うな丼
土用とは、暦の立春・立夏・立秋・立冬のそれぞれ18日前の期間のこと。
そのなかで十二支が丑の日を「土用の丑の日」といいます。
夏だけが有名ですが、実は年に4回以上あります。
1.土用の丑の日、2023年はいつ?
そもそも土用の丑の日の「土用」とはなんでしょう? これは中国伝来の五行説による「木火土金水」を四季にあてはめたもので、次のようになります。
木=春
火=夏
土(土用)=立春・立夏・立秋・立冬前の約18日間 ※
金=秋
水=冬
土用入り 7月20日
「一の丑」7月30日
土用明け 8月7日
2.土用の丑の日にうなぎを食べるのはなぜ?
昔は、季節の変わり目にさまざまな禁忌や風習がありました。特に夏の土用は梅雨明けと重なるため、衣類や調度品などの湿気をとる「土用の虫干し」をしたり、梅干し・うどん・瓜(うり)など「う」のつくものを食べて食い養生をしたりするようになりました。うなぎもまさに「う」のつく食べ物で、夏バテ防止に役立ちます。
こうしたことを江戸時代の蘭学者・平賀源内が夏場の営業不振に悩んでいた鰻屋に助言し、土用の丑の日⇔うなぎブームが広がったという説が有名ですが、真偽の程は定かではありません。
また、『万葉集』に大伴家持が痩せこけた知人の夏痩せ防止にうなぎを勧める歌があり、かなり古くからうなぎが滋養強壮に効く食べものとして注目されていたことがわかります。
※「石麻呂に 吾れもの申す 夏痩せに よしといふものぞ 鰻とり食せ」
<大伴家持 『万葉集』 巻16-3853>
※「痩す痩すも 生けらばあらむを 将(はた)やはた 鰻を漁ると 河に流れな」
<大伴家持 『万葉集』 巻16-3854>
また、土用の丑の日にはうなぎだけではなく、うどん・梅干しなど「う」のつくものや、黒豆・しじみ・なすなど黒い食材を食べると健康になると言われています。
土用の丑の日は天ぷらの日(大暑の日と同日:7月22日)、焼き肉の日(8月29日)と合わせて、夏バテ防止三大食べ物記念日でもあります。
ところで、ニホンウナギは2014年国際自然保護連盟から絶滅危惧種に指定され、ウナギの稚魚であるシラスウナギは年々、国内での捕獲量が減少して、現在、台湾、中国、東南アジアから9割以上を依存しているから驚きです。その天然シラスウナギは、透明の姿と希少性から「白いダイヤ」と呼ばれ取引されているのである。
ウナギの研究も進み、2006年6月に日本の研究者がマリアナ海嶺の海がウナギの産卵場所であることを発見した。また、卵から孵化した幼生・・・レプトセワレス(ラテン語の小さい頭の意味)がマリンスノーと呼ばれる動物・植物プランクトンの死骸成分を餌としていることが分かり、人工養殖の可能性がでてきました。
・・・またまた私の御託が始まりましたが・・・ウナギ丼は去る7月16日に名古屋で法事があり、食べてきました。今日(7月30日)は千円程度のウナギをスーパーで家内が買ってきてお昼にいただきました。
ところで、「白いダイヤ」はシラスウナギ、では・・・「赤いダイヤ」はなんですか??・・・
小豆(あずき)です。・・・皆さんは、どんな色のダイヤがお好きですか!!
ためになります。
そうだったんですか、ウナギの・・・