一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

古木風仕上げとペレットストーブ

2008年11月30日 20時51分06秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲化粧梁と化粧柱を古びた感じに…


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

前回、2008年11月17日にブログでアップした続きです。

施主の手造り参加…


その後、ブラウン色を塗装し、このようになりました。

まだ急いで必要な部分しか塗っていないので、白木のままで塗り残し部分もあります。

この木部の塗装も、私が提案したら本当に工事中にご自身でされていますし、







この階段手摺の上部の凹凸作成も、なんとご自身でされました。
納得できるように成形できますよね。


そして、最近ご希望が増えてきたペレットストーブの現場設置が完了しました。




▲床と背中部分には、耐熱の意味でレンガを積んでいます。
壁との間に隙間を明けているのは、熱が逃げるようにです。




このあとは、大型木製バルコニーの取り付けや、洗面台などの現場タイル貼りなど
出来上がると楽しい工程が、次々と待っています。





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落とし掛けの再利用

2008年11月27日 20時41分44秒 | 住宅リフォーム・耐震
▲これが、床の間に使われていた、「落とし掛」



みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。


床の間の下がり壁の下には、「落とし掛」と呼ばれる横木があります。

最近は、コスト削減のためとか、簡易なデザイン性などの理由で
この木を使わないこともあります。


私が普段使っているのは、きちんとした和室なら桐材、
洋風にした場合はスプルースやその他の材を使います。

いずれにしても、重量の軽い木です。
こんな立派なものは使ったことがありません。


今回、大黒柱に続いて出てきたのは、やはり100年以上も前に使われていた、
立派な落とし掛けでした。

これをどこかに再利用をしよう…。ということになったのです。

長さは、2.15メートルあります。
幅7尺5寸の床の間に使われていたということです。

さて、どこにどう使うのでしょう…。


※昨日お話した、私のホームページですが、
今月中に10万クリックとなりそうです。




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キッチン据付工事

2008年11月26日 18時35分27秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲キッチン据付中 


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

ホームページのカウンターが、12月初めには、
ようやく10万を達成できそうです。

ブログをお読みの方で、ちょうど10万カウンターになったトップページを
ご覧になった人は、メールかコメントでお知らせ下さいね。

えっ…? 「知らせて、何か良い事でもあるの?」

いや、わかりません。(^^)ゞ
そのときの私の気分でいいことがあるかも知れませんよ…(笑)



さて、本日は、現場でシステムキッチンの据付工事でした。

キッチンは、L型よりも Ⅱ型の方がスペース効率は良いです。
キッチンの長さは2.7メートル以上は欲しいところです。

長さ2.55メートルの場合が多いようですが
この15センチの差は、結構効いてきます。

対面カウンターになっていて、
後ろの食器収納などの棚も、2.7メートル分取れれば良いですね。

写真のキッチンは、さらに奥にユーティリティを兼ねた
造付けのカウンターや収納棚があります。

2階なので、サービスバルコニーも付いています。
1階であれば勝手口です。

キッチンプランとしては、ミタス一級建築士事務所で
1番よく採用する、オーソドックスなパターンを紹介いたしました。




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オイルフィニッシュ仕上げの色は…

2008年11月25日 18時14分13秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲オイルフィニッシュ仕上げの色決め 


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

先月の10月29日に、

「テーブルを造る材料は…」

を紹介しました。

そのテーブルですが、木目を生かしたオイルフィニュッシュ仕上げの予定です。

無塗装で使っていっても良いとは思いますが、汚れ防止と割れ防止にもなります。

カットした実際の木に、何色か塗ってもらったのもです。

一番下の色が、クリアーのオイルですから、木が持っている本来の色合いです。

それにしても、100年以上も前に使われていたケヤキの大黒柱ですが、
削ると見事な木肌が出てきました。

当然ですが、そのまま床の間の地板に使えます。
切れ端といっても、もったいない感じです。

このケヤキの大黒柱なら、200年や300年の耐久性があると言われても、
なるほど…と誰でも納得できますね。


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早弁じゃない、速弁!

2008年11月24日 17時21分04秒 | お楽しみ~(^^♪
▲ 高速道路のパーキングエリアで売っていた、速弁!


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

世の中は、3連休ですね。最後の夕方に横浜では雨が降っています。

本日11月24日も、事務所で朝から3組のお客様と打ち合わせを行いました。

3連休ということもありますから、おとといの東名高速道路の港北パーキングで
のお話を…


遊びではありません、仕事中に東名高速で移動中、上記のパーキングエリアに
お手洗いへ…。(毎日、水をたくさん飲んでいるので、涼しい日は近いのです…)

ちょっと、売店まで足を運んでみると…

上記の写真の早弁ならぬ、「速弁」を売っていました。

珍しいです。しかも値段も高いです、1個が3千円と2千円…の弁当。

へぇ~!…と思いながら、去ろうとしましたが、
「待てよ。」とどんなものか興味を持って、パンフと商品を見比べました。


どこの高速パーキングでもやっているのではなく、全国でごく僅か。
しかも、3千円は、一番高い値段の弁当。この弁当は、ここでしか売っていません。

ここは、試しにどんなものかと、エイ!と購入することにしました!
マーケティングの勉強と、見聞を広めるのと、センスを磨くためと…
といっても、もちろん自腹です、経費扱いではありませんよ!

「飲まない、打たない、買わない、仕事が趣味の清水」ですから、
この程度のことは…ねっ!(^^)ゞ

で、自宅の土産としましたが、せっかくだから食べる前に撮った写真を
皆さんに紹介しますと…。




▲人形町今半のすき焼き弁当!3千円で、全国の「速弁」の中では一番値段が高い。
 さずが、すき焼きで有名な店だけあります。



▲蓋を開けると、これです!牛肉は、下のほうにもかなりたくさん入っていました。
 おいしいのですが、造り置きの弁当ですから、やはり肉は固くなっていました。
 松茸も入っていました。



▲お品書きがこれです。





▲もうひとつの弁当が、こちら「錦秋」という名前。


▲この弁当のお品書きです。2千円。



▲中味はこれです。写真を撮ったあと、気付きました。蓋の裏に松茸が
ひっ付いていました。薄いので…(^^)ゞ
でも、松茸ご飯は、香りが良かったですよ。



行楽には行きませんでしたが、行楽弁当はゲットしたのでした…。



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地盤調査

2008年11月21日 19時38分27秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲ 地盤調査中です



みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

昨日2008年11月20日は、都内での地盤調査に立ち会いました。


ミタス一級建築士事務所では、建物の形状と配置が決まったら、
敷地の中で5箇所の地盤調査を行います。

四隅と真ん中です。

木造2階建てなら、3箇所でもOKですが、念のため5箇所にするのです。

プランが決まる前に、地盤改良が必要かどうか見当をつけるために
予備で3箇所行うこともあります。



木造2階建てなら、写真のようにスウェーデン式サウンディング試験という
簡易な地盤調査方法です。

鉄筋コンクリート造などの場合は、ボーリング調査を行います。
これは、戸建て程度の大きさなら通常は1箇所だけです。


さて、昨日は異例のことですが、7箇所の地点で調査を行いました。
当初の5箇所の測定に加え、2箇所追加してもらいました。

なぜ、そんなことをしたかというと、判断が微妙だったからです。
このデーターの判断で地盤改良が必要かどうかが決まります。
地盤改良が必要になると、全体の工事金額に影響を与えます。

といって、楽観的に考え過ぎると、後で問題が起こると困ります。

この地盤に関しては、第三者の地盤保証を付けてもらうので、
データーがあるレベルに達していないとOKがでません。


今までの例では、私がノーでも地盤保証会社がOKすることが何回かありました。
その逆はありません。私の方が、地盤に関しては厳しいのです。

そのため、OKが出ても、費用を掛けて基礎の鉄筋量を増やして、
いざというときに強い基礎にして対応できるようにしておきます。

その分の費用は掛かりますが、地盤改良よりは安いですし、基礎が強くなります。
第三者の地盤保証が付いているといっても10年間ですし、安全をみておきます。


「住宅の基礎でこんなに鉄筋を入れたのは、初めてだ」とベテランの職人が
驚くことがあるのは、そのためです。


今回、急遽7箇所に増やしたのは、微妙な判断になりそうだったので、
正確に判断してもらうためです。


もちろん、建物自体の強さも増しておくことは当然です。
地盤が弱いと、揺れが大きくなるからです。

建築基準法でも、その他の規定でも、木造住宅で地盤に応じて地震に対して建物の
強さを変えることはありませんが、実際には強くしておくほうが望ましいのです。


住宅の性能表示制度で計算すれば、建物の強さが耐震等級が最高の3である
ことは当然です。

正式に計算すれば、そのさらに1.2倍くらいの強さにはなっています。





横浜市 注文住宅を考える前に…
 


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スタッフの前提

2008年11月20日 07時26分00秒 | その他
▲BMWがベンツ社に対抗して建てた、新しいサービスセンター▲

何だか凄いけど、全容がわかりにくい写真ですね。

では、下記の二つも合わせて想像してください。
内部写真を含めていずれ詳しくアップします。






▲3枚をカメラでつなぎぎ、パノラマ写真にしました。



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みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

寒くなりました。
ここ数日、ブログのアップが途切れてしまいました。(^^)ゞ

風邪や体調の問題ではなく、今年で一番大切な仕事がヤマ場にあり、
意識を一点に集中していたからです。


廻りは風邪をひいている人も多いですが、私はギリギリ何とか大丈夫です。
10月の初めにウィーンへ行きましたが、そのときの寒さが気温的にも
ちょうどこのくらいでした。


さて、ミタス一級建築士事務所へのスタッフ募集へのお問い合わせが
増えています。

そこで私がメールで回答した内容をブログでもアップしておきます。
応募されるかたは、参考としてください。

-----------------------------------------------------------


こんばんは、清水です。

メールと図面、どうもありがとうございました。
拝見させていたしました。

結論から申し上げますと、CAD担当では無理です。
JWの操作ができるというだけでは、CAD担当にはなれません。

建築の知識がなければ、私のフリーハンドのラフプランや説明を
正確に図面に現せないからです。


設計担当の見習いということは考えられますが、
相当の覚悟が無いと続かないでしょう。

住宅の設計への想いや熱い情熱はもちろん必要ですし、
仕事以外でもかなり自分自身で勉強してもらわなければなりません。
建築士の資格を取るまでは、勉強ばかりの毎日になると思います。

手に職を付けられてお客様に喜んでもらう仕事は、
設計でなくても他の仕事でもたくさんあります。

ミタス一級建築士事務所で設計スタッフになるには、

建築士になって将来独立し、
素晴らしい家を設計するために自分の人生を掛ける
という程度の想いは最低限必要ですし、
それだけの覚悟と行動が伴わなければなりません。

ミタス一級建築士事務所のスタッフを希望されるのであれば
遠い場所から通われるのですから
ミタス一級建築士事務所でなければならない理由も必要です。

そういう想いと覚悟が伝わってきて、行動を起こした人には、
実務経験はありませんでしたが、最近、二人に内定を出しました。

建築士の資格や経験があり即戦力になりそうな人でも、
仕事と割り切っている人や想いを共有できないなと私が思った人は
お断りしています。


ミタス一級建築士事務所での仕事は真剣勝負です。
一生の夢をミタス一級建築士事務所の考え方に共感して託された方に
期待以上の住宅を提供しなければなりません。

スキルや知識はもちろん、想いが必要です。
最低限の前提として、こういう厳しい想いを含めて
私と共有できる人でなければ、スタッフには採用いたしません。

妥協や甘えは許されませんので、かなり厳しいです。
これだけの覚悟と決意、または夢が本当にあるのでしたら、
結果のお約束はできませんが、面接や試験は喜んでさせて頂きます。

そこまでは、まだ考えていないというのであれば
今回はパスされた方が良いと思います。


-----------------------------------------------------------


なぜ、ここまで厳しく申し上げるかといいますと、

ミタス一級建築士事務所へは、私の想いや考え方に賛同して
夢を託された方だけがいらっしゃるからです。

アシスタントであっても私のスタッフも同じ想いでないとウソになります。
そうでないと失礼ですし、迷惑をお掛けしてしまいます。

スキルや知識が無い部分は、何年か掛けて仕事で学んでいけますが
私が教えるのも真剣勝負ですし、大切な時間を削って行います。

また、失敗の責任を取るのはすべて私ですが、

同じ想いで「快適な住宅」の実現のために頑張ってくれるスタッフでなければ
労力も費用も惜しまないよ とは言えません。


というわけで、即戦力なら一番良いのですが、そうでなくてもこういう気持や
想いが何より大切です。

普段も毎回ミーティングでスタッフに考え方について指摘していますが、
そういう想いを共有できる前提があるから、私も忍耐強くスタッフが育つまで
我慢しているのです。

すべてはミタス一級建築士事務所の使命である、

「快適な住宅」を追求し続けること。
ミタス一級建築士事務所とご縁のある方にそれを提供するために

スタッフにもこういう覚悟と想いを求めるのです。




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「建築よろず相談」の会

2008年11月14日 22時21分44秒 | 建築家の日記
▲フィレンツェ市内のホテル、スイートルームのバルコニーから


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

本日も、大学教授に一日中、教えて頂いていました。


明日は、名古屋まで「1000問答の建築よろず相談」の集まりに参加します。
土日の泊まりで徹夜で話し合いですが、私は日帰りになりそうです。


「1000問答の建築よろず相談」の会は、
事務局であり主宰者の考え方が素晴らしく、
私もメンバーに参加させて頂いています。

NPOなどの組織にしてしまうと、入会者を拒めないので
そういう組織ではなく、ポリシーを貫いた会になっています。

NPOというのは、名ばかりで、メンバーによっては
トンでもないメンバーがいることもありますが、
私的な「1000問答の建築よろず相談」では、主宰者のポリシーと
行動がしっかりしているため、逆にそういうことがありません。

但し、ボランティアで行っている事務局の忙しさは、
半端ではなく私も本当はもっと協力しないといけないのですが…。



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ご質問から…

2008年11月13日 20時09分57秒 | 建築家の日記
▲ バンクーバーの郊外住宅


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

本日、下記の質問がメールでありました。

……………………………………………………………………………

「はじめまして。○○の学生のものですが、建築について質問があり、
メールさせていただきました。
以前サブプライム問題での日米の住宅についての考え方について
お書きになっていましたが、そのことについて詳しくお話が聞きたく
思っています。

なぜ日米は住宅の考え方について違いがあるのでしょうか?
また、日本ではサブプライム問題は起こりえないんでしょうか?
お答えお待ちしております。」

……………………………………………………………………………

これは、 2008年8月29日 のブログで書いたものに関しての質問のようです。


「なぜ日米は住宅の考え方に違いがあるのか」 というご質問ですが
歴史を勉強してみてください。

アメリカへ開拓者達がヨーロッパから渡っていって、家はどうしたのでしょう。
バラックからはじまり、ログハウスとなり、現在の2×4工法へと進んでいきま
した。誰が造っていったのでしょう?大工さん?
開拓者の中に大工さんが何人もいたでしょうか?


ヨーロッパの家を調べて下さい。
ブログやホームページでも紹介していますが、
石の家が多いですね。しかも何百年も経ったものが
当たり前のように建っています。


なぜ外壁の厚みが60センチもあるような石の家なのでしょうか?
ドイツでは木の家でさえ、外壁の厚みが36センチもありました。
その理由は?歴史を勉強して考えてみてください。


日本に現存する多くの住宅は、戦後に建てられました。
しかも、東京オリンピックや大阪万博などの高度成長期のときにです。

そのときに造られた家は、どういう考えで造られたのでしょうか。
社会背景はどうだったのでしょうか?

生まれていないと思いますが、考えてみてください。
北京オリンピック前の中国がヒントになるかもしれません。

また、欧米と日本の住宅の寿命を考えて下さい。
日本の住宅がなぜ先進国に輸出されないのかも考えてみてください。

これらを考えれば、なぜ日米の住宅の考えが違うのかを
理解できると思います。

学生であれば勉強が仕事ですから、これから先は
ぜひ、ご自身で調べて考えてくださいね。




次に「サブプライム問題は、日本では起こりえないのでしょうか?」
というご質問ですが、1990年からバブルが崩壊して、似たような状況は
日本でもありました。

本来、日本の銀行は担保を取っても、返済能力があるかどうかを調べてから
貸し出します。でも、バブルのときは、土地などの不動産があれば、返済能力を
無視してどんどんお金を貸してくれました。

不動産がどんどん値上がりしていったので、イザとなれば売却すれば良いと
考えたのです。この点はサブプライム問題と似ています。

サブプライム問題と同じように、「ゆとり返済」を選んだ人は、
月々の返済が突然アップしたときに返せなくなる人が出てきました。

バブルが弾けて、土地の値段も一気に下がりましたが、売却しても
多額のローンだけが残ることになりました。
でも、日本では債務は破産などをしない限り、借りた本人にあります。


サブプライム問題ほど酷くはないですが、似たような状況になりましたから、
日本でも遠い将来、今後も無いとはいえません。


ですが、以前のブログでも書いたように、日本と違い米国は、
金融機関がすべての負債を負うため、リスクの前提が異なります。

アメリカでは値下がり時には、金融機関や機関投資家が負うリスクが
大きいのです。

これは、アメリカでは中古の住宅でも価格は上昇を続けていくという
過去の事実からくる考え方が前提にあったからす。

日本では、土地の価格は上がっても、中古住宅の価格が上がっていくという
ことは、通常は考えられませんね。




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ニッチに鏡を…

2008年11月12日 21時02分49秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲洗面所にニッチを造り、ミラーを付けた訳は… 


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

本日も朝から、大学の先生の講義でミッチリ勉強をしてきました。


さて、住宅リフォームの実例からヒントです。


「洗面脱衣所に、洗面化粧台以外に、できればもうひとつ鏡が欲しい…」
とのことでした。「そしてほんの少しでいいから物が置けたら…」

お嬢様も年頃ですし、朝の忙しいときの化粧などのためです。

洗面脱衣の広さは0.75坪(1.5畳)、三面ミラー収納の洗面化粧台と、
造付けカウンター収納を新規に造りました。

そのカウンター収納のうえの壁には既存の窓があり、それは残しているのです。

窓を塞いだり、窓にミラーをという工夫も可能は可能ですが、

「壁にニッチを造り、そこに鏡を張り、少し物が置けるようにしましょう。
 照明を付けて、顔が影にならないようにしましょう。」

と提案し、OKをもらってプランに入れました。
完成後も喜んで頂いているようです。

このデザインは女性のインテリアスタッフにすべて任せましたが、
照明器具の取り付け位置や形状に付いては、ダメ出しをしました。


残念ながら、照明器具についての考察は、スタッフ全員まだまだ不足しています。
どこに付けるとどうなるか…はもちろん、電球の種類や形状や大きさ、
それぞれの特徴と違い、照度、材質、カタログの読込み、注意事項意…。

具体的にかなり指導してきたつもりですが、まだまだ不充分です。

照明器具のメーカーでも、図面を持っていくと選んでくれますが、
図面だけで器具を選ぶのですから、そのレベルでは当然不充分です。


私は誰にも教えてもらったことはありません。
スタッフには、何が足りないのでしょうか?

ふたつ足りません。

ミーティングでは繰り返して教えていますが、言葉ではわかっても、
本当にわかっている人は残念ながらいません。

これは、ミタス一級建築士事務所のスタッフに限りません。
ほとんどの設計事務所のスタッフもちろん、ハウスメーカーや
工務店のスタッフについても同じでしょう。

で、結局、何が言いたいかというと…

これからの1年間は、妥協することなく徹底的にスタッフを鍛えるゾ!
と燃えています…

後半は、みなさんにではなくスタッフ宛てのブログになってしまいました…。(^^)ゞ




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耐震改修の訪問相談

2008年11月11日 22時16分47秒 | 建築家の日記
▲ウィーンの街中で …


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

本日は、横浜市が行っている住宅耐震改修の訪問相談を行ってきました。

これは、以前、横浜市の耐震診断を受けられた方で、ご希望の方のみ
訪問して、耐震診断の結果説明や制度の説明を行うというものです。

横浜市が無料で行っている耐震診断は、昨年から制度が変わり、
簡易診断から一般診断という方法になりました。

簡易診断では、説明を読めば素人でもできるのですが、
一般診断の方法では、建築士の人でも半分は試験に落ちたと思います。

今回のような訪問による内容説明もさらに人数を絞って行っているようです。


こういったことで説明に行った先では、決して営業的なことをしたり、
仕事を頂くことのないようにしています。

信頼されているため依頼を受けまが、お断りするか、
余分に手間が掛かっても無償できる範囲での対応としています。


営業をしていないのに仕事依頼があった場合のみ、
受けても良いことになっていますが、
紛らわしいので、関わった人からの依頼は
私はすべてお断りしています。

そうでないと、公平なアドバイスはできませんし、
ズバズバと言いたいことが言えなくなります。

中には、してはいけない営業活動を訪問時に行っている人が
いることを耳にしますが、

横浜市からの依頼を受けている公共的な立場であることや、
建築士への信頼性を考えても紛らわしいことは、
一切止めるべきだと私は思っています。


役所から依頼されている設計事務所だからといって、
すべて安心というわけではないのです。
肩書きだけで全面的に信頼するということは、しない方が良いでしょう。




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金物は良いが、できれば…

2008年11月10日 22時27分22秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲この穴の部分には金物がありますが…


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

上の写真は、工事中の建物検査依頼があったときに
撮った一般的な写真です。


梁と柱の接合部分に金物を使っています。
そして、この方法も一般的なのですが、
梁がえぐられていますね。

これは、繰り返しますが、一般的です。悪い例ではありません。
私の現場でも同じようになります。

ですが、えぐられることにより、
この部分が弱くなることは、考えればわかりますね。
金物を隠したいがために、梁を掘り込んでいるからです。


どうすればより良いかというと、

その分を見越して部材を検討することと、
できるだけ金物を露出することができれば、強度的にはベターです
隠すために、また出っ張らないように掘り込んでいるからです。

天井裏などに隠れる部分は問題ないのですが、見える部分も露出ることが
できれば良いのですが。

ケースによっては、意匠的に黒く塗ることをお勧めしています。

例えば、これです。

黒く塗った金物部分の写真例

この写真は、まだ全面塗装するまえの状態です。



吹き抜け部分でも、意匠的に許される場合は私は極力露出させています。
金物に色を塗らないこともよくあります。
もちろん、私の現場でも、えぐることは珍しくありません。


見栄えが良いように、あまり えぐらず隠せる金物もあるにはありますし、
何度か使ったことはあります。

しかし…日本の住宅金物には露出させたいというような
デザインのものが、一般的には見当たりません。

そうだ、造ってしまいましょうか…。

でも、強度認定を受けないといけない…。




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大和駅周辺でのイベント

2008年11月09日 21時00分25秒 | 建築家の日記
▲海軍ラーメン、250円!思わず、試食…(^^)ゞ


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

昨日と今日、大和駅周辺で楽しい行事があり、その中で
神奈川県建築士事務所協会も、キャンペーン事業を行っていました。

2008年11月9日の本日は、私も午前中から手伝いに行ってました。




▲写真は一部ですが、かなり広範囲で行われていました


▲ステージも設けられていました




▲神奈川県建築士事務所協会はこのテント…
もうちょっと明るいイメージが欲しいかな…(^^)ゞ



先日の11月3日の青葉区での行事は、横浜市建築事務所協会で、
本日は、神奈川県建築士事務所協会です。

ボランティアで誘われると、断れないたちで…。(^^)ゞ
でも、委員会や会議、耐震関連や建築相談、建築調停などでの
ボランティアは参加しますが、

それに伴う飲み会や打ち上げには、参加しません。
忙しいので、その時間がもったいないのです。

ともあれ、この大和駅周辺の行事には応援で初めて参加しましたが、
2日間で10万人の人が参加するとのことで、大変な賑わいでした。

午後ゆっくりめに雨がパラつき出したのが少し残念でしたが…


神奈川県建築士事務所協会は、営利目的では出展していませんので、

子供達には、棒のような風船をひねって犬のような形にしたものを
無料で配りました。好評でした。

さらに、「未来の家」と題した絵を、その会場で小学生以下のお子さんに
画用紙とクレヨンを用意して描いてもらいました。

優秀賞には、新米をプレゼントです!おぉ~~!

さらに、さらに、大人の方には、神奈川県建築士事務所協会のパンフレットや
耐震診断などの解説パンフを粗品と一緒に、単に差し上げるのです。
アンケートも記名も何もありませんよ。

粗品は、レスキューシートと家具の転倒防止マットです。


行政とタイアップして、耐震診断を行ったり、行政および消費者センターと
タイアップして、悪徳リフォーム会社を摘発するお手伝いなども行っている
神奈川県建築士事務所協会ですが、認知度がないので宣伝です。


わけのわかならい怪しげな団体や組合は、たくさんありますから、
皆さんは区別がつかないのは、当然ですよね。

でも、神奈川県建築士事務所協会に加盟している事務所はすべて安心かというと、
そういうわけでもありませんが…。

というわけで営利目的のテントもたくさんありましたが、
厚木基地の自衛隊が行っていた海軍ラーメンのように利益を度外視しているものや、

私達のように完全に宣伝目的だけのお得なテントもありました。


私は、プライベートではこういう行事に参加したことがないのですが、
地域の行事には参加してみるものですね。


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施主の手造り参加も…

2008年11月07日 21時46分51秒 | 住宅ノウハウ・実例

▲この波打ったボードは、施主がフリーハンドで形を考えたものです。



みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

先日、紹介した化粧梁などを汚した家の大工工事が終わります。
他にも、最初の写真のように開口部の上部を水平やアーチではなく、
波打ったような形状をご希望されました。


図面にはそれとなく描いたのですが、最終的には施主に現場で描いてもらって…
大工さんがカットです。

このあと、塗り壁にする前に再度、成形を調節したいとのことでした。





▲以前お見せした梁とは、別の部分です。



この後、ご自分でも塗り壁をされるのです。

家造りを楽しむだけでなく、想い入れも非常に強くなりますね。




横浜市青葉区 設計事務所

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住宅リフォームの化粧筋交い

2008年11月06日 20時56分19秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲窓の横にある筋交いが「化粧筋交い」です
窓の下の床部分が黒っぽくなっているのは、タイルです

床材は3㎝の厚みの無垢フローリング、              
壁天井は昨日のブログでもありましたが、紙クロスです。



みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

耐震補強工事を兼ねた住宅リフォームが、ほぼ終わりました。

ここでは、写真にあるように筋交いを露出させて取り付けました。
理由は明るさを求めるためです。

耐震補強上は、耐震壁の全体のバランスを考えて壁にしたかったのですが、
暗くなってしまうため、この手法を取りました。

注意事項があります。
窓の大きさに合わせて、筋交いの上下に壁がありますね。


筋交いを取り付けると、これを耐震的に有効に作用させるためには
筋交いと基礎を留めるための大きな金物が必要になることがあります。
ホールダウン金物というものです。

これは、筋交いを外壁に付けた場合、
特に角(コーナー)に付けた場合は必要になりやすいです。

同じ外壁でも角ではない場合は、この大きな金物が
必要では無くなる場合があります。

但し、間仕切壁に付けた場合は
この大きな金物は必要ではないことが、多くなります。



今回は、明かりを取るために外壁、それも角に付けたのです。
必要になったホールダウン金物を隠すために、このように上下に
壁を造ったのです。


意匠的にこの上下の壁をどうしても無くすために
必要なホールダウン金物まで取ってしまったら、

耐震リフォームの場合はその部分の筋交いの有効性を、
かなり低減して考えます。

新築の場合は、プラスアルファとして考えます。


それでも耐震性が問題なければOKです。




横浜市青葉区 住宅リフォーム 設計事務所

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