▲マンションのリノベ―ション 好き勝手に設計提案して楽しんで仕事しています。
新年明けましておめでとうございます。
今年の元旦も含めて、年中無休で仕事をしています。
但し、事務所の休暇は長い方ですが、私が休暇に出ていても電話には、あまり出ません。
「年中無休で休みはありません」というと、ミタス一級建築士事務所のユーザーになられた人以外は、目を丸くして驚く人が多いのですが、もちろんプライベートで用事がある時は、半日とか1日とか2日かとか休んでいます。
本日も午後ゆっくりに事務所に出て仕事です。
なぜ、そんなに仕事をするのかというと仕事が趣味で、やることも学ぶことも山のようにあるからです。
例えば、上の廊下の完成写真はマンションリノベですが、任せられると自由に設計提案できます。この提案を考える時もそうですが、了解をもらってからも、どうやって造るのか頭を捻るのが楽しいのです。
もちろん、こういう提案は事前に3Dやパースで提案して承諾を得ます。
▼実施設計に入る前の提案がこの3Dパースです。
驚いて喜んで頂いて「お任せします。ワクワクします。」と了解を得たうえで、完成した写真が最初の写真です。白い壁や天井、青い壁も材料にクロスは使っていません。
この廊下は、玄関から帰ってくると下部の脚元のライン照明が自動点灯するのです。それだけではなく、イメージを合わせてストーリーを作ります。
玄関ドアを開けると、正面の壁にガラスタイル、左は大きめで色が薄く穏やかな波の感じ、右側がモザイクのガラスモザイクでまばらな色でさざ波の感じで、ローカのイメージへの導入です。
▲玄関ドアを開けて入ったところ
じゃあ廊下の奥はというと、「洞窟感を出しましょう」というこおで、奥のリビングやそこから移動する寝室も、洞窟をイメージさせるインテリアや空間を造っているのです。考えるのも現場へ行って職人さんと話をして造ってもらうのも楽しいでしょ?
こうやって、設計打合せだけでなく完成してさらに喜んで頂く、お住まいなって感謝頂くことが、仕事が趣味になってしまっている理由です。
ご自身のイメージがハッキリしている、ご要望がハッキリしている場合はその範囲で提案していきますので、あまり驚きは無いかもしれません。その場合でも、ご入居後の快適な日常を過ごせるように設計も材料も工事中の監理も頭を捻って、身体を使って職人さんにお願いしながら、より良い住宅にと動き回ります。
休みが取れない訳でもあります。
年末も元旦も仕事していますが、年賀状を書くのがいつも遅くて、ミタス一級建築士事務所のユーザーにも友人知人親戚にも、いつもお待たせしています。今年もまだ、これから書きますが気長にお待ち下さい。
その中で頂いた年賀状の中から何人か質問が来ています。
・10年点検、ご希望の方はメール(電話)でご希望日のお声を掛けてください。
・20年点検をご希望の方の年賀状も頂きましたが、大丈夫です。ご希望日をご連絡ください。
10年点検は、異常がないのが普通ですが、私が行うのは床や壁をレーザーレベルで測定して傾きや倒れが無いかを確認します。
また、雨漏れしていないか、天井やサッシ廻りをよ~く拝見します。
床下点検口から覗いて、異常がないかを確認します。外壁状況やバルコニーFRP防水の状態も確認します。
今まで問題はありませんでしたが、構造体や雨漏れは10年間の瑕疵担保保険が付いているので、10年になる前に検査した方が本当は良いのです。


2024年2月29日は4年に一度ですが、その日に放映された
TV番組の「見取り図の間取り図ミステリー」に今年も出演しました。
但し、私の手だけです。(笑)
実は、そこで紹介される間取り図をこちらで描いています。
作図作業はミタス一級建築士事務所のスタッフに描いてもらっています。
その前後のテレビ局とのやり取りに、私がいろいろ関わっています。
簡単に言えば、「あ~だ、こ~だ」と建物と間取り図について
テレビ局側の担当者にコメントしたり、質疑応答をしています。
こちらの事務所に何人も一緒に来ていただいて打合せしたり
メールや動画を使ったり、電話で個別に行っています。
最初に頂いたその建物の間取り図が正しいのは
10軒に1軒あるかどうかです。
「間取りが資料とまったく違う、もらった写真や動画では
映っていない箇所が多く正確に復元できない」
というケースもあります。
ミタス一級建築士事務所のスタッフがWEBを検索して
公開されている写真から情報を集めても判別が無理な場合は、
再度現場撮影に行っていただいたり
ミタス一級建築士事務所のスタッフに
遠方の現場まで1泊してまで間取りを取りに行って
もらったこともありました。
テレビ局側のスタッフの方が描かれた間取り図は
建築のプロではないので、
不正確過ぎてそのまま使えたことはありません。
逆に言うと、簡易な間取り図であっても
それだけしっかり描くことを
この番組のテレビ局側も望んでいるということなので
協力させて頂いています。
他のTV局や番組、雑誌などで同じ建物を紹介した時の間取り図が
検索するとWEBで出てくることがあります。
スタッフと大笑いしてしまうことが良くあります。
全く違っていて、トンチンカンな間取り図だからです。
まともな方が少ないです。
不動産屋さんからもらったという間取り図も
違っていることが多いです。
建てた時の図面のコピーを頂くこともありますが
それも違っていたりします。
理由は、完成後に増改築したがその図面は無い場合や
完成時には、既に図面と違っていることもあります。
(昔の住宅では良くありました。アルアルです。)
描き方としての表現方法が、
あまりにも誇張し過ぎかな?という内容を打診されることがあります。
「ここをこんな風に表現して欲しい」というリクエストです。
まあ、間取り図にわかりやすくイラストを加えたということで
多少なら
「それくらいの表現方法なら、良いのでは」とOKして
ミタス一級建築士事務所のスタッフに描かせて再提出します。
しかし、
「間取り図としては、そこまでするとウソになりますが
良いですか?」とお聞きすると、諦めてくれます。
ということが、「ミタス一級建築士事務所が監修」という意味です。
それだけ、この番組のスタッフは間取り図作成にも
真面目に取り組んで頂いていますが
TV局側も私やスタッフも結構大変です。
今回は、4回目ですが過去最大数の
16組の物件の間取り図を描きました。
お見逃しの方で興味がある方は、
少しの間なら下記のTVer から登録しなくても見れますので、
こちらでどうぞ。
「見取り図の間取り図ミステリー」

▲手だけ出演
2022年5月12日放送分はこちら
2023年2月2日放送分はこちら
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ご意見があれば、お気軽にどうぞ!
注文住宅 横浜市
横浜市 一級建築士事務所


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天井部分には火打梁等が不要で、こういう大空間が安全にできる
現在新築工事中ですが、
その家には屋根の構成材にダブルシールドパネルを使っています。
理由は、北側斜線で天井が低くなりながらも2階に大きな空間が欲しいためです。
これを使わないと、梁や火打梁、束などが出てきて空間が狭くなるからです。
強度がかなり強いだけでなく、屋根断熱も兼ねています。
費用は高くなりますが、適材適所で
20年くらい前から何度か使っています。
但し、通常の構造計算事務所でも、やったことがないと理解できなくて、
構造計算がチンプンカンプンな人もいるようで注意が必要です。

▲このような材です。(ダブルシールドパネルホームページより)
要は、断熱材を強度のある面材で挟んでパネルにしているのですが
それだけでなく、
通常であれば、野地板、垂木、母屋、束、火打、天井野縁と作るところを
一気にそれらを大きな空間で兼ねて設計できる強度があり、断熱材も不要になるのです。

▲上棟時に屋根パネルを準備

▲▼上棟の時に、クレーンで吊り上げて取り付け


▲この現場を内側から見た状況

▲▼完成後の例

このパネルを使わずに済めばそれでも良いのですが
構造計算を行わず、火打梁や通常の梁も省略している設計を見かけます。
それは、耐震的にはかなり不安で構造計算するとNGな場合が多いので
注意が必要です。
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