浜脇温泉をあとにして、再び別府の中心街へと戻ってまいりました。わたしは、別府での宿泊先である「別府ステーションホテル」にチェックインしました。
チェックインをすませて部屋に入ると、さっそく大浴場に移動して、この日5回目となる(笑)入浴を。むろん大浴場も天然温泉であります。別府では、ハイクラスの旅館やホテルはもちろんのこと、リーズナブルなビジネス系ホテルも天然温泉装備というのが嬉しいですねえ。
入り口におられるはずの係りの人に挨拶して入ろうと思ったら・・・見回りのため留守、とのことだったので、お金入れに入浴料の300円を入れて中へ。浴室に入ると、地元のご常連と思しき方が「こんにちは〜」と挨拶してくださいましたので、わたしも慌てて挨拶を返し、お湯に浸かりました。浴槽はこじんまりとしていますが、それほど熱々でもないお湯がなみなみとたたえられていて、ゆったり気持ちよく浸かれます。ふ〜〜〜〜〜っ、これは極楽じゃ、極楽じゃ。
ポテサラには余計なものは一切なく、きゅうりや人参、玉ねぎ、玉子という定番の具のみですが、味つけがしっかりしていて、お酒のアテにも十分合います。サバの煮付けは、少し辛めの煮汁がサバの旨味を引き立てていて、これはお酒はもちろん、ご飯もぐいぐい進みそうであります。お湯上りのカラダにまたも、つめた〜い生ビールが染み渡っていって、これまた極楽じゃ、極楽じゃ〜。
開店から30分を過ぎる6時頃になると、すでに店内はお客さんでいっぱい。いずれも地元の馴染み客といった感じです。仕事を終えた勤め人のグループもあれば、子どもさんを含むご家族連れ、ご夫婦二人連れ、親しい友だち同士・・・それぞれが会話に花を咲かせながら、美味しいお酒と料理を楽しんでおられます。この雰囲気がいいんですよねえ。
こちらもオーソドックスな味付けが鶏の旨さを引き立てていて、しっかり骨までしゃぶっていただきました。
盛り場はそれなりに賑わっているように見えましたが、週末にしてはいささか、人出が少なめのような感じもいたしました。もしかしたら、それも新型コロナ騒ぎの影響だったのでしょうか。
続いては、午後に訪れた浜脇温泉をイメージした「Hamawaki」を。こちらは、かつて遊郭もあった浜脇の歴史に想いが広がるような、まったりとしたオトナの味わいであります。そのあとは、スコッチウイスキーの水割りをちびちびと呑みながら、ゆっくりと過ごしました。
別府市の北部、海に近い場所に位置している亀川温泉。かつては多くの旅館が立ち並び、大いに賑わっていたそうですが、現在は旅館が3軒あるほかは、いくつかの共同浴場が点在するのみで、全体に静かな住宅地といった感じです。別府八湯の中では地味な存在ではありますが、それだけに(初日に訪れた浜脇温泉同様)地元の方々の生活の息づかいが身近に感じられて、なかなか味わいのあるエリアであります。
こちらも古い歴史を持つ温泉なのですが(発見されたのは明治30年ごろとか)、現在の建物は2002(平成14)年に建てられたわりと新しいもの。入り口にはスロープが設けられているなど、バリアフリーに配慮した設計になっています。
1935(昭和10)年に建てられ、一度は取り壊された旧浜田温泉の建物を、篤志家の男性と、その遺志を継いだ妻からの寄付を得て当時のまま再現し、資料館としたものです。
入り口のところにおられたボランティアと思しき係りの女性は、内部構造の説明をしてくださったのみならず、お茶とお菓子をすすめてひと休みさせてくださいました。どうもありがとうございました。
2階建てで少々無骨さを感じさせた建物は一新され、バリアフリーで利用しやすくなっていて驚きました。受付におられた係りの女性に訊いてみたところ、「4年前に建て替えたんですよ」とのこと。
申し分のない快晴の青空から、たっぷりと降り注ぐ陽光に照らされた、どこまでも真っ青な別府湾の眺め。わたしはしばらく岸壁に腰かけながら、その素晴らしい景色を楽しんだのでありました。
レストランで1500円以上のランチを食べると、館内にある温泉を無料で利用できるということで(天刺膳・海鮮釜飯付きは2800円)、食後さっそく入浴いたしました。この日3回目の温泉であります。
半露天風呂のすぐそばに海があるということで、時にはフナムシさんが上がってきてしまうこともあるのでしょう。なんとも可愛らしくて和める張り紙で、見ているとフナムシさんたちを大切にしなくちゃいかんなあ・・・と思えてきたのでした。
名前の通り、別府駅の目と鼻の先に位置していて、繁華街にも極めて近いという、立地良好で値段はリーズナブルなホテルであります。で、ここの玄関脇にもしっかり〝手湯〟があったりいたします。
チェックインをすませて部屋に入ると、さっそく大浴場に移動して、この日5回目となる(笑)入浴を。むろん大浴場も天然温泉であります。別府では、ハイクラスの旅館やホテルはもちろんのこと、リーズナブルなビジネス系ホテルも天然温泉装備というのが嬉しいですねえ。
さあ、いよいよお楽しみの別府呑み歩きがやってまいりました。・・・ですがその前に、路地裏の名湯として知られる共同浴場「梅園温泉」に立ち寄って、またもひとっ風呂浴びました。
大正5(1916)年にできて以来、100年近くの歴史を持つ共同浴場ですが、2016年4月の熊本・大分地震のときに旧建物が被害を受け(本震のとき、別府でも震度5〜6に及ぶ強い揺れがありました)、一度は取り壊され更地となってしまいました。ですが、地元のみならず全国からの支援を受けて、2年後の2018年12月に見事再開の運びとなりました。
たくさんの飲食店が立ち並ぶ繁華街にある「梅園通り」の中ほどから伸びている、クルマも通れない細〜い路地に沿って立つ「梅園温泉」。真新しくなった建物の横には足湯も設けられております。
入り口におられるはずの係りの人に挨拶して入ろうと思ったら・・・見回りのため留守、とのことだったので、お金入れに入浴料の300円を入れて中へ。浴室に入ると、地元のご常連と思しき方が「こんにちは〜」と挨拶してくださいましたので、わたしも慌てて挨拶を返し、お湯に浸かりました。浴槽はこじんまりとしていますが、それほど熱々でもないお湯がなみなみとたたえられていて、ゆったり気持ちよく浸かれます。ふ〜〜〜〜〜っ、これは極楽じゃ、極楽じゃ。
「遠くから来なすったんですか?」
先客のおじさんが話しかけてこられたので、宮崎からやってきたことを伝えながら、ここのお湯はちょうどいいくらいの温度ですねえ、などと申し上げると、おじさんはこうおっしゃいます。
「そうですか。でもワタシらにはちょっとぬるいくらい、ですかねえ。ここ5日ほどはずっと、ぬるい状態が続いちょりますね」
・・・ああそうか。わたしにとって入りやすい温度は、やはり地元のご常連からすれば、いささか物足りないようですねえ。聞けば、源泉の状態は日によって変わり、同じ浴場であっても熱いときもあれば、ぬるいときもあるのだとか。
別府はこうやって街のあちこちに温泉があって羨ましいですね、と申し上げると、おじさんは言いました。
「そうですねえ。・・・でも、どこも維持するのはけっこう大変なんですわ。ここも再建するのに寄付だけでは足りないから借金してますし、係りの人も掛け持ちのボランティアなんですわ。入浴料だけでやっていくのも大変じゃからですねえ」
・・・ああ、なるほど。入り口の係りの人が留守だったのはそういう理由だったのか。別府の温泉文化を支えている共同浴場も、なかなか大変なんだなあ。今年の秋から、入浴料金がいくらか値上げされるという話を聞きましたが、そういう大変な状況ではやむを得ないのかもしれません。
「今よりももっと多くの人が利用するようになればいいんだけど、若い人はなかなか利用したがらんですもんね」おじさんはそうおっしゃったあと、「どーれ・・・では、お先に失礼します」と浴室をあとにされました。
こういう居心地のいい空間はこれからもずーっと残ってほしいし、若い人たちがこういう共同浴場にもっと関心を向けてくれたら何より、だよなあ・・・わたしはそんなことを思いつつ、しばらくお湯に浸かっておりました。
梅園温泉でしっかり温まったあとは、いよいよ吞み屋街へと出陣であります。まず最初に、居酒屋「美乃里」に立ち寄りました。
8人がけのカウンターに、小上がりには4人ほどが座れるテーブル2台、というこじんまりしたお店で、客層の多くは地元のご常連さん。メニューには大分の郷土料理「とり天」や「りゅうきゅう」(魚の切り身をタレに漬け込んだもの)があるものの、ことさら郷土料理を売りにしているわけでもなく、ごく普通の家庭料理や居酒屋料理を美味しく、そしてリーズナブルに食べさせてくれるという、わたしの別府お気に入りのお店であります。
5時半のオープンとほぼ同時に入店し、まずはカウンターの上に並んださまざまな大皿料理をチェック。その中からポテトサラダとサバの煮付けを選んで、お昼に続いてこの日2回目となる湯上がりの生ビールを。
ポテサラには余計なものは一切なく、きゅうりや人参、玉ねぎ、玉子という定番の具のみですが、味つけがしっかりしていて、お酒のアテにも十分合います。サバの煮付けは、少し辛めの煮汁がサバの旨味を引き立てていて、これはお酒はもちろん、ご飯もぐいぐい進みそうであります。お湯上りのカラダにまたも、つめた〜い生ビールが染み渡っていって、これまた極楽じゃ、極楽じゃ〜。
生ビールをたちまち呑み干したあとは、大分麦焼酎のお湯割りを。スッキリした呑み口がまことに心地いいのであります。
開店から30分を過ぎる6時頃になると、すでに店内はお客さんでいっぱい。いずれも地元の馴染み客といった感じです。仕事を終えた勤め人のグループもあれば、子どもさんを含むご家族連れ、ご夫婦二人連れ、親しい友だち同士・・・それぞれが会話に花を咲かせながら、美味しいお酒と料理を楽しんでおられます。この雰囲気がいいんですよねえ。
わたしはさらに、カウンター正面に下がっている「本日のおすすめ」を記したホワイトボードから、手羽先の唐揚げを注文いたしました。
こちらもオーソドックスな味付けが鶏の旨さを引き立てていて、しっかり骨までしゃぶっていただきました。
もう1〜2品いただこうとも思ったのですが、ご主人をはじめとするお店の方々はかなり忙しそうでしたし、店内が満員で入れないお客さんもいたりしていて、あまり長居するのも気がひけました。ということで、今回は早めに切り上げることにいたしました。ほかにもいろいろと美味しそうなメニューがあるので、次に来るときはそれらもゆっくりと味わうことにしたいと思っております。
「美乃里」を出たあと、しばし別府の盛り場をぶらぶらと散策。別府の盛り場は、細くて味わいのある路地があちこちに伸びていて、そこを歩き回るのがまた楽しいんですよねえ。
盛り場はそれなりに賑わっているように見えましたが、週末にしてはいささか、人出が少なめのような感じもいたしました。もしかしたら、それも新型コロナ騒ぎの影響だったのでしょうか。
しばらくぶらぶらしたあと、こちらも別府お気に入りのお店であるバー「オードビー」へ。開業から40年となる老舗のバーで、店内は落ち着いた大人の雰囲気。開店当初からのものという使いこまれたカウンターが、歴史を感じさせてくれます。
とはいえ、熟練のバーテンダーであるマスターさんも、その娘さんであるママさんも実に気さくな方で、気取らずにくつろぐことができます。一年に1回しか来ないわたしのこともしっかり覚えてくださっていて、ありがたいのであります。
ここに来るとまず飲みたいのが、別府八湯(別府、浜脇、鉄輪、観海寺、明礬、亀川、柴石、堀田の8ヶ所)をイメージした、ご当地の麦焼酎がベースのオリジナルカクテル。翌日に亀川温泉へ行く予定でしたので、まずは「Kamegawa」を注文。ミントとライムの爽やかさが際立っていて、お口直しの一杯にも最適な美味しさです。
続いては、午後に訪れた浜脇温泉をイメージした「Hamawaki」を。こちらは、かつて遊郭もあった浜脇の歴史に想いが広がるような、まったりとしたオトナの味わいであります。そのあとは、スコッチウイスキーの水割りをちびちびと呑みながら、ゆっくりと過ごしました。
老舗のバーということもあって、こちらもお客さんの多くはご常連の方々。それらの皆さんと、ひょんなことから会話に花を咲かすことができるのも、このお店の楽しいところであります。この夜は、熊本から夫婦で来られていたお医者さんから、いろいろと楽しいお話を聞くことができました。
このお医者さん、かなりのウイスキー通のようで、バーボンをクラッシュアイスで飲むとなぜ美味しいのか、といったことから、スコッチは水割りで飲んでもあまり美味しくはない(・・・ギクッ)といったことなどを、実に熱く語っておられました。そして、「そういったことを全部心得ているので、ここのマスターは本当に信頼できるんですよ」とおっしゃるのです。もしかしたらこれは、バーテンダーとしては最高の褒め言葉かもしれないなあ・・・そう思いました。
お医者さんはさらに、昨今の新型コロナウイルスの流行についても、医学的な見地から冷静な説明をしてくださいました。過剰な反応による社会不安が蔓延していることもあり、これはまことにありがたいことでした。
お医者さんは帰りがけ、わたしに名刺を差し出した上で「熊本に来たらお声がけを」とおっしゃってくださいました。またお会いして、いろいろと教わりながら飲むというのも楽しいだろうなあ・・・と思いました。どうもありがとうございます。
新たな出会いがあったり、ママさんからは美味しそうなお蕎麦屋さんを教えてもらったり・・・と、今回も嬉しい収穫とともに、別府の夜を過ごすことができました。
もう長いこと、呑んだ後の締めのラーメンを封印してきたわたしですが、この夜はなんだか無性にラーメンが食べたくなりました。ということで、最後に「やなぎ屋ラーメン」に立ち寄りました。といっても、以前のようにたっぷり食べたわけではなく、注文したのは大・中・小とある中から控えめに「小」。あっさりしながらも旨味のあるスープと相まって、無理なくお腹に収まったのでありました。
旅行2日目、2月23日(日曜日)の朝。宿泊していたホテルで朝食を食べ、チェックアウトを済ませたあと、路線バスに乗り込んで亀川温泉に向かいました。
JR亀川駅で降り、道路をはさんで向かい側のほうに目を向けると、亀川温泉のアーチ型看板がかかっております。
別府市の北部、海に近い場所に位置している亀川温泉。かつては多くの旅館が立ち並び、大いに賑わっていたそうですが、現在は旅館が3軒あるほかは、いくつかの共同浴場が点在するのみで、全体に静かな住宅地といった感じです。別府八湯の中では地味な存在ではありますが、それだけに(初日に訪れた浜脇温泉同様)地元の方々の生活の息づかいが身近に感じられて、なかなか味わいのあるエリアであります。
わたしはまず、亀川温泉を代表する共同浴場「浜田温泉」で朝風呂ということにいたしました。
こちらも古い歴史を持つ温泉なのですが(発見されたのは明治30年ごろとか)、現在の建物は2002(平成14)年に建てられたわりと新しいもの。入り口にはスロープが設けられているなど、バリアフリーに配慮した設計になっています。
中に入ると天井が高く、浴槽も広めでなかなかの開放感。お湯に入ると最初は熱く感じられたものの、しばらく浸かっているとそれほどの熱さでもない、ちょうどいい温度に感じられるなりました。「ふ〜〜〜っ、いいわあ」と思わず声が漏れました。いやはやこれは、気持ちいい朝風呂になるなあ。
もっとも、一緒にお湯に浸かっておられた地元の常連さんたちは、「ああ、こりゃぬるい」「ここしばらくはずっとぬるいわ・・・いやーぬるい」などとしきりにおっしゃっていました。どうも、やはり地元の皆さんには物足りない温度のようでありました。
ここもまた、地元の皆さんの良き社交場となっているようで、「おはようございます」と挨拶を交わしたあと、思い思いに会話をしながらくつろいでおられました。
「浜田温泉」の真向かいにも、なかなか風格ある建物が立っています。「浜田温泉資料館」です。
1935(昭和10)年に建てられ、一度は取り壊された旧浜田温泉の建物を、篤志家の男性と、その遺志を継いだ妻からの寄付を得て当時のまま再現し、資料館としたものです。
外観はもちろんのこと、内部も当時のままに復元されています。そこには浴室だけでなく「むし湯」のあともあったりして、一昔前の温泉文化の一端が垣間見えます。
また、昔の別府八湯のようすを記録した写真の数々や、観光パンフレットなどの資料も展示されていて、往時の別府の繁栄ぶりに想いを馳せることができます。
入り口のところにおられたボランティアと思しき係りの女性は、内部構造の説明をしてくださったのみならず、お茶とお菓子をすすめてひと休みさせてくださいました。どうもありがとうございました。
浜田温泉から歩くことしばし、ちょっと懐かしい雰囲気の亀川商店街の中にある共同浴場「亀陽泉」(きようせん)で、この日2回目となる入浴を。ここも、明治時代から続く歴史のある温泉であります。
以前、亀川温泉を訪れたおり、この亀陽泉にも立ち寄ったことがありました。そのときの記憶を頼りに今回再訪してみたのですが・・・来てみるとビックリ。
2階建てで少々無骨さを感じさせた建物は一新され、バリアフリーで利用しやすくなっていて驚きました。受付におられた係りの女性に訊いてみたところ、「4年前に建て替えたんですよ」とのこと。
浴室に入ると、こちらも広くなっていて利用しやすい感じです。以前来たときは浴槽は一つで、それもかなり熱かった記憶があるのですが、新しくなった浴槽は〝あつ湯〟と〝ぬる湯〟に分けられておりました。
まずはぬる湯に入ってみると、気持ちよく浸かれるくらいのちょうどいい湯かげん。「く〜〜〜っ、いいねえ」と、またも思わず声が漏れてまいりました。で、ためしに隣のあつ湯に入ってみると・・・あちちちち、これは肌に食いつくような熱さであります。こちらのほうは、地元の方々も納得の熱さ、でありましょう。
わたしはすぐにぬる湯のほうに戻り、しばらくの間ゆっくりと浸かりながら、昔も今も、建物が新しくなっても変わらない温泉情緒を愉しんだのでありました。
「亀陽泉」を出たあと、歩いて海のほうへと向かうことにいたしました。
別府競輪場(入ったことはまだないのですが、この中にもしっかり共同浴場があるようです。さすがは泉都別府の競輪場)の脇を通って、国道10号線沿いの上人ヶ浜のほうに出てみると・・・そこからは別府湾のパノラマが広がっておりました。
申し分のない快晴の青空から、たっぷりと降り注ぐ陽光に照らされた、どこまでも真っ青な別府湾の眺め。わたしはしばらく岸壁に腰かけながら、その素晴らしい景色を楽しんだのでありました。
やがて時刻はお昼どきに。昼食は上人ヶ浜に立つ観光ホテル「潮騒の宿 晴海」の中にある海鮮料理レストラン「えいたろう」でいただきました。
注文したのは「天刺膳・海鮮釜飯付き」。新鮮なお刺身に、衣薄めで素材勝負といった感じの天ぷら、それにエビやホタテ、イカ、カニなどの魚介類がたっぷり入った釜飯のセットです。いずれもカラダとココロに嬉しさ広がる美味しさで、一緒に注文した生ビールをついついお代わりしてしまいました。窓から眺める別府湾の景色も相まって、目にも舌にも美味しい昼食となりました。
レストランで1500円以上のランチを食べると、館内にある温泉を無料で利用できるということで(天刺膳・海鮮釜飯付きは2800円)、食後さっそく入浴いたしました。この日3回目の温泉であります。
広々とした内湯もありますが、何より最高なのが、目と鼻の先に別府湾の光景が広がる半露天風呂。もう手を伸ばせば届きそうなくらい、すぐ目の前に広がる海を眺めながらの入浴は、もう極楽以上の気分の良さ。このままず〜〜っと浸かっていたい・・・もう帰りたくない・・・そんな気持ちにさせられたのでありました。
そんな気持ちをふり切ってお湯から上がると、脱衣場にこんな張り紙が。
半露天風呂のすぐそばに海があるということで、時にはフナムシさんが上がってきてしまうこともあるのでしょう。なんとも可愛らしくて和める張り紙で、見ているとフナムシさんたちを大切にしなくちゃいかんなあ・・・と思えてきたのでした。
どうか皆さまも、フナムシさんたちを可愛がってやってくださいませ。
毎年恒例の別府訪問は、ちょっと早いのですがここまでで終わり。再び中心街に戻ってお土産をいくつか買ったあと、別府駅から列車に乗って別府を離れ、次の目的地である湯平へと向かったのでありました。
(次回につづく)