みなさん、こんばんは。ミタス一級建築士事務所の清水です。
本日は、業者からの依頼で小田原に入居後のトラブルの建築検査へ行きましたが、こういった検査について簡単にお話しましょう。
全く私はかかわっていない知らない物件ばかりですが、お住まいになっている方からの検査依頼なくだけでなく、工事業者からの検査依頼のケースがあります。
業者から依頼があったときには、2点確認いたします。それは、
「そちらに不利になるような指摘や気づかない部分の指摘を行う可能性も高いですが、大丈夫ですか?困るなら他の方に依頼された方が良いのではないですか?」
という点と、物件内容によっては、「私が指摘したことを納得されたら、実行されますか?もし、指摘した内容に対して対応できないのなら、トラブルが大きくなるだけですから、他の方に依頼して下さい。」
とお願いするのです。
そうすると、多くの業者は「考えてみます。」「上司と相談してみます。」ということで、依頼はなくなりますが、中には今回のように「指摘はすべて対応するつもりです。」とか、「覚悟しています。」という返事の場合があります。
業者からの依頼は、私の時間が無いので受けたくないのですが、本当に本気で真剣であれば、対応させて頂きます。
以前、厚木の現場で地元工務店がリフォームを行った物件の検査依頼があったのですが、損得抜きで私の言ったことを誠実に対応していたので、私も完全なボランティアとして協力してあげようと、高速代もガソリン代も掛かっていましたが、一切の費用を請求しない旨を、工務店と施主に伝えたことがありました。
ハウスメーカーからの依頼もありました。上記の2点の確認と「検査費用は高いですよ。」と確認して、お伺いしました。今までの経緯や対応を聞き、現場での私の指摘事項に対する回答を聞いて、この物件も請求しませんでした。
理由は、その工事担当者がこれまでも非常に誠実に対応してきたことがわかったのと、請求するとハウスメーカーの下請けにその請求が廻ることがわかったからです。これまでの対応も含めて、頑張って対応している工事担当者と下請け業者に協力させて頂こうと思ったからです。
また、別の物件では「入居後の台風などのときの雨漏れが、どうやっても止まらない。指導して欲しい。」という依頼がありました。私は指導する条件として「私の言うとおり雨漏り検査して、指摘どおり手直しをするなら協力します。そのかわり、私の指摘通り工事を行って、その後雨漏りすれば、私が保証してあげます。」と提案してしまいました。
これは、費用を頂いたのですが、検査はもちろん、手直し工事中、ずっと外部に張り付いて何日も炎天下の中、見ていたので、顔に大きなシミができてしまうというオマケまで付きました。(笑)
原因を突き止め指導し、無事雨漏れも完全に止まりましたので一件落着で良かったのですが、当初、私から見ると雨漏れを止める神様的な存在の先生ともいうべき人に、万一の場合は力を貸してくださいと相談したとき、
「人がやった工事の雨漏れを保証するなんて、絶対に言うべきではない。」とアドバイスを受け、絶句したことがありました。実は、その人がいるから大船に乗ったつもりで引き受けたのです。しかし、私の何十年の経験と知識で正しく工事をすれば、雨漏れするはずは無いという自信がありましたし、それを証明したいという気持ちもありましたから、引き受けました。
様々なトラブルはありますが、完全に工事方法が悪いケースと、この程度は、現場で造る以上、誤差として仕方が無いというケースがあります。ところが、同じ現場で両方が混在していると、住まい手の立場では、懐疑心の固まりになってしまうのは当然です。工事業者の言うことが正しいかどうかわからないという状態になります。
私はトラブルの解決など後ろ向きな仕事より、前向きな仕事の方が好きなのですが、そういう不幸な状態のままでいる施主や、誠実な担当者、誠実な工事業者が困っているなら、関係ない方でも可能であれば協力してあげたいと考えています。
建築紛争の調停委員も、今月は研修も入れて3日間の時間を取られますが、その一貫として行っていきます。
原則として私が設計監理していない物件のトラブルは、メールや電話では、今のところ全てアドバイスを差し上げています。但し、その現場に行ってどうこうという時間は取られたくありませんので、できるだけ断るようにしています。勘違いしないで下さい。
私が設計監理した物件の方には、入居後何年経とうが、工事業者の対応がどうであれ、どんなに忙しくても時間を取って解決したいと思いますので、遠慮なくご連絡下さい。
ミタス 一級建築士事務所のホームページ
本日は、業者からの依頼で小田原に入居後のトラブルの建築検査へ行きましたが、こういった検査について簡単にお話しましょう。
全く私はかかわっていない知らない物件ばかりですが、お住まいになっている方からの検査依頼なくだけでなく、工事業者からの検査依頼のケースがあります。
業者から依頼があったときには、2点確認いたします。それは、
「そちらに不利になるような指摘や気づかない部分の指摘を行う可能性も高いですが、大丈夫ですか?困るなら他の方に依頼された方が良いのではないですか?」
という点と、物件内容によっては、「私が指摘したことを納得されたら、実行されますか?もし、指摘した内容に対して対応できないのなら、トラブルが大きくなるだけですから、他の方に依頼して下さい。」
とお願いするのです。
そうすると、多くの業者は「考えてみます。」「上司と相談してみます。」ということで、依頼はなくなりますが、中には今回のように「指摘はすべて対応するつもりです。」とか、「覚悟しています。」という返事の場合があります。
業者からの依頼は、私の時間が無いので受けたくないのですが、本当に本気で真剣であれば、対応させて頂きます。
以前、厚木の現場で地元工務店がリフォームを行った物件の検査依頼があったのですが、損得抜きで私の言ったことを誠実に対応していたので、私も完全なボランティアとして協力してあげようと、高速代もガソリン代も掛かっていましたが、一切の費用を請求しない旨を、工務店と施主に伝えたことがありました。
ハウスメーカーからの依頼もありました。上記の2点の確認と「検査費用は高いですよ。」と確認して、お伺いしました。今までの経緯や対応を聞き、現場での私の指摘事項に対する回答を聞いて、この物件も請求しませんでした。
理由は、その工事担当者がこれまでも非常に誠実に対応してきたことがわかったのと、請求するとハウスメーカーの下請けにその請求が廻ることがわかったからです。これまでの対応も含めて、頑張って対応している工事担当者と下請け業者に協力させて頂こうと思ったからです。
また、別の物件では「入居後の台風などのときの雨漏れが、どうやっても止まらない。指導して欲しい。」という依頼がありました。私は指導する条件として「私の言うとおり雨漏り検査して、指摘どおり手直しをするなら協力します。そのかわり、私の指摘通り工事を行って、その後雨漏りすれば、私が保証してあげます。」と提案してしまいました。
これは、費用を頂いたのですが、検査はもちろん、手直し工事中、ずっと外部に張り付いて何日も炎天下の中、見ていたので、顔に大きなシミができてしまうというオマケまで付きました。(笑)
原因を突き止め指導し、無事雨漏れも完全に止まりましたので一件落着で良かったのですが、当初、私から見ると雨漏れを止める神様的な存在の先生ともいうべき人に、万一の場合は力を貸してくださいと相談したとき、
「人がやった工事の雨漏れを保証するなんて、絶対に言うべきではない。」とアドバイスを受け、絶句したことがありました。実は、その人がいるから大船に乗ったつもりで引き受けたのです。しかし、私の何十年の経験と知識で正しく工事をすれば、雨漏れするはずは無いという自信がありましたし、それを証明したいという気持ちもありましたから、引き受けました。
様々なトラブルはありますが、完全に工事方法が悪いケースと、この程度は、現場で造る以上、誤差として仕方が無いというケースがあります。ところが、同じ現場で両方が混在していると、住まい手の立場では、懐疑心の固まりになってしまうのは当然です。工事業者の言うことが正しいかどうかわからないという状態になります。
私はトラブルの解決など後ろ向きな仕事より、前向きな仕事の方が好きなのですが、そういう不幸な状態のままでいる施主や、誠実な担当者、誠実な工事業者が困っているなら、関係ない方でも可能であれば協力してあげたいと考えています。
建築紛争の調停委員も、今月は研修も入れて3日間の時間を取られますが、その一貫として行っていきます。
原則として私が設計監理していない物件のトラブルは、メールや電話では、今のところ全てアドバイスを差し上げています。但し、その現場に行ってどうこうという時間は取られたくありませんので、できるだけ断るようにしています。勘違いしないで下さい。
私が設計監理した物件の方には、入居後何年経とうが、工事業者の対応がどうであれ、どんなに忙しくても時間を取って解決したいと思いますので、遠慮なくご連絡下さい。
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