うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

まんべくんに遭遇!

2011年02月26日 23時31分40秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
皆さま、こんばんは。
また一週間が過ぎてしまいました。今週もあっという間に過ぎ、もう2月も終わりですよ・・。
今週は水曜日に我が弟(中三)の志望校の合格発表が行われ、無事に合格したとの知らせが実家から舞い込んできました。兄として非常に嬉しいです。これから彼は、夢である情報系技術者への道を歩むことになります。まだ情報系の知識は殆ど持ってないようなので、全てはこれからですが、兄としては弟に早く技術を身につけてもらって、将来のバイオインフォマティクスの研究の際に助言してもらいたいなぁなどと夢想しております。うふふふふ・・。

さて、その話はひとまず置いておいて、今日遭遇した世にも奇妙な話について語ることにします。

今日は正午過ぎに研究室に顔を出し、昨日の抗菌活性実験の結果を確認・記録した後、他に用事も無かったので札幌駅周辺を散歩して日中を過ごしました。最初に地下街の沖縄料理店でソーキそばとゴーヤーチャンプルーを食べて(札幌移住後初めて沖縄料理店に入りました)郷愁に浸った後、紀伊国屋書店に向かいました。札幌駅から大丸1階を通り抜け、道路を渡って紀伊国屋の北東側入口から店内に入ると、冒頭の写真のような光景に出くわしたのです。
コーヒーショップの店員さんに絡んでいる謎のキャラクター・・(注:店員さんは苦笑いしています)。一瞬、私はのけぞりましたよ。
私は彼の正体を知っていました。
「まんべくん」です。

説明しよう!「まんべくん」とは、『長万部町のゆるキャラ。体はカニ、耳はホタテ、髪はアイリスの花が合体して生まれたキャラクター。ピラメキーノのパンダとの対戦は延期! [最新NEWS] 北海道新聞 函館新聞 スポニチ anan ITmediaなど各メディアで紹介されて嬉まんべッ!キリッ!』(twitterの「まんべくん@manbe_kun」のプロフィールより引用)なのだ!
「まんべくん」公式サイトなんかもあります。

私が彼の存在を知ったのは、昨年の秋のこと。twitterの私のアカウントが彼にフォロー(つぶやきの読者登録みたいなもの)されたので、こちらも「まんべくん」のアカウントをフォローし返したのが始まりでした。当時は「まんべくん」もtwitterを始めて間もなく、世間的に無名だったのですが、彼のつぶやきの数は尋常ではなく、ゆるキャラらしからぬキャラ設定とtwitterへののめり込み方に徐々に注目が集まり、今では様々なメディアに取り上げられるようになりました。おかげで、ある特定の層に対しては長万部のPRに成功しているようです。


「まんべくん」のつぶやきで埋まる私のアカウントのタイムライン(つぶやきの一覧)。
私は自分からフォローすることは殆どないので、現状で100人弱をフォローしており、ほぼ同数の人にフォローされています。本来、私のアカウントのタイムラインにはその100人弱のつぶやきが満遍無く表示されるのですが、「まんべくん」が本気を出すとタイムラインが彼のつぶやきに占領されてしまうのです。おかげで、一般の人達のつぶやきが埋もれてしまうことも間々あります。最初の頃は、「なんと迷惑な・・」と思ったりもしましたが、しばらくすると、この「まんべくん」のつぶやきにタイムラインが埋められてしまうことに慣れてしまい、今ではすっかり日常的光景となりました。むしろ、彼のつぶやきがぴたっと治まると、「何かあったのか」と心配する始末です・・。

で、その「まんべくん」が最近何故か札幌によく出没しているそうで、大通公園やサッポロファクトリー、近隣のデパートなどでの目撃談が次々に寄せられていました。(多くの場合、リアルタイムで「まんべくん」自身のtwitterへの書き込みもなされます。)
今日も、テレビ塔に来るとか来ないとかtwitterでつぶやいているのをケータイで見ていて、「ああ、また札幌に来てるんだ」程度に思っていました。
ところがですよ、先ほどまでtwitterのタイムライン上で見ていた、その「まんべくん」が目の前に突然現れたのですよ。初めて実物を見た驚きと、「何故ここにいる!?」という驚きがあい混ざって、笑うしかありませんでした。


しばらく「まんべくん」の行動を眺めてみました。
その正体を知ってか知らずか、誰も近付きません・・。写真を撮る人もかなり遠巻きから狙っています。


紀伊国屋でイベントでもするのかと思っていたら、不意に店外に出て、ヨドバシカメラ方向に歩き始めました。
(ちなみに、この後紀伊国屋のロビーでは北大の先生による粘菌研究の講演会が行われました)
周囲にスタッフらしき人はおらず、まさかの単独行動のようです(しかも多分アポなし)。札幌の日常に突如現れた非日常的存在・・。


JRのガード下で、ファンのおばさまに呼び止められ、一緒に写真に写っていました。その後、何やら意味不明な踊りを始めて、通行人から奇異な目で見られていました。(笑)

追跡を続けると通行人の邪魔になりそうだったので、私はここで撤退。twitterの書き込みによると、その後テレビ塔に向かったそうですが、あえなく大人の事情で追い出されてしまったようです・・(一応アポ有りだったらしいですが)。

なんというフリーダムなゆるキャラ・・。恐るべし、長万部町。

ミクミクにされた週末 その2

2011年02月19日 10時26分19秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
「雪ミク」のため、奔走(翻弄)した先週末の話の続きです。

引き続き、第62回さっぽろ雪まつりに合わせて催された「雪ミク」イベントを紹介していきます。

まずは雪まつりのメインとも言える、雪像から・・。


2月6日日曜日の夜、雪まつり開始前夜の雪像の様子です。
既に他の大雪像などは完成しており、先行ライトアップが行われていました。
しかし、この雪像を最初に見たとき、私は少し「これじゃない」感を感じました。今年の雪像は、雪ミクの左右に鏡音リン・レンという「初音ミク」の後輩キャラクターが並ぶ構図なのですが、鏡音レン(右側の男の子)はまだ良いとして、左側の鏡音リン(女の子)は何かがとても違う気がします・・。(製作会社のサイトを参照)
この雪像の出来については、某巨大掲示板でも話題になっていました。

しかし、雪まつり開催中の週末に再び確認したところ・・、



おお、鏡音リンが可愛くなってる!どうやら、開催期間中に修正が入ったようです。とりあえず安心しました。
最近の雪まつりは、来場者に占める外国人観光客の割合が年々高くなっていますが、外国の方もこの雪像の前で立ち止まって撮影している様子が見られました。

そして、今年は大通会場の雪像に加えて、すすきの会場で氷像が展示されていました。



ホテルの氷像製作の方が作ったようですね。可愛い・・。
昨年版の「ねんどろいど 雪ミク」が隣で氷漬けにされていました。
こちらも、やはり観光客の注目を集めていました。

続いて、雪像・氷像以外のイベントについて紹介します。
大通会場から地下鉄とバス(雪まつり期間中は直通シャトルバスも運行されていました)に乗って着いたのはこちら。

札幌市円山動物園です。以前から一度行ってみたいとは思っていたものの、微妙な距離感から未だ未踏でしたが、今回初めて行きました。


円山動物園に行った理由はこれ。なんと雪ミク柄の入園料年間パスを販売していたのです。このイラストが「雪ミク」イベントの公式サイトに載っているのを見つけたとき、余りの可愛さに卒倒しそうになりましたよ。ミクが白クマ(円山動物園の名物)の着ぐるみを着て、「おいでよ!」とポーズしています。本当に可愛いので、観賞用と使用用の2枚買ってしまいました。1枚当たり、2回の入園で元が取れるので、今年は4回行かねば・・。

お次はこちら、

中央バスが運行した、大通・すすきの会場とつどーむ(丘珠)会場シャトルバスです。
外観はライオンキングですが、車内放送が特別でした。

雪まつりシャトルバス車内放送完全版(by藤田咲さん)プラスおまけ

車内放送を「初音ミク」の中の人(合成用音声の素材の声)である、声優の藤田咲さんが担当されていたのです。
シャトルバスはJRバスも運行していましたが、この特別車内放送は中央バスの車両のみでのサービスでした。
と言っても、普通に喋っているので、気付かない人が殆どでしたでしょうけどね。

最後に、今回の一連の「雪ミク」連動イベントの極めつけを紹介します。

それがこちら、札幌市電の「雪ミク電車」です。
雪まつり開催期間中の2月11日から運行を開始、3月26日まで札幌市内を走ります。


初音ミクは札幌市電を応援しているのです。
この「雪ミク電車」は単なる外装ラッピング車輛ではなく、中身も札幌市交通局の溢れんばかりの「雪ミク愛」が感じられます。
雪まつり最終日の午後に市電事業所で一般公開していたので、私も見に行ってきました。(見ての通り吹雪でした・・)


まずは側面から。
今年版の「ねんどろいど 雪ミク たのしい雪あそびエディション」が所狭しと駆け回っています。


続いて前面から。
特別ヘッドマークが掲示されています。しかも・・・、

運転手は「はちゅねミク」!下仁田ネギのパワーで市電を動かすのだ・・!


そして車内に入ると、中吊りも側面広告も初音ミク一色!
イメージ広告から、マナー啓発広告、さらに札幌市電の歴史を雪ミクが紹介する広告まで様々な広告が貼られています。


前方降り口の周辺には、「はちゅね顔」の風船や、雪ミクペーパークラフトが飾られています。


初音ミクの中の人、藤田咲さんのサインも車内に書き込まれていました。猫が可愛い・・。
藤田咲さんは、この「雪ミク電車」の車内放送の声も担当されています。(上のシャトルバス動画の最後に「雪ミク電車」の車内放送も紹介しています)
ちなみに、私が「雪ミク電車」を見に行った際に、ちょうど鏡音リン・レンの声優である下田麻美さんも会場を訪問されていて、すれ違いました。

この「雪ミク電車」一般公開では、予想以上の札幌市交通局のノリノリさに圧倒されてしまいました。

そうそう、「雪ミク電車」見学のおかげで、良いものを見られました。

じゃーん!ササラ電車です。私は沖縄在住時代から一度生で見てみたいと思っていたので、感激しました。
通常は夜間(午前4時過ぎ)に出動するのですが、この日は不意に降り始めた雪が急速に積もったからか、昼間に出動して行きました。
ササラ電車は、竹製のブラシで線路上の雪を跳ね飛ばす車輛です。この電車の初出動は札幌の冬到来の風物詩になっており、全国ニュースでも毎年報じられます。ちなみに、竹は山口県阿武郡福栄村産だそうです。


それにしても、今年の雪まつり連動「雪ミク」イベントの急拡大、背景には札幌市の内部の2次元住人暗躍があったに違いありません。
今後も、初音ミクと札幌市の関係はますます強まっていくはずです。果たして来年はどんなイベントが開催されるのか、今から心配です・・。

今年の戦利品。実用的なものを揃えたつもり・・です。orz












ミクミクにされた週末

2011年02月18日 23時18分17秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
さてさて、前回の更新から2週間弱経ってしまいました。
6日間連続更新していたので、2月7日にも当然更新しようと思っていましたが、写真選びに思いの外時間が掛かってしまい更新出来ず・・。その後、なんだかんだで毎晩睡魔に負けて更新出来ない日々が続いてしまいました。
先週末は、暇なはずの週末にも関わらず、雪まつりとそれに纏わるイベントのおかげ(せい)で毎日あちこちに出掛けていたため、とても更新する時間と元気が取れませんでした。
そんなこんなで、2週間弱も経ってしまったというわけです。

さて、では久々の更新なので、少々インパクトの強い内容の記事を書くことにします。
先週末まで、第62回さっぽろ雪まつりが開催され、240万人以上もの来場者で札幌の街が賑わいました。この雪まつりですが、昨年からある応援キャラクターが注目を集めているのはご存知でしょうか?
そのキャラクターとは、

そう、はちゅねみ・・・あ、間違えた。


そう、「雪ミク」です。
初音ミクの雪まつりエディションですね。
オタクでない読者の皆さまのため、初音ミクについて説明しておきますと、ようは「ヴァーチャルな歌姫」です。
「初音ミク」は、クリプトン・フューチャー・メディア社(札幌市)が2007年に発売した、音声合成・デスクトップミュージックソフトウェアの製品名であり、そのソフトに設定されたキャラクター名です。元々は単なる音声合成ソフトだと味気ないという観点から設定されたヴァーチャル・アイドルキャラだったのですが、ソフトユーザーらによって「初音ミク」のキャラを用いた創作物(イラストやCGプロモーションビデオなど)が数多く作られた結果、現在では2次元世界では本物のアイドル顔負けの人気を誇るキャラクターとなっています。(上の一枚目の写真はファンの創作動画の一つが由来となった、「はちゅねミク」というデフォルメキャラです)
で、「初音ミク」のソフト製作会社が札幌市の大通近くに本社を構えているため、昨年から雪まつり応援キャラクターとして「雪ミク」が設定されたのです。

昨年の雪まつり時の「雪ミク」関連イベントとしては、上の写真の人形「ねんどろいど 雪ミク」の限定販売と、大通会場での雪像展示が行われました。
その雪像は、去年の記事で紹介しましたが、こちら↓です。

とても可愛らしかったです。
これらのイベントは、雪まつり来場者の注目を大いに集め、「ねんどろいど・・」については発売開始と同時に完売するという熱狂的成功を収めました。
昨年の成功に気を良くしたのか、今年は札幌市(の中の人)がノリノリになってしまい、一気に「雪ミク」関連イベントが広がりを見せました。
以下にそのイベント内容の一部を並べましょう。
・「ねんどろいど 雪ミク たのしい雪あそびエディション」限定販売(in ノルベサ)
・商業施設ノルベサにて初音ミク特別イベント実施
・大通会場にて雪像展示
・すすきの会場にて氷像展示
・札幌市交通局 雪ミク柄ウィズユーカード発売
・円山動物園 雪ミク柄年間パスポート発売
・札幌市電 雪ミク電車運行
・中央バス 大通会場~つどーむ会場間シャトルバスで「初音ミク」の声優(藤田咲)さんの声で車内放送
などなど・・。
もう、札幌市の公式キャラクターにしちゃえば良いのに・・。

そんなわけで、「限定」の言葉にめっぽう弱い私は、先週末にこれらのイベントを回り続けるはめになったのでした。

では、それぞれのイベントについて様子を語っていくことにしましょう。
まず、「ねんどろいど・・」の話です。昨年版と今年版との大きな違いは3点。「顔が可愛くなった」、「雪遊びパーツが付いた」、「手足に関節が付いた」です。「ふ、そのような小手先の変更で新しい版のものを買うわけがないですよ・・」と販売発表時は思っていましたが、ふと気が付くと、2月10日木曜日(修士論文発表会でベル係をした直後)にノルベサで販売整理券を貰いに並んでいる私がいました。


「整理券待ち」の行列。ここは有明か!?
「ねんどろいど・・」は、2月11日と12日の2日間、各日限定1000個販売されました。去年は徹夜で販売待ち行列に並ぶ人が多数見られたため、今年は事前に整理券を配ることになったようです(整理券を配ることは、割と直前に告知されました)。整理券配布は販売日の前日午後4時から。私はなんとか午後3時40分頃に会場に入りましたが、既に物凄い人だかりでした。正直、整理券は貰えないかもと覚悟しましたが、全国から集った精鋭のオタク達の熱気に1時間以上耐えた結果、700番台後半の番号の整理券を手に入れられました。


そして2月11日に無事にゲットしたのが、こちらの製品。まさに箱入り娘・・。


付属する雪だるまや手袋・耳当てパーツをセットすると、このように雪遊びを表現できます。可愛い・・。


そして昨年版と並べたところ。顔が可愛い・・。

この限定販売では、他にも雪ミクグッズが色々と売られており、私もマグカップやTシャツなどの実用的なものを中心にいくつか買いました。
また、限定販売と同時に商業施設ノルベサ内では初音ミク関連のイベントが催されていました。


巨大壁画の製作実演や、


もの凄く精巧なフィギュアの展示、


ペーパークラフトの製作体験や、


3Dミクのヴァーチャルライブ展示などを行っていました。

ノルベサ 3D初音ミク展示 (雪ミクver.)

3Dミクライブについてはケータイで動画も撮影してきました。とても良く動きます。
うむ、やはりミクは可愛い。


長くなってきたので、続きはその2へ・・。












冬休み帰省 その2(東京スカイツリー見物記)

2011年02月06日 23時53分55秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
冬休みの記事が東北新幹線で東京に着いたところで中断しているので、せめて実家に帰り着くまでは早めに補完することにします。

帰省往路での東京滞在時間は約2時間半でした。私は再開発ウォッチングも趣味としており、今回は当初から建設中の東京スカイツリーを見物するつもりでした。




半蔵門線でスカイツリーのお膝元である押上へ向かうため、東京駅から大手町駅まで地上を歩きました。東京駅の丸の内駅舎も復原工事の真っ最中でした。既に12月の時点で戦災消失部分の骨組み再構築まで済んでいたようで、ドームや切妻部の3階のシルエットが確認できました。ここも、2003年から密かに定点観察している現場なので、来年の完成が楽しみです。


東京駅出発から40分で半蔵門線押上駅に到着。大手町駅までの徒歩が結構遠かったので、思ったより時間がかかってしまいました。


2009年6月、北海道大学の大学院入試説明会に参加するため上京した際に見たスカイツリー。
まだ建設開始から間もなく、高さは60m程度でした。


そして2010年12月25日のスカイツリー。高さ529mまで成長していました。全く同じ場所なのに、空が狭い!


2009年当時のスカイツリーの根元には、見物客の気配は全くありませんでしたが・・、


今や東京の一大観光スポットになっており、老若男女問わず多くの人が詰めかけていました。


スカイツリー建設現場の真横まで移動し、見上げてみました。
昔、小学校の修学旅行で東京へ来た際、東京タワーを見上げて首が痛くなった記憶を思い出します。


スカイツリーの基部。
東京スカイツリーは、完成すれば世界最高の自立式電波塔となるわけですが、高さの割に底面積が小さい設計となっています。高さは東京タワーの2倍近いのに、底面積は東京タワーの約6000平米に対してスカイツリー2000平米と、3分の1程度しかありません。(その代わり、スカイツリーの方が鉄骨の量は多く、10倍程重いらしい)


東京スカイツリーの足元では、付帯商業施設の建設も進んでいました。この辺りは元々下町風情の残る地域でしたが、開業後は町の性格がだいぶ変わることになりそうです。


12時半の新幹線に乗る予定だったので、既に滞在可能時間が残り少なくなっていましたが、無理して走って「逆さツリー」も見てきました。
ある程度スカイツリーから離れないと全景が入らないので、徐々に遠ざかりながら撮りました。結局スカイツリーから800mほど離れた歩道橋から、全景を収めることができました。残念ながら風が強かったので、水面が乱れて写りはイマイチ・・。orz


せっかく全貌が見えるところまで来たので、望遠レンズで上部を狙ってみました。
下が高さ350mの第一展望台、上のらせん状構造部が高さ450mの第二展望台です。第二展望台については、いっそ切りの良い500m地点辺りに作ってほしかったなぁと思うのは私だけでしょうか。(それでも完成後は喜んで登るつもりですけど)


さらにアップして、現在の建設最前線であるゲイン塔(マスト)部です。あのタワークレーンの操縦席からは、さぞかし綺麗な景色が見えているに違いありません。風が強いときや地震のときは恐怖でしょうけど・・。
長さ130mのゲイン塔自体は塔体内の空間で組み立てられて既に完成しており、今はアンテナを取り付けながら徐々に繰り出しているところだそうです。この春には完成時の高さ634mに到達する予定です。


ちなみに、同じ撮影場所からスカイツリーの反対側を見たらこんな感じ。反対側の未来都市のような雰囲気とは対照的に、ごくごく平凡な街並みが広がっています。

いよいよ滞在可能時間が無くなってしまったので、走って押上駅まで戻り、再び半蔵門線で東京駅に出ました。
慌ただしくのぞみ109号(N700系)に乗り込み、東京を後にしました。


品川付近からは、東京タワーが見えました。こちらは今後の処遇が気になりますね。


今回は山側の窓際席をゲットしたので、目一杯富士山を堪能できました。何しろ天気が良いので、富士山がいつも以上に映えます。

東海道新幹線のぞみから見た富士山 Mt. Fuji view from the bullett train NOZOMI

動画も撮ってみました。小田原あたりからずっと見えていましたが、ビデオのメモリーカードを札幌に忘れてしまったので、動画は短めです。


この日は日本海側は大荒れだったので、関ヶ原の積雪具合が気になったものの、大して積もってはおらず、定刻の15時11分に京都駅に到着。約3ヶ月ぶりに関西に帰ってきました。


京都からは近鉄で地元の天理駅に向かいました(実家は三重県伊賀市にありますが、伊賀上野までJRで出ると結構遠いので、基本的に家族の送迎先は天理です)。
天理駅前では冬恒例のイルミネーションが展示されていて、なかなか華やかでした。(今では奈良県下最大規模だとか・・)

かくして、家族と無事に合流し、実家に到着したのでした。

雲の話

2011年02月05日 23時52分23秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
今週もあっという間に週末を迎えました。
色々進展はしているけれども、なんとなく焦りを感じる今日この頃です。我が初学会発表まで1ヶ月半、それまでにどれくらい面白い結果が出せるかが勝負です。学会発表後には、論文化に向かって一気に進むはずですから、今の間にしっかり実験しておかねば・・。
そうそう、論文といえば、昨年4月にアメリカ化学会のジャーナル「J Chem Inf Model.」誌に掲載された我が初論文、「Secondary structure characterization based on amino acid composition and availability in proteins.」(Otaki JM, Tsutsumi M, Gotoh T, Yamamoto H.)の続編となる論文が先ごろ書き上がり、現在投稿中です。まだ掲載前なので詳細な内容は話せませんが、今回の論文では蛋白質二次構造の1種であるβ-sheetに焦点を当てて論じています。目下Reviewerによる審査の真っ最中で、順調にいけばもうしばらくで掲載が決まるかと思います。今年は複数の研究の論文化や、口頭での学会発表などの研究者らしいイベントが続く予定で、いよいよ本格的に歯車が回り始めた感があります。少なくとも去年の今頃よりはだいぶ将来への展望が開けてきましたね。あとは、自分自身の実力を研鑽していくのみです。
(正月に年頭の抱負を書かなかったので、ここで語ってしまいました)

さてさて、今週は研究以外でちょっと嬉しいことがありました。
YouTubeに投稿した私の動画が、とある中学校での理科教育に貢献したそうなのです。

件の動画がこちら↓

成長する積乱雲.avi


2007年6月に、琉球大学学生寮から連続撮影した写真を繋げて作った動画です。19時6分から約40分間での積乱雲の成長過程が記録されています。


こちらが動画作成に使った写真です。
最初は右側の雲が目立って発達していましたが・・、


徐々に中央付近の雲も発達し・・、


文字通り爆発的に成長して・・、


40分後には巨大な雲の壁が出来上がりました。

当時の気象レーダー観測によれば、この積乱雲は沖縄本島と宮古島の中間を南西から北東へ向かって通過しており、撮影地から約150kmも沖合にありました。琉球大学の標高は約100mなので、水平線までの距離は36kmほどです。上の写真には、水平線の遥か向こうの雲の上部が写っていることになります。恐らく、積乱雲の最上部は高度10kmをゆうに超えていたはず・・。なんか壮大な話ですねぇ。

この動画は半年ほど前にYouTubeに投稿したのですが、先日これを見た宮城県の中学校の理科教員の方から連絡を受けて、雲のでき方の学習教材として使っていただきました。
上の動画において、雲は物凄い勢いで上に成長しており、上昇気流と雲の関係を学生に伝えやすいだろうとのことでした。
実際の授業の様子は、その先生のブログK's理科実験室(http://tovu3110.blog19.fc2.com/blog-entry-204.html)にて紹介されています。
単なる趣味として作って投稿した動画が、このように有効活用されるのは製作者冥利に尽きます。ホント、世の中どんな出会いがあるか分かりませんねぇ。(そういえば、昔夜景壁紙サイトに投稿した写真が内閣府製作資料に使われたりもしたっけ・・)

ちなみに、私がYouTubeに投稿した雲の動画は他にもあります。
せっかくなので、ここでいくつか紹介しておきましょう。

24時間の空の移り変わり

題名通り、2006年12月2日の24時間の空の移り変わりを撮影した映像です。あまり綺麗な画ではありませんが、上層と下層で雲の流れる方向が違うことが分かります。

屋上風景(微速度動画)

2009年に撮影した、これまでのところ最後の連続撮影動画です。大学の屋上から撮影しています。昼間、夜、星空が楽しめる豪華3本立てなのですが、夜の映像が長いのがちょっと改良の余地ありですね。

狩勝峠から雲海展望(微速度動画)[HD]

これも一応雲動画かな・・。この動画のみ、ビデオカメラで撮影したものを早送り編集して作りました。(外の動画は全て写真を繋ぎ合わせて製作)

2007年8月31日夕立

題名の通り、30kmほど離れた場所から夕立の降る様子を撮影した動画です。

空日記

こちらが最新の投稿動画。06年から07年にかけて撮影した動画を繋げて癒し映像にしました。誰得ですって?俺得です。
アスペクト比の都合で額縁再生となっていますが、YouTubeの本サイトで再生するとちゃんとワイド画面で表示されます。

これらの動画、元々の写真自体はフルHD(1920*1080)以上のサイズで撮影しているので、いずれは全編フルHD化したいと思っています。
ちなみに、09年以降連続撮影動画を作っていないのは、カメラのACアダプターを実家に置きっぱなしで忘れているのと、なんとなく面倒だからでして、せっかく星の綺麗な北海道に住んでいるのですから、いずれは星空と自然の連続撮影に挑んでみたいと妄想しています。

今朝の北12条通り

2011年02月04日 10時56分17秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
昨日、今日と札幌の最高気温は氷点を上回り、割と暖かくなっています。昨日などは6℃まで気温が上がったので、雪もほとんど溶けたことだろうと思いきや、まだまだ道路脇の雪壁はでんと居座っています。
この道路は、片側2車線のはずなのですが、冬季はご覧のように真ん中の車線しか使えなくなります。しかも今朝は路駐車が多かったので、実質1車線しか使えない状況でした。車にとっては迷惑な話ですねぇ。

とんでもない本を手に入れてしまった・・!その2

2011年02月03日 00時05分53秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
その後、また北図書館に行って面白い本を漁ってきました。
さすがに1881年よりも古い本は見つかりませんでしたが、歴史的に興味深い本を見つけたので、また貰ってきました。


今回譲ってもらったのは、こちらの本。
前回紹介した「ZEITSCHRIFT DES VEREINES DEUTSCHER INGENIEURE」の1941年版です。1881年版からちょうど60年後に発行された本です。余り長い題名だからか、この頃には「V.D.I.」と略すようになったみたいですね。
1881年当時のドイツはいわゆる第二帝国時代で、ビスマルク首相が活躍していた頃と前回書きました。では、1941年当時のドイツはどんな時代だったかと言えば、ご存知の通り、ナチス・ドイツの「第三帝国」の時代でした。
1939年にドイツ軍はポーランドへ侵攻しており、既に第二次世界大戦の真っ只中の時代に発行されたのがこの本です。


標題紙。
赤色の厚紙にタイトルが書かれています。右上の図書印によれば、この本は昭和16年4月15日に北大で登録されたようです。歴史的には、この2日前(4月13日)に日ソ中立条約が成立、同年12月には真珠湾攻撃により太平洋戦争が開戦することになるので、まさに開戦前夜に北大へやってきた本というわけです。


標題紙をめくると、巻頭言が書かれていました。この巻頭言の結びの言葉にこそ、この時代を感じさせるキーワードが記されています。
それが、これ↓


まさか学術誌の巻頭言でこの言葉を目にするとは思いませんでしたよ・・。
中に掲載されている論文にも、機関銃の改良の話や、戦場での仮設橋の架け方などが記されており、産業界、学界を含めて戦時体制であったことがよく分かります。

図書館の中で眠っていた一冊の学術本が、その時代を表す鏡でもあったのです。
これはこれで凄い本ですよねぇ。

とんでもない本を手に入れてしまった・・!

2011年02月02日 00時18分03秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
長らく更新が滞ってしまい、まことに申し訳ないです。
私は心身ともにいたって元気ですが、ついついYouTubeやら某巨大掲示板やらの魔力にやられて更新する時間がなくなってしまいました。
さすがにサボり過ぎかと思いますので、今日から通常運行に戻るつもりです。
(夏休みと冬休みの帰省の話が全く手つかずなので、今後しばらくは時系列が前後する更新状況になりそう・・。)

さてさて、とりあえず本格復旧第一段として、今回は先日私が手に入れた、とある本について書くことにします。

この1月末から、北大附属図書館の北分館では本館との重複本を中心に数千冊の図書の無料贈与を行っています。私も、期間の初日に早速北図書館に赴き、科学雑誌「ニュートン」の創刊号や近未来予測に関する号を頂いてきました。そして初日だけでは全ての贈与図書を確認することはできなかったので、今週月曜日にも再度北図書館に行って洋書の本棚を物色していたら、凄い本を見つけてしまいました。あまりに凄い本だったので、本当に譲渡してもらえるのか心配しましたが、通常通り申請したら難なく手に入れることができました。

で、その本がこちら↓

ぱっと見、古いアルバムのような印象の本です。
しかし、この本の背を見てみると・・、


何やら洋書っぽい題名とともに、「1881」という数字が書かれています。
そう、なんとこの本、今から130年前の1881年(明治14年)にドイツで発行された本なのです。


こちらがこの本の標題紙です。
「ZEITSCHRIFT DES VEREINES DEUTSCHER INGENIEURE.」、日本語で言えば、「ドイツ工業会誌」みたいなものだと思います。中身は工学系の論文誌となっています。
この本が出た当時のドイツは西洋の科学技術の中心地であり、この論文誌も当時はかなりメジャーだったことでしょう。
1881年のドイツといえば、皇帝ヴィルヘルム1世の下でビスマルク首相が大活躍していた帝国時代真っ盛りの頃です。そんな時代の本が、130年後の日本の一都市の学生の手元にあるとは、とても感慨深いです。



1881年当時の北大は、まだ札幌農学校の時代ですが、書票や図書印は「北海道帝国大学」となっています。
図書印によれば1924年6月24日に北海道帝国大学附属図書館で図書登録されたようですが、既存の農学校(又は東北帝国大学農科大学)時代からの蔵書を改めて登録したのか、実際にこの年に北大に来た本なのかは分かりません。


手掛かりになりそうな栞らしき物も本に挟まっていましたが、ドイツ語かつ字体が凝っているため、事情はよく分かりません。
(郵便関係のことが書かれているように見えます)


途中のページには、何やら鉛筆の落書きが書かれていて、末尾には1882年と記されています。仮にこれが当時の落書きだとすると、これを書いた人は、よもや130年後の日本で落書きが読まれる(そしてブログにアップされる)とは夢にも思わなかったことでしょうね。






論文集の中身を読んでみると、ワープロもパソコンもない時代なのに、整然とした文章と綺麗な挿絵が並んでいて驚きます。
橋梁の構造や蒸気機関車の技術などは特に挿絵が凝っているので、眺めるだけでも面白いです。

いやはや、こんな本を無料で譲渡してくれるとは、本当に歴史ある大学なんだなぁと実感した今日この頃です。
これは家宝レベルだと思います。




大雪ですねぇ。

2011年02月01日 13時16分39秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
なにやら北陸の方では観測史上でも稀に見る大雪に見舞われているようですが、今日は札幌でも未明から大雪となっています。
昨晩からの積雪は既に20cm以上(目測)となっており、昼になっても時折吹雪いています。
今朝の登校時は、スキー用のゴーグルを着用して自転車に乗りました。目に雪が入らないので、実に快適でした。

明日辺りから気温が氷点を上回る日が続くようなので、せっかく降った雪もすぐに融けてしまいそうなのがちょっと残念・・。