令和6年3月18日、普及センター主催で農業法人の経営に関する現地相談会を開催しました。
2月8日に開催した第1回の相談会に引き続き、農業分野に詳しいすずき労務経営コンサルタンツ代表鈴木大輔氏(中小企業診断士・社会保険労務士・行政書士)をアドバイザーとして迎え、気仙沼管内で枝もの用クロマツを栽培している株式会社南三陸Pine Pro(以下、パインプロ)に対し、経営内容の分析や資金繰り予測に基づく経営管理、損益分岐点に基づく売上目標の設定などについて専門的な助言をいただきました。
パインプロの「栽培効率や収穫歩留まりを重視して3年周期で栽培していく想定である」という方針に対して、鈴木アドバイザーからは「売り上げに関わる重要な経営判断なので、きちんと試算を行って選択するとよい」と助言がありました。また、「固定費や変動費を基に損益分岐点を把握し、目標利益に応じた売上を設定しながら、中長期的な計画で利益を上げていくことが重要である」という説明にパインプロも納得し、今後は経営分析や資金繰りの予測などをこまめに行いながら経営を発展させていくという意識を新たにしていました。
普及センターでは今後も専門家と協力しながら農業法人の経営安定化に向けて支援していきます。
<連絡先>
宮城県気仙沼農業改良普及センター 先進技術班 TEL:0226-25-8069 FAX:0226-22-1606