12月20日、ついに札幌市電のループ化工事区間が開通しました。
この日の始発から、札幌市電は環状運転が開始され、これまでと大きく運行体系が変わりました。
当ブログでは7月から工事の様子を追跡してきましたが、今回はついに完成したその全貌をご紹介したいと思います。
工事中の様子は以下のリンクをご参照ください。
7月の様子
9月の様子
10月の様子
11月の様子
本格運行開始の前日、19日には新線区間の開業式典が開かれました。
西4丁目停留場前交差点で午後2時40分に一番電車の出発式が行われました。
私はこの日初めて知りましたが、ループ化新線区間の名称は「都心線」になったそうです。
こちらがその一番電車の出発の様子です。新型低床電車ポラリスが先陣を切って出発していきました。
乗客は地元の小学生でした。このあと、二番から六番電車までが続いて新線区間を走行しました。なお、五番、六番電車は当日抽選で当たった市民が試乗できたのですが、私は残念ながらはずれてしまいました。
開業式典の前には、駅前通りを歩行者天国にして市電のPRイベントが開催されました。
新旧4編成の車両が駅前通りに展示され、なかなかに壮観でした。
多分これから先、こんな光景はまず見られないと思います。
レトロな旧市電塗装のこの車両は、札幌市電が誇るレトロ電車M101です。以前に大学の鉄道研究会の忘年会で貸切運行してもらったこともある思い出の車両です。もっと古い他の車両たちが次々に改修を受けていくなか、この車両は同型車両が無かったために改修が遅れ、気が付けば昔の市電の姿を色濃く残す唯一の車両になっていたのでした。今ではレトロ電車として人気の車両となっています。
今年になって方向幕がLED化されてしまい、頭の上だけレトロで無くなってしまいました・・。
雪ミク電車2016。さっぽろ雪まつりの雪ミク企画の一環として運行されている特別電車です。毎年テーマが変わるのですが、今年はスノースポーツがテーマのようです。
側面はこんな感じ。今年の雪ミク電車はデザインが洗練されていて、一見すると"痛電車"に見えません。
拡大するとこのように、ちゃんと雪ミクが描かれています。
コカ・コーラクリスマスCMラッピング電車。実は先ほどのM101よりも古い形式の車両ですが、こちらはど派手なラッピングが施されています。この日は図書電車と称して、市電沿線にある中央図書館によるイベントが車内で行われていました。
西4丁目停留場の内回りホームには新型低床電車A1200形ポラリスが停まり、新しいホームの使い勝手をアピールしていました。
今回の新線区間では線路が歩道のすぐ傍に敷かれており、歩行者がより気軽に市電に乗れるように設計されています。新しい西4丁目停留場内回りホームも、歩道側から車内まで殆ど段差無しで乗り降りできるようになっていることが分かります。
こちらは西4丁目停留場の外回り線ホーム。こちらのホームもついに設備が完成していました。
停留場の壁面にはこのような情報モニターが設置されています。
このモニター、既存の停留場にも追加設置されており、昭和の香りが強かった市電が一気に現代的になりました。
モニター上には現在の市電車両の位置が表示されており、低床車両かどうかも一目で判るようになっています。多言語表示に対応しているので、海外からの観光客にも優しくなりました。
西4丁目停留場に停車中の折り返し電車。環状運転が本格的に始まると、「西4丁目―すすきの」の表示は見られなくなるので、19日にしっかりと撮っておきました。
ちなみに翌20日に撮影した市電車両の写真がこちら。行き先表示は「内回り循環」又は「外回り循環」に変わりました。
ついでなので19日に撮影した他の新設停留場の様子もご紹介します。
こちらは外回り線の狸小路停留場。前回見たときにはなかった、ホーム開口部の風除けのガラスが設置されていました。これまた格好良い出来です。2、3年前までは考えられなかった近未来的な札幌市電の姿がここに出来上がりました。
こちらは19日のすすきの停留場の様子。外装の仕上げも終わり、スタイリッシュなホームが完成しました。
ホームは他の停留場よりもかなり余裕のある作りです。
この日の終電までで役目を終えた、仮設のすすきの停留場。翌日にはホームなども完全に撤去されていました。
翌20日、本格運行を開始した市電に早速乗ってきました。
新線区間の前面展望動画も撮りました。
さすがに初日だけあって、車内も沿線も混雑していました。
つい半年前までは線路の影も形も無かった場所を、電車で走っていると思うと感慨深かったです。
ついに完成した札幌市電のループ化、間違いなく新しい風を市電に吹き込んでくれることと思います。
札幌市電にはさらにいくつかの延伸構想も存在しており、今後の展開が楽しみな今日この頃です。
市電は一回の乗車につき運賃170円で、土日にはどサンこパス(一日乗り放題)310円が使えるため、暇なときに一周約1時間の環状線をぐるぐる回るのも楽しいでしょうね。
この日の始発から、札幌市電は環状運転が開始され、これまでと大きく運行体系が変わりました。
当ブログでは7月から工事の様子を追跡してきましたが、今回はついに完成したその全貌をご紹介したいと思います。
工事中の様子は以下のリンクをご参照ください。
7月の様子
9月の様子
10月の様子
11月の様子
本格運行開始の前日、19日には新線区間の開業式典が開かれました。
西4丁目停留場前交差点で午後2時40分に一番電車の出発式が行われました。
私はこの日初めて知りましたが、ループ化新線区間の名称は「都心線」になったそうです。
こちらがその一番電車の出発の様子です。新型低床電車ポラリスが先陣を切って出発していきました。
乗客は地元の小学生でした。このあと、二番から六番電車までが続いて新線区間を走行しました。なお、五番、六番電車は当日抽選で当たった市民が試乗できたのですが、私は残念ながらはずれてしまいました。
開業式典の前には、駅前通りを歩行者天国にして市電のPRイベントが開催されました。
新旧4編成の車両が駅前通りに展示され、なかなかに壮観でした。
多分これから先、こんな光景はまず見られないと思います。
レトロな旧市電塗装のこの車両は、札幌市電が誇るレトロ電車M101です。以前に大学の鉄道研究会の忘年会で貸切運行してもらったこともある思い出の車両です。もっと古い他の車両たちが次々に改修を受けていくなか、この車両は同型車両が無かったために改修が遅れ、気が付けば昔の市電の姿を色濃く残す唯一の車両になっていたのでした。今ではレトロ電車として人気の車両となっています。
今年になって方向幕がLED化されてしまい、頭の上だけレトロで無くなってしまいました・・。
雪ミク電車2016。さっぽろ雪まつりの雪ミク企画の一環として運行されている特別電車です。毎年テーマが変わるのですが、今年はスノースポーツがテーマのようです。
側面はこんな感じ。今年の雪ミク電車はデザインが洗練されていて、一見すると"痛電車"に見えません。
拡大するとこのように、ちゃんと雪ミクが描かれています。
コカ・コーラクリスマスCMラッピング電車。実は先ほどのM101よりも古い形式の車両ですが、こちらはど派手なラッピングが施されています。この日は図書電車と称して、市電沿線にある中央図書館によるイベントが車内で行われていました。
西4丁目停留場の内回りホームには新型低床電車A1200形ポラリスが停まり、新しいホームの使い勝手をアピールしていました。
今回の新線区間では線路が歩道のすぐ傍に敷かれており、歩行者がより気軽に市電に乗れるように設計されています。新しい西4丁目停留場内回りホームも、歩道側から車内まで殆ど段差無しで乗り降りできるようになっていることが分かります。
こちらは西4丁目停留場の外回り線ホーム。こちらのホームもついに設備が完成していました。
停留場の壁面にはこのような情報モニターが設置されています。
このモニター、既存の停留場にも追加設置されており、昭和の香りが強かった市電が一気に現代的になりました。
モニター上には現在の市電車両の位置が表示されており、低床車両かどうかも一目で判るようになっています。多言語表示に対応しているので、海外からの観光客にも優しくなりました。
西4丁目停留場に停車中の折り返し電車。環状運転が本格的に始まると、「西4丁目―すすきの」の表示は見られなくなるので、19日にしっかりと撮っておきました。
ちなみに翌20日に撮影した市電車両の写真がこちら。行き先表示は「内回り循環」又は「外回り循環」に変わりました。
ついでなので19日に撮影した他の新設停留場の様子もご紹介します。
こちらは外回り線の狸小路停留場。前回見たときにはなかった、ホーム開口部の風除けのガラスが設置されていました。これまた格好良い出来です。2、3年前までは考えられなかった近未来的な札幌市電の姿がここに出来上がりました。
こちらは19日のすすきの停留場の様子。外装の仕上げも終わり、スタイリッシュなホームが完成しました。
ホームは他の停留場よりもかなり余裕のある作りです。
この日の終電までで役目を終えた、仮設のすすきの停留場。翌日にはホームなども完全に撤去されていました。
翌20日、本格運行を開始した市電に早速乗ってきました。
新線区間の前面展望動画も撮りました。
さすがに初日だけあって、車内も沿線も混雑していました。
つい半年前までは線路の影も形も無かった場所を、電車で走っていると思うと感慨深かったです。
ついに完成した札幌市電のループ化、間違いなく新しい風を市電に吹き込んでくれることと思います。
札幌市電にはさらにいくつかの延伸構想も存在しており、今後の展開が楽しみな今日この頃です。
市電は一回の乗車につき運賃170円で、土日にはどサンこパス(一日乗り放題)310円が使えるため、暇なときに一周約1時間の環状線をぐるぐる回るのも楽しいでしょうね。