▲ 外壁モルタルが終わり、換気フード廻りにシーリング完了
本日2011年1月16日(日)は、早朝に現場確認へ行ってきました。
昨日の土曜を予定していましたが、
私が動ける朝では作業が終わっていないこと、
明日の月曜からは、仕上の塗装が始まるということで
本日、日曜の朝に確認することにしました。
事前に話をして、指示をしたのですが、
最初の写真は、確かにOKです。
でも、以下の写真はどうでしょう…。
▼以下、いずれも配管廻りのシーリングがまだです。
▲これは、OKです。
▲これは、バルコニーの手摺の下地処理。この上に、アルミの手摺カバーが付くのですが
内部には何重にも防水対策がなされています。
事前打ち合わせ、現場指示、手直しを何度か繰り返して、ようやく下地OKとなりました。
ここまで完全にさせて、しかも確認する設計事務所は、ミタス一級建築士事務所以外、
日本に存在しないかも…。(笑) もちろん、工務店、ハウスメーカーにもないと思います。
これは、私が設計や監理をしてきた住宅の何十倍もの他の新築工事の第三者検査を、
超一流と言われているハウスメーカーを含めて行っている経験からのコメントです。
業者とは電話連絡が取れ、幸いにも本日、日曜の間に手直しをしてくれることになりました。
工期が延びないですみます。感謝。
もし、建築の知識があり、現場を知っている人なら、こう思うでしょう。
『吹付塗装仕上げをするなら、それからシーリングをすれば良いこと。
この状態でシーリングをしていないのは、当然』
ではなぜ? 過剰な要求?
シーリング材のメーカーは、
「10年間の保証なんてとてもできない」
言っています。
たったの10年ですよ、みなさん。
劣化を防ぐには、紫外線から守ることが効果的です。
シーリングの後に、塗装をすると寿命はグーンと延びます。
実は、モルタルの下にもシーリングは、既にしています。
さらにその下にも2重防水になっていて、防水テープで防水を行っています。
それらも、完全にすべて確認して、不具合は直させています。
さらに最後のシーリングを同じ行うならば
寿命を延ばすために、事前に打合せをして行ってもらっています。
単に50年建っている家なら、誰でもできます。
長期優良住宅は、呼び名のイメージは良いのですが
その内容は、私の経験と考えでは、あまりに不完全過ぎます。
それは、私の個人的な見解にしか過ぎない?
では、なぜ長期優良住宅を満たして造られた実物大実験で、
理論上、倒れる予定の無かった震度6強の揺れで
実際には倒れて全壊してしまったのでしょう?
実験の振動は、極めて単純で予測可能です。
実際の地震は、上下動などもあり、もっと複雑で想定外になることが
多いのは、大地震のたびに証明されています。
それが単純な実験でわかりやすい振動で倒れたら?
『50年経って大地震が来ても倒れない家』にするには
どうすれば良いでしょうか?
『50年後に構造体が腐っていない状態を保つには?』
このための、たくさんあるうちのこだわりのひとつです。
設計の段階と監理の段階の両方にこだわらないといけません。
「たった50年? 100年はOKと言われたよ。」
「私のは、200年住宅なんだけど」
私の確信的な意見…
「現在の木造軸組み工法と
現在なされているほとんどの工事方法では、絶対無理です。」
私も100年はOKといいたいのですが
現在の木造軸組み工法で、100年経った家はまだ存在しません。
築40年、50年の家ならばリフォームを何度もしていますから、
どうなっているか、どうすれば良いかを私自身が知っています。
また伝統工法の住宅ならば、築100年、築200年の住宅はあります。
そういったことを踏まえて
木造で100年持たせるにはどうすれば良いかと考えて
設計し、監理をしていますが
在来軸組み工法では、築50年まで住宅しか、
私は構造体内部を見たことがありませんし、
それなら自信を持って、どうすれば良いかがわかりますから
「50年経って、大地震が来ても倒れない家」と説明しています。
すなわち、
「50年後でも構造体が腐っていない家」を本気で実現するために、
工務店の現場監督やミタス一級建築士事務所の監理スタッフを
時には、厳しく指導しながら仕事をしていますし、
ずっと追求しているので、私だけは年中無休で仕事をしているのです。
そういう情熱と気迫で、損得抜きで仕事に打ち込んでいますが
私も人間です。依頼されても、すべて受けているわけではありません。
依頼をする側のみなさんが選ぶように、
仕事をお受けする側の私も、実は選ばせて頂いています。
生意気なのではなく、それはお互いのためです。
お受けした以上、スタッフにも業者にも真剣に
私は仕事にのぞみます。
そのためには、私がその方に快適な住宅を提供したいと
本気で思えなくてはなりませんし、自信がなくてはなりません。
そう思えるかどうかは、ご希望や何を家に望むのかなどを
お話していけばわかります。
私が、頑張ってもその人に満足してもらえる確信がもてないときには
お互いのために、お受けしていないのです。
「住宅産業はクレーム産業」と言われていますが
幸いにも、ミタス一級建築士事務所がスタートして10年以上、
トラブルが1度もないのは、このためだと思っています。
お受けした以上は、私の人生を賭けてやらせて頂く
それをしても、満足して頂けないと思うときには、お受けしない。
今後も貫いていきたいと思います。
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こんにちは、ミタス一級建築士事務所の清水です。
住まいに興味のある方はもちろん、無い方にも
何となく役立つか、楽しめる内容になることを願いながら書いています。
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