うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

津波警報発令中!

2010年02月28日 13時28分25秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
昨日、沖縄の地震の記事を書いた直後に、チリでマグニチュード8.8の巨大地震が発生しました。
沖縄での津波のことを心配していた矢先でしたが、このタイミングで50年ぶりの規模の巨大地震がチリで発生し、日本全国に津波警報・注意報が出たことに驚いています。
1万7000kmも離れた場所で起きた地震で、これほどの影響が出るのですね。

「大津波警報」というものがあることを、私は今回初めて知りました。北海道南西沖地震以来、17年ぶりの発令とのことです。
また、日本の太平洋岸全域という、これだけ広い範囲に津波警報が出たのを見たのも初めてのことです。本当に、地震のとてつもない威力を思い知らされます。

北海道では、太平洋側に津波警報が発令されており、2mの高さの津波が予想されています。「たかが2m」と侮ってはいけません、通常の波(波長150m程度)と異なり、津波の場合は波長が100kmにもなります。つまり、高さ2mとは言えども、とんでもない容積の水が海岸を襲うわけです。今回も、第1波から第2波までの間は40分から1時間と予想されており、非常に波長が長くなっています。もしも予想通り、2mから3mもの高さで押し寄せれば、相当に大規模な被害が予想されます。
北海道では現在、太平洋沿岸各市町村で避難勧告が出ており、沿岸を走るJRは運休、国道も通行止めになっています。全国的にも同様の措置が取られているようです。

私も、さすがに今回は現地へ見に行くのは止めておこうと思います。

出来る限り、被害が少ないことを祈ります。




沖縄本島で震度5弱の地震!

2010年02月27日 12時06分02秒 | えぞ日記(北海道編)・・その他
つい今しがた起きて初めて知りました。

今朝、午前5時31分頃、沖縄本島近海を震源とするマグニチュード6.9の地震が発生しました。
糸満市潮崎で震度5弱、那覇市や宜野湾市、西原町、大東島などで震度4を観測する大きな地震でした。
近年、西表島などで震度5以上を観測した例はありますが、沖縄本島で震度5以上の揺れを観測したのは、実に1911年6月以来、99年ぶりとのことです。ベッドから落ちるなどして、2人のけが人が出ました。

沖縄では地震が少ないというイメージがありますが、それは全くの間違いです。
沖縄では、過去100年前後に4回の大地震に見舞われ、石垣崩壊や家屋全壊の被害を受け、死者も出ています。
最後に沖縄本島で起こった被害地震は、1926年に那覇で震度4を観測した地震です。震度5は1911年を最後に起こっていませんでしたが、その間沖縄本島は地震が無かったかというと、そんなことはなく、マグニチュード6以上の地震は周辺海域で頻発していました。私が沖縄にいた間にも、マグニチュード6以上は3回発生しています。つまり、この間に起きた地震は、たまたま震源が陸から遠くて、影響が小さかったに過ぎません。
沖縄本島で、30年以内に震度6弱以上の地震に見舞われる確率は、4から18%(2007年4月防災科学技術研究所発表)とされており、全国平均よりも高い値を示しています。
また、那覇市首里で30年以内に震度5弱の揺れに見舞われる確率は、およそ50%です。

今回の地震で震度5弱を観測した地点は、近年埋め立てで開発された新しい土地で、地盤が弱かったものと思われます。沖縄本島には、那覇市を筆頭に埋め立てで出来た街が多く存在します。今後、今回よりももっと陸に近い場所で巨大地震が発生した場合、震度6弱以上の非常に大きな揺れに見舞われる可能性が大いにあります。
おまけに、現行(1981年以降)の耐震基準では、沖縄は地域係数が0.7に設定されており、他の都道府県(静岡1.2、関東・中部・近畿・東北以北の太平洋側は1.0)よりも低い基準が適用されています。81年以前の建築では、アメリカ統治時代の緩い基準で作られた建物も多く、かなり脆いものが含まれています。(勝手にアパートの廊下が落下するなどの事例もある) 最近の建築でも、土地の有効利用のために1階を駐車場にしたもの(ピロティ建築)が多く、沖縄の建物は総じて地震に弱いと言えます。
さらに加えて、沖縄は過去に津波の被害を度々受けてきました。近いところでは、1960年のチリ地震による津波で、家屋倒壊や死者の出る被害が出ました。にも関わらず、近年も埋め立て開発が盛んで、景観に配慮した結果、海岸は砂浜になっている箇所が多く見受けられます。そんな海岸沿いに住宅地を造るのは、非常に危険でしょう。(台風も来るのに・・)

弱い地盤、低い土地、弱い建物・・。地震は必ず来ることは分かっているのですから、沖縄県としても何らかの対策を早急に打つべきだと私は以前から思っていました。今回の地震が、沖縄の地震対策の契機になることを祈ります。

★ブログ補完計画について★

2010年02月25日 23時53分19秒 | えぞ日記(北海道編)・・その他
当ブログ開始以来5年の歴史の中で、途中まで記事を書いて投稿したものの、そのまま忘却の彼方に追いやられて、未だ完結していないものや、はたまた最初から書くことを放棄してしまった出来事が多々存在します。
例を挙げますと、「2006年宮古島遠征(ほぼ未記載)」、「2007年春の北海道旅行(完全に未記載)」、「2009年6月東京遠征(シリーズ第2話で中断)」、「2009年9月さらば沖縄(完全に未記載)」、「2008年夏休み後半(フェリーで九州に出発して以降未記載)」などなど・・。
忙しかったり、書くのが面倒(おいおい・・)だったりで、そのままになってしまったものばかりですが、これらの記事が抜けているために、その前後の記事の繋がりが弱くなっていると思われます。
というわけで、今後書くような目立ったイベントが無い日には、過去の話を補完していこうと思います。題して、「ブログ補完計画」。
古事記や日本書紀だって、数百年前の話を記憶を頼りに書いたのですから、きっと数年前の出来事でも、写真などの記録を頼りにそれなりに書けるはず・・。このシリーズ自体、どこまで続くか分かりませんが、まあ、気楽にお読み下さい。

なお、補完した記事は、しばらく新着記事として扱った後、本来その記事があるべき日時に移動することとします。

雪融け

2010年02月25日 13時16分08秒 | えぞ日記(北海道編)・・その他
昨日あたりから、札幌はかなり暖かくなっています。(といっても沖縄の最低気温よりは寒いですけど)

今日は、なんと最高気温が10度の予報で、真冬日続きの日常から急に春めいた気候に変わってしまったようです。
これだけ気温が上がると、根雪が融けてぐじゃぐじゃになってしまっています。
貯まった雪で排水が機能しないので、至るところに水溜りができて、あまり気持ち良い状態ではありませんね。

【速報】第1号の論文が受理されました!

2010年02月23日 18時50分37秒 | えぞ日記(北海道編)・・その他
先ほど、琉球大学時代の教官からのメールで、私の初論文がジャーナルに受理されたとの知らせが入りました。
ついに・・という感じですね。

昨年末のブログで、「現在ジャーナルに論文を投稿して、掲載の交渉中」と書いていた、あの論文がついに受理されたのです。
投稿先は「JCIM; Journal of Chemical Information and Modeling」というジャーナルです。American Chemical Society (米国化学会)が発行する由緒あるジャーナルですが、5年ほど前に、「Journal of Chemical Information and Computer Sciences (JCICS)」から名称変更したばかりなので、「JCIM」という名前はまだ日本ではあまり認知されていません。
しかし、このジャーナルのインパクトファクター(一般的に用いられる、ジャーナルの影響度を示す指標)は3.643(2008)で、「Cell」(IF:31)や「Nature」(IF:20)みたいなお化けジャーナルには劣りますが、日本のタンパク質研究者の間でもよく読まれている「Protein Science」(IF:3.1)や「PROTEINS」(IF:3.4)以上の影響力を持つジャーナルです。初投稿としては、かなり良いジャーナルだと思います。

内容は、(私が)読んでからのお楽しみにです。まだ出版されないことにはここで書くのもあまり宜しくないと思いますし・・。
恐らく、数週間後には印刷されて、世に出ることと思います。

正月明けの沖縄出張での追加作業も含め、私の学部時代の汗と涙の結晶みたいな論文ですから、是非多くの人に読んでもらいたいものです。読んでもらわないことには、他の論文で引用してくれませんし、正当な評価も受けられませんからね。
この論文では、教科書を書き換えるに足る結果を示せたと自負していますが、それが実現するかどうかは、今後どれだけ多くの研究者に読まれるかにかかっています。
実は、今回の論文の続きに相当する内容の研究も、極秘裏に進行中です。といっても、大学院の研究作業の合間にパソコンで作業を行っているので、なかなか大変なところですが、なんとか春休み中に目処をつけたいと思っています。そちらも、今のところ面白い結果が期待できそうです。

今回の論文でようやく、私は研究者としての国際的な第一歩を踏み出せたわけです。これを励みに、ますます研究作業に邁進していこうと思います。(ああ、なんか私が凄く真面目な人に見える・・)

散髪

2010年02月22日 22時39分05秒 | えぞ日記(北海道編)・・その他
今日、久しぶりに散髪しました。

大学からの帰り道、北13条口の近くを歩いていたら、道端に古風な床屋を見つけました。
これまで何度も通っている道ですが、床屋の存在には気付きませんでした。
ちらっと店先を見ると、「学生カット1000円」と書いてあります。安い・・!前回の散髪から2ヶ月経ち、最近髪の毛がかなり伸びてきていたので、ものは試しと中に入ってみました。
ちょうど先客の散髪が終わりそうなところでした。午後7時前だったので、もう閉店かなと思い、初老の店主に「お願いできますか?」と聞いたら、「いいですよ」との答え。少し長椅子に腰掛けて待つことにしました。
店内も、いかにも昔ながらの床屋という赴きで、6帖ほどの店内に少し古びた散髪用の椅子が2台並んでいました。石油ストーブの香りも一層懐かしさを引き立てます。
しばらくして、先客が終わり、私の番となりました。
「学生カット、髭剃り付き」と注文したところ、ご主人がちょっと驚いた顔をしたので、学生証を取り出して見せました。「ああ、本当だ。もっと年上かと思いましたよ」と納得して貰えたので一安心。

散髪中は、昔の床屋さんらしく、世間話に華が咲きました。ご主人は恐らく60過ぎくらいのお歳で、人柄も良さそうな方で、とても話しやすかったです。
曰く、「ここで親父の代から60年間床屋を営んでいる」そうで、「昔は、教授室に直接散髪に呼ばれたこともあった。当時はまだ高価だった舶来品の酒瓶がいっぱい部屋に並んでいて、さすが偉い人だと思ったものだ」とか、「ある懇意にしていた教授から頼まれて、学生の散髪を安く承っている」といった話などを聞けました。さらに昔北大の移転が議論された話とか、ご主人の若い頃の話(立川で米軍基地関係で働いたこともあったそうな)なども伺い、ほんの30分ちょいの時間の間に、かなり話しました。髭剃り中でも話しかけてくるので、どこで口を開いたら良いのかちょっと戸惑ったほどです。

散髪し終わり、眼鏡をかけて鏡を覗いたら、かなりスッキリした感じに仕上がっていました。腕は確からしく、イメージ通りの出来でした。
料金は、髭剃りを付けたにも関らず1000円のみで済みました。
「また、2ヵ月後くらいに来てくださいね」と言われ、「ええ、その時はまたよろしくお願いします」と、気持ち良く店を出ました。

ご主人は「用事が無い限り、常に店は開けてますよ。あ、でも朝早くは寒くて苦手なんですよ。手が震えて失敗しちゃいそうだからね」とおっしゃっていたり、茶目っ気もたっぷり。常連になってしまいそうです。

タイトルを作ってみました。

2010年02月22日 22時22分22秒 | えぞ日記(北海道編)・・その他
色んなウェブ上のサービスを使って、我がブログのタイトルを作ってみました。

1.

2.

3.

4.

5.

6.

7.

8.

9.

10.


さあ、どれが良いでしょう?
えっ!?なんだかどれも見たことがあるデザインですと・・?いやいや気のせいですよ、気のせい・・。
私としては、4番と9番が好みかも。




春休み・・?

2010年02月21日 15時19分15秒 | えぞ日記(北海道編)・・その他
↑次に私が空を飛ぶのはいつになるのか・・?

最近、更新間隔が伸びてきております。
雪まつりが終わってしまい、私のテンションが下がっているのが原因です。
とは言っても、もともとこのブログは気まぐれ更新ですし、過去には丸1ヶ月更新が無かったこともありました。(それでも、2005年6月の開始以来、毎月欠かさずに更新してはおります)更新が少なくても、私は元気にやっていますよ。

そんな私のブログですが、おかげさまで訪問者数(IP数)が累計6万を突破いたしました。ご愛顧いただき、まことにありがとうございます。
今後も、サーバーが存続する限りは続けるつもり(博士や教授になるまで続いていたら面白いですね)ですので、温かくお見守りください。

さてさて、今日の本題。
今日は2月21日です。明日は22日、奇しくも今年は平成22年ですから、2が5つも並びます。そんな2月22日は、実は父の誕生日なのです。アメリカ合衆国初代大統領ワシントンの誕生日と一緒だそうです。(ちなみに私の誕生日は「シートン動物記」のシートンと一緒)
例年、2月22日前後に帰省するのはそのためで、基本的にこの日は実家で誕生日を祝うのが通例となっています。これまで、2月22日までに帰省しなかったのは、2007年の1回のみです。
今年も、先週くらいまでは22日までに帰省するつもりで考えていました。

先週末、土曜日の深夜まで実験をしていたとブログに書きましたが、実はその実験の結果、私の大学院最初の研究が終了しました。研究結果としてはネガティブで、残念ながら論文にはなりませんが、実験器具の操作方法などの習得はできましたし、今回の研究で得た知識は今後の研究にも役立つはずなので、私にとって有意義だったと思います。
で、先週月曜日に研究終了が決まったのですが、早くも翌火曜日には新しい研究内容が教官から伝えられました。研究テーマ自体は変わらず、「抗菌タンパク質の構造安定性」についての探求を引き続き行うのですが、今後は新しい実験生物からそのタンパク質を抽出して実験を行うことになります。
タンパク質の研究を行うにあたっては、まずそのタンパク質を大量に作る(生物を使って「発現」させる)必要があるのですが、その方法を今週(つまり22日から)教えてもらうことになりました。タンパク質を作る方法にはいくつかあるのですが、今回は酵母を使って大量に作る予定です。この方法でのタンパク質発現も、すぐにできるものではなく、遺伝子組換えからタンパク質の回収まで、丸1週間かかるようです。

と、いうわけで、今後1週間はまだ帰省できないことが決まってしまいました・・。
冬休みのときは、半月以上前からスケジュール確認のアナウンスが研究室内でありましたが、今のところ春休みについてはまだ話が出ていません。ひょっとして春休みは公式には存在しないのかもしれません・・。ただ、研究室配属時の話では、各長期休暇中の2週間程度の帰省は認められるようなので、春休み中のいずれかに帰省はできると思います。

パノラマ写真シリーズ1 阪急今昔

2010年02月18日 00時26分58秒 | えぞ日記(北海道編)・・その他

2004年の阪急デパート。昭和初期からほとんど変わらぬ、モダンな建築でした。

南半分が建て替わり、かなり迫力が増した現在の建物。大分背が高くなりましたね。
左端の仮設塀で覆われているところが旧館部分で、中では解体作業が進んでいます。

札幌に居ながら、唐突に阪急の話題をしています。
寝る前のひととき、パノラマ写真の作成に興じていたので、そのお披露目といったところです。
上の2枚の写真は、どちらも同じ梅田歩道橋の上から撮影したものです。
一目で、えらく変わったことが分かると思います。

実は、梅田の阪急デパートはかなり幅広の建物なので、歩道橋上からの撮影だと、超広角レンズを使わない限り全景が収まりません。私はそんなお高いレンズは持っていないので、左右に分割して写真を撮っていました。
2004年の写真は、我が初代デジカメであるオリンパスC-720UZ、現在の写真は主力機キヤノンのKiss Digital Xでの撮影です。どちらも、カメラ内部でのパノラマ写真合成には対応していないので、パノラマ写真を作る場合は、パソコンのソフトウェアで合成する必要があります。
大体、新品のデジカメに付属している純正ソフトで対応していることが多いのですが、色々と制約(パノラマモードで撮影しないとダメとか、純正メモリーカードを使わないとダメとか)があるので、今回はフリーソフトを使いました。
世の中便利なものです。フリーソフトと言っても、なかなか高機能なものがありますね。私が使用したのは、「Photo Fit Feel」というソフトでしたが、使い勝手にややクセがあるものの、細かい色調補正(2004年の写真は合成元の写真の色調が全く違っていました)や重ね合わせも出来、思った通りの仕上がりに作れました。
その結果が上の写真です。

撮ったは良いけど、そのままでは鑑賞しにくい分割写真がいっぱいパソコンに眠っていますから、ちょくちょく作成してブログで紹介していこうかと思います。

モノトーン

2010年02月16日 22時15分14秒 | えぞ日記(北海道編)・・その他
今日は、断続的に強く雪が降る天気でした。
気象台の観測では、一日で20センチ以上積雪深が増したそうです。
北大のメインストリートも、いつもなら観光客や学生で賑わっていますが、今日は人影まばらでした。

雪の景色には、「静寂」という言葉がぴったりと合うと思います。
実際、雪で音は吸収されますが、それ以上に色彩が失われることで、より静けさを感じさせられます。
私は、こういう風景も嫌いではないです。
足跡の無い雪を踏みしめながら歩いていると、古の詩人が詠んだ、無常感といったものが理解できるような気がしてきます。


大野池のほとりに、久しぶりに降りてみました。

やはりモノトーンです。


10月は、こんなに色彩豊かでした。

こんな時間に研究室・・。

2010年02月13日 23時46分34秒 | えぞ日記(北海道編)・・その他
土曜日の深夜ですが、私は何故か研究室にいます。
普段は休日出勤はしない主義なのですが、早めに終わらせておきたい実験があったので、昨日、今日で行ったのです。

今週は宇宙理学入門(理学院共通科目)のレポート提出があり、一挙に4枚を書き上げたのでかなり大変でした。超新星爆発のメカニズムやら、星間塵の赤外線分光観察やら、生物学とはほど遠い内容のレポートでしたが、私は壮大な話が大好きなので、書いていて結構面白かったです。
そのレポートはなんとか提出期限の昨日午前中までに書き上げ、無事に提出できました。
実はこのレポート提出で、今期の私の講義日程は終了です。予定通り単位が取れていれば、修了単位まで残り2単位となります。私としてはかなり順調なスタートだと思います。(途中で挫けそうになったときに研究室の教授陣に励まされて立ち直ったりもしました・・)

さてさて、ようやく落ち着いて実験ができるようになったのが昨日の昼で、どうしても早めに白黒付けておきたい内容の実験を今週中に行う予定だったので、午後にタンパク質の構造安定性に関する実験を行いました。本当はそのままSDS-PAGE(タンパク質を分子量ごとに分離する技法・観察法)を行おうかと思ったのですが、SDS-PAGEも割と時間のかかる手法ですし、昨日は金曜ロードショーで(今週が「風の谷のナウシカ」だと勘違いしていた)したから、今日行うことにして、早めに帰宅したのです。
そして今日、午前中はゆっくり寝て(今朝方までネットで動画を見ていたので・・)、SDS-PAGEを行うために研究室に来たのは午後3時過ぎでした。SDS-PAGEはようはゲルにタンパク質を流す(泳動させる)手法なのですが、いつも通りゲルの溶液を調製したのに、今日は寒かったからかなかなか固まらず、タンパク質の泳動開始までに2倍以上の時間がかかってしまいました。いつもなら作業開始から2時間後くらいには泳動開始できるのですが、今日はなんと4時間以上かかったわけです。しかも、流すタンパク質のサンプルの方の調製にも手こずってしまいました。
世界ふしぎ発見を見たかったのに見逃してしまうし、研究室から誰もいなくなってしまうし(昼でも2人しか登校していませんでしたが)で、泣きたくなるような状況でしたが、幸いなことに、なんとか綺麗な結果が出てくれました。
現在はタンパク質を染色したゲルの脱色中で、今からゲルを回収してきます。
ここでゲルを落として割るようなことがあったら大変ですので、慎重にやってこようと思います。

まつりの後・・

2010年02月12日 21時16分31秒 | えぞ日記(北海道編)・・その他
祭りの後の寂しさって、独特ですよね。
しかもさっぽろ雪まつりの場合は格別です。
昨日閉幕したばかりなのに、今日の昼休みに見に行ったら、既に雪像の解体が進んでいました。

上の写真は、大雪像「北の動物園」跡です。午前中に解体が終了したようで、面影は全くありません。



こちらは大氷像「イオラニ宮殿」跡。こちらも面影はありませんが、よく見てみると、青っぽい氷の塊がいくつか見えます。これが氷像の跡であることを物語る数少ない証拠です。


「雪ミク」跡です。私の、私のミクがぁー!。残骸の上をクローラーが通った跡がまた痛々しい・・。


こちらは「フラウエン教会」。まだ解体が始まったばかりでした。形が残っている雪像に出会えてちょっとホッとしました。
こうやって解体していくんですねぇ。でも、この雪像は高さ26mありますから、ショベルカーで手が届くのでしょうか・・。


あれっ・・、何でしょうあれ。そう思って見ていると、私のすぐ横で観察していた自衛隊の方々が、にわかにざわつき始めました。
「お前、足場外し忘れただろう・・!」
「すみません・・」
「まあ、多分(解体の人が)落としてくれるだろうから、すぐ拾いに行けよ!」
という会話が聞こえてきました。
多分、雪祭り期間中の修繕用足場(期間中は夜間に雪像の補修作業を行っていました)を解体までに外し忘れてしまったのでしょう。その後、ショベルカーの見事な操縦で、無事に足場だけ外され、担当者っぽい人が急いで取りに行っていました。
ちょっと面白い現場に遭遇できたみたいです。


そしてこちらの大雪像「百済王宮」も取り壊しにかかっていました。この雪像も、容積はかなりのもので、なんと4000トンもの雪が使われているのだとか。ジャンボジェット機10機分ですよ。解体も大変そうです。

大雪像は、時間が経てば自然に溶けていきますが、恐らく不測の事故が起きないように早めに壊しておくのでしょう。以前、3月末に札幌に来たときは、まだ雪の残骸が大通公園に残っていましたから、多分解体後はしばらくそのままの状態で置かれることと思います。

さてさて、写真を見てお分かりのように、今日も私が出かけたときに限って大雪でしたよ。
相変わらずの雪男っぷりでした。

WiMAXレンタル中。

2010年02月12日 11時31分39秒 | えぞ日記(北海道編)・・その他
我が自宅についにインターネット環境がやってきました。
といっても、2週間の期限付きですが。

昨日から、WiMAX端末をお試しでレンタルしています。
実は、私のアパートではNTT光の導入計画があり、昨年末から2回、具体的な話が回ってきていましたが、工事計画の段になって、アパート地下の配管に空きが無いため、工事できないことが判明し、お流れになってしまいました。
そんなわけで、いまどき高速ネット環境がプライベートで存在しない状態が続いていたのですが、先日、ケータイでネット徘徊していたところ、WiMAXについてのレビューを見かけました。
WiMAXは、昨年に始まったばかりの新たな高速モバイル通信サービスです。最大40Mbps(下り)という、一般的な無線LANに匹敵する速度で、無線LANよりも遥かに広い範囲をカバーすると謳っています。私は、このサービス自体は知っていましたが、開始したばかりでサービスエリアがまだ狭いことと、実際にそんな高速通信ができるのか疑っていたので、これまで導入を考えたことはありませんでした。
しかし、このタイミングで見つけたそのレビューには、WiMAXがいかに使いやすくて、高速かということが魅力的に書かれていて、「これが本当だったら凄いな」と、食指を動かされたのです。
しばらくサービスエリアや料金形態などを調べていたのですが、なんと私のアパートの周囲もエリアに入っており、さらに無料でお試しできることが分かったので、早速札幌駅のビックカメラに行って端末を借りてきました。

で、使ってみた感想ですが、非常に良いです。実測で7.4Mbps出ており、YouTubeなどの重い動画もすんなりと見られます。使い心地はまさにブロードバンドです。(ちなみに大学の学内有線LANの通信速度は実測7.8Mbpsでした)

以前、琉球大学時代の最初の3年間ほど、私はウィルコムのAIR-EDGEを使っていました。当時は琉球大学の寮にはネット環境が存在しなかったため、大学生協が提供していたそのサービスを皆利用していたのです。しかし、通信速度は僅か32kbps・・。最近のケータイの200分の1くらいの速度でした。なかなか次のページが表示されず、いらいらしたものです。(10年前くらいの有線インターネットでもそんな感じでしたよね)特に、当時既に実家のマンションでは光ファイバーを導入していましたから、余計に格差を感じていました。
当時はまさか無線で高画質動画を見たりできる時代が来るとは思っていませんでしたが、この5年間でエラく進歩したものですね。未来を感じます。
しかし、無線通信の速度はまだまだこれから向上するのだそうで、ケータイではLTE(第3.9世代)という100Mbps以上の通信速度の規格がドコモ他で今年から始まりますし、無線LANでは最大600Mbpsなんていう規格も出てきています。恐ろしい世の中です。

まあ、何はともあれ、期間限定ですが手元に高速通信環境ができたのは喜ばしいことです。まさかこれほど使えるものだとは思っていなかったので、今後導入を検討(お金に余裕ができれば)しようと思います。
宣伝をあまりしていないからか、一般への認知が行き届いていないらしく、WiMAXの加入者数は予想よりも低迷しているそうです。プロバイダとの契約が要らなかったり、ケータイと違って何年縛りとかがないので、結構良いサービスだと思うのですが・・。今後サービスエリアが広がったら(今のところ政令指定都市周辺のみ)、ますます使えるサービスになることと思います。

バス移動中

2010年02月11日 15時21分11秒 | えぞ日記(北海道編)・・その他
大通会場を後にして、シャトルバスでつどーむ会場に向かっています。

たまたま乗ったバスが最終便でした。

先日と同じで、スノージャンプを見た辺りから雪が降ってきました。大雪ではありませんが、ここしばらく雪は降っていなかったのに、このタイミングで降ってくるあたり、自分は雨男(雪男)なのだと、実感します。