一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

珪藻土壁紙の情報

2007年02月28日 11時36分21秒 | 住宅の材料を考える
こんにちは、清水です。

珪藻土壁紙についての情報です。

今までも珪藻土や漆喰を貼ったクロスはありました。メリットは、簡単に貼れることですが、現実にはクロス屋さんは、かなり嫌がります。

「張りにくい、難しい」
極めつけは「クレームが来ても責任もてない…。」
さらには、左官屋さんに本物を塗ってもらった方が安いという高すぎる見積り。
とどめは、「できません。」

ということで私は結局実現したことは無いのですが、「ケイソウくんクロス」という商品は、柔らかくて張り易そうです。必要な方はインターネットで調べてみてください。工事を行う職人さんも紹介してくれると営業担当の方は言っていました。

でも、実際の珪藻土の方が機能としては良いことは間違いありません。

ここのメーカーは通常の塗り壁材も販売していて、珪藻土もあります。事務所で実験して見せたことは、火を使って自社の珪藻土と他社の珪藻土を燃やしました。

樹脂が入っているか多い他社は燃え方が違います。樹脂が入っていないというこのメーカー、㈱ワンウイルの方は、確かに焦げ方が違います。全く入っていないかどうかは、この実験だけではわかりません。ちなみに、サメジマの珪藻土との違いは、サメジマは粘土をつなぎに使い、この会社は漆喰をつなぎに使っているとのことで、どちらも本物だとは言っていました。

健康のために珪藻土をお使いになる方は参考にしてください。ですが、あまり過信し過ぎないでビニルクロスよりは、マシだという程度の期待でお使い頂ければ、価格が高いことは別にして、逆に満足度があがるでしょう。


ミタス 一級建築士事務所 清水煬二




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給湯器の位置

2007年02月27日 09時38分04秒 | 住宅ノウハウ・実例
おはようございます。清水です。

昨日2007年2月26日の件で、またご質問やご意見のメールを今までで一番たくさん頂いていますが、何度も訂正加筆してかなり書き過ぎました。しばらくは、こういう内容を書くのはやめましょう。もしかして、大幅にカットするかもしれません。

では、前向きな話にしましょう。

給湯器に関して、オール電化のエコ給湯とガス給湯器のどちらが良いか…。これは以前にも書きましたが、ガス給湯器の場合、壁掛け式の場合は少し高い位置に取り付けています。

広い敷地であれば良いのですが、通路がそれほど広くない場合、通行時に給湯器のでっぱりが邪魔になるからです。
メンテナンスができて、通行の邪魔にならない程度の位置が本当は良いと思います。

デメリットとしては、給湯器が目立つかもしれません。壁掛けでなく床置き式を選択すれば、おのずと地面の部分に給湯器がくるのですか、雨水の跳ねなどを考えると地面からは少しは上げたいところです。

ミタス 一級建築士事務所 清水煬二


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建築士って信頼できる?

2007年02月26日 18時30分26秒 | 住宅の材料を考える
こんにちは、清水です。

2007年2月23日のブログに対して、

「姉歯さんの耐震偽装問題の場合を含めて、個人の建築士や設計事務所の方が信用できないのでは?」とのメールを頂きました。

おっしゃる通り企業が潰れるという点では、個人や零細の方が規模的に信用でせきません。
ただ、大企業で長く存在しているからといって、必ずしもすべて誠実に対応してくれていないことは、皆さんも最近のニュースからでもだんだん気づいてきたでしょう。

ここで勘違いされているのは、姉歯さんも含めて建築士が偽装するケースは、そこに住まれる方から直接工事の依頼を受けているのではなく、あくまで企業の下請けで仕事をもらって生活をしているケースです。これは、その企業の社員よりさらに弱い立場になりますから、逆らったり嫌われたりすると仕事が廻って来なくなるのです。その建築士が誰の顔色をみて設計や監理をしているかは、明らかでしょう。

私が、第三者の設計や監理の大切さを説いているのはそのためです。例えば、皆さんが設計事務所を選んで設計を依頼して、直接費用を払い、工事業者に対して設計監理の立場で依頼し契約したら、その建築士は構造計算を偽装する必要はありませんね。その建築士は皆さんのために仕事をするのです。工事業者から依頼を受け仕事をもらう建築士とは、立場が180度違うのです。

このことを勘違いしてはいけません。大切なことなのです。私が以前行ったカナダのバンクーバーでは、工事業者と設計は兼務できません。どちらも専業でなければなりません。日本のように、設計して工事も監理も同じところがする、または外部の建築士に委託して書類上の形だけ建築士の監理を置くケースとは、根本的に異なります。

建築を知らない素人が、なまじの勉強で知識を詰めても、プロの業者には勝てません。欠陥住宅までとは言わなくても、ひどい住宅をこれが当たり前だと思ってお住まいになっているわけです。住宅の品質を本当に求めるのであれば、専門家が専属で皆さんの味方にならない限り、今の日本のシステムでは無理だと思います。例えご心配の設計に問題が無くても、実際になされている工事にはもっと問題があります。

現在、姉歯さんの問題以降、様々な規制や対処方法を論じていますが、私の本音の感想はどれも実質的には子供騙しだと思っています。工事を行う大手建築企業の顔色を伺った範囲での思考でしかなく、本質的な解決にはなりません。シックハウス法や住宅性能表示制度も同じレベルです。

耐震偽装問題などを本当に解決するには、設計や監理と工事業者の兼務は無くし、建て主や住まい手が直接設計監理を依頼するシステムにして、建築士に設計や監理の責任を負わせるべきです。そうでなければ決して問題は解決しませんし、皆さんがお住まいになる日本の住宅が世界に誇れるものになることはありません。

現在の日本にいる建築士の資格をもったほとんどの人が、工事を行う企業に雇われて従業員として働いているか、独立していても工事業者の下請けで生活している設計事務所です。この状態のままで建築士に責任を負わせるシステムにしても、企業は利益優先の中で考えて手を打っているのですから、意味が無いでしょう。

建築士でなくても実質的な雇い主の方を向いて仕事をすることは、その立場を考えれば止むを得ません。子供の教育を預かる先生も、命を預かる病院のお医者さんでも同じです。皆さんだって、お仕事されていれば、そうなるのではないでしょうか?

私もそうです。だからこそ大赤字で苦しくても下請けや代願など一切せず、皆さんから直接仕事を頂き、自分のポリシーを貫き続けることができるだけのお金を溜めてから8年前に独立したのです。私には上司も雇い主もいません。基本的な考え方を理解して頂けない方の場合には、仕事も頂かないようにしています。スタッフを育てているとはいえ、ほとんどが私の力量で決まるので、私がこなすことができる仕事の量に限りがあり、お受けした以上は、誠心誠意尽くしたいからです。


個人の建築士だから信頼できるかできないかと断定的に論じられないことはおわかりになっているとは思いますが、

同じ一級建築士でも、そのポリシーや技量、考え方が異なる様々な人がいることは当然です。建築士に限らずどの仕事の分野でも様々な人はいます。建築士に直接依頼する場合、事前に相手の考え方などを知って依頼した方が良いことは間違いありません。

ミタス 一級建築士事務所 清水煬二
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新築住宅の工事契約

2007年02月24日 14時47分33秒 | 住宅検査・トラブル相談
こんにちは、清水です。

本日、設計を行っている施主に工事業者との契約をして頂きました。
この設計は、既存の擁壁と微妙な高さと間口の地下車庫に加え、道路斜線、北側斜線、隣地との外壁後退と高低差、既存の階段アプローチが絡み合い、かなり調整や検討が必要な難しい設計物件です。

本来は、家屋だけの建て替え予定でそれだけであれば簡単だったのです。事前に頼まれていたハウスメーカーもそういう提案しかしていかかったのは、面倒になるのを避けたかったのでしょう。

しかし、簡易に施工していた強度や耐久性に疑問の残る既存の擁壁や地下車庫をそのままにして、本体を先に建替えてしまうと後々では、これらの工事のやり直しは家本体を壊さないで行うことは困難な上、費用や正しい強度を考えると後で工事をすることは不可能になってしまう可能性が高かったのです。

家本体をいくら50年以上大丈夫な家にしても、既存の擁壁や地下車庫が20年以内にダメになるだろうとわかっていれば、そのことの意味や対策をお教えして判断を仰ぐべきだと思っています。

今回の工事の絡みや将来のことを考えると、「こういう考え方をすれば多少のアップでこういうことが普段と比べてかなり割安にはできます」という提案や費用などのシュミレーションを繰り返しました。

そのため、月日が掛ってしまい、さらに準備期間や工事期間も余分に掛かることになりました。


今後は宅造開発の事前協議や申請、構造計算、建築確認、以外に地盤調査も解体後に慎重に再度行う必要があります。着工までに、再度細かい調整やチェックも必要です。純粋の設計事務所に依頼して注文住宅を考えるというのは、こういう点でのメリットやデメリットがあります。

ハウスメーカーに頼んでいれば、余計なことを考えずに済みました。20年以内に後悔されるとは思いますが、打ち合わせの期間も回数も少なく、検討事項はほとんどなくてっとり早く住めたのです。

ミタス 一級建築士事務所に依頼されたからこそ、家本体もあ~だこうだとゼロから考えて選択できてしまいます。将来の問題点も含めての提案は良かったはずですが、その分、余計な時間は掛かります。

単純な費用だけを考えれば、内容をアップグレードして設計監理料を入れてもハウスメーカーと比べれば同じか安いくらいです。

今回は将来のことまで考えて工事内容を決めましたから、スタート時点では、余分に掛かりましたが、利便性や安全性は増え、将来のコストや不安は無くすことができました。

良いことや楽しいことはもちろんですが、困難やトラブルも楽しみのひとつとして家創りを一緒に楽しむという気持ちで仕事をしています。

家創りは、そういう気持ちで取り組める方や、せっかくだからそういうふうに取り組みたい方は、設計事務所が向いています。プランだけ決めたらすべて既製品のワンパターンで決まってしまうハウスメーカーでは一生に一度か二度の経験なのに、こういう楽しみがない分、非常にもったいない気がします。





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湯沸し器の問題から住宅を考える

2007年02月23日 20時13分10秒 | 建築家の日記
こんばんは、清水です。

瞬間湯沸かし器の問題が、連日報道されています。パナマの問題が出たとき、他のメーカーは問題ないのか?と思いましたが、松下までもが大量に問題を隠していました。雪印、三菱自動車、日興コーディアル、不二家、そして松下までもか…ですね。これは私がいつも伝えている企業の立場や利益を組織の中で真面目に考えていると、消費者のためには本当はどうあるべきかということを忘れて間違った方向に進んでしまうからです。

湯沸かし器が室内にあれば、外部に出すようなリフォームを、ガスストーブを室内で使うのであればFF式という吸気、排気を外部で行うものを薦めていますが、

「湯沸かし器の使い方が悪いので、製品の問題では無い」というのであれば、人命に係わる問題は、なおさら声を大きくして告知し、安全装置を徹底して研究いくべきでしょう。松下幸之助さんが知れば、こういう企業のエゴとしての考え方を認めたでしょうか?

そこで仕事をしているひとりひとりは、立派で誠実な人たちばかりですが、組織の拡大、利益、会社への貢献という視野でものごとを追求していくことによる結果生まれる弊害です。

住宅を考えていただいても、こういう問題は、皆さんが知らないだけで山のようにあります。

例えを言えば、床段房専用の床材の接着剤で、大手一流メーカーの接着剤があります。これは、床鳴りや温度変化に強いものでお薦めらしいのですが、以下のような但し書きがありました。

「本品は健康に有害な物質を含有しており、皮膚に付着したり、蒸気を吸入するとかぶれや中毒の健康障害を起こす恐れがありますので…」
この後にも、様々な怖いコメントがありましたが、

床鳴りなどのクレームとお住まいになる方の健康とどちらが大切なのか?とこのメーカーに質問したくなります。

その答えは、住宅産業にとってはクレームが無いことの方が、褒められますし利益になりますから、クレームの無いことがすべてに優先されるのです。

地球温暖化の深刻で大切な問題よりも、自国の利益や繁栄、もっと言えば自分たちの目先の利権の方が大切なアメリカ大統領の考え方も同じだと感じてしまいます。

住宅を真剣に考えるのであれば、認める認めない、許す許さない、我慢する我慢しない、ということを企業名やブランドに騙されず、真実を知ってみなさんが判断すべきなのです。
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住宅完成2年目の点検

2007年02月22日 14時53分34秒 | 住宅検査・トラブル相談
こんにちは、清水です。

本日は、設計と監理をした完成後の2年点検に立会いました。私が設計監理をした家については、1年目と2年目の点検時には、お声を掛けて頂ければ、私も立ち会うようにしています。10年目もぜひ声を掛けて頂きたいと思います。現在は特に問題はなく、簡単にクロスの隙をその場で補修してもらった程度でした。

家の実際の使い方など今後のためにお聞きし、楽しくお話してきました。
その部屋の中に、下記の絵が一枚置いてありました。これは、私も面白くてついつい見てしまった、前回のNHKの朝ドラで「純情きらり」の中に出てきた絵だったのです。

ドラマの中では画家役の西島さんが自分の息子を描きあげたものとして出てくる絵ですが、この家のお子様がモデルだったとのことです。

私も久しぶりに楽しみにして見続けた朝ドラに関係していた絵だったので、ついデジカメで写してしまいました。




▲幻想的な絵となっています


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住宅のコストダウンについて(2)

2007年02月21日 17時07分50秒 | 住宅ノウハウ・実例
こんにちは、清水です。

昨日2007年2月21日の住宅のコストダウン(1)について、「照明器具よりもっと大きくダウンする方法から教えて!」というメールを頂きましういた。そのため、次はカーテンについてお話しようと思っていたのですが、これはカットにしましょう。

大きくダウンする方法ですが、実は…私も知りたいです。(^^;)

いわゆるローコスト住宅、坪28.8万円で継続60年保証とうたっているメーカーもあるようです。私は、そんなに安いならと私の設計プランを相手の内容や仕様に合わせて良いからと見積もり依頼したことがあります。すると、予想をはるかに越えたとんでもなく高い値段で出てきました。

あれもこれもオプション、オプションでアップしていって、結局坪70万円を越えていました。こういったことは一度ではないので、まともな住宅を造るには、安かろ悪かろではできません。

個別のわかりやすい具体的な事例からお話していこうと思いましたが、メールの質問もありましたので、本当に品質の高い住宅を安く創るための基本的な考え方を次回からお話しましょう。


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住宅のコストダウンについて(1)

2007年02月20日 20時49分32秒 | 住宅ノウハウ・実例
こんばんは、清水です。投稿が遅くなりました。

住宅のコストダウンの方法はいくつかあります。簡単でわかりやすい方法から、注意点も一緒に述べてみましょう。

まず、イメージしやすい照明器具。これはみなさんが安く買って支給すればその分、安くなります。みなさんならどうされるでしょうか?

照明器具の支給の問題点は、受取りや運賃、梱包材の処分の問題とトラブルが起こったときの責任の所在の問題。例えば、調子が悪くなったときに器具が悪いのか?配線工事が悪いのか?がわからない。支給をしていると原因が確定するまで責任がハッキリしませんが、工事業者に任せていればどちらでも責任をもって対応させることができます。

現場に納品して置いておいても工事中に紛失したり、壊れたりすることもあります。運搬中に壊れたのか現場で誰かが間違って壊したのかはハッキリしません。

そこで、ミタス 一級建築士事務所では、照明器具が追加になる場合、定価の40%引きになるように業者に交渉します。皆さんがご自身でインターネットで直接注文すれば定価の50%引きでも手に入るでしょうが、これに運賃が掛かります。代金振込み料や面倒な手間、先ほどの問題を考えれば、この照明器具の定価の10%の差額程度の絶対額なら業者に任せた方がメリットがあると考えるからです。

本日も、業者から30%引きで見積もり提示がなされました。これをもとに業者にお願いをして「40%引きなら頼むがどうか?」と交渉することになります。

本当に照明器具分のコストを下げたいのなら、天井に引っ掛けシーリングだけを付けてもらい、皆さんが量販店やホームセンターで購入してきて、引越し後に自分で付けるのです。最近はこういったところで売っている商品は、簡単に取り付けられるものが多くなっています。

ここで特売品を購入すれば、50%引きどころか、その絶対額が圧倒的に安いのです。50%で2万円で買っても、類似品がさらにその半額以下で売っていることは珍しくありません。やや安っぽく感じるところは我慢できる場所、こだわらない部分にはこういったものを使う手もあります。但し、個人的にはあまりお薦めはしませんが…。

これを行う場合のポイントは、自分で取り付けられるように引っ掛けシーリングだけを取り付けてもらっておくこと。そうすれば追加工事費も取られません。ダウンライトに関しては、工事も器具もお願いした方が良いでしょう。


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現場での電気打ち合わせ

2007年02月19日 18時01分14秒 | 住宅検査・トラブル相談
こんにちは、清水です。

朝からパソコンの調子が悪いです。私のデスクトップとノートパソコンの両方が、CPUの使用率100%で同じようにフリーズします。スパイボットかウイルスもありうるかと、チェックしましたが問題はないようです。ウイルスバスターは、入れていますが2007にバージョンアップしたら、調子が悪くなったことがあり、リアルタイム検索をオフにしたからか…と心配しましたが、原因がわからず、今はとりあえず元に戻って動いています。


さて、昨日2007年2月18日(日)は、現場での電気打ち合わせです。事前にコンセントの数や位置、照明器具の位置や種類などなど、電気工事に関する内容を現場で確認するのです。

以前も書いたと思いますが、事前によく打ち合わせしておいても、現場で確認すると多少の変更はあります。事前の打ち合わせや検討をしていないと、時間が掛かります。

本日は、事務所で打ち合わせをする予定を繰り上げて現場打ち合わせをしたので、事前の検討不足でした。2時間30分掛かりました。家具の配置や寸法など施主が細かく検討されて決めていらっしゃいましたので、これが無ければあと1時間は掛かったでしょう…。

現場打ち合わせは、タイミングとしてはあと1週間後でも良かったのですが、前倒しで決めることができたので、安心です。

ひとつ残念だったのは、午前中が雨だったことです。外壁の大きく塗らせた色サンプルを持参しなかったのです。事務所に戻って来たら晴れていたので、「次回に伸ばした方が良かったのだ」という意味に受け取りました。外壁の色サンプルは、サイディング以外など現場で塗装する場合は、必ず持参して確認します。そうすると「意外に明るい色だった…」と思うことが多く、他の家がどの程度の色の家かということもわかり、よく実感できるのです。小さなサンプルを家の中で見るのとは、感じ方が異なります。




▲ユーザーの方が誰だか、わからない写真で…。


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本日の住宅勉強会は…

2007年02月17日 16時27分14秒 | 住宅セミナー・住宅勉強会
こんにちは、清水です。

本日は、今年初めての勉強会でした。

テーマは、いつもとは趣が異なり、木造の筋交いの計算方法で説明のあと実際に行ってもらいました。
従来は、私の一方的なスライドや写真などをお見せしての話だったのですが、今年は、皆さんに何かをしてもらうことも加算しようと決めました。

後半は、実際に演習をして、筋交いの計算を行い、判定までして頂きましたが、みなさん正解されていました。少なくとも基本的な考えはお分かり頂けたようです。

現在、耐震構造偽装問題が話題になっている割に、木造住宅のいい加減さは知られないままでいます。建築確認申請でも、その計算を添付しなくても良いままでした。4月からようやく添付となるようです。

さらに住宅性能表示制度の耐震構造等級の計算方法の問題点など、裏話もさせて頂きました。やや難しい話だったかもしれませんが、脳力トレーニングが流行っているので、たまには良いでしょう。(^^;)

次回は、何をするかは決めていませんが、できれば、また多少でも作業をしてもらえるものを考えたいと思います。





▲本日の勉強会風景


毎日の仕事である住宅設計や監理、相談を通して皆さんの参考になりそうな考え方や実例を独断と偏見で、気ままに情報発信しています。いつの間にか皆さんが、正しい住宅について考えるきっかけになり、日本の住宅を本物に変えていくお手伝いが少しでもできれば幸いです。


また、ミタス一級建築士事務所では、住宅の勉強会を行っています。興味のある方は、気軽に参加してください。

ミタス一級建築士事務所 清水煬二


横浜市 住宅勉強会



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住宅の完成検査

2007年02月16日 18時15分50秒 | 建築家の日記
こんばんは、清水です。

本日は完了検査を行いました。といっても私が設計したものではなく、ハウスメーカーが造ったものを建て主の依頼で検査するのです。完成時だけでなく、工事中から何度か見ていました。完成時だけでは、肝心の内部が見れませんので、着工前の打ち合わせを含めて確認していくほうが良いのです。

最近、工事検査専門の会社もあるようです。新築工事中はもちろん、中古住宅の購入の検討のためなど、検査項目を拝見するとたくさんあって凄いなぁ…と私も思うのですが、内容的には実は…疑問には思っています。

NPOの組織でこういう検査や設計監理を行ってくれるところもあります。NPOというと信用できそうですが、同じNPOの中でも大変志をもって仕事されている信頼できる方とそうではない方とにハッキリ別れてしまいます。

NPOという組織は、入りたいという方を拒否できないので、技術や知識がなくて自分の利益だけを求めてその組織に入っている人もいるからです。

住宅だけでなく、どういう場合でも組織になれば、完全に信頼できる人もいれば、誠実だけど頼りにならない人、口先だけで全く当てにならない人、悪意に満ちた人…いろんな人がいます。

会社のブランドや規模だけで完全に安心すると、担当者や工事業者によっては、思わぬことになる場合があるのは、このためです。


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住宅検査











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別荘から永住へ

2007年02月15日 09時54分12秒 | 建築家の日記
おはようございます。清水です。

横浜は、快晴で気持ちの良い秋晴れのような天気です。考えてみると2月15日ですから、信じられない陽気です。

こういう日は、箱根までパァ~とドライブに行って富士山が霞んでいなければ、さらに最高の気分でのドライブ日和。ついでに芦ノ湖を見下ろしながら1号線で三島まで行き、地元の人でにぎわっている「うなよし」で、うな丼を食べ、帰りは小田厚の大磯パーキングか、東名の海老名パーキングに、日が明るいうちに寄る。そうすると、「休みだなぁ~」というささやかな幸せな気分を私は満喫できるのです。(笑)

箱根に別荘があって週末ごとに行くことができる人は羨ましいのですが、最近は20年以上前の昔のお客様から、引退して伊豆に永住したというお便りを頂きましたし、知り合いでも引退したと同時に伊豆へと移っていきました。360度見渡す限り海という家に引っ越したい!という方もいらっしゃいます。最近は別荘より永住ですね。

新築の設計をさせて頂き、ご入居された方から、「家に早く帰るようになった。」「出かけなくなり家で過ごす方が良くなった。」「家にいるときが一番楽しい。」というお言葉をお聞きしますが、良く考えてみるとそうおっしゃって頂ける方々の設計は、みなさん2階にリビングを造っているパターンです。

次回は、なぜ私が2階リビングをお薦めしているのか、その理由やメリットをお話しましょう。


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住宅設計








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地盤調査の立会い

2007年02月14日 16時42分56秒 | 建築家の日記


こんにちは、清水です。

逗子の方まで地盤調査の立会いに行きました。古家の解体前にも4ポイントほどの地盤調査を依頼して立ち会ったのですが、いずれの場所も50センチ程度で何かにぶつかって止まってしまい、データーが取れませんでした。

嫌な予感がしていたので、今度は解体してから5箇所で、もし今度も止まってしまったら、掘ってみようかと再度の立会いです。

すると、やはり地表から50センチほどでどこも止まってしまうのですが、ガンガンと鉄の棒を叩いてもらい何とか下に進むことができました。それでも、2メートルのところで、今度はいずれの場所も止まってしまい進みません。

地形や近隣のボーリングデーターを参考に、この2メートル先に何があり、2メートルまでの地盤の強度次第で今後が決まります。多分、どの場所でもということなら2メートルいけば固い地盤で問題ないと思うのですが、

最悪の場合は、さらに詳しく費用も掛かるボーリング調査をして、地盤改良となってしまいます。最善は、このデーターで地盤問題なし、地盤改良無しで第三者の地盤保証が付くというシナリオです。








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マンションの大規模修繕工事の設計監理

2007年02月13日 11時13分47秒 | 建築家の日記
こんにちは、清水です。

連休で忙しかったこともありますが、少し放置したのは、2007年2月9日(金)のメッセージを皆さんに読んでおいて欲しかったからです。写真を4枚出したのもそのためです。

3連休中は、現場打ち合わせや現在設計中のユーザーとの打ち合わせ以外に、新しい方の相談やマンションの大規模修繕についての相談と現場確認などがありました。

マンションの大規模修繕の設計監理については、積極的に行うつもりはありませんが、住民の皆さんが真剣に考えて良い工事をしたいとお考えであれば力になりたいと思っています。マンションの戸数の規模が大きければ、管理会社任せと比べれば間違いなくコストは大幅に下がるでしょう。戸数規模が小さければ、コストのメリットは無いかもしれません。単に管理組合が、設計監理の相見積もりを形だけでもしておいてということであれば、わざわざ私が行うことは無いとは思っています。

ですが、そういうことの真偽は事前にわかりませんので、求められれば可能な範囲で対応します。実際に行うとなると、外部のブレーンにも協力してもらって、実務面を含めて助けてもらうことになりますが、将来的にマンションの大規模修繕は拡大していきますので、専門に行う設計事務所が増えてくるでしょう。また、そうなることを願っています。

今週も打ち合わせと現場確認、内外スタッフとの打ち合わせ、外部会議の参加、勉強会と充実した1週間になりそうです。


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トップライトの注意事項(2)

2007年02月09日 18時10分35秒 | 住宅ノウハウ・実例
こんばんは、清水です。

2007年2月6日 のトップライトについての続きが空いてしまいました。

前回の続きです。「説明書通り、やりました。」という言葉を信じることができず、私の責任で屋根を剥がさせて確認することにしました。

結果は、剥がして見ると、やはりやっていませんでした。使用すべき部品は、既に現場にありません。メーカーに連絡させて取り寄せることにしました。


▲皆で剥がしてもらったところ…


はがした部分を含めて完全に補修させましたので、それ以降漏ることはありません。



築50年の家をTVのビフォーアフターの番組で私が匠としてリフォームしたのですが、そのときも、暗いダイニングに朝日を入れたかったためトップライトを付けました。屋根屋さんや板金屋さんに頼む予算もなかったので、大工さんにすべて行ってもらいました。屋根材は、波板の鉄板だけです。屋根の勾配は緩やかで、さらに不利です。その下には、現在なら普通はアスファルトルーフィングが敷いてあるのですが、剥がして見るとフェルトという屋根の防水紙にしては簡易なものでした。ちょっとでも、不具合があると確実に雨が漏ります。

そのため、付きっ切りで大工さんに正しい方法を指示し手伝いながら付けました。お陰で、大雨があっても台風があっても雨が漏ることなく済んでいます。


▲ビフォーアフターでは、この既存の屋根を剥がして、屋根屋さんではなく、大工さんにトップライトの防水処理、屋根の復旧まで正しく付けてもらうよう、つきっきりで作業をしました




結論として申し上げたかったのは、トップライトは正しく付ければ雨は漏りません。いい加減に付ければ漏ることもあります。同様にトップライト以外の部分も細かい部分がいい加減だから、日本の住宅は耐久性が悪いということです。

このことを詳しく知りたい方は、ホームページへ。



▲防水処理前のトップライト 本体取り付け直後で、ここから正しい防水処理が必要



▲トップライトを室内側から見るとこんなに隙間が空いていますので、正しく処理をしないと雨漏れしやすいのは当然です。

ミタス一級建築士事務所 清水煬二


 
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