神の願い

「神の願い」(コリント第一の手紙2章より）

 

神は私たちとの絆を回復したいと願っておられることが十字架の贖いによって示されています。

コミュニケ－ションは同じレベルで成立します。清いお方が我々と一緒になるには罪という障壁が除かれなければなりません。罪の代償は呪いであり、死であります。ただ一人、罪のないお方がその罰として十字架刑の死を受けたこと、そのことによって罪の代価、罪という負いきれない借金が支払われました。

その事実を知って、赦しを受け取ってほしい。これが神の第一の願いです。

人類の大きな発見の一つは鉛筆と消しゴムですが、間違ったら消すことが出来る消しゴムは大変役立ちます。私たちは消すことのできない失敗や罪があります。しかし主の十字架と流された血は、全ての罪を消し去る力があります。ですから主を信じて頼る時にどんな罪でも除かれ、消され、完全に忘れ去られるのです。主は、この赦しを受け取って、和解し、親しく交わってほしいと願われています。

 

第二に、罪はサタンの4次元からくるものです。悪魔は偶像礼拝に誘い、神との交わりを壊し、神から引き離す力を持っています。自分で清くなろう、正しくなろうとしても、アダム以来悪霊の支配に陥った人間はその支配力から脱出することは不可能で、罪に引きずられるように生きています。人間の道徳心や良心を超えたレベルから働いてくるからです。そのサタンとの悪縁を断ち切るのは十字架の血潮であります。サタンは過去の因縁、コネクションを通して追っかけてきます。逃亡したイスラエルを追跡したエジプトのパロの軍勢のように。しかし、十字架と復活の主が立ちはだかり、吠えたける獅子のようなサタンから守ってくださいます。

そして主は、罪の借金をゼロにされただけでなく、莫大な預金を振り込んでくださいました。無尽蔵の富ともいうべき創造主なる聖霊様を内に住まわせてくださるのです。

3次元の心は、4次元の霊によって影響され、支配されます。神の霊が、神と私たちを永遠の絆で結び、直接的な交わりを可能にされます。生まれつきの人、魂の人は、この交わりが断たれています。不信仰な心は、不信仰の霊に由来します。信仰の霊は聖霊であり、神との交わりを通して神の心を明らかにされます。交わり、対話を通してお互いの心が伝わるからです。

 

父なる神及び御子なる神との交わりに活きることが、永遠のいのちです。聖霊なる神が、私たちを天使よりも高い神の御座に引き上げて「父よ！」「御子よ！」との神の交わりに入れてくださるのです。三位一体であられる創造主なる神の家族に迎えてくださるのです。

教祖や独裁者は人格を無視してロボットのように扱います。神のいのちと真の交わりがないからです。

創造主なる神は、聖霊によって、人格的に交わってくださいます。コリント第一2章16節前半は原語から訳すのが難しい箇所です。リビング・バイブルで「彼は主の思いを知ったこともなく、それを主と論じ合ったこともなく、祈りによって神様の御手を動かしたこともないからです。」と訳しています。神は質疑応答をいとわず、私たちの疑問や願いに喜んで耳を傾けてくださり、時には無理難題に答えてくださる方です。聖書を見ると、熱心な祈りに答えて、予定を変更されたことさえ記されています。

「父よ、彼らを赦してください。彼らは自分で何をしているのか分からないのです。」という御子の十字架上での血と涙の祈りを通して、罪によって滅ぶべき私たちが、一切の罪を赦され、サタンの支配から聖霊のご支配に移され、御霊を宿す神の子に変えられました。御霊も私たちの内で共に、とりなしの祈りをされています。そして私たちの悩みと重荷を負って下さり、共に語ってくださり、活動しておられます。人々が赦しと聖霊を受け取り、神の愛を知り、永遠の資産を受け継ぐ幸いを手にすることを願われて。