本日6月4日は、語呂合わせで「虫の日」であります。ということで、わたしの手元にある虫本から、ちょっとユニークで面白い物件を5冊選んでご紹介することにいたします。
『へんな虫はすごい虫 もう“虫けら”とは呼ばせない!』
安富和男著、講談社(ブルーバックス)、1995年
100年生きるシロアリの女王、極限の環境に耐えられるクマムシ、母親を食べて育つクモ、酒好きな虫・・・などなど「へんだけどすごい」虫たちをたっぷりと紹介したこの本は、1995年の初刊以来、現在も販売が続いているロングセラーであります。虫たちの小さな体に秘められている、すごい能力の数々にびっくりさせられるうちに、虫への見かたがガラリと変わること間違いなしです。
それぞれの項目が2〜3ページと短くまとめられているので、気軽に読めて楽しめる一冊となっております。
『わっ!ヘンな虫 探検昆虫学者の珍虫ファイル』
西田賢司著、徳間書店、2012年
ド派手なチョウやすごい形のツノを持つセミ、寄生した相手を操る寄生バチ、美しい緑色をしたゴキブリ・・・。南米コスタリカを拠点に活動している探検昆虫学者が、コスタリカに生息する変わりダネの虫たちを紹介する児童向けの本です。
熱帯雨林でジャガーに遭遇したり、ヒトの皮膚に寄生して育つハエの幼虫を自分の体で「飼育」したり・・・といった、珍種発見にまつわるさまざまなエピソードとともに、豊かな生物多様性を保つことの大切さを学ぶことができる一冊です。
『邪惡な虫 ナポレオンの部隊壊滅!虫たちの惡魔的犯行』
エイミー・スチュワート著、山形浩生監訳、守岡桜訳、朝日出版社、2012年
ペストを媒介して人を死に至らしめるノミ、強力な毒を持つ世界最大のムカデ、ハリケーン「カトリーナ」による被害を拡大させたシロアリ・・・など、人々に苦痛を負わせ、時には歴史も変えてしまう「邪悪な」力を持った虫たちを、豊富なエピソードとエスプリの効いた語り口で紹介していきます。
禍々しさと美しさを兼ね備えた、虫たちの精緻な挿絵も必見であります。同じ著者と版元による姉妹篇『邪惡な植物 リンカーンの母殺し!植物のさまざまな蛮行』も面白いです。
『昆虫食入門』
内山昭一著、平凡社(平凡社新書)、2012年
世界各地と日本における昆虫食の実例を幅広く辿りつつ、昆虫食の社会的、心理的な面からの考察、食料資源や「食育」教材といった側面から見た、これからの昆虫食の可能性・・・など、昆虫食についてとことん探究した一冊です。キワモノ扱いされがちな昆虫食も、れっきとした文化であることが、この本を読むとよくわかります。
とはいえ、いざ「食べなさい!」と目の前に差し出されても、やっぱり食べるのには躊躇してしまいそうな・・・。カメムシとか「G」あたりは特に。
『ぞわぞわした生きものたち 古生代の巨大節足動物』
金子隆一著、SBクリエイティブ(サイエンス・アイ新書)、2012年
信じられないほど複雑な形状のツノを持っていた三葉虫や、人間を超える大きさの巨大な多足類や海サソリなど、驚きの古生代節足動物たちを多数の復元図とともに紹介した一冊です。
今は存在しない、それも昆虫以外の節足動物が多くを占める本なのですが、驚きと好奇心を刺激してくれる一冊ということで、あえてご紹介を。それにしても大昔の節足動物のスケールのでかさといったら・・・。
『へんな虫はすごい虫 もう“虫けら”とは呼ばせない!』
安富和男著、講談社(ブルーバックス)、1995年
100年生きるシロアリの女王、極限の環境に耐えられるクマムシ、母親を食べて育つクモ、酒好きな虫・・・などなど「へんだけどすごい」虫たちをたっぷりと紹介したこの本は、1995年の初刊以来、現在も販売が続いているロングセラーであります。虫たちの小さな体に秘められている、すごい能力の数々にびっくりさせられるうちに、虫への見かたがガラリと変わること間違いなしです。
それぞれの項目が2〜3ページと短くまとめられているので、気軽に読めて楽しめる一冊となっております。
『わっ!ヘンな虫 探検昆虫学者の珍虫ファイル』
西田賢司著、徳間書店、2012年
ド派手なチョウやすごい形のツノを持つセミ、寄生した相手を操る寄生バチ、美しい緑色をしたゴキブリ・・・。南米コスタリカを拠点に活動している探検昆虫学者が、コスタリカに生息する変わりダネの虫たちを紹介する児童向けの本です。
熱帯雨林でジャガーに遭遇したり、ヒトの皮膚に寄生して育つハエの幼虫を自分の体で「飼育」したり・・・といった、珍種発見にまつわるさまざまなエピソードとともに、豊かな生物多様性を保つことの大切さを学ぶことができる一冊です。
『邪惡な虫 ナポレオンの部隊壊滅!虫たちの惡魔的犯行』
エイミー・スチュワート著、山形浩生監訳、守岡桜訳、朝日出版社、2012年
ペストを媒介して人を死に至らしめるノミ、強力な毒を持つ世界最大のムカデ、ハリケーン「カトリーナ」による被害を拡大させたシロアリ・・・など、人々に苦痛を負わせ、時には歴史も変えてしまう「邪悪な」力を持った虫たちを、豊富なエピソードとエスプリの効いた語り口で紹介していきます。
禍々しさと美しさを兼ね備えた、虫たちの精緻な挿絵も必見であります。同じ著者と版元による姉妹篇『邪惡な植物 リンカーンの母殺し!植物のさまざまな蛮行』も面白いです。
『昆虫食入門』
内山昭一著、平凡社(平凡社新書)、2012年
世界各地と日本における昆虫食の実例を幅広く辿りつつ、昆虫食の社会的、心理的な面からの考察、食料資源や「食育」教材といった側面から見た、これからの昆虫食の可能性・・・など、昆虫食についてとことん探究した一冊です。キワモノ扱いされがちな昆虫食も、れっきとした文化であることが、この本を読むとよくわかります。
とはいえ、いざ「食べなさい!」と目の前に差し出されても、やっぱり食べるのには躊躇してしまいそうな・・・。カメムシとか「G」あたりは特に。
『ぞわぞわした生きものたち 古生代の巨大節足動物』
金子隆一著、SBクリエイティブ(サイエンス・アイ新書)、2012年
信じられないほど複雑な形状のツノを持っていた三葉虫や、人間を超える大きさの巨大な多足類や海サソリなど、驚きの古生代節足動物たちを多数の復元図とともに紹介した一冊です。
今は存在しない、それも昆虫以外の節足動物が多くを占める本なのですが、驚きと好奇心を刺激してくれる一冊ということで、あえてご紹介を。それにしても大昔の節足動物のスケールのでかさといったら・・・。