一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

基礎コンクリートのコーナー部分

2021年08月29日 17時33分43秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲基礎立上りのコーナー部分 


建物の構造や耐震性を考えるときに、上から下への力の流れを考えます。
間取りのプランを創るときも、それを考えながら創ります。

耐震性を考えて1.5倍以上の耐力壁を設置すると
建物の四隅は、引抜き力が掛かるため、いくら分散しても
ほぼ確実に、そこにはホールダウン金物は必要になってきます。

コンクリートは圧縮には強いのですが、引張にはかなり弱いです。
それを補うために鉄筋を入れます。
鉄筋は引っ張りに強く、圧縮には弱いのです。

昔は木造住宅の基礎に鉄筋が入っていなかった時代がありました。
古い家の無筋基礎では、基礎の割れが生じていたりしますが

最近の住宅基礎で割れを見ないのは、鉄筋があるからです。

さて、2021年8月29日(日)に基礎コンクリートの完成状態を
確認にしてきました。
日曜日でしたが、朝から型枠をばらしてくれましたので。

建物の四隅は左右2方向からの力が、
台風時、地震時に複雑に加わります。

写真の基礎では、コーナー部分のコンクリートを斜めにして
幅を太くしています。

強度上、ここまで必要はないのですが、
ここは2方向から力が加わるので安心感がありますね。

ここまで指定はしていないのですが、
ここの工務店はいつもこの方法をしてくれます。

今回の住宅は敷地の関係で平面的に斜め壁があります。
その場合、私が心配するのは、柱に梁が僅かしか掛からない
箇所が必ず生じることです。

その心配を解消するために、
この基礎の角のふかしではありませんが、

外れやすい梁を受けるためだけに柱をプラスすることです。
意味がわならないと思いますので
上棟が終わってから、写真と説明をアップします。

これも必修ではなく、
こんなことをわざわざ考えて設計は私以外
見たことがありません。

でも、阪神大震災、小千谷地震で倒壊した現場を見て考えれば
これが必要だと賛同してくれるでしょう。

在来工法の構造計算では、
木造接合部分はピン構造と設定して、壊れないことを前提に
それはスルーして計算しているのですが、

計算しないというより、どう力が加わるのか
実はわからないので計算できないのです。

通常の直角の建物ですと、それで問題は起こっていないので
経験上、それで良いと思います。

変形している斜め壁の場合は、私は必要だとアナログ的に
考えてしまいます。

机上の設計では、どうやって接合されている意識していない
設計者も多いでしょう。

実際に梁が柱にどうやって接合されているか
斜め壁の場合はどうなのかを知ったなら

私の不安とその柱を加算する理由を理解して頂けると思います。

ウッドショックの影響で、指定木材が手に入らす
大変なことになっていますが、来月の半ばにはやっと
上棟ができそうです。

 

▲斜めの外壁ができます。柱に対して斜めに掛かる箇所が出てくるので
その梁が外れたりしないように、梁を受ける柱を設けます。
上棟後に、また説明しましょう。
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土地購入時の注意

2021年08月27日 16時08分46秒 | 不動産のお話
▲ 隣地の擁壁でも法的に制約を受けることがあります


土地を購入するときのアドバイスとしての注意事項は
たくさんあります。

その中から宅建士や弁護士さんとは少し違う
建築士からの知られていない大事な視点をお話しします。

横浜市、特に青葉区などは土地の高低差が多いので
擁壁が多く、さらにはブロック積みも問題になってきています。

「なんだ、そりゃそうだ」と思うかもしれません。
しかし「隣地の擁壁やブロック塀でも同じように問題になることがある」

ということはご存知でしょうか?
もっといえば、隣地より離れていても法的に影響を受けることがあります。

あなたが家を建てるときに制約ができてしまい

「思った広さの家を建てられない」
「工事費用が想定以上に割り高になって、建てられない」
「平地だけど、隣地のブロック塀が問題で協力してくれない」
「ブロックの擁壁だが、隣家が建っているのでやり直し工事ができない」

ということも起こります。

「それなら、重要事項説明に書かれているはずだ」

と詳しい人なら思うかもしれませんが

隣地のことは、大手不動産屋さんでも
要求しないと調べてくれませんし
隣地が協力してくれるかどうかまでは、聞いてくれません。

たくさん土地の候補が出ても、私が現地確認して
そういうリスクの指摘を行ったことで、その土地を見送る例も
珍しくないのです。

知っておくべきことは、自身の土地の擁壁だけでなく
最低でも接している隣地の擁壁やブロックが法的にOKかどうかを
確認すべきです。

また、さらに拡げて影響が出そうな斜面や崖がないかも
確認しましょう。

それだけでも、実はまだ足りないのです。

大阪での地震でブロック塀が倒れたことで
ブロック塀の違反に対して厳しくなっています。

許可を受け、検査済を受けた擁壁の上に
ブロックを積んで土留めをしている事例は
坂のある青葉区などではよく見かけます。

しかし、それが合法的に行われているかというと
そうではない例の方が多いのです。

そのまま中古住宅で住めば指摘されることは稀ですが
建て替えとなると、その部分への対応が必要になります。

横浜市では、通学路にあるブロック塀で違反状態にある塀を
数年前から全て個別に調査して、現状の説明と補強のお願いをしています。
それだけ厳しくなっているのです。

隣地に面しているケースまでは調べていませんが
建て替えのときには、チェックが入ります。

単に塀であれば、費用を負担すれば壊してやり直しできますが、
土留めというよりブロックの擁壁になっている場合

最悪、家を壊さないとやり替えできない、
または自宅を壊しても、隣家があるのでやり替え工事ができない

という場合さえ、横浜市では見かけます。

そういう土地を購入してしまうと
少々安く買っても、それを上回る費用が掛かることがあるので
注意しましょう。

中古住宅を安く買ってリフォームして住もうと思っていた方が
ハウスメーカーのリフォーム案と費用を信じて中古購入したら、

基礎も床も折れていて、
それを直すのに予算をはるかにオーバーする費用が掛かる、
どうにもできないと購入してからわかった人もいます。

これは建築本体のことになるので、今回の話とは別の話なのですが
自分の目で、よく確かめていれば気付けた例です。

しかし、
「擁壁、ブロックは、自分の土地だけでなく
隣地も100%影響してくる、さらには隣地以外の場所でも影響することがある」

ということは、一般の人は知らないと絶対に気付きませんので
注意してください。

横浜市でも土砂崩れがあったり、大阪では擁壁と一緒に家屋が倒れました。
逗子ではマンションの擁壁が崩れ、熱海の土石流もありました。

こういう事故が起こるたびに、今まで法的に少し問題があっても
厳しく指摘を受けなかったケースが、厳しくなっていきます。

これらも確認して、問題があった場合はどういうリスクがあるか、
どういう対応方法があり、それは実際に可能か
費用はどのくらいか、ということを具体的にわかった上で
土地や中古住宅を購入してください。



▲これは、ブロックの擁壁の上に家屋があります。ブロック擁壁です。


▲擁壁の上に土留めとしてのブロックがあります


▲ブロック塀です。隣地にあっても指摘を受けることがあります。


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メディアへの対応

2021年08月21日 13時26分48秒 | ユーザーの方へ
▲昨年末、テレビの「クイズ距離感カジノ」 という番組で少しだけ解説 


メディア関係、雑誌やテレビ等の問合せがある場合は、
できるだけ対応するようにはしています。
(広告宣伝は受け付けませんので)

ニュースになる建築関係の事故やトラブルが起きた時とか、
分かりやすい例ですと以前、新東京タワーのエレベーターが強風で止まった時とかも
電話でテレビ局から問合せがありました。

私が不在の時が多いので、その場合はスタッフではコメントできませんが
私がいる時でも、電話での話の後に「明日、スタジオに来て解説して下さい」
と突然言われて、予定を崩せないのでお断りすることはあります。

テレビの場合は、1~2時間取材を受けても、そのうちの
数十秒だけカットされて終わりという場合も当然あります。

TVのビフォーアフターの番組では、
毎日現場撮影をしていましたが、
張りきって毎日現場へ入っていた職人さんでも
全く映らなかった場合がほとんどでした。

それらをわかった上で対応しているのは、建築関係の
テレビニュースなどの解説を見ていて「う~ん、違うなあ」と
思ってしまうことがあるからです。

これは、裁判や建築紛争でも同じです。

それまでの建築紛争の経過を読んで、
裁判官等にアドバイスする仕事もしていますが、
片方の建築士の指摘が間違っていたり、
極端に偏っていたりする場合があります。

間に入らないとそれが正しいかどうか
誰も判断できなかったり、指摘もできないからです。
裁判官が全く反対の理解をしていたこともありました。

メディアでも同じで、一級建築士が述べていれば、
偏った意見でも一般の人は正しいと思ってしまうので
私が理解できる内容の場合は、対応するようにしています。

これは、一級建築士事務所という立場もありますが
ゼネコンでの現場監督の経験や、

机上の住宅の設計だけでなく
毎日のように現場をみて、実際はどうやって工事がなされているのか
その場合の問題点を感じたり、指摘することが多いためです。

そういえば、以前、ダイヤモンド社から取材を受け LIXILの「住人オンライン」というWEBサイトでは、1カ月以上前に4回連載でアップされていました。

メディア関係のまとめをホームページでまとめようと思いながら
既に10年以上手付かずで、資料がどこにいったかわからないものも
出てきています。いずれまとめたいと思います。


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「2030年新築の6割に太陽光パネル」政府目標

2021年08月11日 11時55分33秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲このドイツでの住宅用太陽光パネルは、地域のエネルギー計画の中で考えられ
雪止め金具も一体で造られていました。最も普及しているドイツでも色々問題があるようですが
日本で普及させるためには…


「国土交通省は2021年8月10日、住宅の「脱炭素化」を進めるため、
2030年までに新築戸建て住宅の6割に太陽光パネルを設置するという数値目標を
設ける方針を明らかにした。」

との記事を読みました。
補助金の拡充も検討ということで、良いことではあります。

しかし太陽光パネルについては、ずっと以前から
ミタス一級建築士事務所では、お勧めることはせず、
ご希望の場合は、むしろデメリットをお話しした上で、
それでもという方だけに設置しています。

以前と比べて性能や設置方法が良くなっているので、
条件によってはお勧めできる場合もでてきました。

それは、次の2つの場合です。

1)太陽光パネルを無料で設置してくれ、10年後または20年後の
  希望時期で無償でもらえるケースがある。貸与中は電気代が安くなる。
  また、欲しくなったら途中でも使用年数に応じて良心的な価格で買取も可能。
  このケースの場合、取付け工事や保証も比較的安心できる。
 (但し、相手にメリットのある設置条件があるので合致しないと設置してくれません。
  横浜市内の住宅密集地では難しいです。)

2)災害時の停電対策をメインとして考えて、
  費用は掛かっても大容量蓄電池をセットで使用、
  停電時や夜間でも家全体で使用できるようにする。

通常、太陽光パネルだけを設置するデメリットは以下が考えられます。
メリットはご存じなので省略します。

3)支払った金額を、本当に回収できるかどうか不明である。
  支払った金額を安くなった電気代で回収できる事前計算が通常です。

  劣化効率やパワコンの交換費用なども計算に入れるのが普通ですが
 例え計算通りに上手く行っても、使用できなくなって太陽光パネルを
 撤去処分する費用は考えておらず、それを考えると赤字になる可能性があります。

  家を建て替えるまで太陽光パネルを処分せず放置していても
  建物の解体時には費用が上乗せされます。
 しかもこの費用は、どんどん高くなっています。

4)初期の頃は雨漏れ事故が多く、対策されて現在は少なくなりましたが、
  それでも発生はしています。
  新築では、昔と異なり天井断熱などを確実に行ってる場合が
  多いので、少々雨漏れしても気付きにくい。
 雨漏れ時には、保証があっても簡単には補修できません。

5)屋根材のメンテナンスが困難。
  パネルの下の屋根材が劣化してもメンテナンスが簡単にできない。
  雨はパネルの下の屋根材の上を流れていくので、トラブルが生じた時に対応しにくいし
  余分な費用が掛かります。

6)市街地での隣家、近隣とのトラブル問題。

  住宅の間隔が狭いため、光が反射して眩しい、暑い、というクレームや

  雪が滑り落ちてきてフェンスが壊れた、エアコンの室外機が壊れた、
  人に当たったらどうする、危険だ、などのトラブルがあります。
  通常の雪止め金具では、これに対応できません。

これらを解決するには、

7)太陽光パネルの性能と耐久性、パワコンの耐久性をもっとあげる。
  耐久性は50年、北面や壁面でも、さらには陰になってもそれなりに発電できる性能、
  具体的には 現在の効率20%からイノベーションで50%くらいまでアップ。

8)屋根一体化で隙間や風通しがが不要、しかも熱をもたず効率が落ちない
  太陽光パネルの開発。

9)眩しくないように、光を反射しない完全艶消し仕上げ。

10)屋根を傷めない、専用の雪止め金具の開発と設置

11)蓄電池の性能や耐久性を上げて、コンパクト化、価格もダウンする。
  これも固体化電池などのイノベーションが必要。

  現在の太陽光パネル、大容量蓄電池システムでは工事費まで入れて、
  400万円前後するため、価格も100万円程度まで下げられるように。

もし、7)~11)の改善がなされたら、政府の目標以上が達成できると思います。
本気でやるなら単なる設置の補助金だけでなく、こういった開発にも取り組んで
頂いて、実現すれば良いのですね。
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新築ユーザーからの頂いたコメント

2021年08月09日 14時59分51秒 | ユーザーの方へ
▲ユーザーとの新築打合せ中の写真 


東京オリンピックが無事終わり、台風が連続して来ています。

さて、新築ユーザーコメント12 を
久しぶりに新規アップしました。

実は3年ほど前に、素晴らしいコメントを頂いておきながら、
さらにはその前もその後もたくさんの新築ユーザーから
コメントを頂いておりますが、掲載はしていませんでした。

今回は、ご入居後7年経ってのコメントなので
みなさんの参考になると思います。

掲載していない方は、短いめのコメントの方で
掲載しなくても私やスタッフが読んで喜び、目的を達していました。
お礼の返信はさせて頂いております。

従来のコメント掲載も全てかなり長いので、他のユーザーの方は
「みんなこんなに長いコメントか。」と逆にユーザーコメントを書くことを
しり込みされます。

今回は、さらに長かったので、
「どうしたらよいかな?編集はしない前提だし」と
こちらの怠慢もあり約3年迷っていました。(^^)ゞ

結局、後半をバッサリ、カットさせて頂きました。
申し訳ございません。また貴重なコメントをどうもありがとうございました。
今後は、短めのコメントでも掲載させて頂こうと考えています。

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FC町田ゼルビアクラブハウス構造見学会

2021年08月06日 15時51分48秒 | お勧め(建築編)
▲FC町田ゼルビアクラブハウス完成予想(ナイス(株)資料より)


スタッフも私も2021年7月末には2回目のコロナワクチン接種を終えたので
これで少し動きやすくなると思っていましたが、
デルタ株などの変異株でコロナ感染がさらに拡大を続け、終わりがみえなくなってきました。

常に事務所と現場の往復のみ、特定のお客様以外とは面談もしていませんでしたが、
まだそういう雰囲気は続きそうです。

さて、そんな中、2021年8月6日の今日、久しぶりにWEB以外の現地見学、
構造見学会に参加しました。
参加者にはみんな2メートル以上の間隔で並ぶようになっていました。

町田市にある、「FC町田ゼルビアクラブハウス」の上棟が終わり
施工会社のナイス(株)が、構造見学会を実施してくれました。

私が撮った写真は工事中で、その写真だけではよくわからないでしょうから
頂いたレジメの完成予想写真もアップさせて頂きました。
サッカーチームの2階建てのクラブハウスです。

この建物のポイントは、簡単に述べると構造体は重量鉄骨なのですが、
屋根部分に大きなスパン(間隔)にもかかわらず木質系を使っています。

もう少し詳しく述べると、
垂木にTJIジョイストという木質合成梁を使い、
野地板にCLT36ミリという無垢材を積層した木質材を使っています。

野地板は、外部屋根の仕上げ材を支えている板で
垂木は、その野地板を支えている部材です。

なぜ見学に行ったかというと、
垂木のTJIジョイストは、大きなスパン(間隔)に使えるからです。
言い換えれば、広い大きな空間ですね。
通常の木材の梁では、集成材を使ってもここまで大きな空間は無理です。

CLTは、いま注目されていて、ここでは12ミリの厚さの木材を3枚直行させて
36ミリの板をにしています。(他にもサイズはあります)

少し詳しい人は、このCLTは「Jパネルと同じ?」と思われるかもしれませんが
許容応力度計算において材料強度の取り扱いが異なります。
これを利用して建築してみようかと考えている建築家は増えていますが、
実現している人は、まだ少ないです。

現在のウッドショック問題で、全ての木材が高騰するだけでなく、
入手しにくくなっているので、少し水を差されています。

間もなく閉会をむかえる東京オリンピックですが
その国立競技場も鉄骨と構造材の補助として木材を使っていることで
注目されています。

国立競技場は、隈研吾建築都市設計事務所さんの設計ですが、
このFC町田ゼルビアクラブハウスの設計も同じ隈研吾建築都市設計事務所さんです。
鉄骨構造に木質を構造材の一部として利用するという考え方は同じですね。

大きな空間を造るのに、平屋か2階建ての2階なら
通常の木造でもいくつか工夫すれば可能ですが

2階建ての1階に大きな空間となると、通常の木造では
耐震性をクリアしにくくなり、難しくなります。

2階建ての2階でも、今回見学したFC町田ゼルビアクラブハウス
のようにここまで大きな空間となると、通常の木造の考え方だけでは難しいです。

そういうこともあり、実際に見ておきたいので見学させて頂きました。
写真や資料だけでは思っていたイメージと異なることは多々あります。

また、実際にどのような使われ方か、細かい部分まで
実際に使われているのを見ておかないとわからない部分もあります。
今回も、細部まで写真は撮っておきました。

 

▲▼2階内部の完成予想(ナイス(株)資料より)
下の写真は屋根の形状が複雑なので、梁も複雑になっています
この図では小さく見えますが、実際はかなり大きな空間です。



▲構造説明図(ナイス(株)資料より)2階に垂木のTJIジョイスト(こげ茶色)と、
 野地板(ナチュラル色)のCLTが描かれています。


▲▼現在の工事中外観 屋根部分に木質部分が見えます



▲現在の工事中1階内部 通常の鉄骨構造です


▲現在の工事中2階内部 かなり広いことと屋根部分が木質だとわかります


▲▼屋根の部分、鉄骨の上に垂木のTJIジョイストと、
  野地板にCLTを使っているのがわかります



▲クラブハウス前に駐車場があり、その前がこのサッカー場です

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