漢方は「病名医学」ではない、と書いてきましたが、その証拠はどこに
あるのでしょう。 この回答がやはり「素問」にあります。
「素問」第20篇では、
実はこれを写し、虚はこれを補う。 まずその血脈を去り、しかる後
これを調う。 その病を問うことなく平を以て期とす。
「実」は脈で言えば浮脈、「虚」は沈脈に当たります。 「血脈を去り」
とは「お血(おけつ)」、すなわち血がとどこおっている状態を取り除く
ということです。 鍼灸でこの「お血」を除き、食事や漢方薬で身体を
調える、ということになるでしょう。
正に「その病を問うことなく」、「平」バランスを取ることを目標とする、
ということですね。 私達の考え方では、病気と健康が相対した状態
ですが、漢方では人が自らのバランスを崩しただけだ、と捉えていま
す。 ここから、治療の主眼はバランスの回復である、ということが
はっきり読み取れますね。
あるのでしょう。 この回答がやはり「素問」にあります。
「素問」第20篇では、
実はこれを写し、虚はこれを補う。 まずその血脈を去り、しかる後
これを調う。 その病を問うことなく平を以て期とす。
「実」は脈で言えば浮脈、「虚」は沈脈に当たります。 「血脈を去り」
とは「お血(おけつ)」、すなわち血がとどこおっている状態を取り除く
ということです。 鍼灸でこの「お血」を除き、食事や漢方薬で身体を
調える、ということになるでしょう。
正に「その病を問うことなく」、「平」バランスを取ることを目標とする、
ということですね。 私達の考え方では、病気と健康が相対した状態
ですが、漢方では人が自らのバランスを崩しただけだ、と捉えていま
す。 ここから、治療の主眼はバランスの回復である、ということが
はっきり読み取れますね。