【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

外来種との付き合い方 

2023-10-12 | 
静岡放送2023-10-2『鉄崎幹人WASABI』より
鉄崎幹人愛して止まないものについて語りつくす「午後のテッパン」
月曜日は生物、植物、自然、農業などにスポットを当てたクローズアップ生き物
生き物観察ガイドのガイドさんの想い
生物多様性を守るために外来種を駆除し、その命を奪うことがある、そうした行為を子どもにどう伝えたらいいのか。
本心としては外来生物の防除作業に子どもを関わらせたくない、と言う多摩川を中心に生き物観察ガイドをしている川井さんという方のSNSの投稿が議論をよんだ。こちら
この方、年に100回以上観察会をする中で子供たちにアメリカザリガニを見せた時に「こいつら殺しても良い、殺さなきゃいけない、」こんな声が聞こえてきた。で、観察会では「駆逐してやる」っとアメリカザリガニを踏み潰す子どももいた。
こうした行動は小学校低学年くらいの子に多く見られたと言います。
川井さんは生き物の命に善悪はないのに、小さな子供にとっては外来種かそうでないかという善・悪という短絡的な基準になってしまっている。手ごろな環境教育として駆除活動が行われる中で、本来の環境保全でなく駆除が目的になっているのではないかと指摘している。
川井さんは自身の観察会で子どもたちには外来種・在来種の区別なく、まずは様々な生き物に親しみ楽しんでもらうことを大事にしていると言っています。
この事例めちゃくちゃ共感できるんですよ。何度もありましたこういうシーンがホントに。その都度思ったのは一体だれがどんなことをこの子たちに教えてきたんだろうかってことなんですよね。環境教育・自然教室って、免許とかないので誰でもできちゃうんですよ、地元のおじいちゃんが来ることもあります。そうなると環境教育・自然教育って、その人の価値観が子供たちを染めてしまうんですよ。コレが数学とか理科とかとの違いなの。正解が一つじゃないのが、難しい問題だし、その人の価値観が子供たちを染めてしまうってことは怖いこと、だから、やっぱり人選はメチャクチャ大事なんですよね。
「誰に教わってきた、そんなこと」ま、きっと短絡的にアメリカザリガニは外来種、日本の生態系に悪影響を与える悪者、だから殺さなきゃいけない。という図式になったんだと思う。行動としてはもちろん駆除というのは間違ってはいない、人間の責任の取り方ですから。でもこの考え方が人間中心主義だなって思います。
環境教育とか命の教育にはならないんですよこのやり方だったら。彼らには罪がないということをまず重く子どもたちに叩き込まないと。彼らには罪はないということをね。僕、ホントにね、何回もありましたヨ「どうする?」「殺す!!」「そうなんだけどさぁ」と.困っちゃうことが何度もあった。
じゃ、これってどうしたらいいのかなって、僕もいろいろ考えてたんですよ。
そうすると中には子供たちに「ハイ、これ外来種でぇ~す、アメリカザリガニだよ、これどうする?」と
「食べる」という子もいるのよ、コレが100点の答えなんですよ。食べて供養してやる。
悪者として駆除するのではなく命として食べて供養してやる。コレが多分100点の答えなんですよ。
僕は昔からずぅ~~っと外来生物は食べてきました。TOKIOの15年ぐらい前から。学校だと、こういうのん敬遠されるんですよね、「じゃ、食べようか」と食べてなんかあったら~~っとなるから……。
確かにそれもわかるから、食べることもできない。外来生物法の規定によりブラックバスやブルーギルなどの特定外来生物は生きたまま移動させられないから。その場で締めなきゃいけないでしょ。
コレ食べるっていい答えなんだけどぉ、じゃぁどうするか?ってなったときに、僕は命のわっかの一つにするか、ということなんですけど、これまず、順序があって最初に「なぜアメリカザリガニは無理やり連れてこられたのか?」説明をちゃんとしてあげないとダメなんですね。
1.1927年ですけども食用にしようとしたウシガエルの餌として無理やり連れてこられた。コレは人間の都合です。
2.ところがそのすべてを放棄しました、人間が。もっと美味しい物があるから
結果、アメリカザリガニは全国的に広がってしまった。コレは人間の身勝手!!無責任。
3.だから在来の生態系を乱してしまうから、人間の責任の下に駆除せざるを得ないんだよ。っということを教えます。
4.ホントはすっげぇ美味しいんだよコレ。って、美味しさを伝えます。だけど今日は残念ながら食べられないから、じゃぁ人間が食べないのなら命の輪っかの輪に入ってもらおうか?
5.アメリカザリガニを潰します、生き物にとって即死というのがイチバンですから。頭を取るとかなんかするよりも潰すほうがイチバン。ただこのシーンは子どもたちには見せないです。
何故かというと、さっき低学年の子どもたちがこういうことをよくやるって言ってたけど、低学年の子どもたちがイチバン破壊衝動があるんですよ。子供って本能的に破壊衝動があるんですよ。僕もそうでした、アリの巣を見たら、爆竹で破壊したり、蝉見つけたら翅切って。カブトムシとクワガタを戦わしたりとか、やってたんですよ、コレって破壊衝動なんですよ。子猫がネズミをもてあそんでるような感覚だと思うんだけど、ソレは実は満たしてあげた方が良いんだけど、ここで、皆の前で満たすのはちょっと間違ってると思うから、子供たちには見せないです。破壊衝動に火ついちゃうから、俺も踏む、俺も踏むとなったら困っちゃうからね。
ただ、どうしてもそういう子がいたら、僕は百歩譲ってあげてもいいんだけどね、ただ、その時に大事なのは「いいか、ゼッタイごめんなさいと言う気持ちを持てよ、なんなら手を合わせなさい」と。「手を合わせてゴメンねと言いながら踏み潰しなさい。でもみんなが嫌ならテッチャンがやるから、皆向こう向いとけ」っと言って潰します。
6.最後にソレを田んぼや川のヘリに置きます。そうすることによって必ずサギが食べに来ます、あともしくはカラスも。サギやカラスに食べてもらう。そのシーンはできれば見たほうが良い。
コレが命のバトンと僕は呼んでるんだけど。「命のバトンをサギに渡したんだよ、これで、また命がつながっていくよね」って、いう話をするんだけどもね、コレがギリギリですわ。それ以上外来種の命を取ることを上手に伝えられないし本質を伝えるのは難しい。命の輪っかの一員になってもらって、バトンを次の命に渡すという。これしか今は僕はできないですね。それぐらい難しい問題なんですよ外来種の問題は。
だからあんまり安易に『外来種は駆除だ』というのは絶対に間違ってるんですよ。
なんか、今、盛んにSDGsって言ってて、子供たちもその言葉はもちろん知ってるし、やってる子もいっぱいいる、スゴク生活において大事なことだしね、環境をちょっとでも良くしようと……。
ただ、一方でこのSDGsってのは持続可能な開発という意味だから、持続可能な開発のため。つまり人間中心主義なんですよ。人間目線のことなんですね。環境教育・命の教育でイチバン大事ななのは生態系目線というとこじゃないかなって昔から思ってたんですよ。その中での外来種に対しての扱いは非常に難しいので環境とか自然とか命のことを人に伝える立場の方はその辺を重々考えないと、変な伝わり方しちゃったら大変ですからね。そういうこと今回の記事で感じました。静岡放送鉄崎幹人のWASABI  2023-10-02(12時台)

2023年10月1日朝日歌壇
土埃立ておる赤色トラクター夏の畑に無敵ザリガニ(岐阜市)後藤  進
ひとり旅パリ裏町の食堂にザリガニ食ひし真昼ありけり(鹿嶋市)加津牟根夫
第一首のザリガニは畑や土にも棲(す)む。第二首はパリ裏町の食堂でザリガニを食べたとか。

アメリカザリガニ(亜米利加蝲蛄 学名:Procambarus clarkii)エビ目(十脚目)ザリガニ下目アメリカザリガニ科 アメリカ合衆国原産で世界各地へ分布を広げる。




アメリカザリガニ料理こちら

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2 コメント

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お米もコスモスも外来種でした(F3-101) (里山の風)
2023-10-19 18:12:51
外来種とは「もともとその地域にいなかったのに、人為的に他の地域から入ってきた生物のこと」と定義されている。
従って、お米(稲)は中国から、コスモスはメキシコから日本に人為的に持ち込まれた生物(外来種)である。その付き合い方となると奥が深いですね!!!
ところで、アメリカザリガニはアカミミガメとともに「条件付特定外来生物」に指定され、悪者扱いにされているのでしょうか??
調べますと1927年(昭和2年)に鎌倉市内(神奈川県)にある会社が食用カエルの餌(エサ)として北アメリカから持ち込まれ、それが捨てられ全国に広がったとされている。その間に寒さに強い遺伝子を進化させ北海道の寒冷地まで生息区域を広げていくのである。日本人にはアメリカザリガニを食べる習慣はありませんが、中国の湖北省の町にはその養殖場があり、その料理方法が沢山紹介されているから驚きである。
お笑い芸人(柳原、平井の漫才コンビ)の名前「アメリカザリガニ」や、アメリカの小説や映画のも登場する・・・「ザリガニが鳴くところ」など芸術・文化でもザリガニは活躍しています。
日本人には外来種の本質を知り、正しい付き合い方が必要と思いました。
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里山の風さん こんにちわ~~ (わんちゃん)
2023-10-23 16:41:03
てっちゃん(鉄崎幹人)が言うのには
”外来種は悪”と決めつけないで、子供たちに外来種との付き合い方を力説してるんですよね、観察会などで、子供たちにどのように伝えるかが大事と。
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