「草屋根の宿 龍のひげ 別邸ゆむた」は、湯布院ICの少し西にある、離れ5棟と本館5部屋、計10組の温泉宿です。
手指消毒、検温をしたらチェックイン。さっそく離れに案内してもらいます。
(私たちの泊まる離れ。)
フロント・食事処の棟を振り返ると、いい感じの雪景色です。
今回予約したのは、宿のサイトのトップページを飾る、露天風呂からの眺望が素晴らしい「くぬぎ」です。
玄関を入ると、正月用の生け花。
(生花があると心が豊かになります。)
恒例の探索(笑)、離れの中を見て回ります。
リビング(その1)にはソファーと小上がりになっている畳。
(左のフレーム外にはテレビ、冷蔵庫、ウオーターサーバーなど。)
寝室は、リビング(その2)に大きく抜けています。
リビング(その2)には大きなテレビ。
(カウチソファーで寝転ぶことができます。)
洗面所と風呂の脱衣所がいい感じです。
(部屋の中で最も暖かくしてありました。)
そして、これが「くぬぎ」の一番のウリ、ウッドテラスの大きな露天風呂。
(センターには由布岳。最高の眺望です。)
ウッドテラスはリビング(その1)の前まで続き、広々としています。
(リビング(その1)を出た所から露天風呂の方の景色。)
ちなみに、リビング(その1)を出た所からの眺望はこんな感じ。
雪の由布岳はずっと見ていられるほどの美しさでした。
(いつも通る大分道の由布PAは雪が積もっているかもなぁ、、、などと想像。)
宿の方に訊くと、「くぬぎ」は一番問い合わせも多く、人気の離れとのことですが、絶景だけでなく、この2つの風呂も人気の秘密かも。
露天風呂と内風呂。内風呂はガラス戸が閉められています。
このガラス戸は開け放つことができ、最大に開けると、こうなります。
(内風呂と露天風呂が行き来できるようになります。)
内風呂側から露天風呂を見るとこうなります。
(内風呂の方が少し熱め。)
両方ともに源泉かけ流しで、全身を伸ばして入っても大丈夫なくらい広々としています。
内風呂もガラス戸を全開すれば、由布岳の絶景を堪能できます。
(外・内で少し温度差がありますので、交互に何度も入るのが気持ちいい。)
ひとしきり温泉を楽しんだら、夕食まではまだ時間がありますので、持参した甘味でお茶タイム。
「wagashi asobi」の「ドライフルーツの羊羹」。
(「wagashi asobi」は東京の大田区の和菓子屋さん。)
イチジク、イチゴ、クルミが入った羊羹。
(ドライフルーツと羊羹がこんなに合うとは驚きです。美味しいです。)
お茶タイムの後はまた温泉に浸かります。(滞在中、何度浸かったか分からないくらい、風呂に入りました。)
由布岳の夕暮れの移ろいを追ってみます。
16時前。
(まだまだ明るい。)
17時前。
(西日を浴びて、❝赤由布岳❞っぽく。)
17時半前。
(いよいよ日の入り。)
夕食は18時半から。離れを出る頃にはすっかり暗くなっています。
フロント・食事処の棟です。
(雪だるまがかわいい。)
立派な鏡餅の正月飾り。
(餅に乗っているのは、大分だけにカボスでしょうかね。(笑))
大晦日の夕食のお品書きです。
(一見して感じるボリューム感。食べ切れるだろうか、、、。)
■先附:百合根の粉鰹まぶし揚げと茶碗蒸し
(透明な餡の下が茶碗蒸し風になっています。)
■向附:鯛と鮪と車海老の造り
(車海老は大分県産とおっしゃっていましたので、姫島の車海老かな。)
■前菜:奥豊後豚の柔煮と冬野菜サラダ仕立て
■炙り物:宮崎牛リブロース、豊後鶏、焼野菜一式
(宮崎牛は一人240g! 食べ切れない分は朝食に回せばアレンジしてくれるそうです。)
この一品だけで十分夕食のボリュームになります。半分は朝食用にお願いしました。
献立の最後の「食事」のご飯を先に持って来てもらうことができます。
(焼肉の相棒、白飯。ご飯と呉汁。うまい!)
■酢の物:帆立と平目のしゃぶサラダ
(宮崎牛の焼肉を食べながら、口をさっぱりさせるようにと酢の物。)
■焼物:真鱈と蕪の焼出汁仕立て
(鱈の❝親子❞盛り。(笑))
■凌ぎ:年越し蕎麦
(鴨南風です。)
■温物:揚げごぼう、焼きアボカド豆腐、鮪中トロステーキ
■揚げ物:海老フライ(海老出汁餡にて)
(海老フライ、うまっ。)
■デザート:苺アイスと柚子のシャーベット
コースは以上です。
素晴らしい素材、料理人の技、心和む接客、最高のひと時でした。(ただ、私たちくらいの年配者になると、量が多過ぎた感はあります。)
満腹ではちきれんばかりのお腹を少しこなれさせて、再び温泉に浸かります。
(内風呂は、夜は冷えすぎるので、ガラス戸を閉めてくださいとのこと。)
露天風呂と内風呂を行ったり来たりして、気が済むまで温泉三昧。
(妻は嵐のLIVE配信とやらで楽しんでいます。(笑) 夫婦ともども、最高に贅沢な大晦日です。)
そろそろ2020年・令和2年も暮れそうです。
「紅白」はじめ、大晦日のテレビ番組を全く観ないで、ずっと温泉に浸かったりしていましたが、「ゆく年くる年」は毎年観ていますので、スタンバイ。
「紅白」終わりからのぉ、、、
(どっちが勝ったかすら知りません。(笑))
「ゆく年くる年」。
零時を回り、「新年、あけましておめでとうございます。」となりました。
新年早々にまた温泉に浸かって、就寝。
元日の朝、まさに元旦。
日の出時刻にはまだ時間がありますが、既に明るくなってきた由布岳。
離れのウッドテラスから由布岳はちょうど東の方角ですので、そちら方面に「初日の出」を拝めるかと待ちます。
7時半頃、山の端が燃えるような明るさになってきました。
(由布岳よりもやや東南の方角。)
寒いので、部屋の中からずっと見ていましたが、今朝の天気では、これが「初日の出」。
何とか2021年・令和3年の初日の出を見た、ということにしておきます。(笑)
「今年は明るい年でありますように」との願いを込めて合掌。
で、温泉。(笑)
(朝飯前の温泉。)
元日の朝食、ワクワクしながら離れを出ます。
(昨晩も雪がしんしんと降っていました。)
食事処の鏡餅の上に、「丑」年の額が登場しています。
元日の朝食のお品書き。
(普通の宿なら夕食並みのラインアップかも。)
■お品書きに書かれていない皿が目の前にありました。
■祝肴:数の子と田作り、真名鰹南蛮漬け、いくら醤油漬け、黒豆蜜煮、柚子練りと蒸し鮑、あんぽ柿
祝肴の皿の右半分。
(このイクラが絶品でした。)
祝肴の皿の左半分。
(あんぽ柿は手作りだそうです。)
■向附:鮪と烏賊と唐墨
(造りも紅白となっております。)
■炊合せ:海老の揚げ煮、鯛かま焼き浸し
(鯛も海老もプリップリでした。)
■昨晩食べ切れなかった宮崎牛は、焼いてポン酢でさっぱりと仕上げて出てきました。
■蒸物:豆富の豆乳蒸し ■食事:白飯、雑煮、香物
(雑煮が白味噌(白出汁)、丸餅(焼かず)。九州では珍しい?かも。)
■水菓子:あまおうイチゴ、ブルーベリーヨーグルト
以上が「令和三年元日」の朝食。ごちそうさまでした。
雑煮ですが、私は子どもの頃、白味噌・丸餅(焼かず)でしたので、「懐かしい」という感覚でしたが、妻は、すまし・角餅(焼く)の地域ですので、こちらの雑煮はやや苦手なようでした。雑煮って地域の文化ですねぇ。
ちなみに、食事処は個室で、テラスがあります。
(元日、雪景色を見ながら祝膳をいただく贅沢。)
離れに戻って、チェックアウトまで(最後まで)温泉を楽しみます。
10時前の由布岳。
(元日は「雲多し」のお天気のようです。)
こちらの温泉は鉄泉系で、ちょっと金臭いですが、それがかえって「温泉に浸かってるぅ」という感覚になります。
日が差してきて気付いたこと。昨日よりも温泉が濁っています。
(昨日はもっと透明でした。)
温泉の色が変わるのはよくあることで、源泉かけ流しの証拠ですが、浸かってみた印象では、今朝の方がより温泉が❝濃い❞ような気がしました。
いずれにしても、いい温泉、いい宿でした。
そして、いい年越しでした。
11時、チェックアウトして、由布院駅まで送ってもらいます。
「龍のひげ 別邸ゆむた」さん、お世話になりました。
(駐車場から玄関を望む。駐車場から玄関は少し下ります。)
由布院駅に送り届けていただき、お別れのご挨拶。
私たちはこれから「亀の井別荘」の「湯の岳庵」に昼食に向かいます。
ボリューム満点の朝食でしたので、腹ごなしに歩くことに、、、温泉で体ポカポカ、寒さを感じません。
「参宮通り」から「津江の中道」というコースで、由布院の田園風景を歩き出します。
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