会期も残すところあと2日となった、第19回宮崎映画祭。本日、宮崎キネマ館での上映の掉尾を飾った『 ハンガリアン・ラプソディ:クイーン ライブ・イン・ブダペスト’86』を、仕事の帰りがけに鑑賞いたしました。
『ハンガリアン・ラプソディ:クイーン ライブ・イン・ブダペスト’86』(2012年、ハンガリー)
出演=フレディ・マーキュリー、ブライアン・メイ、ジョン・ディーコン、ロジャー・テイラー(ドキュメンタリー)
今なお伝説的な存在であり続けているイギリスのロックバンド、クイーン。本作は1986年、ヨーロッパ11ヶ国を巡る「マジック・ツアー」(これがクイーン最後のツアーとなりました)の一環として行われたハンガリー・ブダペストでの公演の模様を収めたライブドキュメンタリーです。
2部構成になっていて、まずは「マジック・ツアー」の過程を、メンバーのインタビューを交えながら凝縮したドキュメントから始まります。
「観客は多ければ多いほどいい。大きいことはいいことだ」と語る、ボーカルのフレディ・マーキュリー。その言葉どおり、「マジック・ツアー」はどこも巨大な会場が何万もの観客で埋め尽くされていて、それにまず圧倒されました。
メンバーのインタビューからは、それぞれの豊かな個性を尊重しつつも、バンドとしてより良いものを作り上げるべく、力を合わせようとする姿勢が垣間見えてきます。その姿勢は曲づくりはもちろん、ライブのステージづくりにも一貫していました。
そして、メインであるブダペストでのライブの模様がたっぷりと綴られていきます。ハンガリーの映画人によって記録された映像が、デジタルリマスターおよび5.1サラウンド音響を施され、四半世紀の時を経て甦ります。
実をいえば、それほどクイーンに詳しいわけではなかったわたくし。ライブで歌われる曲には初めて聴くものが多くありました。そんなわたくしも、一曲一曲の音楽性の高さと圧巻のステージには大いにシビれました。中でも、ボーカルのフレディの伸びやかな美声とライブパフォーマンスは、やたらカッコ良くて素晴らしいものがあり、すっかり引き込まれてしまいました。
さらに興味を惹かれたのは、集まった大観衆の熱狂ぶり。まだ当時は共産圏だったはずのハンガリーをはじめ、近隣諸国からもやって来たのであろう観衆の熱狂ぶりは、そこが共産圏であったことを忘れさせるものがありました。
やはり音楽というものは、国や政治体制の違いを軽々と越えるものなんだなあ、と思うと、なにか感慨深いものがありました。
すっかりクイーンにシビれてしまったわたくし。「1200円だしなあ•••買おうかなあ、買わないでおこうかなあ」と、購入するかどうか迷っていたパンフレットをしっかり買ってしまいました。そのうちCDも買ってみようかなあ。
宮崎キネマ館での最後の上映となった本作。観客はわたくしが見たところ9割方ぐらい入っていて、平日の夜なのになかなかの盛況ぶりでした。それもけっこう、嬉しいものがありました。
さあ、明日あさっては会場を、より大人数が入る宮崎市民プラザ・オルブライトホールに移して、ラストスパートに入っていきます。
台風が接近しているのが気にかかりますが、残り2日もそれを吹き飛ばすような盛況となってくれたらいいなあ。
『ハンガリアン・ラプソディ:クイーン ライブ・イン・ブダペスト’86』(2012年、ハンガリー)
出演=フレディ・マーキュリー、ブライアン・メイ、ジョン・ディーコン、ロジャー・テイラー(ドキュメンタリー)
今なお伝説的な存在であり続けているイギリスのロックバンド、クイーン。本作は1986年、ヨーロッパ11ヶ国を巡る「マジック・ツアー」(これがクイーン最後のツアーとなりました)の一環として行われたハンガリー・ブダペストでの公演の模様を収めたライブドキュメンタリーです。
2部構成になっていて、まずは「マジック・ツアー」の過程を、メンバーのインタビューを交えながら凝縮したドキュメントから始まります。
「観客は多ければ多いほどいい。大きいことはいいことだ」と語る、ボーカルのフレディ・マーキュリー。その言葉どおり、「マジック・ツアー」はどこも巨大な会場が何万もの観客で埋め尽くされていて、それにまず圧倒されました。
メンバーのインタビューからは、それぞれの豊かな個性を尊重しつつも、バンドとしてより良いものを作り上げるべく、力を合わせようとする姿勢が垣間見えてきます。その姿勢は曲づくりはもちろん、ライブのステージづくりにも一貫していました。
そして、メインであるブダペストでのライブの模様がたっぷりと綴られていきます。ハンガリーの映画人によって記録された映像が、デジタルリマスターおよび5.1サラウンド音響を施され、四半世紀の時を経て甦ります。
実をいえば、それほどクイーンに詳しいわけではなかったわたくし。ライブで歌われる曲には初めて聴くものが多くありました。そんなわたくしも、一曲一曲の音楽性の高さと圧巻のステージには大いにシビれました。中でも、ボーカルのフレディの伸びやかな美声とライブパフォーマンスは、やたらカッコ良くて素晴らしいものがあり、すっかり引き込まれてしまいました。
さらに興味を惹かれたのは、集まった大観衆の熱狂ぶり。まだ当時は共産圏だったはずのハンガリーをはじめ、近隣諸国からもやって来たのであろう観衆の熱狂ぶりは、そこが共産圏であったことを忘れさせるものがありました。
やはり音楽というものは、国や政治体制の違いを軽々と越えるものなんだなあ、と思うと、なにか感慨深いものがありました。
すっかりクイーンにシビれてしまったわたくし。「1200円だしなあ•••買おうかなあ、買わないでおこうかなあ」と、購入するかどうか迷っていたパンフレットをしっかり買ってしまいました。そのうちCDも買ってみようかなあ。
宮崎キネマ館での最後の上映となった本作。観客はわたくしが見たところ9割方ぐらい入っていて、平日の夜なのになかなかの盛況ぶりでした。それもけっこう、嬉しいものがありました。
さあ、明日あさっては会場を、より大人数が入る宮崎市民プラザ・オルブライトホールに移して、ラストスパートに入っていきます。
台風が接近しているのが気にかかりますが、残り2日もそれを吹き飛ばすような盛況となってくれたらいいなあ。