転勤前、九州での最後の旅の地は「霧島」(鹿児島県)にしました。理由は、「藤の花ホテル」に泊まりたいから。「藤の花ホテル」は、霧島温泉郷の中心からほど近い、3室だけのスモールラグジュアリーホテル。
ホテルのロビーや客室は、メキシコ人デザイナーのクルスさんの作品を中心に統一され、感度普通の私たち夫婦でも、その高い芸術性に心地良い刺激を感じます。
(ロビー。メキシコアンティークの鉄製ドアを一歩入るとここは美術館か、、、。)
チェックインは、やはりクルスさんの作品である巨大テーブルで(桜島小みかんのホットティーを飲みながら)。そこに座ると目をやらずにはいられない、特徴的なシャンデリア。これもクルスさんの作品で、アガベ(リュウゼツラン)をイメージしているそうです。
(リュウゼツランが天井から生えている感じ。さすがメキシコ、テキーラの原材料ですね。(笑))
こちらは、ロビーでの私たちの何気ないワンショット、、、ではなく、壁の絵はピカソです。
(さすがに「おいくらですか?」とは聞けませんでした。(笑) ホテルのHPのロビーの写真には写っていませんので、最近飾られた作品でしょうか。)
それにしても、なぜたった3室か?
それは、客室のドアになっている、クルスさんの作品、楓の葉のレリーフをちりばめたブルー調の大きなドアが3つしかなかったから。(もし、作品が4つあったら4室になっていたかも。)
(メゾネットタイプの客室Bのドア。)
私たち夫婦の背丈と比べると、ドアの大きさが分かります。
(メゾネットタイプの客室A(私たちが泊った部屋)のドア。)
楓のレリーフのアップです。
(巨大なドアに、圧倒される細かさで作り込まれています。実物はまさに息をのむ美しさ。)
「藤の花ホテル」は、部屋に置かれている「家庭画報」など、いくつもの雑誌に特集、紹介されていました。
(「家庭画報」の特集。)
客室の様子などは、また後で。(笑) ちなみに、温泉はもちろん霧島の湯、全室源泉かけ流しです。
時間をホテル到着の前に戻します。
九州南部は早くも梅雨入りで、当日は雨模様。「藤の花ホテル」への道中、「道の駅えびの」でランチ、和気清麻呂を祀る「和氣神社」へ立ち寄ります。
「道の駅えびの」です。
(道路際に立つサイン。分かりやすくてちょっとワクワク。大分県豊後大野市の「道の駅みえ」と同じ。)
雨は降ったりやんだりですが、今は上がっています。道の駅の前はこんなのどかな景色です。
意識してかどうかは分かりませんが、写真映えする所がそこかしこにあります。
(到着直後。雨が降っています。)
駐車場で存在感を放っている、島津義弘の像。
(島津家第17代藩主。)
島津義弘は、朝鮮出兵(文禄・慶長の役)で大きな戦果を残し、関ケ原の戦いでは徳川家康方本陣を敵中突破して帰還するなど、勇猛果敢な戦国武将である一方、戦いの後は敵味方の区別なく、戦没者の供養を行うなど慈悲深い人間愛に満ちた名将。永禄7年(1564)に加世田から亀城(飯野)に入り、26年間を当地で過ごした、、、と、銅像の立つ台の裏に書かれていました。
霧島地区のお米、ヒノヒカリが特Aにランク付けされたそうです。
(ユニークな像は、豊作をもたらすという地元信仰の神様「田の神さぁ」。)
昼食はこちら「食堂 えびのっ娘」でいただきます。
地産地消のビュッフェ方式の食堂です。道の駅で購入した宮崎牛を持ち込めば焼いてくれるそうです。
(料理の種類はまだまだあります。野菜が美味しい。)
食後には道の駅のお土産物コーナーをぶらぶら。単身住まいで野菜を食べるようになって消費が早いドレッシングを購入。
(ここは宮崎県。宮崎の特産、日向夏やきんかんのドレッシングが並びますが、私はスイートコーンのドレッシングを買いました。)
敷地内にはアウトドアショップ(?)もあります。
「道の駅えびの」、なかなかの充実ぶりでした。ちょうど霧島方面や宮崎方面の分岐点にありますので、ここから旅が本格的にスタートするような気持ちになりますね。
「道の駅えびの」から「和氣神社」までは車で40分くらい。道中、ここを通過しました。
(芸能人御用達の「天空の森」の入口。ひっそりと目立たないようになっていますが、たまたま発見。)
一泊50万円はくだらないという究極のリゾートで、過ごし方は完全オーダーメード。敷地内の川の上でディナーを食べたいと言えば設えてくれる、ヘリコプターで遊覧したいと言えばヘリを呼んでくれる、とか。広大な敷地に離れが5棟点在、もちろん、誰にも会わない、気配すら感じないそうです。
さて、「和氣神社」に到着。ここは霧島市です。
(雨が降っています。)
駐車場から歩き出すとすぐに目に入る巨大絵馬。
(鳥居と比べるとその大きさが分かります。)
勇猛そうなイノシシの横には公家風の人が立っています。こちらが和気清麻呂。
(イノシシが主役か。(笑))
すっかり日本史で勉強したことを忘れているので、ネットで和気清麻呂のことを復習。
奈良時代のこと、時の権力者道鏡が天皇になろうとしていた時、宇佐八幡宮の託宣の真偽を確かめるために現地に向かった和気清麻呂。例の託宣が間違いだったことを確認し、天皇にその旨報告。これにより道鏡の野望は阻止された。これが「宇佐八幡宮神託事件」。しかし、これにより道鏡の怒りをかった和気清麻呂は大隅国(鹿児島県)に流された。その後、桓武天皇の信頼を得、中央政界にカムバック、平安京への遷都を進言するなど重責を担った、、、という偉人ですね。
なぜイノシシ?
このイノシシは神の使い。道鏡によって大隅国に流罪となった和気清麻呂は、道鏡が放った刺客によって足の腱を切られ立つこともできなくなった。それでも、御礼参りのため、宇佐八幡宮へ立ち寄ることにした。豊前国に至ったところで、300頭ものイノシシが現れて清麻呂の輿を囲み、道鏡が更に放った刺客たちから清麻呂を守りながら道案内した。清麻呂が宇佐八幡宮での参拝を終えると、イノシシたちはどこかへ去り、清麻呂の足は治り、再び歩けるようになっていた、、、というご関係だそうです。
この巨大絵馬を背にすると、目の前は見事な藤棚に囲まれた広場。
(藤の花は半月ほど前に終わったようです。)
ここは藤の名所でもあります。和気清麻呂の生誕地、岡山県和気町の藤公園から、平成12年に没後1200年を記念して、特に有名な23種類の藤の苗木が当地に寄贈され、その後大切に育てられこのような立派な仕立てになっているそうです。
鳥居をくぐります。
(雨のしっとりした境内もいいものです。)
手水舎よりも手前に何やら祠があります。
(動物の檻のような感じ。)
「白猪 和気ちゃん」(!?)。
覗き込んでも何もいませんが、祠の中の小屋の中、暗がりになっている所をよ~く見ると、白いイノシシがいました。(暗過ぎで写メできず。)「和気ちゃん」のようです。それにしても、よくぞこのネーミングが許されましたね。(笑)
狛犬ならぬ「狛猪」。
ここは坂本龍馬とおりょう(お龍)の新婚旅行の地でもあります。
お参りさせていただき、御朱印をいただきました。
(現在、書き置きのみの授与です。)
御朱印の言葉「我獨慙天地」は、「我獨り天地に慙づ(はづ)」と読み、「世の中の人がどうであっても、自分ひとりだけは、天地の澄みきった心に照らして恥じることのないように正しい道を歩もう。」という意味です。
御朱印や先程の巨大絵馬に滝が描かれています。これは、和氣神社から数分歩くとある滝見台から見ることができる「犬飼滝」です。
(駐車場あり。ここに車を停めて神社まで歩くか、神社の駐車場からここまで歩くか。)
生い茂る樹々でちょっと見づらいですが、雨で増水した犬飼滝。
(増水のためか雨のためか、水煙が舞い上がっています。)
いい時刻になりました。駐車場に戻って、霧島温泉郷の「藤の花ホテル」へ向かいます。
和氣神社からホテルまでは20分弱。
美術館のようなロビーでチェックインを済ませて、このドアから部屋へ。
(さっきと同じ写真です。何度見ても見飽きない素敵なドア。)
ドアの内側のデザインも楓ですが、一転、木の温かみのある全然違う雰囲気。
(壁に取り付けられているランプが「ガミラス帝国」の建築物のようです。(笑))
メゾネットタイプは、1階が洗面室、内風呂、半露天風呂、庭、2階が寝室兼リビング、トイレ、という間取り。
ドアを入ってステップを数段上がって、ここでスリッパに履き替えます。
(何かが映り込みそうな大きな鏡もクルスさんの作品。)
洗面室。
(内風呂の脱衣所でもあります。)
内風呂は、浴槽は伊豆石のような石造り、壁と天井は総檜です。
(浴槽の手前に洗い場がありますが、内風呂は広々としていて超快適です。)
程良い硫黄臭の源泉はかけ流し。源泉温度が70℃と高めですので、ちょろちょろと出し続けておくと冷めてちょうどいい温度になります。(よって、ホテルにチェックインタイムを伝えておくと、到着時に入り頃となるように温泉を満たしておいてくれます。)
(白いのは湯の花。手前が少し取れているのは、私が指でなぞったので。)
屋外となる半露天風呂へは内風呂から出ます。位置関係はこんな感じです。
メゾネットの2階部分があるので、半露天風呂となっています。ちょうど今日のような雨の日は、雨を気にせず屋外で温泉に浸かることができます。
坪庭のようなコンパクトなスペースですが、不思議と狭さを感じません。それは、一見無造作に見える樹々も、繊細に計算された植栽の効果。ロビーで迎えていただいた方(オーナー?)は山野草から樹までカバーしている❝花屋❞でもあるそうです。
(ステップで少しだけ高低差を作っているのも視覚効果があるように思えます。全く狭さを感じない、心地いい庭です。)
半露天風呂に浸かりながらの景色です。
(写真で見ても広がりを感じますね。こういう庭を見ると、趣味のガーデニングの参考になります。)
メキシコ人デザイナーのクルスさんの作品かどうかは分かりませんが、サボテンのオブジェ。(笑)
(手前の山野草はホタルブクロでしょうか。可憐です。)
庭の奥から部屋を見ると、こんな景色です。
(こちらからの景色もバランスがとてもいいと感じました。湯布院の「わらび野」とはまた違う印象です。)
2階、寝室兼リビング。
ここもクルスさんの作品で統一されています。
(スペイン語だそうです。何が書かれているのか、ロビーのテーブルも同じような言葉が刻まれていましたので、ホテルの方に訊いたところ、「愛の言葉のようです。」とのこと。)
このキャビネットがとても素敵でした。
(食器もポップな色使いなのに落ち着いた雰囲気。)
トイレもいい感じです。
(トイレ内。ボウルが美しい。洗面所とは違うタイプの歯ブラシが置かれています。)
そして、❝花屋❞のためか、部屋の中の様々な所に生花が飾られています。素晴らしい演出です。
(もちろん和風ではなく、と言って洋風でもない、アジアテイストでもない、不思議ですが、見ていると元気になる花々。)
いつものように、私は短い時間を何度も、妻はゆっくりと温泉を楽しみ、部屋に置かれた「家庭画報」など、「藤の花ホテル」の紹介記事を読みながら、ゆったりと過ごしていると、ディナーの時刻となりました。
ディナーと朝食は、ホテルに隣接する、イタリア料理のレストラン「MOLINO」(モリーノ)。
(献立表裏面です。上:ディナー、下:朝食。)
「MOLINO」は、ご夫婦でやっておられる心地いいレストランですが、フロアをコントロールされている奥様にお話を聞くと、「藤の花ホテル」のオープン(2019年3月)とともに、「イタリアンの名店」の名を馳せた地、名古屋からこの地に移転して来たそうです。振り幅がすごい!
(朝食時に撮影。基本的に夕朝食はホテルの宿泊客専用のようです。本日は私たちだけという贅沢なディナーとなりました。)
「Menu del Giorno」。「本日の献立」という意味みたい。
(前菜のパスタとメインのパスタは選ぶことができますので、違うものを選んで妻とシェア。)
イタリアンと言えばフォカッチャ。たっぷりのオリーブオイルをつけていただきます。
乾杯はスパークリンワインにして、その後は白ワイン、銘柄は今日の料理に合うものをアドバイスしていただき、こちら「Father's Eyes」にしました。
(シャルドネ。スッキリ辛口ではなく程良い主張あり。)
ちなみに、ワインは赤も白もリーゾナブルなご提供で、選ぶ楽しみの幅を広げてくれるのがとても嬉しいです。
さて、今回は料理をオール❝縦撮り❞でやってみました。(笑)
■兵庫産ホタルイカの冷製パスタ
■鹿児島産赤海老と宮崎小林産キャビアの冷製パスタ
■生ハムとパパイヤメロン
■霧島産新玉葱のポタージュ
■宮崎産夷守(ひなもり)ポークバラ肉のしゃぶしゃぶ 霧島天然クレソンとシチリア産アーモンドのソース
■湧水町お多福卵のフラン 鹿児島産エンドウ豆のクレーマ
「フラン」は茶碗蒸しって感じです。
■鹿児島産アマダイのうろこ焼き
ここで献立には記載されていませんが、お口直しで日向夏のゼリーが出ます。
■鹿児島志布志産グラスフェッドビーフフィレ肉のグリル
「グラスフェッド」とは牧草飼育のことで、穀物飼育の「グレインフェッド」と異なる牛の飼育方法を表しています。自然の草を食べた牛は、湧水町の「お多福卵」のように、オメガ3脂肪酸を多く含み、より健康で安全な肉、ということのようです。
■キビナゴの国産小麦の自家製パスタ
■鹿児島産ワタリ蟹の国産小麦自家製パスタ
■自家焙煎ライムライトのコーヒーゼリー
「ライムライト」は「天文館」にある、昭和55年創業の喫茶店。このコーヒーゼリーとともに、私は同じくライムライトの自家焙煎モカコーヒーを、妻は無農薬べにふうきの新芽を使用した霧島和紅茶をいただき、コースは終了です。(「べにふうき」は漢字では「紅富貴」、お茶の交配品種です。)
料理それぞれに感想を書きませんでしたが、それは「美味しい!」という感動と次の一皿への期待の連続だったから。「モリーノ」でのディナー❝単品❞でもこの上ない満足感ですが、「藤の花ホテル」とのコラボレーションによって、一泊二日という短時間の滞在が至福のひと時になる、そんな感覚です。超おススメでございます。
オーナシェフのご主人とフロアマネージャー兼ワインアドバイザーの奥様にお見送りいただいて、数メートルの❝渡り通路❞で「藤の花ホテル」に戻ると、「おかえりなさいませ」と迎えていただきます。
粋な動線で、ディナーの余韻を楽しめるようにか、すぐにバーがありますが、ご提供は基本ハードリカーですので、ワインでいい気持ちになった私たちには重たいので遠慮しておきました。とても素敵なカウンターバーでした。
例のドアを開けて部屋に戻って就寝前の温泉です。
(夜の照明は温泉の色を引き立てますね。)
建物はこんな感じに見えます。
(ソフトにライトアップされた樹々の影が建物の打ちっぱなしの外壁に映っていい感じです。)
ベッドに寝転ぶと、先程外で見ていたライトアップの光と影が部屋の中、天井に揺らめいていて素敵です。
今日も熟睡となりました。
翌朝。温泉に数度入った後、朝食をいただきに「モリーノ」へ。
「Prima Colazione」(本日の朝食)。
■有機人参と安心リンゴ、有機レモンのジュース
(100%フルーツのようなジュースです。水は一滴も使っていないそうです。今日一日のスタートに体が整う感じがします。)
■野菜サラダ
(何種類の野菜が入っているか分からないくらい。)
野菜が美味しい九州ですが、このあたり(宮崎&鹿児島)の野菜の美味しさは別格です。この一品だけでも朝食として成立すると思います。
■湧水町お多福卵の目玉焼き又はプレーンオムレツ、有機ジャガイモのカリカリ、無農薬ほうれん草のグラスフェッドバターソテー、無塩せきソーセージ
妻は目玉焼き。
私はプレーンオムレツ。
■自家製ヨーグルト
(散りばめられているシリアルは自家製。)
■発酵バターの自家製厚切りトースト
(写っているシナモンシュガーやハチミツをお好みで。)
私はコーヒーを、妻はオーガニックフレーバーティーをいただきました。
(ちょっと記憶に自信がありませんが、確かグァテマラの豆だったかと。深煎りでしょうか、濃厚。)
昨晩・今朝と献立に登場する湧水町の「お多福卵」。途方もない手間をかけて飼育している鶏の卵です。自然放牧、農薬化学肥料不使用の穀物・野菜、天然魚の手作り発酵飼料、湧水の水、、、そんな手間暇も書かれたパンフレットをいただきました。
(湧水町は昨年11月の霧島温泉・宮之城温泉旅行で訪れているので、湧き水の美しさは実見済み。現地を見ているので、お多福卵の美味しさもひとしおです。)
朝食も最高です。ディナーに続き、鹿児島や宮崎産の厳選された旬の食材を最高の料理でいただきました。ごちそうさまでした。
部屋に戻ると、道路向かいに乗馬している姿が見えました。
(窓からズームで撮影。霧の中の乗馬、雰囲気があります。)
早朝起きた時はそうでもなかったのですが、朝食が終わる頃には、霧島の名の由来か、霧が深くなってきました。
(部屋の小窓より撮影。)
予約サイトの特典の焼酎をホテルからいただきました。
この後も時間の許す限り温泉を楽しんで、チェックアウトの時刻となりました。
朝のロビーやホテル玄関で記念写真を撮ってもらって、出発です。
(どこで撮っても絵になります。私たちではなくホテルが、です。(笑))
これが九州最後の旅かと思うと寂しさを感じますが、最後の最後に「必ずまた来たい」と思う宿に出会うことができ、最高の締め括りとなりました。
霧もすっかり晴れ、今日は快晴ですので、ちょっと足を延ばして、私が一度行ってみたかった、黒酢の産地、福山町の「壺畑」に行ってみます。
ホテルからは30分強というところでしょうか、到着です。
(想像していたのと違って、随分とモダンな印象です。)
斜面に建っているようで、この入口を入るとすぐに階段を下って、建物を通り抜けると、壺畑を眺めることができるテラスのあるレストラン棟へのアプローチが続きます。
(レストラン棟前で、先程の建物を振り返った景色。)
ここがレストラン棟のテラス。見学無料です。
黒酢の「壺畑」。
(壮観です。全て手作業で造っています。)
この後レストランで昼食を食べた時にもらった献立表の写真を見ると、ここから桜島を遠望できるようですが、あいにく錦江湾に霞がかかっていて見えませんでした。
壺畑を見学する前に、先程の建物で黒酢生産の紹介ビデオを観ることができますが、それで知ったこれ。壺の蓋の上に石が載せられている壺がありますが、これは「発酵が進んでいる」壺を表す目印だそうです。
(妻撮影。)
ここからは帰路となりますので、ここで昼食を食べておくことにしました。
黒酢の生産地ですので、迷わず「酸辣湯麺」を。(笑)
餡かけ風なので熱いのと、黒酢のすっぱいのと、ラー油の辛いのとで、私は首から上が大発汗。(笑) 妻に「そこまで汗って出るの?」と笑われるくらいの発汗でした。
お土産に黒酢などを買って「壺畑」を出発です。
途中、各地のお土産物がそろっているという情報がネットで出ていたので、宮原SAに立ち寄り。
ご当地ソフトというほどではないのですが、酸辣湯の余韻残る口をソフトクリームでリフレッシュ。(笑)
この後は一路福岡へ。順調に流れて、夕刻には帰宅しました。
九州各地を巡る旅も、これで一旦終了です。景勝地、歴史遺構、寺社仏閣など様々な所を訪れ、また、各地の豊かな食も堪能しましたが、温泉宿についてほんの少し総括を。
九州はレンタカーで回ることができる距離感と、温泉宿の選択肢の豊富さという点では日本随一ではないでしょうか。そんな利点を存分に活かして、たくさんの宿にお世話になりましたが、それぞれに個性があって良かったです。あえて「一番気に入った宿を1つ挙げよ」と言われたら、私は、黒川温泉の「月洸樹」、そして、全く趣きが異なるのでもう1つ、ここ霧島温泉の「藤の花ホテル」です。
(「藤の花ホテル」の駐車場とエントランス。ネットより拝借。)
この4年間のような濃密な頻度での九州各地への旅は難しくなりますが、これからもチャンスがあれば夫婦でまた訪れたいと思います。
これまでお世話になった宿のみなさん、各地でいろいろ教えてくださったみなさん、ありがとうございました!
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