お気に入り」に加えてくれている皆さんに、まずは感謝の雄叫びを捧げましょう。(?
さて、今週も例のごとくサイクリングしてきました。

日曜日の夕方、ヨドバシカメラを冷やかしたり、紀伊国屋書店で「車中泊の掟」なる特集のカー雑誌を買ったりして緩い時間を過ごしていました。
紀伊国屋を出て、ふと空を見上げたところ、白い鴎がはるか高いところを飛んでいるのが見えました。その瞬間、「海が見たい・・」そんな衝動に駆られてしまったのです。

紀伊国屋を自転車で出発したのは午後5時、サイクリングに出る時間としては少々遅かったですが、日が傾いていたので却って走りやすかったです。
今回のルートはこんな感じ。↓

旧愛車でのモエレ沼サイクリング(片道約10km)がとても短く見えてしまうくらいの長距離サイクリングでした。走行距離はおよそ46km!大学入学以来5年間の最長記録は琉球大学~那覇空港往復の45kmでしたが、それを更新してしまいました。さすがにお尻が痛かった・・。

往路は北大構内~新川通り~国道337号線~道道225号線~道道1066号線~石狩湾新港というルートで北上しました。


新川通りは、札幌市北18条から小樽市銭函まで、11kmにも渡ってほぼ直線の道路が続いています。札樽自動車道の高架の手前辺りまでは私の日常生活圏内ですが、そこから先は未体験ゾーンでした。上の写真は、その高架下から北側を写した写真です。


漕げども漕げども、札幌市の北端にはなかなか辿り着きません。左手には夕日に照らされた手稲の山がずっと追っかけてきていました。


左右に畑が延々と続く直線道路にやや飽きてきたとき、右手に変電所(西札幌変電所)が見えました。庵野さん(エヴァンゲリオンの監督)が好きそうな風景ですねぇ。

その後、小樽市銭函の新川通り終点で右折、石狩湾新港方面に向かいました。国道から道道への分岐点に久々のコンビニ(ローソン)を見つけたので、ここで小休止。紀伊国屋出発から水分補給していなかったので、喉がカラカラに渇いていたのでした。
そこから5kmほど、ひた走り、ついに石狩湾新港の埠頭に到着しました。


海だー!・・と言っても、実は先週も小樽に行き、先々週は小幌海岸でジンパをしましたから、最近結構海は見ているんですよね・・。ですが、それでも不意に海が見たくなってしまう・・、奈良県人の性なんでしょうか。

この辺の市境はかなり入り組んでいて、道道225号線から道道1066号線への分岐の際に一度石狩市に入ったのです(このブログ冒頭の写真)が、途中でまた小樽市に戻ったので、この埠頭は小樽市ということになります。


埠頭の防波堤沿いにプロムナードが整備されていたので、先端まで自転車で走ってみたら、防波堤上に何故か棘皮動物門ヒトデ綱に属する何者かの死骸が大量に散らばっているのを見つけました。多分、冬場の荒波で打ち上げられたのでしょうね。
何とか五体満足(5放射相称の棘皮動物なだけに・・)な死骸を探して、お土産に1匹持って帰ることにしました。


石狩湾に日が沈んでいきます。海岸で夕日を眺めたのは、さすがに久しぶりですね。思い出すなぁ、南の島での青春の日々を・・。しばらく体育座りで眺めていました。

完全に日が暮れてしまうと、港の周囲は真っ暗になってしまうはずなので、残照がある内に新港地区から脱出することにしました。


港の空。良い色合いです。まさに「夜の気配」・・。

この後、国道337号線~国道231号線~創成川通りを走って南下し、札幌市街地まで戻ってきました。


石狩市と札幌市の境界辺りで、こんな建物を見かけました。
「GK」・・?
実はこれ、「シャトレーゼ・ガトーキングダム」というテーマパークのホテルなのです。(と思う)
Gateaux Kingdomの頭文字を表していると思われます。「白い恋人パーク」とこの「ガトーキングダム」は、私もいずれ行ってみたい場所の一つです。札幌駅から送迎バスが出ているのですが、我が家の近所でよくすれ違います(今朝もすれ違いました)。


上の写真を撮ったときに既視感を感じたので、家に帰ってから昔の写真を漁っていたら、こんな写真が出てきました。沖縄・残波岬の大獅子と残波ロイヤルホテルが写っています。
「残波」といえば、泡盛の有名銘柄なので、結構ご存知の人もおられるかも・・。


ガトーキングダムの近くに、茨戸(ばらと)大橋という橋が架かっていたのですが、そこからの風景がなかなか素晴らしいものでした。月明かりが川面を照らし、導いてくれているようでした。(ケータイのカメラ機能の限界に挑んで何度も挑戦してようやく撮れました)


茨戸大橋を渡ってしばらくして、札幌市との市境に至りました。札幌は時計台がシンボルなのです。ここからさらに少し南下すれば、行きつけのバイキングレストランのある太平地区で、そこからは見慣れた道を走って我がアパート近辺まで戻ってきたのでした。

今回のサイクリングで、札幌の北東、南東、南西、北西の各方面を制覇したことになります。石狩湾新港は以前から気になっていたものの、そこそこ距離があるので行くのを躊躇していましたが、今回行ってみて正解でした。石狩市内の国道には、風光明媚な橋が数多くかかっていて、走りがいがありました。またいずれ昼間に見てみたいものです。
もうちょっと海まで近ければ、毎日通うんですけどねぇ・・。

豊平川花火大会

2010年07月23日 23時34分46秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
今夜は札幌の夏恒例の花火大会、豊平川花火大会がありました。
実は、私、今朝方に研究関係で失敗をやらかしてしまい、結構落ち込んでいたのですが、この花火大会を観に行って、だいぶ気力回復できました。

豊平川花火大会は、例年道内メディア主催で複数回開催されていた(06年までは3回、去年までは2回)そうですが、昨今の既存メディアの苦境を表しているのか、今年度は北海道新聞・北海道文化放送主催分の1回のみの開催となってしまいました。
それでもこの花火大会、4000発の各種花火が繰り広げる一大ショーですから、観なきゃ損、損。今晩は雨模様の残念な天気でしたが、雨ポンチョを着ながら、自転車で観に行ってきました。


花火の開始予定時間直前にアパートを出発、打ち上げ場所の中島公園方向に向かって創成川通りを走っていると、少し予定より遅れて花火が上がり始めました。ちょうどテレビ塔近くを走っていたので、手頃な歩道橋上から絡めて撮影してみました。
少し花火は小柄ですが、テレビ塔との組み合わせは札幌らしくてよろしいかと・・。


もう少し会場に近付こうと思い、再び自転車で南進し始めると、午後8時ちょうどにテレビ塔のライトアップが消灯しました。花火大会に合わせての措置でしょうね。このテレビ塔やJR札幌タワーなどからは花火がよく見えそうですが、多分観客でいっぱいで撮影は困難と思われるので、私は地上で良いポイントを探しました。


すすきの辺りまで来ると、道路沿いの店の軒先に椅子を並べて、花火鑑賞する人々が結構見受けられました。「夏だなぁ・・」と思いつつ、走り続け、豊水すすきの駅近くの豊平川河畔に出ました。
おお、さすがに人で賑わっていますね。カップルだらけで、実に花火大会らしい風景です。
打ち上げ場所から約1kmほどの距離ですが、川沿いに音が伝わってくるのか、花火が開く度に、とても迫力のある爆発音が聞こえました。

2010豊平川花火大会(ヘッドホン推奨)

動画はこちら。(最近、YouTubeデビューしました)


できる限り人が少なくて写真を撮りやすい場所を探して、うろうろしていると、南7条大橋の橋上に出ました。橋の北側の歩道では、雑踏警備の警官が「立ち止まらないでください」と制していましたが、南側の歩道では特にそういう状況では無かったので、ここで最後まで見届けることにしました。


川原の緑地も人で賑わっていました。この頃から再び雨が降り始めたので、みな傘を差していますね。


花火らしい花火です。
三脚を持参していなかったので、手持ちでギリギリの条件を攻めながら撮影しました。


5弁の花形の花火。これぞ「花火」ですね。


締めの大花火。この花火大会の最大サイズは4号玉だそうですから、到達高度は170m、直径は約120mほどになります。ほぼJR札幌タワーと同じ高さで開花しているわけです。
ちなみに、日本の花火大会で使われる最大の花火は、40号(四尺)玉だそうで、なんと到達高度は600m、開花直径は700mにもなるそうです。一度観てみたいものですなぁ・・。

と、このような感じで、およそ40分間に渡る花火大会を目一杯楽しんだのでした。
終盤の方では、雨の降り方が結構強まっていたため、特に防水機能などは付いていない我がカメラ(購入から4年目のCanon EOS Kiss Digtal X)が耐えられるか心配しましたが、そこは私とともに数々の戦場を経験してきた愛機、ちゃんと最後まで持ちこたえてくれました。ご苦労さん、キスデジ!


-おまけー
ちなみに、もしも天気が良く、三脚を使って撮影したならばこんな写真が撮れます。↓



3年前の4月に宜野湾市で行われた、琉球海炎祭の様子です。(何故この写真をブログの記事にしなかったのかが不明・・)


美しい北海道の私-週末ドライブ(絶景堪能編)1 「車について」

2010年07月19日 11時22分32秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
三連休の初日と中日を使い、ちょいとドライブに出掛けてきました。
今回のドライブでは、ちょうど見ごろを迎えている富良野のラベンダー畑や十勝の雲海など、天気に恵まれたため、初めて見るような絶景を堪能できました。

今回のドライブ、先月末あたりから計画を練っていたもので、研究室の友人2人を誘って帯広方面へ向かう予定でした。友人2人は、先月終わりから今月初めにかけて雑誌会(論文講読会)の発表に当たっていたので、それが終わったタイミングに合わせて、この三連休に出掛けたわけです。また、友人の予備校時代の同級生(以下Oさん)がちょうど北海道旅行に来るということだったので、急遽そのOさんも誘い、計4人でのドライブとなりました。
最初は、それぞれ話が合うか不安でしたが、そんな心配は完全に杞憂に終わり、普段の研究生活では聞けないような本音や、恋のお話が聞けるなど、男同士ならではの楽しい雰囲気でした。


今回の走行ルートです。
このドライブの最大の目的は、トマム周辺で夏の時期に見られる、雲海を見ることでした。スキー場で有名なトマムリゾートに、「雲海テラス」なるものが存在することを知ったのは去年の秋のこと・・。そこの紹介写真には雲海が波のように押し寄せる光景が写っており、写真を見た瞬間に、私の「壮大な光景好き」のハートに火が着いていたのです。
というわけで、メインの目的地はトマムだったのですが、「雲海テラス」は午前5時から8時までの営業・・。レンタカーを借りる時間(今回は土曜日の正午から日曜日の正午までの24時間レンタル)を鑑みて、時間調整のために適当に観光地を周ることにしました。
特に予定を立てずに気の進むままにドライブした結果、走行距離は700kmに及びました。直線距離で東京から広島間に相当します。
かなりの長距離走行ではありましたが、意外に疲れは少なかったです。なぜならば、レンタカーの車種が我が実家の車の後継車種である三菱コルトだったので、運転し易かったからです。

と、いうわけで、ドライブの模様をお伝えする前に、車の話を申しましょう。


今回の車は、三菱コルト COOLVery(多分08年式)でした。
ぱっと見フィットのようにも見えます。コンパクトカー御三家(ヴィッツ、フィット、マーチ)と比べると華やかさでは負けますが、登場から8年経ても見劣りしない顔立ちはなかなかのものです。(微妙にフロントグリル周辺のデザインは変更されています)
しかも、モデルアップデートごとに着実に燃費を改善しており、エコカー減税の対象車になっているため、異例のロングヒット車となっているそうです。


そんな三菱コルトの先代の車がこちら、三菱ミラージュディンゴです。我が実家の車として、前世紀末以来長らくの間活躍し続けています。99年から2002年までの3年間しか販売されなかった短命な車でしたが、最近のコンパクトカーには無い魅力がある車として、中古車市場ではまだ結構人気があるようです。何故か三菱の中古車がよく流通している沖縄県では、よく街中で見かけました。
車内はウォークスルーになっていて、前後左右どこからでも任意の席に移動できて便利ですし、座席のアレンジもフルフラットにしたり、荷室拡大できたりと、なかなか良く出来た車だと思います。それでいて、全長は4m未満(3885mm)というコンパクトさ。こんな良い車が何故ウケなかったのかが不思議です。


三菱コルトは小柄に見えますが、実は全長はディンゴと同じ3885mmです。車高が8cmほど低いだけなのに、結構差があるように感じますね。空力的にはコルトの方が優れていそうです。


三菱コルト COOL Veryの車内。ディンゴから受け継いだのか、運転席と助手席の間はウォークスルーになっています。黒基調のデザインで、格好良いスポーティーな内装でした。
コラム式シフトレバーやペダル式サイドブレーキなどの特徴的な運転席周りはディンゴと同様だったので、ほとんど違和感を感じずに運転できました。
700km走ってガソリンは約40L消費したので、燃費はおよそ17.5km/L。山道を中心に走った割に結構低燃費で走れたみたいです。

続き
その2
その3
その4
その5




小幌ジンパ(秘境駅探訪記)3

2010年07月16日 22時42分28秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
なんか最近、「日曜日にどこか行く」→「一週間かけてブログで書く」→「次の週末」という感じになりつつありますね。うーん、平日はブログを書く時間がなかなか取れないからなんですよねぇ・・。
私の平日のパターン:朝、大学へ登校。→夜9時くらいに帰宅。→NHKニュース、報道ステーション、ニュース23、ニュースJAPANのニュース三昧な時間。→午前零時過ぎから、ネットサーフィン→午前2時くらい、そろそろ寝るか・・。
という感じなのですよ。改めて見ると、明らかにニュース番組で時間を無駄にしていますね。今後はNHKニュースだけにするかな・・。

閑話休題、小幌駅遠征のラストを記します。

上の写真は、見ての通り駅名板です。ヒラメの体長制限のシールが貼られている辺り、やはり釣り客が主要利用客であることが伺えますね。



小幌駅の周辺は、山がちな地形となっていて、昔から礼文華越えとして有名な難所だったそうです。そのため、明治時代、先に函館-札幌間を繋いだ路線は、羊蹄山の北側へ迂回して日本海側へ出るルート(函館本線:通称「山線」)の方でした。その後、トンネル工事技術の発達のおかげで、昭和の初頭に室蘭本線(「海線」)が全線開通し、この区間を鉄道で越えることができるようになったわけです。この小幌駅は、元々は信号場として設置され、仮乗降場を併設、その後室蘭本線複線化により信号場機能は廃止されたものの、国鉄からJRに変わったことで、正式な駅に昇格したという歴史があります。元が信号場ゆえ、周囲に民家が無いのは当然といえば当然な話ですね。




北海道の大動脈である室蘭本線にありながら、小幌駅は1日数本(長万部方面5本、東室蘭方面3本)しか列車が停まりません。特に東室蘭方面は、午前9時24分の列車の後、15時26分まで列車が停まらないほどの少なさです。しかし、その間にも特急列車や貨物列車はひっきりなしに通過していきます。15時15分には、函館行きの特急北斗14号と札幌方面行きの貨物列車がほぼ同時に小幌駅を通過していきました。
私は下り線(札幌方面行き)のホームからその様子を眺めていましたが、貨物列車が通過する2分ほど前から駅の構内に風が吹き始め、ディーゼルの薫りが臭ってきました。長大トンネルに貨物列車が入ったため、前方の空気が一気に押し出されてきたのでしょう。元々ホーム幅が狭いので、高速で列車が駅を通過していった際にはかなりの恐怖感を味わえました。きっと機関車の運転手さんの方も、こんな駅に何十人も人間がいることに驚いたはずです。


秘境駅での列車すれ違いショーを堪能した後、しばらくして私達が乗車する普通列車が駅に入ってきました。来たときと同様、ぞろぞろと超秘境駅から列車に乗り込み、東室蘭まで乗車。その後、苫小牧行き各駅停車、手稲行き各駅停車と乗り継ぎ、4時間かけて札幌に戻ってきました。
札幌を出発してまだ半日も経っていなかったのに、都会に帰ってきてホッとしました。駅で野宿は慣れていますが、さすがにあの駅では嫌ですな・・。

ちなみに、札幌到着は19時34分だったので、朝に行きそびれた参議院選の投票に直行し、無事に1票を投じることができました。良かった、良かった・・。




小幌ジンパ(秘境駅探訪記)2

2010年07月14日 22時02分58秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
小幌ジンパの続きです。

小幌駅には午前11時34分に到着。24名でこの秘境駅へぞろぞろ下車するものだから、他の乗客の方々は不思議そうな顔をしていました。

上の写真は、小幌駅海側ホームからのパノラマ写真です。ケータイのカメラのパノラマ撮影機能で撮ったので、あまり綺麗じゃなくて申し訳ないのですが、これを見れば、左右をトンネルで挟まれ、向かい側を崖で阻まれている様子がよく分かると思います。ちなみに、私のケータイのカメラはかなり広角で写るため、そこそこホーム長が長く見えますが、実際には左右のトンネルの間は100m程度しか離れていません。


小幌駅の航空写真です。写真上側が札幌・東室蘭方面、下側が長万部・函館方面です。周囲に人家が存在しないことがお分かりでしょう。およそ500mほど離れた場所を国道が走っていますが、駅と繋がる道はありません。今回のジンパは、駅の右側(南側)200mほどのところにある海岸で行われました。この写真だと分かりませんが、駅と海岸の間は数十mの落差の崖になっており、道なき道を下りなければなりません。


というわけで、まさに道なき道を下りること10分・・・。(琉球大学千原池のほとりのジャングルに匹敵する鬱蒼さですねぇ)


着いたー!
小幌海岸と言うそうです。駅と同様に東西を崖で挟まれていて、他の人の気配はありませんから、広いプライベートビーチのような感覚で占有できました。一応、釣りのポイントとしても知られているそうですが、この日は釣り客はいませんでした。
写真の奥の方には、渡島半島が続いています。


密漁禁止の看板が立っているほどなので、こんな場所にも採りにくる人がいるってことなんでしょうね・・。ウ・・?


早速、ジンパ開始っ・・と言いたいところですが、なかなか七輪の火が安定せず、食べ始めるまでに1時間以上はかかりました。(ちなみに七輪やジンギスカンの食材などは、札幌からの持参品です)
終始火力が弱かったので、肉はほぼ生焼け、人参は生で食べましたが、それでもジンパらしい雰囲気は十分に味わえて満腹になりました。
肉を焼いているときは、ケータイの電池が切れてしまい、他の部員の子から簡易充電器を貸してもらって充電していたため、写真を撮り忘れてしまいました・・。どんな様子だったかは、最後に食べたキャベツの写真でご想像ください。

小幌滞在時間の後半は、海岸に打ち上げられた石を漁ったり、海に投げたりして遊びました。

映画「おくりびと」に出てきたような丸っこい石がちらほらありました。実に投げやすかったです。


ジンギスカンを食べるのに3時間以上を費やしてしまったため、あっという間に小幌滞在時間の4時間は過ぎてしまい、もう駅に戻らなければなりません。帰りも、道なき道を登りました。途中で前の人とはぐれた時には、後ろの人ともども軽く遭難しかけました。

-その3に続く・・。



小幌ジンパ(秘境駅探訪記)1

2010年07月11日 23時57分19秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
今日は、鉄道研究会の行事で室蘭本線の小幌駅へ行ってきました。

小幌駅は、北海道、いや、日本でも屈指の「秘境駅」と言われる駅です。2本のトンネルの間にある無人駅で、駅周辺に集落は全くありません。なおかつ東西と北側を崖に囲まれ、南側は内浦湾(噴火湾)に面しているので、鉄道と船以外では到達がほぼ不可能という、物凄い駅です。利用客はごく一部の釣り客と物好きな鉄道マニア程度。さすがに、ここのところ廃止の噂が流れているようです。
あまりに人が来ない駅なので、仙人伝説(実話)があったり、過去には事件の現場にもなっており、正直一人では絶対降りたくない駅ですが、今日はなんと20人以上でぞろぞろ行ってきました。何をしにいったのかって・・?

・・・ジンギスカンパーティーですよ!

今( ゜д゜)ポカーンという反応をしたあなた、正しい反応です。
実はこれ、我が北大鉄研の恒例行事の一つで、小幌ジンパという名前で呼ばれております。まあ、正確には駅の構内ではなく、少し崖を下った内浦湾の海岸で行ったんですけどね。


今日は寝坊して朝8時6分に起床しました。8時34分の列車で札幌を発つつもりでしたから、時間がありません!寝ぼけ眼でケータイの乗り換え検索を調べたところ、この列車を乗り過ごした場合には小幌到着が4時間遅れる(滞在時間が20分しか無くなる)ことが判明したので、すぐさま飛び起き、顔を洗い、カメラバッグを抱えて家を飛び出しました。
本当は、札幌出発前に参議院選挙の投票を済ますつもりだったのですが、とてもそんな余裕はありません。信号を守りつつ、札幌駅へ自転車で急ぎました。
8時15分頃に家を出たのですが、札駅には8時20分過ぎに到着。意外に余裕で間に合いました。少し落ち着いて、みどりの窓口で今日の切符を購入できました。

今日のルートを説明しますと、行きは特急で集合場所の東室蘭駅まで直行し、東室蘭から各駅停車で小幌へ(11時34分着)。帰りは、小幌を15時26分に出発、各駅停車を東室蘭と苫小牧で乗り換え、午後7時34分に札幌へ戻る行程でした。

というわけで、駅弁をホームで買い込み、スーパー北斗6号で札幌を出発しました。
乗車直後、さて写真を撮ろうとデジカメを確認したらCFカードが入っていませんでした。嗚呼、さっき慌てて家を飛び出してきたから、入れ忘れてしまったんですねぇ・・。よくある話ですが、とても残念・・。まあ、幸いビデオカメラとケータイは生きているので、そちらで代用することにしましょう。
そんな理由で、特急車内の写真はほとんどありません。なので、車内放送の台詞で汽車旅気分を味わってください。

「(車内チャイムの後)皆様、おはようございます。本日もJR北海道をご利用くださいまして、まことにありがとうございます。特急スーパー北斗6号函館行きでございます。
これからの停車駅と到着時刻は、新札幌8時43分、南千歳9時3分、苫小牧9時18分、登別9時40分、東室蘭9時51分、伊達紋別10時6分、洞爺10時15分、長万部10時39分、八雲10時57分、森11時15分、大沼公園11時33分、五稜郭11時50分、終着の函館には11時54分の到着でございます。お乗換えは、その都度ご案内致します。
列車は、前が1号車、後ろが8号車で、車内は全て禁煙でございます。禁煙のご協力をお願いいたします。お手洗いのある号車は、1号車、3号車、5号車、8号車にございます。
この列車の車掌は○○、客室乗務員は○○、○○でございます。ご用の際は、どうぞお申し付けくださいませ。
携帯電話をお持ちのお客様にお願いいたします。客室内では、音の出ないマナーモードに設定の上、通話の際にはお手数ではございますが、デッキをご利用ください。
それでは車内でのひと時を、ごゆっくりお過ごしくださいませ。(この後英語放送が流れる)」
(お気付きかと思いますが、私は鉄ヲタの中でも「音鉄」と呼ばれる、車内放送を録音したがる類の人間でございます。)

振り子式列車であるキハ281系は、気動車日本最速の130km/hで駆け抜け、あっという間に東室蘭に到着しました。
この駅で北大鉄道研究会の仲間達、さらに札幌近辺や室蘭の他大学の鉄研部員達と合流し、長万部行き各駅停車(キハ40系)に乗り込み、総勢24名で小幌駅へ向かいました。


海岸沿いを走る汽車の旅は良い気分でした。窓を開けて風を感じられるのは、昔の車両ならではです。


車窓右側には有珠山と昭和新山も見えました。9年前、祖母と初めて北海道に来た帰り、トワイライトエクスプレスの車内からこれと同じ写真を撮った記憶があります。


東室蘭から1時間半、他大学の鉄ヲタと話していたら、思いのほか早くに小幌駅に到着しました。

-その2へ続く-

今週のサイクリング(7月4日)。後編

2010年07月10日 23時52分29秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
今週もなんだかんだで忙しく、更新が大変遅くなってしまい、まことに申し訳ありません。
今回は芸術の森美術館へのサイクリングの続きです。というか、既に次の週末を迎えてしまっているわけですが・・。


石山を過ぎた辺りから、空模様が怪しくなってきました。今にも降ってきそうな勢いです。
目的地の芸術の森までは残り数キロ、なんとか持ってくれよと祈りながら、先を急ぎました。


家を出発して1時間40分、ついに芸術の森美術館に到着しました。
美術館入口脇のチケット売り場で入場券(1100円)を購入して館内に入ったところで、雷が鳴り、雨が降り出しました。結構な土砂降りで、あと数分到着が遅れたら酷い目に遭うところでした。


今回観に行ったスタジオジブリ・レイアウト展は、その名の通り、主にジブリが製作したアニメ作品のレイアウト画の展覧会です。
レイアウト画とは、製作段階で言えば絵コンテとセル画の間に位置するもので、キャラクターと背景の位置関係やカメラワークなどの説明のために描かれるイラストです。「パンダコパンダ」(72年)で宮崎駿監督によって試験導入されたのが最初だそうで、その後、「アルプスの少女ハイジ」(74年)で本格的にレイアウト画を作成・使用する手法が取り入れられたそうです。以来、分業化したアニメ製作において統一感を出すために、様々なアニメでレイアウト画が使われるようになったそうです。
今回の展覧会では、「アルプスの少女ハイジ」や「ルパン三世」から、最新作の「借りぐらしのアリエッティ」まで、宮崎駿や高畑勲監督作品を中心に約1300点ものレイアウト画が展示されており、ボリュームたっぷりでした。
(館内は撮影禁止だったので、雰囲気が紹介できないのが残念・・)

入館したのが午後4時半過ぎで、閉館が5時半なので時間が無く、駆け足で観て回りましたが、十分ジブリの世界を味わえました。
「風の谷のナウシカ」や「天空の城ラピュタ」のレイアウト画は非常に精緻で、宮崎駿監督の色調指定のコメントが事細かに書かれていました。「この設計図を基にあの映画が作られたんだなぁ」と、感慨深かったです。
「魔女の宅急便」は、キキが街中を飛び回るシーンの巨大なレイアウト画が展示されていましたが、他作品では数十から数百点のレイアウト画が保存・展示されているところ、この作品だけは数点しか残っていませんでした。
「もののけ姫」では、キャラクターと背景のパースが合わないという宮崎駿監督の泣き言(with似顔絵)がレイアウト画に書き込まれており、大作なだけに製作には相当苦労した様子が垣間見えました。
最も展示点数が多かったのが「千と千尋の神隠し」で、ここだけで1300点の内の大半を占めるのではないかと思うような点数のレイアウト画が、壁一面を埋めるように展示されていました。その背後では、宮崎駿監督のインタビュー映像が流れていて、しばし見入りました。監督曰く、「アニメはあやかし」なのだそうで、普通の写真のようにレイアウトしてしまうと、主題と背景が混ざってしまうから、あえて主題を大きめに歪めて描くのだそうです。その方が人間の目で見た感覚に近い映像になり、ジブリ映画ならではの「どこかで見た風景」の雰囲気を出せるのたとか・・。なるほどなるほど。

そうこうしている間に閉館時間が迫り、閉館の音楽が流れ始めました。最後の方は焦っていたので、きちんと観る暇はありませんでしたが(とりあえずポニョは可愛かった)、「未来少年コナン」や「母をたずねて三千里」といった懐かしのアニメのレイアウト画が終盤に展示されていました。「じゃりん子チエ」のレイアウト画も展示されており、これもジブリ系作品だったのかと驚いてしまいました。
最後に、「借りぐらしのアリエッティ」のレイアウト画が展示されていて、まだ一般には公開されていないキャラクターの絵も含まれていました。「・・アリエッティ」は主題歌が好きで、是非観てみたい映画なので、公開が待ち遠しいですね。



館外に出ると、こんなコーナーもありました。上は、トトロのお腹の上に乗った(ように見える)写真が撮れるコーナーで、下は来場客がまっくろくろすけを描いて壁に貼り付けるというイベントコーナーです(一部微妙なのが混じっていますが・・)。こちらも午後5時半で終了だったので、今回は遊べませんでした。


さて、そろそろ帰路に就くかと思い、自転車の近くまで行くと、再び土砂降りの雨が降ってきました。この状況で強行突破すると、確実にずぶ濡れになります。今日はカメラやビデオカメラを持参しているので、無茶はできません。仕方が無いので、松の木の下で雨宿りして止むのを待ちました。


およそ30分ほどすると、雨が止みました。幾度か強行突破しかけましたが、待って正解。空には久しぶりに見る虹が架かっていました。また雨が降ると嫌なので、すぐさま自転車に乗り、美術館前を発ちました。


芸術の森から真駒内辺りまでは、ひたすら下り坂が続くので、ほとんどペダルを漕がずに走れました。空は先ほどまでの土砂降りが嘘のように晴れ始め、石山陸橋からは綺麗な夕空を眺めることができました。気まぐれに道端で止まって写真を撮れるのは、サイクリングの良いところでしょうね。


今回の車窓から・・。
涅槃大仏・・。パラダイスの香りがします。

今週のサイクリング。

2010年07月04日 21時08分37秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
ご無沙汰しております・・。実験が忙しいと、ついついブログ更新が疎かになってしまいますね。
私は実は物凄く筆が遅いので、ブログ更新に結構時間がかかります。やる気があるときは例外で、1日数万文字でも書けますが、普段の私は省エネモードで動いているので、1000文字くらいのブログに半日かけたりなどはザラです。思ったことをそのまま書き起こしてブログにアップしてくれる装置が出来たら、毎日、いや、毎食ごとに更新すると思いますけどね。
そんなわけで、気まぐれ更新になり易い当ブログにも関らず、新しい記事を心待ちにしてくださる皆様には大変感謝しております。今後とも、ご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。ぺこり

さてさて、先々週に自転車を買い換えてから、週末のサイクリングが恒例となりました。最初は円山公園・中央図書館から始まり、先週は新札幌の青少年科学館、そして今週は札幌芸術の森美術館へと走って来ました。特に今日は目的地まで片道17キロ、長い坂道のサイクリングだったので、走り応えが結構ありました。


今回の走行ルート。先日のモエレ沼公園や、先週の新札幌と比べると、かなり遠いことが分かります。新愛車のおかげでこれだけ行動範囲が広くなったということですかね。ちなみに、芸術の森への道は支笏湖へと続いています。実は、G.W.に支笏湖へ行った帰りに、この道を走行していたのです。(当時眠かったので、ほとんど記憶にありませんが・・)
15時前に家を出発(日曜日の平均的なお出掛け時間です)。すすきの辺りまで、2ブロックごとに信号にひっかかるため、なかなか進めず、イライラしました。もうちょっと信号の効率をよくしてほしいものです。しかし、南22条辺りを過ぎると、信号の数も減ってくるので、だいぶスムーズに走行できるようになりました。
市電通りを真っ直ぐすすむと、不意に土手が現れて行き止まりになりました。脇の階段を上がると、そこは豊平川の堤防上で、そのまま細い歩道を南進して、大きな斜張橋のところまで来ました。


背後には藻岩山が聳えるこの美しい橋ですが、そういえばG.W.のドライブの際に定山渓方面へ向かう際にも見た記憶があります。こんな立派な橋ですから、せっかくなので銘板を確認してみると・・、


ほほう、ミュンヘン大橋とな・・。札幌の姉妹都市であり、ビールのうまい場所ですね。確かに、ちょっとヨーロッパ的なお洒落な雰囲気も感じる橋です。
この辺から札幌の南の市街地、真駒内エリアに入っていきます。


真駒内といえば、これ。陸上自衛隊真駒内駐屯地です。平成16年までは、さっぽろ雪まつりの真駒内会場として使われていたことで有名です。
さらに真駒内といえば、地下鉄南北線の南の終点です。地下鉄で行けない場所まで来ると、いよいよ郊外だなと実感します。


出発前に地図を一度しか見ていないので、芸術の森へのルートはあやふや・・。途中からは道路の案内標識を頼りに進んでいきます。ここは石山陸橋、定山渓方面と支笏湖方面への道の交差する場所です。芸術の森へは、このまま支笏湖方面への道を南進します。


石山の住宅街(なかなか良い街並みでした)を抜け、緩い上り坂を登っていき、芸術の森まであと一息というところで、こんな店に出くわしました。突っ込んだら負けなんだろうな・・、きっと。

後半へー続く。