鉄崎幹人 愛してやまないものについて語りつくす『午後のテッパン』
月曜日は生物、植物、自然、農業などにスポットを当てたクローズアップ生き物
先日のニュースでアフリカジンバブエの政府が、最悪な干ばつによる深刻な食糧難に対するためにゾウ200頭を殺処分しようと。ソレを肉として食べようと。みんなで分配しますよという計画を発表した。コレに対して動物愛護団体などから批判の声が上がってるんですが、ジンバブエ政府は「ジンバブエには8万頭以上のゾウが棲息しているから200頭なんて大したことはない。」と言っております。正直言って野生生物の絶滅よりも人間の今日生きる、明日生きるという方が大事と言うのは言えることは確かにあるんだけど、200頭捕ったところでゾウがいきなり絶滅するわけじゃないけれど、ただ、50年前ではゾウは134万頭居たと言われています。現在42万頭まで減りました。原因の一つが象牙の違法取引。昨今はアフリカだけじゃなく、象牙市場がある中国、アメリカ、イギリス、日本にもありますよ象牙市場は。こういった消費国においても対策の強化が進んで密猟、密輸をやめようと。パトロールもすると。水際の取り締まりを強化してこういった象牙消費国でも取引を原則禁止する、そういう措置をとっておりますから。最近密猟の脅威は減少傾向にあります。ゾウを食べるとか象牙を獲るとかこういったことがダメージを与えますけど、昨今イチバン問題になっているのが、人の生活との軋轢(あつれき)なんですね、何故かというと、野生動物が人間の居住区に出没して農地や家を破壊したり、人に直接危害を与えてしまう。コレが今、イチバンの問題になっています。ただ、コレは原因は何かと考えたら、それを招いたのは何なのか?結局ゾウの棲息域への人間の侵入なんですよ。アフリカってご存じのように人口がどんどん増えていってる、経済も非常に好調で発展していて、土地がどんどん開発されていってるんですよ、今まで草原だった場所がどんどん人間が居住区として浸出してしまってる。プラス温暖化によるゾウたち野生動物たちの食糧の激減、干ばつなんかで食べものが無くなってしまってる。
何とか食べ物を探してるうちに人里に出てきてしまってる、そして殺される。
コレ、結局日本のクマ、イノシシの問題などと同じなんですよね。世界中で同じ問題が起こっている。
元々、彼らの棲み処へどんどん進出していったのは人間。
今、世界では4万5千種以上が絶滅危惧種です。日本でも3772種が絶滅危惧種に指定されています。
こうしたものを招いてしまうのは必ず人の営みが大きい、全てにかかわっているんですね。
だから僕は害虫とか害獣という言葉が嫌いなので使わないしその言葉をどうしても使わないといけない時は必ず、「人にとっての」言葉を必ず付け加えて言います。「人にとっての害虫、人に取っての害獣」という風な言い方をするようにします。だって考えてみたら「地球にとっての害獣って誰なの?ホントにゾウなの?ゴキブリなの?蚊なの?」地球にとって害獣は誰なの?考えたら他の生き物だって言えないんじゃないの?
すでに絶滅させてしまった日本の動物を考えてみると、代表的なのがニホンオオカミですね、ニホンオオカミって、本州、四国、九州に棲息してたイヌ科の生物でした。120年前に奈良県で捕獲されたのが最後で今は絶滅したと言われてます。原因は何かというと、明治維新以降にペットが盛んになった、西洋犬をどんどん輸入したことによって、それらが持ち込んだ狂犬病、ジステンバー等が大打撃を与えてしまった。伝染病被害ですね。
あとはもう害獣として徹底的に射殺駆除されました。で、結局ニホンオオカミは居なくなった。
二ホンカワウソは棲息に適した河川がどんどん減少しているのと毛皮目的の乱獲なんですね、コレによって二ホンカワウソも野生は絶滅しました。考えると、生物が絶滅に追い込まれていく原因は何かというと、やっぱり『開発と乱獲』コレが大きな原因になってると思います。
ただ、その中で人間生活に上手に適応していってるのが数を減らしてないんですよ。ある意味『人間との共生』といえるかな。
人の生活をうまく利用しているもの、その代表が昆虫だと。人間がどんどんどんどん森を開発して昆虫が少なくなったけど、逆に外来種が人の家に住み着くクロゴキブリ、チャバネゴキブリこれ等は全部外来種ですね、蚊もそうですね人間がどんどん森の奥に入ってきたら蚊も血を吸いやすい、だって毛皮のある動物よりも人間の血の方が吸いやすいから。鳥でいうとカラス、コレって人のゴミを食べるようになったからね、結局。町中にどんどん進出していったわけですよ。町中に進出してきた鳥で他にはハクセキレイ、ムクドリ最近ではイソヒヨドリなんかもそうですね。カワウもそうね、汚れた水でも棲めるボラを食べますからね、外来魚なんかでも呑み込めるぐらい喉が太いカワウは。他の鳥が減っててもカワウは増えてます。哺乳類だと都会型のネズミですね、ドブネズミやクマネズミ減ってるどころか増えてる。一方森に暮らすアカネズミやヒメネズミ、ヨシ原に暮らすカヤネズミなどは、大激減してしまってるわけですよ。後は外来生物で日本に順応して増えてるのもいますけど、今の地球の生態系ってとにかく人間中心型の生態系、ソレについてこれない種は滅びる運命にあるんだろうなぁという気がしてきます。
実はですね、遠い昔、人は人を滅ぼしてるんですよ、ホモサピエンスがネアンデルタール人を滅ぼした過去が実は人の歴史の中にはあるんですよ。
· 鉄崎幹人のWASABI|SBSラジオ [静岡放送]
午後のテッパン クローズアップ生き物2024-9-30 12:00~
バナナですか??? 2024-9-30
散歩道の田んぼの端っこに、大きな葉っぱが揺れていた。
月曜日は生物、植物、自然、農業などにスポットを当てたクローズアップ生き物
先日のニュースでアフリカジンバブエの政府が、最悪な干ばつによる深刻な食糧難に対するためにゾウ200頭を殺処分しようと。ソレを肉として食べようと。みんなで分配しますよという計画を発表した。コレに対して動物愛護団体などから批判の声が上がってるんですが、ジンバブエ政府は「ジンバブエには8万頭以上のゾウが棲息しているから200頭なんて大したことはない。」と言っております。正直言って野生生物の絶滅よりも人間の今日生きる、明日生きるという方が大事と言うのは言えることは確かにあるんだけど、200頭捕ったところでゾウがいきなり絶滅するわけじゃないけれど、ただ、50年前ではゾウは134万頭居たと言われています。現在42万頭まで減りました。原因の一つが象牙の違法取引。昨今はアフリカだけじゃなく、象牙市場がある中国、アメリカ、イギリス、日本にもありますよ象牙市場は。こういった消費国においても対策の強化が進んで密猟、密輸をやめようと。パトロールもすると。水際の取り締まりを強化してこういった象牙消費国でも取引を原則禁止する、そういう措置をとっておりますから。最近密猟の脅威は減少傾向にあります。ゾウを食べるとか象牙を獲るとかこういったことがダメージを与えますけど、昨今イチバン問題になっているのが、人の生活との軋轢(あつれき)なんですね、何故かというと、野生動物が人間の居住区に出没して農地や家を破壊したり、人に直接危害を与えてしまう。コレが今、イチバンの問題になっています。ただ、コレは原因は何かと考えたら、それを招いたのは何なのか?結局ゾウの棲息域への人間の侵入なんですよ。アフリカってご存じのように人口がどんどん増えていってる、経済も非常に好調で発展していて、土地がどんどん開発されていってるんですよ、今まで草原だった場所がどんどん人間が居住区として浸出してしまってる。プラス温暖化によるゾウたち野生動物たちの食糧の激減、干ばつなんかで食べものが無くなってしまってる。
何とか食べ物を探してるうちに人里に出てきてしまってる、そして殺される。
コレ、結局日本のクマ、イノシシの問題などと同じなんですよね。世界中で同じ問題が起こっている。
元々、彼らの棲み処へどんどん進出していったのは人間。
今、世界では4万5千種以上が絶滅危惧種です。日本でも3772種が絶滅危惧種に指定されています。
こうしたものを招いてしまうのは必ず人の営みが大きい、全てにかかわっているんですね。
だから僕は害虫とか害獣という言葉が嫌いなので使わないしその言葉をどうしても使わないといけない時は必ず、「人にとっての」言葉を必ず付け加えて言います。「人にとっての害虫、人に取っての害獣」という風な言い方をするようにします。だって考えてみたら「地球にとっての害獣って誰なの?ホントにゾウなの?ゴキブリなの?蚊なの?」地球にとって害獣は誰なの?考えたら他の生き物だって言えないんじゃないの?
すでに絶滅させてしまった日本の動物を考えてみると、代表的なのがニホンオオカミですね、ニホンオオカミって、本州、四国、九州に棲息してたイヌ科の生物でした。120年前に奈良県で捕獲されたのが最後で今は絶滅したと言われてます。原因は何かというと、明治維新以降にペットが盛んになった、西洋犬をどんどん輸入したことによって、それらが持ち込んだ狂犬病、ジステンバー等が大打撃を与えてしまった。伝染病被害ですね。
あとはもう害獣として徹底的に射殺駆除されました。で、結局ニホンオオカミは居なくなった。
二ホンカワウソは棲息に適した河川がどんどん減少しているのと毛皮目的の乱獲なんですね、コレによって二ホンカワウソも野生は絶滅しました。考えると、生物が絶滅に追い込まれていく原因は何かというと、やっぱり『開発と乱獲』コレが大きな原因になってると思います。
ただ、その中で人間生活に上手に適応していってるのが数を減らしてないんですよ。ある意味『人間との共生』といえるかな。
人の生活をうまく利用しているもの、その代表が昆虫だと。人間がどんどんどんどん森を開発して昆虫が少なくなったけど、逆に外来種が人の家に住み着くクロゴキブリ、チャバネゴキブリこれ等は全部外来種ですね、蚊もそうですね人間がどんどん森の奥に入ってきたら蚊も血を吸いやすい、だって毛皮のある動物よりも人間の血の方が吸いやすいから。鳥でいうとカラス、コレって人のゴミを食べるようになったからね、結局。町中にどんどん進出していったわけですよ。町中に進出してきた鳥で他にはハクセキレイ、ムクドリ最近ではイソヒヨドリなんかもそうですね。カワウもそうね、汚れた水でも棲めるボラを食べますからね、外来魚なんかでも呑み込めるぐらい喉が太いカワウは。他の鳥が減っててもカワウは増えてます。哺乳類だと都会型のネズミですね、ドブネズミやクマネズミ減ってるどころか増えてる。一方森に暮らすアカネズミやヒメネズミ、ヨシ原に暮らすカヤネズミなどは、大激減してしまってるわけですよ。後は外来生物で日本に順応して増えてるのもいますけど、今の地球の生態系ってとにかく人間中心型の生態系、ソレについてこれない種は滅びる運命にあるんだろうなぁという気がしてきます。
実はですね、遠い昔、人は人を滅ぼしてるんですよ、ホモサピエンスがネアンデルタール人を滅ぼした過去が実は人の歴史の中にはあるんですよ。
· 鉄崎幹人のWASABI|SBSラジオ [静岡放送]
午後のテッパン クローズアップ生き物2024-9-30 12:00~
バナナですか??? 2024-9-30
散歩道の田んぼの端っこに、大きな葉っぱが揺れていた。
ラジオ番組の内容を事細かく「字句」で表現されていることは、普通ではないと思いました。
そんなことより、静岡名産の山葵(ワサビ)のごとく「薬味」のある番組とされているようだ!!・・・しかし、私は、内容等ともかくと思っています・・・
アフリカでは象さんばかりでなく、キリン、サルなどのお肉も食べられていますよ!!
昔の江戸時代や明治の初期には「鶴」や「トキ」などの鳥類も食用などにされていましたよ!!
ネアンデルタール人は今から4万年前に絶滅したとされていますが、現在の人類の遺伝子にも数パーセントのネアンデルタール人の遺伝子があるとのノーベル学者などの発表が最近なされていますので、絶滅の原因は気候変動、感染症、集団生活の規模が小さい、言語機能などが主な原因とされています。
ところで、我々の身近にある「スズメ」、「トンボと蝶類」、「ススキ」などがあまり見かけなくなりました。
学者・研究者の調査によると以前の33%の減少とされている。今後、絶滅危惧種となる予想です。これも人間活動(人口の増加)と気候変動によるものとされています。
前回、奄美大島のマングース駆除のお話がありましたが、今後はどんな動物・植物などの駆除などのお話がなされるのでしょうか!!
話はかわりますが、「バナナ」ではなく「芭蕉」(バショウ)と思いますが、実は種が多くて酸っぱい、葉の裏はバナナのような「白い粉」がないなど、違いがあるそうですが、現地で確かめるとわかるのでは??