美里地域の平成23年度の大豆作付面積は1,168haで,県内の約12%を占めています。品種は中生のタチナガハが約55%,晩生のミヤギシロメが約25%で,小麦後の作付けも多いのが特徴です。
生産者の大豆生産に対する意欲は高く,JAみどりのの営農センターごとに播種前から収穫まで数回にわたり講習会や現地検討会を実施しています。その結果,管内の平均収量は約200kg/10aと,県の平均収量150kg/10a前後を大きく上回っています。
今年も成熟期が近づいてきたことから,11月4日から15日にかけて,各地区ごとに刈取り現地検討会が開催されました。
普及センターでは立毛状態の大豆子実と茎の水分を測定し,汚粒や損傷粒を出さないための水分の目安と,触った時の茎のぬめりや折れ方から刈取適期を判断する方法について説明しました。子実水分は適正でも,茎水分がまだ高く,コンバイン収穫には少し早いと判断されるほ場もあり,参加者はそれぞれ自分のほ場の状態と比べていました。
また,収穫時の農作業事故の発生防止のため,コンバイン清掃時のエンジン停止を徹底するよう呼びかけました。
早生品種では11月1日頃から刈取りが行われており,病害虫の被害も少なく,良質な大豆生産が期待されています。
普及センターでは今後もJAみどりのと協力し,講習会等を通じ,高品質大豆生産のための支援を行って参ります。
<問い合わせ先>
美里農業改良普及センター 先進技術班
TEL 0229-32-3115 FAX 0229-32-2225