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聖壽山崇福寺

2012-11-20 | わからん長崎

崇福寺そうふくじは寛永6年(1629)長崎在住唐人が中心となって、 唐僧・超然ちょうねん禅師を招き創建した黄檗宗寺院です
キリシタン弾圧が厳しかった時代に唐人は仏教徒であることを示すために長崎唐寺とうでらを建立したとも言われます

【三門】(楼門) 国指定重要文化財
創建当時の三門は長崎大火によって焼失、その後再建された門は台風によって倒壊、
現在の三門は嘉永2年(1849)に再建されたもの  『聖壽山』の扁額は隠元禅師の筆といわれる
門の両脇にある獅子は、日本の狛犬のように阿・吽の形で一対とはなっていませんでした
門扉にはこのような飾りがありました


【崇福寺第一峰門】 国宝
創建当初はここが第一門だったが、新たに三門が建立され二の門となった
「第一峰門」の名称は即非禅師の書である「第一峰」の扁額の文字が由来
第一峰門の軒下にある四手先三葉栱よてさきさんようきょうと呼ばれる複雑巧妙な詰組みは国内に例がなく、華南地方にもまれだそうです
軒下軒裏には瑞雲・丁子・方勝・霊芝などの極彩色の吉祥模様が施され、雨がかり易い所は朱丹一色塗りになっている
第一峰門の扉には青い蝙蝠と牡丹の花

蝙蝠は中国で「びぇんふー」と発音し「蝠」が「福」と同じ発音で幸福を、牡丹の花は百花の王で強さを表す縁起物

本堂【大雄宝殿】 国宝
釈迦(大雄)を本尊とする大雄宝殿、中国で切組み唐船で運び正保3年(1646)に建立された 市内最古の建物
大雄宝殿の本尊・釈迦如来坐像、向かって右の脇侍に迦葉かしょう尊者、左は阿難あなん尊者を従えている
中空の乾漆像 仏像修理の際、内部から「銀製の五臓」「布製の六腑」が胎内から発見された
前面吹き放ち廊下のアーチ形天井は俗に黄檗天井と呼ばれ、黄檗建築独特のもの
火災に遭わないようインド神話に登場する摩伽羅が取り付けられている
軒周りの擬宝珠ぎぼし付き垂花柱すいかちゅう逆凝宝珠束ぎゃくぎぼしつか)が珍しい


下は大雄宝殿前廊と護法堂


【護法堂】 国指定重要文化財

中央は観音堂、向かって右は関羽を祀る関帝堂、左は韋駄天を祀る天王殿 下の写真は観音堂内

柱礎は中国で縁起がよいとされている梅や獅子などが彫られている

【鐘鼓楼】 国指定重要文化財 ・ 【梵鐘】 県有形文化財指定


【媽祖門】 国指定重要文化財

媽姐堂があるのは長崎の唐寺の特徴だが、媽祖門を構えた媽祖堂は崇福寺のみ

【媽祖堂】 県指定史跡

基壇上にある「卍崩し」の木製勾欄が特徴

【魚板】

魚は常に目を見開いていることから「惰眠だみんをむさぼるなという戒めの意

※ ここ崇福寺は『龍馬伝』のロケ地だったそうです

12.10長崎旅行


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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
長崎と中国 (souu)
2012-11-20 06:07:16
長崎といえばオランダと中国と思いますが こうして見ると
中国の影響大ですね。下調べもしないで旅に出ると大事な部分を見ずに帰ってくることになります。
只の観光だけで終わった昔の旅、惜しいことをしました。
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Unknown (amesyo)
2012-11-20 15:27:10
正に異国の感じがしますね・・御隣からの文化が入っている事が良く解りますね
蝙蝠が縁起物ですか・・
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(*^_^*)yoccoさん (チーチャン)
2012-11-20 16:07:09
驚くばっかりの写真で
あまりにも素晴らしくUPされていますので、ご挨拶だけ・・・・・
また見せて頂きに参ります。
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こんにちは。 (風のたより)
2012-11-21 13:21:14
写真だけ見ていると、まるで中国を旅しているようで
ここが日本だとは思えないですね。
さすが長崎在中唐人が建てたお寺ですね。
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コンニチワ~♪ (midori)
2012-11-21 13:28:39
長崎にはグラバー園や大浦天主堂などポピュラーな観光地しか寄らなかったのですが
こういうお寺を観光するのもいいですね。
まるで中国のお寺にいるみたいです。
私はあまりコウモリは好きではないのですが
中国では福を呼ぶ縁起物なのですね。知りませんでした。
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