先月、車が止められずあきらめた乾徳山です。
今日は薄曇りで登山者も少なく、登山口バス停横の駐車場の空きは多かったです。
ここからしばらく土や岩混じりの薄暗い樹林帯を登っていきます。
途中、銀晶水、錦晶水の水場が2箇所ありますが、初めに現れる銀晶水のほうは見逃しまた。
2つめの水場の錦晶水を抜けると、傾斜がなだらかになり視界も開けてきます。
鹿を結構見かけます。
乾徳山の全容は下からは見えませんでしたが、ようやく山頂がみえてきます。
「山頂まで、まだ結構あるな~」って感じです。
傾斜もそれなりにありそうです。
まさか、この隙間を抜けていくのかと思いましたが違いました。
先のほうはどうなっているのだろう。
ちょっと通ってみたいとも思いましたが、挟まって動けなくなったら恥ずかしいのでやめにして先を急ぎます。
初めはこれが乾徳山の有名なクサリ場なのかと思って、迂回路を探してしまいましたが、迂回路は無く山頂はもうちょっと先です。
岩場は2段になっていて、上の2段目の方が垂直で登りにくくハードでした。
てっぺんまで手が届いた後、その先に手がかりが無く、どうすれば良いのやらという状態。
仕方な、最後は転げるように腹ばいになりましたが、その時に指をすりむいてしました。
クサリ場が第一関門とは書いていますが、実際ここまでも断崖の岩場があり、高所恐怖症としては、そちらの方が怖かったです。
登りはじめは足場が無く、岩の割れ目の隙間を足がかりにしたり、クサリを頼りに腕力で登っていきます。
クサリは補助的に片手で使うのが基本ですが、両手で全体重をかけて登ってしまいました。
こんな岩場の連続だと腕はちそうもないので、登山技術はまだまだかな、という実感です。
途中で下を見ると怖くなりそうだったので見られませんでしたが、登り終わりって振り返るとやっぱり高さがあり、よく登れたなという達成感にひたります。
天気が悪く展望はイマイチでしたが壮観です。
下山は水のタルから国師ヶ原へ戻ります。
下山道の迂回新道はGPSには道が無く、道もはっきりしません。
時々立ち止まって登山道のテープを探しながら歩いて行きます。
しかも途中から雨も降ってきたので視界も悪く滑りやすく、靴とウェアは泥だらけです。
降りるのも一苦労でした。
乾徳山はスリリングで、登山者も若い人が多かったです。
ガイドには中級レベルとあり確かに今まで登った山とはちょっと違います。
ただ、大変だったけど登りがいがあり、とても楽しかったです。
難点は駐車場から国師ヶ原までの登山路はイマイチで、疲れてから難路になるので一気に国師ヶ原近くまでこられると最高なんですが。