毎年5月ごろの近くの神社で狂犬病の予防接種が始まる。
ご近所の犬がいっぱい集まって順番に予防接種を受ける。
初めての日、ジュリーは歩けなくなってしまった。
こんなに身近でたくさんの犬を見て、超~怯えてしまったのだ。
それ以来、犬と子供は大嫌いになってしまった。
かくして、集合の予防接種には行けなくなってしまい、時期を外して病院で診てもらうことになった。
病院では、予防接種だけではなく、血液検査やジステンバーの検査、投薬すべてされてしまう。
他の病気にならないためにとか、心臓に寄生虫がわいている写真を見せられて「もったいないので要りまへん」とは言えない。
3,000円ぐらいで済む注射代が、5倍位かかってしまう。
それでもジュリーはありがた迷惑そうな顔で、情けない声を出す。
車に乗ったジュリーはどこに連れて行かれるのだろうと、がさがさと落ち着きがない。
病院についても、あたしが抱くまで引っ掻き回す。
落ち着きなくぺろぺろと顔をなめまわし、えづいている。
診察台に乗ったジュリーは、じっと1点を見つめ微動だにしない。
注射を打とうが、血を抜かれようが、大嫌いな尻尾を触られようが、どこか遠い1点を見つめ、早くこの時間が過ぎてくれるのを待っているようだ。
「はい、ジュリーちゃん終わったよ」という看護師さんの声とともに、我に返ったように、あたしの顔を見て、「くんくん」と情けない声を出す。
帰りの車では、すべてが済んだかのように、助手席に座って、落ち着いている。
人間にしてみれば、もう50を超えたおっさんである。
いい加減、大人になってほしいもんやなぁ。
ご近所の犬がいっぱい集まって順番に予防接種を受ける。
初めての日、ジュリーは歩けなくなってしまった。
こんなに身近でたくさんの犬を見て、超~怯えてしまったのだ。
それ以来、犬と子供は大嫌いになってしまった。
かくして、集合の予防接種には行けなくなってしまい、時期を外して病院で診てもらうことになった。
病院では、予防接種だけではなく、血液検査やジステンバーの検査、投薬すべてされてしまう。
他の病気にならないためにとか、心臓に寄生虫がわいている写真を見せられて「もったいないので要りまへん」とは言えない。
3,000円ぐらいで済む注射代が、5倍位かかってしまう。
それでもジュリーはありがた迷惑そうな顔で、情けない声を出す。
車に乗ったジュリーはどこに連れて行かれるのだろうと、がさがさと落ち着きがない。
病院についても、あたしが抱くまで引っ掻き回す。
落ち着きなくぺろぺろと顔をなめまわし、えづいている。
診察台に乗ったジュリーは、じっと1点を見つめ微動だにしない。
注射を打とうが、血を抜かれようが、大嫌いな尻尾を触られようが、どこか遠い1点を見つめ、早くこの時間が過ぎてくれるのを待っているようだ。
「はい、ジュリーちゃん終わったよ」という看護師さんの声とともに、我に返ったように、あたしの顔を見て、「くんくん」と情けない声を出す。
帰りの車では、すべてが済んだかのように、助手席に座って、落ち着いている。
人間にしてみれば、もう50を超えたおっさんである。
いい加減、大人になってほしいもんやなぁ。