うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

札幌北高校の行灯行列

2015年07月11日 11時32分41秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
昨日7月10日金曜日から、北大近くにある北海道札幌北高等学校の学校祭「北高祭」が始まりました。札幌北高校は札幌有数の進学校で、北大にも多くの出身者が在籍しています。「北高祭」の初日夜に行われる行灯行列は各クラスの生徒が1ヶ月かかって作製する本格的なものです。



札幌市電ループ化工事進行中!

2015年07月08日 00時51分31秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
【追記】こちらは2015年7月8日現在の状況の記事です。9月20日現在の状況はこちらの記事、10月25日現在の状況はこちらの記事の通りです。

今回は札幌市の再開発ネタを紹介します。
札幌市では今年度、市電のループ化延伸工事が行われています。


現状の札幌市電は中心市街の南西地域をほぼ環状に一回りしています。
昭和中期頃まで、市電の路線網は札幌市の東西南北に広がっていて、札幌駅前にも乗り入れていたのですが、地下鉄の開業によってその活躍の場を狭め、現在の8.4kmの路線のみが残りました。
その辺の事情は以前の記事鉄道研究会忘年会2011にも書いたので、どうぞご参照ください。
現在市電が走っているエリアは地下鉄空白地帯であり、藻岩山やコンサートホールKitara、中央図書館などの集客施設も沿線に存在するため、それなり(一日平均2万人)に利用客はいるそうです。
ただ、市電は長年赤字続きで、利用者数も緩やかに減少が続いています。そこで、利便性の向上を図るために終点の西4丁目停留場とすすきの停留場間の約400mを繋ぎ、ループ化させる計画が数年前から進められているのです。


ループ化される西4丁目停留場とすすきの停留場間の拡大図がこちらです。
西4丁目停留場は大通公園の一つ南の通りにあり、三越などの大型商業施設に囲まれた立地です。一方のすすきの停留場はすすきのの中心部の大交差点に位置しています。この両停留場の間には札幌随一のアーケード街である狸小路商店街があります。
元々はこの区間にも路面電車が走っていたのですが1973年に廃止されており、今回の工事で42年ぶりに復活することになります。
市電は基本的に道路の中央部に線路が設置されていますが、この区間では乗客の乗り降りを容易にするため、道路の両サイドに線路が設置されることになっています。また、工事完成後には狸小路に新停留場が開設される予定です。
延伸に関わる工事は昨年頃から始まっており、下水道管の移設やロードヒーティングの設置が既に行われましたが、今年度に入っていよいよ軌道の工事が開始されました。


というわけで、7月初め現在の工事の様子を紹介していきたいと思います。
こちらは西4丁目停留場前の交差点です。交差点の北東角から南西方向に向かって見た様子で、画面の左奥から右手前方向に走る道が駅前通り、右奥から左手前方向の道が南一条通りです。西4丁目停留場は南一条通り上にあり、ループ化後は交差点上で90度方向を変え、左奥に向かって軌道が延伸されます。


在りし日の西4丁目停留場の様子です。


6月23日に停留場が1ブロック西に移設され、7月初め現在、このように工事が開始されています。


工事開始前の西4丁目停留場構内の様子です。市電は基本的に複線ですが、西4丁目とすすきの停留場では乗り降りのホームを分けるために末端部が単線化されていました。


7月初めの同じ場所の様子です。ループ化に伴い、西4丁目とすすきの停留場も途中駅になるため、複線化されます。既に末端部の線路が剥がされていました。
なお、西4丁目停留場付近は道幅が狭く、複線の両サイドに十分な幅のホームを造るのが難しいとのことで、ループ化後には内回りの停留場を駅前通りに面した位置に変更する予定です。(外回りのホームは以前と同じ場所に設置されます)


工事のため移設された西4丁目停留場の様子です。1ブロック西の軌道上に仮設されており、軌道工事が一段落する8月下旬まで使われる予定です。


ホームや屋根の素材はいかにも仮設らしい簡素な作りとなっています。
仮設停留場も元の西4丁目停留場と同様に駅構内は単線運用となっているため、渡り線が追加されています。


ちなみに、西4丁目停留場前交差点では例年、北海道神宮例大祭の神輿渡御(6月16日開催)の途上で駐輦祭という行事が行われます。
今年も神輿が停留場前に勢ぞろいし、多くの人で賑わいました。ループ化後はここは軌道上になりますが、どのようにお祭りが行われるのか気になります。


駅前通り狸小路付近の6月下旬の様子です。ここはまだ軌道工事が始まっていませんでした。
現在は片側3車線ありますが、歩道沿いの1車線(写真では一番右側のレーン)に市電の軌道が設置されます。ちょうどこの辺りに狸小路停留場が新設される予定です。


余談ですが、狸小路と駅前通りに面した場所にあるドンキホーテの入ったこの建物(旧サンデパート)も数年以内に超高層ビルに建て替えられる計画があります。この辺りの雰囲気も市電延伸と前後して大きく変わりそうです。


さらに南に下って、すすきの交差点付近の駅前通りの様子です。この写真では北向きの路上を撮影しているので、一番左側の車線に軌道が設置されます。舗装が剥がされた跡がありますが、これは昨年来行われていた下水道管とロードヒーティングの工事の跡です。
今年の秋頃にはこの路上を電車が走るようになると考えると、ワクワクしますね。


すすきの交差点の様子です。この写真では左奥から右手前に向かって走る道路が月寒通りで、それに交わるのが駅前通りです。
すすきの停留場は月寒通りの中央にあります。現在、すすきの交差点でも市電延伸工事が盛んに行われています。


在りし日のすすきの停留場の様子です。西4丁目停留場とほぼ同じ構造で、末端部が単線となっていました。


停留場の前にはレトロな門状の架線柱が建っていました。工事完了後は複線化されるため、この柱は無くなるものと思われます。


すすきの停留場は一足早く、5月13日から停留場が移設されており、旧停留場跡地では本格的に工事が進められています。


仮設のすすきの停留場。こちらも1ブロック西側に移設されています。作りはやはり簡素ですが、すすきの停留場の方が工期が長いため、10月下旬まで仮設停留場が使われる予定です。


ついに本格化した札幌市電のループ化工事、完成後の姿が本当に楽しみです。
今年の秋は私はどこでなにをしているのでしょうか(意味深。