創造

創造主とセルフイメージの世界

ミカド・W・Eグリフィスを英語で聞く

2011-09-29 15:19:56 | 歴史

http://www.archive.org/stream/mikadoinstituti00grifgoog#page/n14/mode/2up

日本語訳「ミカド」(日本の内なる力・W・E・グリフィス亀井俊介訳・岩波文庫)

の原書The Mikado: institution and person(1915)Author: Griffis, William Elliot, 1843-1928

を原文で読むだけでなく英語で聞くことができます。米国の情報発信力には頭がさがります。

 

21章岩倉使節団が、船上で「この宗教委員たちは、あるローマカトリック教の神父に誘導尋問されて困ったことがあった。」とグリフィスが書いていますが、これはカトリックの神父ではなく同乗していたバプテストのゴーブル宣教師ではないかと思います。(日本訳218頁)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

安保清康自叙伝現代語訳草稿完成

2011-09-27 22:17:38 | 歴史

安保清康自叙伝現代語訳

坂本龍馬は暗殺される四日前、慶応二年十一月十日に同士の林謙三(安保清康)あてに「海援隊の肩書は所属するところなので、持っておられたら良いのと思いますが、しかし、幕府へでも、薩摩藩へでも君を喜んで迎えてくれるなら、海軍の技術で力をだせるところに移られることにも同意します。」と書き送りました。

                (龍馬書簡集・現代語訳付・高知県立坂本龍馬記念館発行)

幕末維新にかけてのイギリス外交官アーネスト・サトウの日記には、自分の日本語教師であり友人であったと安保氏について言及しています。

この自叙伝は日本が新しい近代国家を形成していった軌跡そのものです。

長崎で、何(が)門下にあってフルベッキ師の思想にも触れ、広い国際性を身につけながら新渡戸稲造とおなじように武士道を重んじています。

英国海軍に学びながら、1881(明治14年)ドイツ皇帝を接待された時のことも記されています。いわゆる明治の政変といわれる年です。

このことは日本が1902年の日英同盟締結とその後の軍縮会議以降徐々にドイツ海軍に傾斜していった日本海軍の未来を暗示しているようでもあります。

グリフィスは「明治時代の全般にわたって、さまざまな思想傾向や党派が争ったが、それは結局、政治のモデルをアングロ・サクソンに求める者と、プロシアに求める者との争いであった。」と述べています。(ミカドw・Eグリフィス・亀井俊介訳・岩波文庫286ページ)

前者の議会制民主主義でなく後者絶対君主主義を選択した我が国はやがて太平洋戦争への道を歩むことになりました。

ところで目に見える現象や思想は、さらに深い次元である霊によって影響されると聖書はかたります。主イエスが問題に直面されたとき、いつでも隠されているところに目を注がれ、そこから根源的解決を与えられました。

私たちにとって最も根本的な課題は、自分と創造主なる神との関係であるといえます。

聖霊は私たちの内に住まわれて、創造主との永遠的かつ親密な関係を築いてくださいます。信仰とは神と直結されることでもあります。そして創造主を宿すが故の個々人の尊厳が確認され民主主義の根幹が形成されます。

やがて新鮮な思想や改革が個人と社会全分野に及ぶようになります。かつてキリスト教がヨーロッパ世界に浸透していったときにそこに数々の文化や文明が花咲きました。

聖霊は私たちを変革し、創造主としての上からのエネルギーを与えられます。

幕末維新の創造的な変革の時代の根底にそのような霊的な刷新があったのではないでしょうか。グリフィスがアングロサクソンを宣教師党とも言っているのはそのことでありましょう。

創造主の息吹が私たちを変えるのです。それは戦後の廃墟から日本が立ち直り奇跡の経済復興を遂げた時も同様であります。

造られた者を絶対化することは深い次元における最大の問題であります。

今直面している試練の時に、主が根本的な解決を与えて下さり、永遠のいのちとともに

困難をのりこえてゆく力を与えてくださるようお祈りします。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

むなしさから喜びへ

2011-09-22 22:57:26 | 福音

人は霊である神を宿すために造られました。

タクシーのドライバーの方は空車で走ると心がむなしくなるそうです。

私もかつて心の底で理由の分からない空虚を覚えていました。

心に聖霊なる神を迎えてから、深い充実感と喜びに満たされるようになりました。

創造主自身の中に我と汝という永遠の交わりがあります。

その父と御子の交わりの中に御霊が導き入れてくださいます。

聖霊なる神が私たちの中で祈り、語り、戦い、行動されます。

御子の十字架上での血潮による贖いがこのことを可能にされました。

主にもっと働いていただくため、自分に与えられた神の宮としての

自覚に立ち創造主ご自身を喜びたたえ依存しましょう。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仙太郎と安保清康

2011-09-01 18:35:37 | 黒船絵巻

仙太郎(1831-1874)、安保清康(1843-1909)両者とも今日の尾道市出身です。

瀬戸田生まれの仙太郎は栄力丸、オークランド号、セントメリー号そしてペリー艦隊のサスケ

ハナ号に乗船した後、ゴーブルと共に米国に帰り日本人初めてのバプテストとして1860年

横浜へ。

向島出身の安保清康は1859年長崎に到着したフルベッキのいる長崎で学び1865年英国

軍艦船アーガス号で訓練を受け、坂本龍馬の海援隊に協力、薩摩藩の軍艦春日号購入を

進言し、戊辰戦争においては自ら幕府軍との海戦を指揮、やがて日本海軍の創設に関わり

明治27(1894)年の日清戦争勝利への貢献します。

いづれも幕末維新の海を舞台に開国と近代化に忘れられない足跡を残しました。

近代化とは欧米の文明文化の導入の歴史といってもよいでしょう。それゆえに内村鑑三や

福沢諭吉でさえ、日清戦争は古い東洋の伝統主義に対決し新しい文化によってアジアを解

放するやむを得ない戦争として支持したといわれます。福沢諭吉が語った脱亜入欧という標

語はこのころのものでした。

しかし英国ロンドン・タイムズ社海外特派員トーマス・コーウェンは「旅順虐殺の目撃証言

をして日本軍の残虐性を問題にしました。(「明治天皇」下巻ドナルド・キーン角地訳・新潮社

)。

近代化とともに「和魂洋才」というもうひとつの標語が叫ばれ始めました。安保氏の主張は

徐々に天皇主義の色彩を強めていきます。これは日本軍のたどった道と同じものでしょう。

欧米思想の基盤はキリスト教であり、それは聖霊によって新たな神の子としての歩みを理

念とするものでした。近代日本の神の国形成の理念は、新生と聖霊なしの新国家形成の

試みでした。人間の営みは人間の遺伝子で可能であり、例えば猿や犬を人間のように育て

ようとしても、無理であり負担になり異常をきたします。

カルトとは、神のいのちなしに神の国を追求しこれを完成しようとすることです。

それ自体理想的にも見えますが、やがてその限界ゆえに失望と破綻に襲われます。

日本が太平洋戦争に突入する時、多くのリーダーや人々の思いに浮かんだのはかつての

日清日露戦争の勝利の残映だったと言われます。

今日、依然として我が国のリーダー達は、日本人としての人間性のみに依存し、これを誇り

これで事足れりとしているのではないでしょうか。

それは表層的、形式的には新しく見えますが、深層においては依然として古い和魂主義の

兆候があります。

聖なる霊の働きを無視すると悪しき霊に道をひらくことになります。

すべてのカルトはいつでも初めはよいもののように現われました。しかし悲惨な結末を産む

ことになりました。

神の与えて下さる神ご自身の生命とエネルギーに生きること、これが新鮮な活力の根源で

あります。

仙太郎は目立たない歩みでありましたが、その生涯は計り知れないメッセ―ジをひめており

ます。

創造主に立ち返りその豊かな恵みをみなさんの心に迎えられますようお祈りします。

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする