【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

質のよい眠りに誘(いざな)う"寝入りばな"3つの新習慣

2023-10-28 | 日記
"寝入りばな"に、今夜から!ベッドにあおむけでトライ!
全部行っても、できることを1つだけでもOK。毎晩続けることで「コレをしたら眠くなる」という、"入眠儀式"ともいえるパターンが、脳と体に刷り込まれます!

新習慣1
心と体の緊張を解きほぐす筋弛緩(きんしかん)法
手のひらを上に向けて軽く目を閉じておく。顔から足の先まで全身に力を入れて5秒キープした後、一気に脱力してダラーンと5秒リラックス。3~5回繰り返す。
ここがポイント!
力を入れる時は、手はグーに握り、足首はギュッと曲げてつま先を天井に向け、顔は梅干しのような顔に。脱力するのと同じタイミングで、口から息をフーッと吐くと、さらに緊張がゆるむ。血流もよくなるので、手足が冷えて寝つきにくくなる、これからの季節にはぜひ!
友野さんのなるほどtip
「もともと心療内科で取り入れられているアメリカ発祥のリラックスエクササイズです。日中、スマートフォンの操作やパソコン作業で、自分では意識していなくても体の一部が強く緊張していることがあるので、しっかり弛緩(しかん)させましょう」

新習慣2
自律神経のバランスを整える!4-6呼吸法
4つ数えながら鼻から息を吸い、6つ数えながら口からフーッと息を吐く。これを、数回繰り返す。
ここがポイント!
深い呼吸を繰り返し行うことで、"休息モード"にしてくれる副交感神経が優位になり、"幸せホルモン"と呼ばれるセロトニンが活性化してメンタルも安定。しっかり"吐き切る"ことを意識すると、自然と深く吸えるので、吸う時間より吐く時間を長く。できれば腹式呼吸で。
友野さんのなるほどtip
「長く続いたコロナ禍のマスク生活や、パソコンに長時間向かう生活で、呼吸が浅くなっている人がとても増えています。仕事に集中している最中は、無意識に呼吸を止めてしまっている人も。寝る前の数十秒、自分の呼吸に意識を向けましょう」

新習慣3
ハッピーな気持ちで穏やかな眠りに"今日あったいいこと"を思い出す
ぼんやりと一日を振り返りながら、その日に起きた"よかったこと"を10個程度数える。
ここがポイント!
夜は大脳が疲れていて、だれしも感情がネガティブになりがち。「寝入りばなにイヤなことを思い出す→脳が覚醒してしまう→睡眠不足になる→さらにネガティブな気持ちになりやすい」という悪循環は、意識的に"いいこと"を思い出すことで断ち切れる。
友野さんのなるほどtip
「『いいお天気だった』『コーヒーがおいしかった』など、どんなに些細(ささい)なことでもかまいません。最初は2~3個しか思い出せないかもしれませんが、小さな幸せに気づくよう心がけましょう。私は毎日40個くらい思い浮かべますよ(笑)。幸せのハードルが下がって毎日が彩り豊かになります」
これも教えて、友野さん!
Q そもそも、十分な睡眠がとれているかどうか、見極めポイントは?
A 「ベッドに入って3分もしないうちに眠りに落ち『私は寝つきがいい』と思っている人は、実は睡眠不足の可能性大! 個人差はありますが、一般的には10~15分程度、ベッドでまどろんでから寝入るのが健康的です。また、午前中の通勤電車や会議中などに眠気を感じる場合も、睡眠の質や量が不十分な証拠。ちなみに、昼食後の14~15時くらいに眠くなるのは、正常なメカニズムなので心配無用です」
Q 夜中に目が覚めて眠れない。こんなとき、どうしたらいいの?
A 「トイレなどに起きた後、30分、1時間眠れないようなときは、焦らないで。いったん寝室から出て、やや暗めの暖色の明かりの中で、単調な作業をするのがオススメ。洗濯物を畳んだり、編み物をしたり、靴を磨いたり、塗り絵をしたりしているうちに、脳が休まります。ちょっとでも『眠気がやってきたな』と感じたらベッドへ」
朝日新聞 2023年10月24日朝刊 Bon Marche 友野なおさん(睡眠コンサルタント)のお話から……。
時間と質……あなたの「眠り」足りていますか?朝日新聞ボンマルシェ (asahi.com)⇔こちら


美代ちゃんから絵手紙届きました。

姉さんへ
今月は10/2に第7回コロナワクチン接種済、10/17にインフルエンザ予防接種済。
お互いに人ごみに出掛ける時は油断大敵でしょう。クワバラ・クワバラ……。美代子

戦争を詠む 朝日新聞朝刊朝日歌壇より8/27 9/3 9/10 9/17 9/24

2023-09-30 | 日記
<永田和宏選>
砂時計きっちり計る六十秒犬もスワレのまま原爆忌(対馬市)神宮斉之
僕たちも陣取りごっこはよくやった残虐非道はなかったけれど(松本市)馬木和彦
「堪(た)えがたきを」と「堪え」の間の八分休符(はちぶきゅうふ)今年も聞いた終戦の詔勅(岡崎市)兼松正直
より多く命を奪う武器を持つことを抑止と為政者が言う(観音寺市)篠原俊則
戦争を知らない人ほどしたがると願いはむなしく森村さん逝く(岡山市)伊藤次郎
高齢者ばかりの反戦パレードはゆっくり歩く休んでは歩く(東久留米市)篠原晴代
いつどこにミサイル落ちるのかも知らず一年半過ぐウクライナの民(五所川原市)戸沢大二郎
戦死者を英霊などと祀りあぐ死にたくて死んだ者など無きを(川越市)西村健児
人もまた可燃物なり母が語る大空襲に夏の夜寒し(佐世保市)近藤 福代

<馬場あき子選>
5時ですと促されても十数人黙して動かぬ原爆資料館(札幌市)田巻成男
焼き爛れし幽霊を観ん丑三つの幽霊列(なら)ぶ丸木美術館(大船渡市)桃心地
★第一首は閉館時刻が過ぎても帰ることも忘れて佇(たたず)む原爆資料館の見学者。
第二首の美術館ともども一度はぜひ。
核抑止唱える首相と被爆したバイオリン弾く人のヒロシマ(出雲市)塩田直也
高校生の原爆伝える紙芝居見つめる多くの外国人の目(石川県)瀧上裕幸
満州の嫁には行きたくなかったと母がもらした終戦記念日(酒田市)三笠喜美夫
★「満州の嫁」には切実な苦しい時代感がまつわる。
ヒロシマの碑文に刻む「過ち」の今こそ重き防衛費増額(柏市)菅谷修
★「過ち」は今こそ世界に発信せねばならぬのに。
硫黄島の遺骨収集を語るひと少し間を置き「骨は重い」(町田市)山田道子

<高野公彦選>
隣国に拐(さら)われゆきし子の皿も卓にならべるウクライナの母(堺市)丸野幸子
プーチンはどろぼうよりもわるいひと 五歳が二歳にていねいに説く(東京都)青木公正
原爆忌終われば加害者としての日本人の罪を思わむ(水戸市)中原千絵子
敗戦後疎開先にて身まかりし父も戦死者 国みとめぬが(佐渡市)中川 泰成

昨夜(2023年9月29日)は『中秋の名月』で『満月』やった。
『中秋の名月』と『満月』が重なることは珍しいことらしい、次は7年後の2030年だという。
こちら
それならばと。

「コンデジが故障しててスマホで撮ったら、いいのが撮れなかったわ」っと、A子さんにLINEしたら

「スマホではこんなんわ」と、送ってくれはった。
「うわ~キレイ」

(街のB級言葉図鑑)わんちゃん 飯間浩明

2023-09-24 | 日記
悪いイメージを避けた

 ペットショップの前に看板が出ています。
〈新しい=『ねこちゃん』 『わんちゃん』
§ミニチュアピンシャー
§マルチーズ
§トイプードル
§ジャックラッセル
ニューフェースの紹介ですね。
 よく見てください。〈わんちゃん〉と〈ねこちゃん〉。呼び名が非対称です。
猫は「猫ちゃん」なのに、犬は「犬ちゃん」でないのはなぜだろう。
 この謎を解くには、日本語の「犬」がどのように使われるかを考える必要があります。
 国語辞典で「犬」を引くと、動物の名前のほか、「権力の犬」など手先の意味、スパイの意味が載っています。「犬侍」(腰抜け侍)や「犬死に」(無駄死に)もあります。イメージが悪いのです。
 「わんちゃん」は大正時代から例が現れます。「犬」を避けて、鳴き声を愛称にしたんですね。一方、「にゃんちゃん」と言わないのは、「猫ちゃん」で間に合うからでしょう。
 ところが、2010年代になると、ネット上で犬のことを愛情を込めて「イッヌ」と呼ぶようになりました。「犬」のイメージも向上するでしょうか。
 それはまだ分かりません。ネット上では、猫を愛称で「ぬこ」とも呼びます。検索頻度では「イッヌ」を大幅に上回ります。やはり、犬と猫では呼びやすさに差があるのでは。 
(国語辞典編纂〈へんさん〉者)
朝日新聞9月23日(土) be on Saturday 第3面『街のB級言葉図鑑・わんちゃん』より

『わたくし』ハンドルネームを『わんちゃん』と名乗ってます、なので『わんちゃん』にピッと反応します。干支が戌年生まれでもないです、ペットで犬がダイスキというのでもないです、単なる旧姓が和田。
小四のころ、クラスの仲良しグループでそれぞれがニックネームをつけようということになって『わーちゃん』『わんちゃん』とがあって、『わんちゃん』と呼ばれて今も。
『こばちゃん:小林』『サトちゃん:佐藤』『リンちゃん:林』ハンカチの柄を揃えたり、消しゴムなんかもお揃いに、どこへ行くのも4人がぞろぞろ、しまいに「グループ解体命令」が担任の先生から言い渡されました。
「あれから70年、みんなどうしてるかなぁ」


なんと読むでしょうか? PART2 答え

2023-09-12 | 日記
第11問:賽子 さいころ
さいころは奈良時代に中国から渡来したといわれる。中国語でさいころを意味する「簺(さい)」に似た「賽」の字が日本では使われ、後に転がすという意味の接尾語「ころ」が加わった。さいころには方向があり、1と6の面がそれぞれ天地を、5と2が東西を、4と3が南北を表す。

第12問:束子 たわし
ワラやシュロなどの繊維を束ねて作られていたことから、「束」の字が使われるようになった。ほか、手持ちのワラという意味の「てわら」が変化したとの説もある。20世紀初頭に「亀の子束子」が発売された際、商品名として考えられた当て字がそのまま定着した。

第13問:団栗 どんぐり
「団栗」は当て字で、もちろん栗の一種というわけではない。どんぐりは特定の植物ではなく、ブナ科の樹木の実を総称したものだ。江戸時代からこの呼び方は使われていたようだ。子供が回して遊んだことから回転を意味する「ツム」と、石を意味する「クリ」に由来するとの説などがある。

第14問:無花果 いちじく
「いちじゅく」とも。漢名の「むかか」も正解。漢字だけみると花が咲かないようだが、目立たないところにむしろ多数の花を抱えている。実のようにみえる部分は花嚢(かのう)と呼ばれ、その中身を満たしている一見果肉のような部分が無数の花だ。

第15問:陽炎 かげろう
「かぎろい」「ようえん」も正解。アスファルトなどが熱せられ、空気がゆらゆらと立ち上る現象が陽炎だ。温かい空気とそうでない空気が混じり、屈折率のちがいで向こう側がゆらめいてみえる。

第16問:霹靂 へきれき
「かみとき」「かむとけ」でも正解。雷の閃光や雷鳴、そして落雷などを意味する。「青天の霹靂」の慣用句でお馴染みだ。こちらの慣用句として使う場合、晴れた空に突如轟く雷のような、突然の事件やそれによる衝撃を表す。

第17問:逆上せる のぼせる
ふだんよく使うが、漢字は知らなかったという人も多いのではないだろうか。暑さや湯あたりで頭がぼうっとしたり、我を忘れて感情をほとばしらせたりする様子を意味する。

第18問:強か したたか
粘り強く自分を貫いたり、しっかりしていて勇敢であったりする様子を指す。「強かな当主」や「強かな戦略」など、人物にも物にも使うことができる。同じ読みと意味で「健か」と書いてもよい。

第19問:奇しくも くしくも
「き」と読むことの多い「奇」の字だが、ここでは「く」と読むのが正解だ。偶然にも、あるいは不思議にも、といった意味をもつ。誤用して「悔しいことに」という文脈で使われることがあるが、「奇しくも」に残念がるニュアンスはないので気をつけよう。

第20問:漸く ようやく
大変な苦労や長期間を経て、長く待ち望んでいたことがやっと実現する様子を指す。あるいは、物事がだんだんと進行していく際にも使うことができる。「暫く(しばらく)」と混同しやすいが、そちらは「少しのあいだ」という意味の別の言葉なので注意したい。


なんと読むでしょうか? PART1 答え

2023-09-04 | 日記
第1問:玉蜀黍 とうもろこし
とうもろこしは16世紀、ポルトガル人によって日本に持ち込まれた。モロコシ(唐黍/蜀黍)という植物に似ていたことから、唐(舶来品)のモロコシという意味で名付けられた。しかし「唐唐黍」では漢字が重複してしまうため、代わりに整然と並ぶ実の美しさを「玉」で表現し、「玉蜀黍」の字が当てられるようになったようだ。

第2問:百日紅 さるすべり
「ひゃくじつこう」でも正解。百日紅の字は、長く咲き誇ることから。漢字はほかに「猿滑」などいくつかの表記がある。ピンクや紫などに咲き乱れるさるすべりは、江戸時代までに中国南部から伝来した。なめらかな幹は木登りが得意なサルでも落ちてしまうことから名付けられたが、実際にはたやすく登ることができるようだ。

第3問:土竜 もぐら
「どりゅう」「むぐらもち」などでも正解。土を盛り上げるという意味の「穿ぐろもつ」の前半が時代とともに転化し、「もぐら」になったといわれる。漢字はトンネルを掘って隆起した跡がまるで竜のようにみえることから当てられた。なお、中国語で「土竜」といえばミミズのことだ。

第4問:海豚 いるか
中国語でも「海豚」の漢字が使われており、これがそのまま日本に輸入されたようだ。形が豚に似ていることから、海に住む豚という意味で漢字が当てられた。「いるか」の読みは日本語独自のもので、魚を示す「イヲ」と食用の動物を意味する「カ」に由来するなどの説がある。

第5問:柳葉魚 ししゃも
アイヌ語の「シュシュハム」が転化し「ししゃも」と呼ばれるようになった。シュシュハムは柳の葉を意味しており、漢字もこれに忠実に当てられたようだ。アイヌにはカムイが人々のために柳の葉を魚に代えて与えたなど、柳と魚にまつわる伝承がいくつか存在する。

第6問:河豚 ふぐ
ふぐという名の由来には諸説あり、怒ると「膨らむ」ためという説や、水を腹に溜めて「吹く」ことからといった説がある。河にいて豚のような外見をしているため、中国で河豚の字が使われるようになった。海豚(いるか)と混同しないように注意しよう。

第7問:蝸牛 かたつむり
「かぎゅう」「でんでんむし」でも正解。「蝸」は渦を巻いた殻を、「牛」は二本の突き出たツノ(触角)を表している。ちなみに、姿が似ていて殻のないなめくじも難読漢字だ。漢名に由来して「蛞蝓」と表記される。

第8問:飛蝗 ばった
身近なばったにも、かなり難しい字が使われている。「ひこう」でも正解。この場合は成長したトノサマバッタの仲間や、それが群れとなって飛行する様子を指す。なお、「蝗」の字だけだと「いなご」となる。ばったと似ているが、水田など湿地を好む別のいきものだ。

第9問:欠伸 あくび
「あくびをすること」を意味する古語の動詞「欠ぶ(あくぶ)」が名詞化したもの。「欠」の字には口を開ける動作を意味しており、これに背伸び意味する「伸」を加えて「欠伸」となった。

第10問:自棄 やけ
物事がうまく運ばず、投げやりになる様子を表す。読みは「じき」でも正解で、この場合も意味は同じだ。「自暴自棄」などの形でよく使われる。やけになるの「やけ」は、「焼ける」と同じ語源だ。


戦争を詠む 朝日新聞朝刊朝日歌壇より 7/23、7/30、8/6、8/20

2023-08-24 | 日記
選者は高野公彦さん、永田和宏さん、佐佐木幸綱さん、馬場あき子さん。
<高野公彦選>
沖縄に基地を増やしてミサイルを置いて迎える今日慰霊の日(熊谷市)飯島悟
  ★今もなお沖縄にさまざまな負担を押し付けている国家への批判。
戦争が終わっても地中に来ぬ平和地雷の除去に数十年とぞ(横浜市)竹中庸之助
  ★地雷は大迷惑な戦争の置き土産。
ウクライナへロシア侵攻止める術(すべ)AIに問わば何と答える(亀岡市)俣野右内
防衛を言い訳にして持つ武力少年が持つナイフみたいに(横浜市)菅谷彩香
ちっぽけな自己満足と知りながらウクライナ産の蜂蜜を買ふ(鹿嶋市)大熊佳世子
球児らの足並み揃わぬ行進に平和の証と母呟けり(高槻市)寒川のり子
  ★戦中の整然とした行進を知る母は、今のほうが断然いい。

<永田和宏選>
日本語にするなら敵は本能寺にありプリゴジン氏の声荒々し(稲沢市)伊藤京子
カホウカダム決壊死者は十四人すくなしと思ひすまないと思ふ(北九州市)嶋津裕子
  ★カホウカダム決壊事件⇔こちら
議論するべきは財源ではなくて軍拡自体であるはずなのに(東京都)十亀弘史
この冬を耐えれば春はまた来ると言いし兵士は今も戦うや(五所川原市)戸沢大二郎

<佐佐木幸綱選>
ラジオから「月桃」の歌流れきて沖縄は今日「慰霊の日」なり(福島市)稲村忠衛

<馬場あき子選>
一粒の麦蒔くごとく三十年憲法伝えし教室閉じぬ(八王子市)栗原文夫
薔薇園が防空壕になりし日の国民学校三年生われ(東京都)小長光吟子
「はだしのゲン」のまっ赤なTシャツ着て過ごす八十路わたしの平和の祈り(春日部市)酒井紀久子
★八十代の女性「はだしのゲン」をあしらった赤色のTシャツを着て、二度とあってはならないヒロシマへの思いをつなぐ  
ウクライナで遺体の身元未確認二八〇〇に「不帰」の伯父かさなる(福島市)澤正宏
オランダの所長弾くセロG線上のアリア捕虜の日語る父の終戦(横浜市)井田眞知子
クラスター弾を撃ちます今のため未来の子どもを犠牲にしても(東京都)十亀弘史
  ★クラスター爆弾とはこちら

折々のことば:2810 鷲田清一2023年8月3日

2023-08-15 | 日記
38度線を流れる川を越えられなくて困っていた時に、誰かがふっと抱き上げてくれた。その感触をいまだに覚えているの。
 (清水真砂子)     ◇
 終戦の翌年、当時4歳だった翻訳家が現在の北朝鮮から引き揚げる時のこと。その誰かは案内役の朝鮮の人だったと思うが、「他者への信頼感」は以後、これを核に育まれたと言う。成長しても、自分の弱さを知り「助けて」と声を上げられれば、もっと生きやすくなりますよと。
「朝日新聞デジタル」(7月25日)のインタビュー記事から。

今日、8月15日は終戦の日です。
NHKスペシャル観ました。(長男も一緒に観てました)
そして、学徒は戦場へこちら
アッツ島 “玉砕” 降伏は許されず死ぬまで戦うことを求められたこちら
太平洋戦争開戦前編こちら
太平洋戦争開戦後編こちら

絶たれた明日-被爆78年 

2023-08-06 | 日記
今日は8月6日です。
広島が被爆してから78年。
朝日新聞朝刊29面 連載2023年8月1日~8月5日
2023年8月1日火曜日(絶たれた明日 被爆78年:1)
8月6日朝、動員の子ども8千人は広島市街へ⇒こちら

2023年8月8月2日水曜日(絶たれた明日 被爆78年:2)
元気に育った、はずだった10年近く経ち、白血病に倒れる子⇒こちら

2023年8月3日木曜日(絶たれた明日 被爆78年:3)
「母に会いたい」仏の道へ⇒こちら

2023年8月4日金曜日(絶たれた明日被爆78年:4)
仲良し2人、進学先の違いで⇒こちら

2023年8月5日土曜日(絶たれた明日被爆78年:5)
名すら刻まれなかった子たち⇒こちら

【うたをよむ】屋良健一郎
銃弾よ摩文仁(まぶに)に潜め⇒こちら
朝日新聞朝刊2023年8月6日13面

土用の丑の日

2023-07-30 | 日記
 

うな丼


土用とは、暦の立春・立夏・立秋・立冬のそれぞれ18日前の期間のこと。
そのなかで十二支が丑の日を「土用の丑の日」といいます。
夏だけが有名ですが、実は年に4回以上あります。
1.土用の丑の日、2023年はいつ?
そもそも土用の丑の日の「土用」とはなんでしょう? これは中国伝来の五行説による「木火土金水」を四季にあてはめたもので、次のようになります。
木=春
火=夏
土(土用)=立春・立夏・立秋・立冬前の約18日間 ※
金=秋
水=冬
土用入り 7月20日
「一の丑」7月30日
土用明け 8月7日

2.土用の丑の日にうなぎを食べるのはなぜ?
昔は、季節の変わり目にさまざまな禁忌や風習がありました。特に夏の土用は梅雨明けと重なるため、衣類や調度品などの湿気をとる「土用の虫干し」をしたり、梅干し・うどん・瓜(うり)など「う」のつくものを食べて食い養生をしたりするようになりました。うなぎもまさに「う」のつく食べ物で、夏バテ防止に役立ちます。
こうしたことを江戸時代の蘭学者・平賀源内が夏場の営業不振に悩んでいた鰻屋に助言し、土用の丑の日⇔うなぎブームが広がったという説が有名ですが、真偽の程は定かではありません。
また、『万葉集』に大伴家持が痩せこけた知人の夏痩せ防止にうなぎを勧める歌があり、かなり古くからうなぎが滋養強壮に効く食べものとして注目されていたことがわかります。
※「石麻呂に 吾れもの申す 夏痩せに よしといふものぞ 鰻とり食せ」
<大伴家持 『万葉集』 巻16-3853>
※「痩す痩すも 生けらばあらむを 将(はた)やはた 鰻を漁ると 河に流れな」
<大伴家持 『万葉集』 巻16-3854>
また、土用の丑の日にはうなぎだけではなく、うどん・梅干しなど「う」のつくものや、黒豆・しじみ・なすなど黒い食材を食べると健康になると言われています。
土用の丑の日は天ぷらの日(大暑の日と同日:7月22日)、焼き肉の日(8月29日)と合わせて、夏バテ防止三大食べ物記念日でもあります。

戦争を詠む 朝日新聞朝刊朝日歌壇より2023-6-25~7-2~7-9~7-16

2023-07-19 | 日記
選者は佐佐木幸綱さん、永田和宏さん、高野公彦さん、馬場あき子さん。

佐佐木幸綱選
見えないと無いのと同じことに成るはだしのゲンが消えた教材(筑紫野市)二宮正博
ウクライナと日本の子らの共作の画布に押される小さな手形(横浜市)田中 廣義

永田和宏選
武器供与すればロシアの民が死にせねばウ国の民が死ぬ 嗚呼(朝霞市)岩部博道
死と隣り合はせの人等(ら)を遠く見て「ウクライナ疲れ」と緩(ゆる)く言ふのだ(京都市)森谷弘志
核ボタン運ぶ鞄も来日す目立たぬやうに被爆の地へと(西条市)村上敏之
これが現実 スーツ姿の首脳らがブーツにシャツの一人を囲む(大和郡山市)四方護
反戦と反核を説き帰路につくゼレンスキーの三十時間(千葉市)愛川弘文
「核のなき世界をめざす」と言うけれど「核を捨てる」と誰も言わない(朝霞市)岩部博道
メルケルの言葉の重み増す世界「人道の罪に時効は無い」(亀岡市)俣野 右内
★アウシュビッツ解放70周年記念の会でのメルケルの発言。現在のウクライナ戦争も然(しか)り。2019年12月11日朝日新聞「アウシュビッツ、ドイツ人に責任」メルケル氏が初訪問:朝日新聞デジタル (asahi.com)こちら
ドニプロと呼ばれるようになってからドニエプル川戦火の中に(東京都)十亀弘史
★ドニエプル川:ロシアから始まって、ベラルーシを経てウクライナに流れ黒海に注ぐ川である。総延長は、2,285km。

高野公彦選
首脳らは悲痛な面(おも)で歩み出る原爆資料館のExit(出雲市)塩田直也
核の無き世界を論ずるサミットで核のボタンの真黒き鞄(観音寺市)篠原俊則
資料館見て献花してなお核を減らそうだけのG7宣言(アメリカ)大竹幾久子

馬場あき子選
黒い雨また降らすのか人類は山椒魚は憂鬱になる(筑紫野市)二宮正博
★井伏鱒二の「山椒魚(さんしょううお)」や「黒い雨」の歎(なげ)きを思い出させる。
脱穀の今盛りなり麦畑ウクライナへの想いいや増す(三鷹市)吉松英美
追憶はガ島の青春銃弾が入ったままの父の太もも(下呂市)河尻 伸子
★ガ島の戦いこちら
開戦の罪を忘れて終戦を記念日として銀シャリを食う(吹田市)太田昭
まぼろしの傷痍軍人辻に立ち戦なき世は来たかと問ひぬ(東京都)嶋田恵一

『天声人語 米国からの100通』
1990年代の初め、湾岸戦争が終わったばかりのころだ。高知市に住む、ある男子高校生の投書が米国の新聞に載った。日本はなぜ、自衛隊を戦争に派遣しないのか。「日本には憲法9条があるからなのです」。そんなことを説明する内容だった▼この投書のことを知って、思った。あれから30年余り、彼はどうしているだろうか。いま、日本の安保政策は大転換しつつある。彼ならば、どう言うだろう。先月、高知市を訪ねてみた▼きつく曲がりくねった坂の上に、彼の通った土佐塾高校はあった。教諭の島内武史さん(62)によると、投書のことは「語り継がれている」そうだ。ただ、彼はもう、いなかった。医学の道に進んだが、10年ほど前に早世したという▼驚いたのは、米国から100通を超える手紙が届いていたことだ。当時の反響をまとめた冊子を見せてもらった。「米国にも平和憲法があればいいのに」「日本の政治について教えて欲しい」。日米の若者が平和を追い求め、やりとりを重ねていたことに胸が熱くなった▼シカゴ郊外の高校生が、こんな言葉を紹介していた。「真に問われるのは戦争を始める能力ではなく、戦争を回避する能力である」。時を超え、いまにも通じる問いのように思えた▼東京に帰る飛行機で、しばし考える。日本の防衛費は急増し、専守防衛の原則も揺らいでいる。それなのに、先の国会での議論は、結論ありきでなんとも薄っぺらくはなかったか。眼下の太平洋が白くかすんでみえた。朝日新聞朝刊:第一面2023-7-15

朝日川柳 山丘春朗選 課題「帽子」
学帽を軍帽に替え国破れ(埼玉県 宮入健二郎)
★八月近し。
2023年7月18日朝日新聞朝刊八面


(天声人語)ウクライナのダム決壊

2023-06-15 | 日記
時代劇スターの嵐寛寿郎をして「天才や」とうならせた若き映画監督がいた。山中貞雄。だが才能は戦争にかき消される。27歳で召集されて中国戦線へ。目の前に広がっていたのは、日本軍をくい止めようと中国軍が黄河の堤防を切り、濁水が一帯をのみ尽くした光景だった▼ふんどし姿で1カ月も泥の中をはい回った山中は、このときに患った病で命を落とした。だが真の犠牲者は、現地の住民である。畑は没し、城壁はくずれ、民家は流された。「惨憺(さんたん)たる活(いき)地獄」と、当時の朝日新聞は書いている。死者・行方不明者は89万人にのぼったとされる▼戦争は愚かしい。その過程で目のくらんだ者は、人の手でおさえきれない、さらに愚かな行為に手を染める。のちには日本軍も同じような作戦を行った▼誰かが過ちを繰り返した、というべきだろう。ウクライナ南部のカホウカ・ダムが決壊して1週間がたった。死者は少なくとも14人にのぼる、とウクライナ側はいう。あの広い惨状を見れば、それでは済むまいという冷酷な予感も頭をよぎる▼現地では、いまも約70万人が飲み水に困っているという。なのにロシアによる避難民への攻撃はやまず、国際的な支援の手も伸ばしきれない。犠牲の数が増えるのを、歯がみして見つめるばかりだ▼せめて浸水区域だけでも戦火をとめるわけにいかないのか。ダム決壊が何ゆえかは知らぬ。ただ、住民の保護に思いを致さぬ国は、戦闘に一時勝ったとしても、その名が長く続くはずはない。
2023-6-14朝日新聞朝刊第一面

チェッカーベリー ツツジ科

庭の草抜きをしてたらカワイイお花スズランに似てる、次男へのバースデイ記念に戴いたフラワーギフト⇒こちら
の寄せ植えに当時、赤い実が生っていた、お花が咲いたんです。可愛いお花が。
開花6月~7月 結実8月中旬ごろより 
チェッカーベリーは本来、冬の間に赤い実を観賞して楽しむ低木ですが、6~7月に咲くこの白い小花も凄くカワイイ!
ブルーベリーの花やアセビの花に似た、白い釣鐘型の小さな可愛らしい花。
半日陰の庭に植えてください。6~7月頃にかわいい花を咲かせ、秋に赤い実を実らせます。耐寒性が強い品種です。
秋から春は日当たり、風通しの良いところで、夏は半日陰の場所で管理すると良いでしょう。夏は強い西日の当たる場所におかないようにしてください。春と秋に根元に緩効性肥料を施します

定年クライシス 居場所はどこに

2023-06-09 | 日記
「週3日は外に出て」妻に言われた夫 一駅分の電車賃でつぶす3時間

「昼ご飯、作りたくない」
滋賀県に住む70代の男性は、妻の言葉に驚いた。60歳で定年を迎えた後、雇用延長で66歳まで働き、退職してから間もないころだった。
専業主婦の妻は、昼ご飯を前夜の残り物やパンで済ませることが多かったという。
妻は思ったことは素直に口にする人だ。3食分を作るのは、めんどくさいのだろう。好みではないメニューでも文句を言うことはなかったが、「しょうがない」。そう思った。
妻は、続けて言った。 「週に3日は外に出てほしい」
「きつい話だ」と思った。でも、けんかをしても仕方がない。できるだけ外に出るようにした。
コンビニで昼食用のおにぎりを2個買い、電車で京都へ。京都御苑や植物園、寺や公園のベンチで昼食をとった。電車賃がかかるから、昼食代は節約せざるを得なかった。
現役時代は昼ご飯を1人で食べることがよくあった。寂しさは感じなかった。
でも、同世代の高齢者が孫を連れて一緒に食事をしている姿を見ると、うらやましく思うこともあった。孫は2人いるものの、いま食べている自分は1人だ。
思い描いた「退職後」とは違った。
「週3日のノルマ」はきつかった。
地域活動や仕事を探しても、趣味に合わなかったり、場所が遠かったり。活動が月1、2回と少ないものもあった。最低週1回は活動しないと予定は埋まらない。
知人がいない場所に1人で足を運ぶのは面倒だ。体力の衰えを感じることもあり、次第に探す気持ちさえ起きなくなった。
そのうち、お金があまりかからず、外で時間をつぶすことができる方法を見つけた。
最寄りのJRの駅から電車に乗り、琵琶湖を一周ぐるりと回って、最寄りの手前の駅で降りる。鉄道ファンに親しまれる「大回り」という乗り方だ。(わんちゃんも体験『一筆書き』こちら
コンビニで買ったおにぎりとお茶、小説などを持参し、3時間以上かけて回った。料金は1駅分だけ。時間つぶしにもってこいだった。
「何をして過ごせばいいか、わからなかった。電車はちょうどいい書斎だった」
福井県でサラリーマンの家庭に次男として生まれ育った。大阪の大学を卒業後、京都の機械メーカーに入り、設計や開発、企画に携わった。20代で結婚し、娘が2人いる。
長いサラリーマン生活で、いま暮らす街をよく知らないままだった。退職前は、県外での単身赴任が10年以上続いた。
一人暮らしを心配し、妻は時折単身赴任先の家に来て掃除などをしてくれた。けんかをすることもなかった。
ただ、思えば、単身赴任の間に妻のこともわからなくなっていったのかもしれない。
退職後、妻に「テレビを見ようか」と声をかけたら、「好みが違うから」と断られた。
妻はアイドルが出る番組が好きだ。自分が見るのは教養番組が多い。ニュースや天気予報は一緒に見るとしても、昼間は一緒に見る番組はなかった。
退職後まもなく、妻とこれからの暮らしについて話した時、妻は言った。
「私の年金は私が全部使うから」
それはアカンやろ。普通は夫婦の年金で生活するだろう。そう思い、自分の年金の額や今後の生活を説明した。それでも妻は年金を共有の口座に入れなかった。
とはいえ日頃の生活費は自分の年金だけでは絶対足りない。口座には入れなくても、妻が年金の一部で補っているようだ。
退職後、妻や友人らと各地に旅行した。
でも、それは特別な時だけ。普段は「どこに行こうか。どこで過ごそうか」と考える毎日だった。
弱音を吐く姿を妻や一緒に暮らす娘には見せなかった。「お父さんは何でもできる」というイメージが変わってしまう。しんどくないように演じたほうが楽でいい、と思った。
「お前、暇やろ」
退職から1年半が過ぎるころ、かつての勤め先の元同僚から声をかけられた。
「うん、暇」と返すと、地域の歴史を学ぶ会を紹介された。定年後の男性らが集う団体にも誘われ、入った。そのメンバーの勧めで、シニア世代が学ぶ「大学」にも昨年から通い始めた。
人間関係が数珠つなぎに増え、おのずと外出の予定も増えていった。
いま、スマートフォンのスケジュール帳は月の半分ほどが予定で埋まる。
努力しなくても「週3日のノルマ」をこなせるようになった。
日々、自分で行き先を考えないといけなかったころと違い、今は予定された行き先が、やらないといけないことがある。
なんと楽で、幸せなことか。
もしも元同僚の「暇やろ?」の声がけがなかったら、「きつかったやろうな」。
自分はたまたま救われたが、会社であれ、地域であれ、「あいつにちょっと声をかけよう」と思ってもらえる、そんな状況を退職までに作っておくのが一番だと感じる。
人間関係の準備ができなかったのと同じように、妻と定年退職後の暮らしのすりあわせもできていなかったのだと思う。
長年、夫が不在だった妻には、妻の生活のペースができてしまっていた。
仮に退職前に定年後の暮らしを妻と話し合っていたら? それでも、結果は変わらなかったようにも思う。
退職後の生活も数年たった。
お互いに少し楽になり、妻は多少、優しくなったようにも感じる。
それでも、今もできるだけ外に出て昼食を食べるように心がけている。
その方が妻が喜ぶから。
昔、「亭主元気で留守がいい」という言葉がはやった。在職中の夫婦の話だと思っていたが、退職後もそうだと思う。
2023-4-16 朝日新聞より。

わんちゃんの周りの男性諸氏
グラウンドゴルフ(週に3~4日)、毎日ウォーキング、サイクリスト(サイクリングする人)、テニス、絵画、麻雀、囲碁・将棋、魚釣り、毎日スポーツクラブ、それにゴルフ等々、おひとりで二つも三つも、それ以上も楽しんではります。
するとここにきて「いっつもいっつも留守ばっかりで、ホンマにしょうがないわ」とその妻は言う
「そりゃ、あんさん贅沢でっせ、『亭主元気で留守がいい』というやおまへんか、せいぜい元気で長生きしてもらうこっちゃ、ほんでなご主人さんに感謝しなはれ」っとわんちゃんはツッコミをいれますんや。

戦争を詠む 朝日新聞朝日歌壇 2023年3月4月と5/7

2023-05-15 | 日記
戦争を詠む 朝日新聞朝刊朝日歌壇より 2023年3月4月の日曜日と5/7
選者は高野公彦さん、永田和宏さん、馬場あき子さん、佐佐木幸綱さんです。☆印は共選作です。
朝日歌壇選考の舞台裏こちら

高野公彦選
専制のミャンマー国軍支援して武器供与する二大国あり(町田市)高梨 守道
宇宙にも軍事拡げる人間よ月には兎がいるだけでよし(静岡県)小長谷千鶴子
パンダ舎に列為(な)し涙ぐむ人のニュースの後の※バフムト攻防(五所川原市)戸沢大二郎
 ★平和な光景と、その対極にある悲惨な戦場。バフムートの戦いこちら
動物はその身ひとつで争うに武器を作るも使うも人ぞ(川崎市)小池たまき
 ★困った生き物ですね、ヒトは。
食パンにウクライナ産の蜂蜜を塗って子は問う戦争のこと(川崎市)川上美須紀
一面にきょうウクライナの文字はなし激戦のままつづく膠着(新潟市)太田千鶴子
 ★「激戦のままつづく膠着(こうちゃく)」の語が苦境を浮き彫りにする。
ウクライナの既婚の兵は冷凍の精子を残し戦地に向かう(三郷市)木村 義熙

永田和宏選
「戦争の収束はまだ」戦争をコロナのごとく識者が語る(観音寺市)篠原 俊則
空欄に適語を入れよすぐそこに□の足音、「春」か「戦(いくさ)」か(朝霞市)岩部博道
「感情を無くそう自分を守るため」マリウポリ逃れし少女の日記(茨城県)原里江
また一人教授が去った最後まで握り続けた非戦の二文字(札幌市)橘  晃弘

馬場あき子選
ゼレンスキーTシャツ売れている国と戦争に命奪われる国(一宮市)園部 洋子
 ★Tシャツ、売れているという。対極にある国情の惨も心に。
もう一度楽器手にとる日が来れば愛を唄ふと銃持つ兵士(さいたま市)齋藤 紀子
 ★ウクライナの現実を背景にして切実
二週間ぶり勉強に来たクルド子にまずは家族の安否尋ねき(朝霞市)青垣  進
日本海烏賊(いか)の棲みたる良き漁場(ぎょば)に今朝も三発ミサイル墜つる(酒田市)朝岡  剛
武器商人は言うのだろう性能はウクライナにて証明済みと(札幌市)三瓶 敦子
われに似し脱営兵の痩せし頰われは忘れず八十年経ても(我孫子市)松村 幸一
 ★脱営兵は脱走兵。捕まれば銃殺だった。頰:ほお
プーチン氏見るたびに思う大連にてソ連の兵が襲いきし夜(郡山市)遠藤 雍子
プーチンを投げ飛ばしいる少年の切手貼りたし春の手紙に(水戸市)中原千絵子
専守防衛掲げし国の買い物が四百発の巡航ミサイル(寝屋川市)今西富幸
税金も軍事費として使はれるせめて我が分使用反対(富士見市)阿部泰夫
うらうらと照る石垣島をオオトカゲのようにミサイル発射車が這う(水戸市)中原千絵子
留学の娘とめぐる独逸旅NATO戦車隊と行き交いぬ(東京都)鈴木ひろみ
馬鈴薯の畑(はた)に蝶舞ふ三方原(みかたばら)家康敗走わが散歩みち(浜松市)松井  惠

佐佐木幸綱選
ミサイルのえぐりし集合住宅に冷蔵庫開(あ)きてキャベツの見ゆる(奈良県)吉井 邦子
夕焼けに染まった田んぼに平和見るとウクライナからやって来た人(滋賀県)木村 泰崇
 ★日本に移住してきたウクライナ人。上句、夕焼けの田が印象的。
雪原に「誰かがやらねばならない」と地雷除去するウクライナ兵(中津市)瀬口 美子
繫(つな)がれしまま被曝して置き去りの牛あはれみしムツゴロウ逝く(前橋市)荻原 葉月
 ★畑正憲氏への挽歌(ばんか)。

※何しに行ったのか分からん。
 (国友繁人〈福岡県太宰府市〉)
海軍通信学校で学び、マーシャル諸島に配属されるも、軍は爆撃機も失い、孤立状態にあった。1年半、草や根や野鼠(のねずみ)を食べて凌(しの)ぐも、兵士3千のうち6割が栄養失調で死亡。「米兵と戦うことは一度もなかった」と、94歳の元兵士はふり返る。幾重にも無意味に命を差し出させられた虚(むな)しすぎる時代。
戦争体験者の言葉を集めた「言葉を刻む」取材班著『地べたの戦争』から。
朝日新聞朝刊 2021-12-11 折々のことば 鷲田 清一

※わんちゃんは思います。
世界中の皆様 戦争は絶対にやらないでほしい。
もし戦争になったら今のような生活は保障されません。
誰も「戦争をやろう」と望んではおりません。


湯たんぽ

2023-03-07 | 日記
わんちゃんちのポストに届いた裕美子さんからの絵手紙。

「懐かしいわぁ、寝るとき、お布団での暖房は、湯たんぽ?まさか?」
「湯たんぽやで、わたしね体温高いねんよ、そやから湯たんぽで十分なんよ、わんちゃんは?」
「私なんか寒がりの暑がりやから、冬なんかお布団の中は電気敷毛布やねん。足元温かめにしてるわ」
「電気関係はダメダメ、乾燥するでしょ」
「そやねぇ、湯たんぽはほっこり温かいモンね」
わんちゃんが子供のころ、寝るときは湯たんぽでした。
朝には、湯たんぽのお湯を洗面器に移し、顔を洗うのに使ってました。

今日、散歩道でタンポポ、オオイヌノフグリ並んで咲いてました。

セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)キク科
特徴:総包の外片は蕾の時から下向きに反り返る。日本在来のタンポポかはひと目で見分けられる。
オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)ゴマノハグサ科 別名:星の瞳
この時季になると必ず目に留まるこの小さなお花、このお花の蘊蓄(うんちく)こちら

浄土宗 月訓カレンダー 令和五年

2023-01-18 | 日記
毎年、暮れに嵯峨野にお墓参りに行きます、お寺さんに立ち寄って暮れのご挨拶。
その折に、いただくカレンダーがお気に入りです。


睦月(むつき)
せっかく立てた目標も、実行しなければ達成できません。まず一歩、踏み出してみましょう。
如月(きさらぎ)
物事を成し遂げるには、積み重ねが大切。少しずつでも着実に進めましょう。


弥生(やよい)
あなたのさりげないひと言が、誰かの支えになることも。他人(ひと)にかける言葉には気を使いたいですね。
卯月(うづき)
この季節にはさまざまな出会いがあり、なかには善い方向へと導いてくれるものも。一つひとつの出会い、大事にしたいですね。


皐月(さつき)
疲れた時にはひと息つくことも大切。心にも体にも英気を養い、また歩みはじめましょう。
水無月(みなづき)
往生を願い、お念仏をとなえ続けるなかに、阿弥陀さまや極楽浄土への想いは自然と育まれます。


文月(ふみづき)
多くのつながりに支えられている日常。当然と思っていると、思わぬほころびにつながることも。
葉月(はづき)
暑い中に吹く一時の涼風は「極楽の余り風」とも呼ばれます。頬をなでるやさしい風は、極楽のご先祖さまからのエールかもしれません。


長月(ながつき)
立ち止まったり、つまずいたりしても大丈夫。目標と向き合い続ければきっと成し遂げることができるはずです。
神無月(かんなづき)
私たちには向かうべき浄土があり、そこへ往くためのお念仏があります。達成に向かい、日々お念仏をおとなえしましょう。


霜月(しもつき)
物ごとをはじめるのに遅いということはありません。はじめようと思ったときがスタートの日です。
師走(しわす)
がんばってきたこと、続けてきたことは無駄になりません。あなたの行く先を照らす光になるはずです。

毎朝、お仏壇のお灯明を灯し、お線香をあげるとき、横の壁にかけてある浄土宗月訓(げっくん)カレンダーのその月の言葉を声を上げて読みます。「何か心に響くものがあればいいかな」と。
困った時の神頼み的生き方のわんちゃんです。
けれど、ナルホドなお話を聴かせていただいたときは、有難く聴きいります。