今回は、大量の写真で紹介します
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。
ウィーンにある「クンストハウス」 と呼ばれる建物は、
画家でもあるフンデルトバーサーという芸術家が設計したものです。
有機的で、直角、左右対称、水平のない、簡単にいえば、ガウディーのような
建物です。
「建築家がすべて決めるのではなく、職人の手の動きや感覚に任せる余地が
あっても良い」と主張していました。
では、感じて頂くために写真をたくさんアップしておきましょう。
▲道路からの入り口は、これです。
▲中に入ります…
▲建物を見上げる…
▲内部のホール
▲床もうねっています…
正面に見えるのは、トイレです…
▲当然、入ってみました
▲やはり、床も壁もうねっています…
ピントが合わない…
▲もう一度、外へ出て、レストランへ入ることに…
▲これがレストラン内部
▲床も…
▲壁も…
▲天井も…
▲テーブルも…
▲確かに…味がありますね…(^^♪
これでもか…と複雑でカラフルな建物を充分味わってから…
食事のランチを注文すると…
▲こんなにシンプルでした…(^^)ゞ
と、ここで突然、シリアスになり…
ハッキリ言わせて頂きますと…(^.^)
みなさん、住宅完成時の細かいキズや僅かな凹みなどは、
この写真のように些細でどうでも良いことは、
あまり気にしないほうが良いですよ。。
よ~く観ないとわからない、
別の角度から光の反射によってしかわからない、
引越しして2~3日すれば、それ以上の傷や汚れが付いている
という「えっ?これを気にするの?」という方もいらっしゃるからです。
現場での手造りは、電化製品のように完全均一にはなりません。
使用すればすぐに生じる程度の細かいことまで気にして、手直しさせる
クレームが多過ぎるから、
優秀なハウスメーカーは防衛策として
本物の素材を使わず、
健康に悪くてもクレームのない建材や材料、工法をこれでもかと使い、
仕入れ価格を抑え、物凄い粗利を取り、クレームに備えます。
自然素材を指定すると、
ノーというか
自然素材もどきから選択させるか
工務店の軽く2倍以上の、かなり割高な金額の割増し追加を
請求してきます。
これらは、ハウスメーカーの防衛手段です。
これらの写真のような建物はもっての他です。
住宅の本質以外の些細なことにこだわる
多くのみなさんの考え方が、そうさせているのであり、
日本の住宅をダメにしているのです。
先進国で、大手ハウスメーカーが存在するのは日本だけで、
日本が先進国に輸出できない大手メーカーは、ハウスメーカーだけです。
本物の素材を使っていれば、多少のキズや隙間、凹みなどは
味わい深い年輪であり、家の想い出になります。
客観的に見て、あまりにも些細な手直しを要求する人もいます。
それよりも、住まいはもっと大切なことを重視すべきだと思います。
それぞれ価値観は違いますから、
どうしても気になる方は、
工場製品で固めたクレームが来ないことを
最大の目的として設計しているハウスメーカーに頼むか
建売を選択して、
造り手の立場で勝手に造られた、
健康に悪く、耐久性のない家を選択した方が良いでしょう。
話の展開が突然過ぎてわかならい、
もう少し詳しく述べて欲しいとメールがきましたので追補します。(^^)ゞ
第三者として住宅検査をしたり、
建築紛争の専門家として依頼を受けて間に入っていますが、
何年もそのことで憤慨しながらお住まいになられている方が
いらっしゃいました。
現場を確認してみて、実に不幸な方だと思いました。
天然素材にこだわっていて、それなりに趣きもあり、考えられた家ですが
構造的には問題のない細かいヒビや隙、よく見てもわからない汚れに
今だに不満を持ちながら毎日憤慨して過ごされているのです。
何年か経っていますから、自然に付いた傷や汚れの方が圧倒的に多いのです。
例えは悪いかもしれませんが…
美人で性格も良く、料理も上手で申し分のない奥様と暮らしながら
奥様の枝毛が気に入らないと、
他の人からは「え~、そんなこと、全然わからない…」と感じるような
自分の気に入らない細かい部分だけに注目して嘆きながら
不満だらけで毎日過ごしているようなものです…。
そういう性格の方は、どう考えても不幸ですし、幸運も逃げていくのでは…?
クンストハウスのような家創りを楽しむには…
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