一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

見取り図の間取り図ミステリー

2024年03月01日 12時43分27秒 | お知らせ
▲TV番組の「見取り図の間取り図ミステリー」監修の訳は


2024年2月29日は4年に一度ですが、その日に放映された
TV番組の「見取り図の間取り図ミステリー」に今年も出演しました。
但し、私の手だけです。(笑)

実は、そこで紹介される間取り図をこちらで描いています。
作図作業はミタス一級建築士事務所のスタッフに描いてもらっています。
その前後のテレビ局とのやり取りに、私がいろいろ関わっています。

簡単に言えば、「あ~だ、こ~だ」と建物と間取り図について
テレビ局側の担当者にコメントしたり、質疑応答をしています。

こちらの事務所に何人も一緒に来ていただいて打合せしたり
メールや動画を使ったり、電話で個別に行っています。

最初に頂いたその建物の間取り図が正しいのは
10軒に1軒あるかどうかです。

「間取りが資料とまったく違う、もらった写真や動画では
 映っていない箇所が多く正確に復元できない」

というケースもあります。

ミタス一級建築士事務所のスタッフがWEBを検索して
公開されている写真から情報を集めても判別が無理な場合は、

再度現場撮影に行っていただいたり

ミタス一級建築士事務所のスタッフに
遠方の現場まで1泊してまで間取りを取りに行って
もらったこともありました。

テレビ局側のスタッフの方が描かれた間取り図は
建築のプロではないので、
不正確過ぎてそのまま使えたことはありません。

逆に言うと、簡易な間取り図であっても
それだけしっかり描くことを
この番組のテレビ局側も望んでいるということなので
協力させて頂いています。

他のTV局や番組、雑誌などで同じ建物を紹介した時の間取り図が
検索するとWEBで出てくることがあります。

スタッフと大笑いしてしまうことが良くあります。
全く違っていて、トンチンカンな間取り図だからです。
まともな方が少ないです。

不動産屋さんからもらったという間取り図も
違っていることが多いです。

建てた時の図面のコピーを頂くこともありますが
それも違っていたりします。

理由は、完成後に増改築したがその図面は無い場合や
完成時には、既に図面と違っていることもあります。
(昔の住宅では良くありました。アルアルです。)


描き方としての表現方法が、
あまりにも誇張し過ぎかな?という内容を打診されることがあります。
「ここをこんな風に表現して欲しい」というリクエストです。

まあ、間取り図にわかりやすくイラストを加えたということで
多少なら
「それくらいの表現方法なら、良いのでは」とOKして
ミタス一級建築士事務所のスタッフに描かせて再提出します。

しかし、
「間取り図としては、そこまでするとウソになりますが
 良いですか?」とお聞きすると、諦めてくれます。

ということが、「ミタス一級建築士事務所が監修」という意味です。

それだけ、この番組のスタッフは間取り図作成にも
真面目に取り組んで頂いていますが
TV局側も私やスタッフも結構大変です。

今回は、4回目ですが過去最大数の
16組の物件の間取り図を描きました。

お見逃しの方で興味がある方は、
少しの間なら下記のTVer から登録しなくても見れますので、
こちらでどうぞ。

「見取り図の間取り図ミステリー」

  
▲手だけ出演


2022年5月12日放送分はこちら

2023年2月2日放送分はこちら


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本日より、解体工事の外壁塗料アスベスト問題に注意

2023年10月01日 15時55分55秒 | お知らせ
▲解体工事中の例 
解体工事は予算オーバーとなってしまういろいろな問題を経験しましたが
今回の2023年10月1日からは、桁違いの大問題となる場合があります 


2023年10月1日から、建て替えや解体工事などについて
悩ましい問題が生じています。

この1年は調査を義務付けてきた
外壁塗料にアスベストが含まれているかどうかという問題です。

もし含まれていたら、大変面倒な手間と費用を掛けて
処分しないといけないのです。

それが2023年10月1日から、確実な処理対応とその証明を
義務付けられるのです。

問題は、その費用です。

屋根材のスレート材料にアスベストが含まれていた場合は、
(よくあります)

10万円とか20万円とかのアップで済むのでまあ許容範囲でした。

ところが、外壁塗料にアスベストが含まてていた場合、

全て手でその塗料を剥がし、散乱しないように特殊な機械で吸い込みながら
の作業になるのです。

作業者も大変な装備で吸引しないようにします。

そのために余分に係る費用は、いくらか?

30坪の木造2階建ての解体で、見積もりを取ったら

「外壁塗料にアスベストが含まれていた場合は
約250万円のアップとなります。」と2社に言われました。

あくまでアップ額です。解体費用とは別にです。

30坪の木造2階建ての解体は、かなり高くなったといっても
通常の条件だと200万円(消費税10%)程度の予算で考えています。

それが250万円加算だと、なんと450万円になるのです。

ある大手の解体屋さんがこの1年で解体した家で調べたところ
その確率は2割を超えたそうです。

本日からは、外壁塗料にアスベストが含まれていた場合
その金額を支払わないと解体ができないのです。

ただでさえ、建築工事費が高騰しています。
アイアンショック、ウッドショック、原油高騰、円安で
コロナ前と比べると、工事費は5割くらい上がっています。

工事費が、5割ですよ!

木材価格は安定してきましたが、全体として下がる気配はありません。

いずれ、運送業界と同じように人件費の賃金問題、労働条件問題が出るでしょう。

職人さんの手間賃は、何十年と上がっていませんし、
残業という概念も週休2日制の概念も、現状はほぼないからです。

しかし、ここで不思議に思うのが2004年まで認定していた材料に
アスベストが含まれているからといって、

その多額な撤去処分費用を全て個人の責任に押し付けるのは、
どうかと思うのです。

なぜ、マスコミもみんな沈黙しているのか、不思議です。

これが医療問題なら、政府がその費用を全額負担していますよね。
排気ガス規制でも、車を廃棄するか使うなとはなりませんよね。

建築業界だけです。いつも軽く見られているのは。
補助金もないのです。

防火サッシ問題でもそうでした。

公的な機関、ほぼ役所と同類といえる機関が
強制的に防火性能を高い検査料や認定料を取って
認定、使用を承認しておきながら、

後で
「やっぱり性能を満たしていなかったから、メーカーは交換が必要」
となり大問題になったのです。

建物に既に付けられた防火サッシを全て交換するのに
どれだけの費用が掛かるか、
それをメーカーが全額負担って有り得ないですよね。

私の事務所にも調査に来ました。
いつ、どこに何軒使ったかと。

これは、最終的に各メーカーが大反対してうやむやになりました。
理不尽すぎますから。

しかし、認定を受けた住宅用の防火サッシが存在しない
ため設計に落とし込めないという大変困った時期もありました。

ちなみに外壁塗料は、下塗り塗料もありますし
2006年くらいまでは、現場で使われていた可能性があるそうです。

まだ17年しか経っていません。
それ以前に建てられた住宅が、どれだけ残っているか。
とんでもない戸数です。

それでなくても、新築工事やリフォーム工事の費用が上がって
予算が足りない、苦しいという連続です。

政府が進めている省エネで性能の良い、耐震強度も強い住宅になるのに
解体工事でさらに追い打ちを掛けないで欲しいです。

空き家問題の解消にも足枷になります。

本日の申請から、この問題が拡がってきて
みなさんのために国土交通省が動いてくれることを願っています。


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間取り図ミステリー

2023年02月02日 22時57分18秒 | お知らせ
▲既存図面への現調時の描き込みイメージ図 


2024年2月29日放送分はこちら

2022年5月12日放送分はこちら

本日の2023年2月2日、
「間取り図ミステリー」がTV放映されました。

平面図ではなく、一般の人がわかりやすい間取り図で表現して
変わった間取り部分をクイズにしているTVの特番です。

この番組では 見取り図 のお二人はレギュラーです。
ボケとツッコミのテンポが良く面白い芸人さんですね。

今回は3回目で、どこをクイズにするかはTV局が考えているのですが
その建物の間取り図をミタス一級建築士事務所が監修しています。

番組で紹介される間取り図は、
ミタス一級建築士事務所のスタッフに
打ち合わせをしながら描いてもらっています。

一般的にですが

不動産屋さんが記載した間取り図や
ネットで掲載されている同じ建物の間取り図でも
間違いだらけでいい加減な間取り図もあります。

正確な平面図のない建物、
平面図とは変更になっている建物も多く、

現場写真や現場動画などから
推定して訂正する必要もあり、

スタッフは描いている時間よりも
調べて描き始める前までの方が
時間は掛かっています。

私も一緒に推定、修正指示を出して
テレビ局の担当者と相談しながら完成しています。

全く資料の無い建物では
スタッフに現地出張してもらいました。

海外ロケでの紹介もあり
海外の建物を動画で観るのは楽しいです。

私にはクイズの内容よりも (^^;)
見取り図さんのお二人とゲストの皆さんとの
やり取りが面白いです。

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本日のTV番組『見取り図の間取り図ミステリー』

2022年05月12日 10時30分34秒 | お知らせ
▲ 前回のスタジオとして使った住宅の間取り図、今回は別の場所です。

2024年2月29日放送分はこちら

2023年2月2日放送分はこちら

この住宅は貸し出されていれ間取りも公開されていますし、
ミタス一級建築士事務所が描いた前回分で、
クイズにも関係ないですから公開しても問題にならないでしょう。
全てこういった簡単な間取り図です。

今回はもっと大きな有名な場所で収録したようです。


こんにちは、ご無沙汰しております
ミタス一級建築士事務所の清水です。

本日、2022年5月12日(木)午後9時からのTV番組で、
『見取り図の間取り図ミステリー』があります。

間取り図を見てクイズが出され
ゲストがいろいろ予想する番組です。

そのために間取り図が必要になるので
「正しく表記して欲しい」との依頼があり、

全てミタス一級建築士事務所が描きました。

前回は、深夜時間帯に1時間で行われて好評だったので、
今回、ゴールデンの時間帯に2時間特番になったようです。

前回もそれらの間取り図を全て作成しましたが、
今回も同様に全て作成いたしました。

以前、テレビで紹介された住宅だったり、
ネットで出ている住宅もあります。

TV局が資料として、そういったときに使われた間取り図も含めて
参考として提供されるのですが写真と比べると全然違ったり、

間違ったりしていたりという場合も多いのです。

設計図書がある住宅は解読の必要がなくて良いのですが
正しく間取りを起こすのに、必ず苦労する住宅が出てきます。

提供された資料が間違っている、矛盾している、
現場の採寸寸法など絶対にあり得ないのに
その個所の写真や動画がない、

TV局の担当の方に質問しても??な回答の場合があり
解読するだけのために、ミタス一級建築士事務所のスタッフと
丸1日費やすことがあります。

描くのは私ではなくミタス一級建築士事務所のスタッフが
全て解読して描いていますが、

スタッフが解読できない場合は、私が解読や質問をして考えます。

「絶対におかしい、それはあり得ません、ここが完全に矛盾しています」
と説明して、TV局のスタッフに再度お伺いししてもらい、

写真や動画を撮ってきてもらい、解明したこともあります。

クイズにする箇所で、正しく全て描いてしまうと
誰でも簡単にわかってしまう場合があります。

その場合、TV局から、「こういう風に表記できませんか?」
「こんな風に描いてもらうことはできますか?」

と要望がきます。

間違っている表記はできないので、
「それだとウソの表記になるので、さずがにそれはダメです」

と理由を説明してお断りする場合もあります。

TV局の担当者としては、思い通りにいかないのでやりにくいと思いますが
ミタス一級建築士事務所が作成するだけでなく、
監修という表示もでますので

「それを描いてしまうと、
ミタス一級建築士事務所が監修する意味がないですよね。」
と納得してもらっています。

但し、クイズにするので敢えてその部分は表記を消すとか、
または許容範囲かなという場合には、要望に応じて描いています。

TV局のスタッフの方は、
私が匠として出た劇的ビフォーアフターの時もそうでしたが

撮影日や放送日が近づくと徹夜、徹夜の連続です。

どの間取り図も何度も描き直したり微調整をするので
こちらも手間が掛かりますが、

良い番組にしようと頑張っているTV局の人の
熱意は充分わかっていますので

できるだけ、こちらも協力させていただいています。

ミタス一級建築士事務所のスタッフも、急ぎの場合は
休日に自宅で描いてくれたりしました。

私たちのようなプロが見ると、
間取り図でほぼわかってしまうので
クイズにはなりませんが、

一般の方はゲストのトークや
見取り図さんの見取り図漫才が、
面白くて前回は好評だったようです。

今回も、収録では大いに盛り上がったとのことでした。

録画しておいて、どんな風になったか
ざっと観ることにいたします。


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9年前の東北大震災

2020年03月11日 12時10分45秒 | お知らせ
▲ 鉄骨の骨組みだけが残っていました

9年前の今日、2011年3月11日、東北大震災がありました。
震災に合われた方は、その後も大変な毎日でも頑張っていらっしゃると思います。
お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたします。

しばらくたって、建築士の仲間と東北の現場確認に行ったときは
津波が来てしまったら、
どういう建物を設計しても対応できない、
どうしたらいいのかわからない、という悲壮感だけを感じてしまい
現地で、体調が悪くなったのを覚えています。

鉄筋コンクリート造でも、津波の場合は
屋上に逃げる時間と高さが足りれば良いですが
窓があればそれを突き破って、家中に
大量の水が入ってきて、生存できる確率は低いです。

 

▲▼木造住宅の基礎だけが残り、あとは全部破壊され、流されてしまいます。




東北大震災発生当時間は、
横浜市からの依頼で耐震診断後の説明に、
木造戸建てのお宅にお伺いしていました。

構造評価点が0.2だったので、
その家の方は、震度4とか5で倒れるのでは?
と心配されていました。

「1980年以前の建物でも当時の基準法を守っていれば
 震度4や5で被害は受けても、倒れることはありません。
そこまでは心配しなくて良いのですが
 阪神大震災のように震度6以上になると倒壊の可能性が高まります」

とご説明しました。

午後2時から始まった説明が終盤に差し掛かったとき
地震の揺れが通常より大きく、

「外に避難しましょうか?」
と外に出た時、
道路の電柱が、グワングワンと揺れているのが
見えました。

横浜市青葉区は、震度5弱でした。
震度が5から6とひとつ上がれば揺れの体感は
目安として2倍になります。

確かにあのとき体感した2倍の揺れが来たら
あの木造戸建ては、倒壊してもおかしくないくらいの
揺れでした。

私の青葉台の事務所に戻ると、
4人いたスタッフがみんな外に飛び出していました。

鉄筋コンクリート造の3階ですが、揺れが大きく
事務所の中は本棚から落ちた本がいっぱいでした。

すぐに仕事を中止し、全員を帰宅させようと思ったら
電車が動いておらず、復旧の見込みもなさそうだったので
2台の車で分かれて、スタッフの4人を送ることになりました。

国道の渋滞、ガソリンスタンドの閉鎖、信号機の無点灯の中でも
当日、どうにかみんなを送り届けることはできました。

この3月の時期は、完成して引き渡し直前の時期と重なります。
大震災の影響で物流や工業がストップして、
設備機器なども入ってきませんでした。

消費税アップの需要増の影響で
建材類が品不足になることは
毎回のように起きますが、

予期していない災害の場合は、準備できないので困ります。
トイレの便器や洗面台をネットや電話で探しまくり、
最終的にはオークションで私が落札して仕入れ、
業者に支給して、仮に取付けてご入居して頂いたこともあります。

9年後の今も、新型肺炎の影響で、
パナソニックやTOTOなどを含んだ大手で
納期回答不能の連絡が、1か月程度前から出ています。
部品を含めて中国工場から商品が入ってこない、
期日がハッキリしないためです。

昨年の夏も台風の影響と被害で
職人さんと材料が不足して大変なことになりました。
おととしもありました。
今年の夏も、台風には注意です。

新型肺炎、オリンピック、そして災害と
職人さんが足りない、材料が手に入らないという
ジレンマと、建築士でも解決できない無力さを実感します。

スタッフと良い意味で驚いたことがあります。
先日、代々木上原で16年前にミタス一級建築士事務所が設計監理して
新築した戸建てに、久しぶりにお伺いしたときのことです。

「東北大震災の時に、娘と2階リビングにいたのですが
地震に気付きませんでした。遠方にいる兄弟からの電話で初めて知りました。」

と聞いたことです。
調べたらこの地区も、事務所のある地域と同じ震度5弱でした。

「そんなことがあるか?」とスタッフとも驚きました。

事務所の近くに新築した木造2階建てで、
震度4の地震が来た時も

「わずかに揺れた、地震かな?程度」とお聞きして
「よしよし!」とスタッフと喜んだことはありましたが
震度5弱で気付かないって、良い意味で想定していませんでした。

これからも、地震や台風の災害や新型肺炎など様々な予期しない
障害が、いろいろ起こると思います。

そういう中でも、少しでも前向きに過ごせるように
一番大切でベースになる住宅を少しでも快適になるように
建築士として設計監理し、向上させていきたいと思います。

私にできることは、それしかないと思っています。



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「聖女の罪と罰」 英文翻訳小説

2020年02月04日 12時34分30秒 | お知らせ
▲贈られてきた英文翻訳小説


お待たせしました。前回 2020年1月28日 の続きです。

送られてきたのは、上部写真の書籍とお手紙です。

以前、イタリアのミラノ駅について、この著者からメールで質問を頂きました。

「日本語で書いた小説を英文翻訳し出版するが、この部分の英訳がしっくりこない。
ブログにミラノ駅について書かれていたので、教えて欲しい 」

というような内容で、和文と英文、ミラノ駅の構造や石の材料など
メールのやり取りが続きました。
わかる範囲で以前撮った写真を拡大、思い出しながらお答えしました。

イタリアミラノサローネ2009のブログに
ミラノ中央駅について書いた海外視察ブログがあります。

学生時代、名画座で映画「ひまわり」を観て、
ソフィアローレンのミラノ中央駅での素晴らしい演技に

「これが、名演技、名女優ということか…」と
私が生まれて初めて演技に感激しました。
一生忘れられないシーンです。

そのミラノ中央駅に行ったので、私もブログで書いたことや
駅の映像もよく覚えています。

その海外視察のブログをご覧になった著者から
メールで質問を受けたのです。

その時に、小説家は言葉が命とはいえ、
著者が自ら英文訳のニュアンスにもこだわって
一文、一文チェックして訂正を考えるとは、

素晴らしいこだわりだな、
凄いエネルギーだな
と思ったことを覚えています。

「翻訳が出来上がったら、送付します」と
その時にお聞きしてはいました。

翻訳本が完成して送って頂いても、
私がそれだけを読んで理解できると思わなかったので
アマゾンでその翻訳前の和書を購入しました。

読んではおらず保管していました。

それが、碧 千塚子という著者の
「聖女の罪と罰」という小説でした。

表紙のイラストのドレスの青色が、背景の黒と女性の肌色、天使の白、
椅子の赤と金で綺麗に引きたち、それ故に骸骨とのアンバランスさで
ドキッとする表紙です。小説の内容を表現した表紙だと思います。

裏表紙の帯には、

「歌姫・碧美和が降りたったヨーロッパは欧州大戦で
 人心ともに荒廃していた。
 男達に蹂躙され心を病む美和を、華麗なるオペラの
 旋律がさらに追い詰める。
 しかし、悪魔の源は、意外にも…」

と記載されています。

欧州を舞台としたサスペンス、謎めいた展開、
オペラなど芸術的な面を含んだ大人の小説

という感じがします。
実は私は、まだどちらも読んでいませんので
イメージです。やり取りしたミラノ中央駅のところだけ
どちらも探して読みましたが。

小説はほとんど読まないのと英文翻訳もあるので
今年のゴールデンウイークに、両方読もうかと…

そしてそれが完成したので、丁寧なお手紙まで
添えて贈って頂いたというわけです。

そのお手紙で、著者が私よりご年配だったことを知り
追求し続けている、こだわり続けてることに感銘と刺激を受けました。
著者は、ご本人もオペラをやっているようです。

和文小説をお読みになりたい方は、アマゾンから入手できます。
「聖女の罪と罰」で検索するか下の表紙をクリックしてください。
 

▲▼これが、日本語の小説の表紙です
1300円に消費税。キンドル本でもあるようです。



英文翻訳版は、2020年の3月にアメリカアマゾンに出るとのことですが、
送料とかがどうなるのか、登録はしないといけないのか不明です。
こちらは税込み1800円とのことです。

もし英文翻訳の希望者がいて入手できないなら
こちらに連絡を頂ければ、送料や振込料など含めて1800円で入手できるように
手配してもらいますので、お知らせ下さい。

次回は、建築の話に戻ります。


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ご無沙汰しています

2020年01月28日 19時17分44秒 | お知らせ
▲伊勢神宮におかげ参りに出かけ
帰りの新幹線の中から撮った2019年12月31日の富士山 


みなさん、たいへんご無沙汰しています。
ミタス一級建築士事務所の清水です。

ホームページやブログを久しくアップしていなかったのは
忙しいからという理由ではなく、
お知らせすることがなかったわけでもありませんでした。

その詳しい理由は、また近いうちに述べるとして
今年、初めてのそして久しぶりのブログアップです。

突然、ブログを再開したのは
昨日、ある方からお手紙を頂いたことが原因です。

建築とは違った分野で、
妥協せずに追及していらっしゃることは
感じていましたが

このお手紙で私よりもご年配ということを
初めて知りました。

お会いしたこともありませんでしたし
何となくですが、『ここまでこだわるエネルギーがあるなら』と
私よりも年下だと漠然とイメージをしておりました。

そもそも最初に連絡を頂いたのは
私がブログに掲載した海外視察ブログを
その方がお読みになったからなのです。

これらをアップしていなかったら
アクセスもなかったわけですが、何かのお役になった
ということでしょう。

実は、私がブログやHPを見るのも嫌になった原因も
海外視察ブログにあったのです。

昨日、頂いたお手紙を拝見して、私よりご年配の方が
妥協することなく追及しているという姿勢に強く感銘を受けました。
そして、大変励みになり、私もまだまだ頑張ろうという
エネルギーを頂きました。

その方とのご縁が海外視察ブログで、
そして、私がアップしなくなった理由も
海外視察ブログだったのです。

ということで、私自身の仕事も妥協せず追及することは
もちろんですが、ブログやHPも、

他の人の何かの役に立つことやご縁になることもある、
続けるべきだよと

教えて頂いたような気がしました。

ミタス一級建築士事務所のユーザーや卒業していったスタッフからは
ブログの更新がないことで、年賀状などでいろいろ心配して頂いていたのですが
私自身は、見るのも嫌だったので、アップする気になれなかったのです。

2020年、令和2年はとっくに始まっていますが
1月の終わりにギリギリ何とかまたスタートいたします。

次回は、その方との簡単な経緯や
昨日、手紙と一緒に頂いたものを紹介したいと思います。
これです。
……………………………………………………………………………

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新潟と山形での地震

2019年06月19日 10時07分41秒 | お知らせ
▲画像は 「ウェザーニュース」 より引用 山形県沖地震の震度と地図


昨日の2019年6月18日の夜に、山形県沖を震源とする地震がありました。

被災地の皆様にはお見舞い申し上げます。

新潟県村上市では震度6強とのことで、
建物の倒壊や土砂崩れは大丈夫だろうかと心配しました。

今朝の6月19日のテレビ画像を見た限りでは、
住宅の倒壊映像はありませんでした。

とはいえ、時間が経つにつれて被害状況が思ったより大きい地震を
日本では、阪神大震災以降、何度も経験しています。

熊本大地震のように、余震の方が大きかったということもあり、油断はできません。

村上市では震度6強とのことですが、
東北大震災では、横浜市青葉区では震度5強の地域もあったようです。

体感的には、その2倍の揺れということですから、体験された方は

あの2倍の揺れが来たら、誰もが不安になって家を出る、
とはいえ、歩きたくても歩けない状況の揺れ、というのが想像できると思います。

その震度6強で、TV画像からは、
屋根瓦のずれや落下被害は多かったようです。

雨が降っているようですし、被害に会われた建物は大変でしょうが、
震度6強ということを考えると、

怪我がなければそれで済んでまだ良かった方かもしれません。


朝のテレビ番組の中では、「ブロック塀が2カ所倒れた」という報道とともに

1カ所は、ブロック塀ではなく、大谷石の塀が倒れていた映像と

もう一か所は、ブロック塀というより、土留め部分が壊れてその上に乗っている
低いブロックが壊れていました。

前者は、大谷石の塀ですが、ブロック塀と異なり、鉄筋は使用せず
大谷石の自重、重さだけで保っている塀です。

モルタルでつないで上に載せていくだけなので、
地震にはやはり弱いと言えます。


どの局でも使われていたのが、液状化が起こったということで
駐車場の白い小型乗用車のタイヤが半分埋まっている映像でした。

駐車場は舗装されておらず、地表は砂利や砕石は敷かれていたのですが、

液状化した部分は、明らかに揺れから地中から液体状態の地盤が湧き上がり、
泡のように白くなっているのがわかりました。

液状化になる地盤は、「砂質で水位が高い」という条件を持っています。

粘土質の場合は、液状化は起こりませんので、心配な方はご自身の家の地盤が
粘土質か砂質かを確かめれば良いと思います。

地盤が地震で揺れて液状化する、
というのを日本の学者が認識したのは比較的最近で

1964年の新潟地震でのことだと思います。

私も35年くらい前に、「これが液状化ということか」と現場で体験して驚いたことがあります。

砂質で普段は固い地盤が、振動を与えることで、水位が上がり砂と混じって
柔らかくなるのです。液状化というくらいですから、液体に近い状況になってしまうのです。

今回の駐車場のように、下から湧き出ってくる感じで地盤が柔らかくなります。

住宅を建てるときに、地質によって液状化するかもしれない、
という土地には同じ地盤改良でも、その対策を考えた改良方法もあります。

ミタス一級建築士事務所でも、採用した現場はあります。

 

▲柱状改良のように、建物の下に何か所も穴を掘ります。


▲その穴に砕石(砂利)を重機を使い転圧しながら埋めていきます。


▲最後まで埋めたところ



地震で揺れた時には、この砕石部分に水が集まり、
液状化に必要な水を吸収することができます。

この工法は、液状化対策以外に他にもメリットはあります。

最後に、小学校の校庭に建っていた相撲場の柱が折れて屋根が落ちてしまった
映像も何度も見ました。

これは、柱4本で支えていて、壁が無いので、地震には抵抗できません。

今回、倒壊の状況をよく観ますと、丸く太い柱が、
柱の根元を固定して包んでいた金具部分で折れていました。

しっかり握っている割り箸を、力を加えて根元から折るような感じです。

老朽化していたこともありますし、揺れが大きくなって柱4本では
横からの力に耐えられなくなって、折れたのでしょう。

屋根は板金だったので、見た目よりは比較的軽いため
今までは耐えることができたのだと思います。

地震を考えると、屋根は軽い方が有利なので
ミタス一級建築士事務所では、屋根の仕上げに板金を採用するのが多いのは
このためです。

それ以外にも、

メンテンスが楽、
夏に蓄熱する量が少なくて2階の部屋内に熱の放出が少なくなる

といったこともあります。



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ホームページ改訂中

2019年06月06日 16時42分32秒 | お知らせ


みなさん、こんにちは。
ミタス一級建築士事務所の清水です。

ミタス一級建築士事務所の公式ホームページが1年くらい前から
バタバタしています。

かなり前から自分で変更できないホームページに代わってしまったので、
外部の専門業者に変更を頼んでいたのですが

何度お願いしても、お願いした通りにできないストレスで
見るのも嫌になって放置していました。

そのため、自分で更新できるように専門業者に移行をお願いしたのですが
この9か月ほどは、様々なことが起こってしまい、唖然と見ていました。

ようやく信頼できる業者に自分でホームページを全て触れるように移行してもらったのですが

時すでに遅く、海外視察のブログやその他のブログをはじめ、
実例、ユーザーコメントなど多くのデーターが既に消されていました。

そのため、公式ホームページは、まだ変ですしページもゴソッと抜けています。
これから、思いだしながらもう一度コツコツ、自分でまず復元していきます。

しばらく変ですが、お待ちください。

それが完了してから、再度、変更したいと思います。




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不動産売買仲介のお仕事

2018年09月23日 18時19分46秒 | お知らせ
▲押し入れの天井から確認 
これを見てどう判断し、どうアドバイスするかです
是非ではなく、情報とその意味をお知らせしないといけません


ミタス一級建築士事務所をスタートする2000年より前に
宅地建物取引主任者の資格も取得していました。

現在は、宅地建物取引士、通称 宅建士と資格名は変わりましたが
仕事は、不動産売買の仲介などで全く同じですね。

今年2018年5月に神奈川県で宅建業の開設許可を取得し
今まで、スタートに向かって、準備していました。

もう、いつでもできるのですが、
簡単なホームページを作ろうと考えています。

ミタス一級建築士事務所では、
不動産購入希望者に無料でアドバイスを行ってきました。

ミタス一級建築士事務所で設計をお考えの方には
現地まで何度でも足を運んで確認して、アドアイスしてきました。


そうではない場合でも、
重要事項説明書や契約書類を確認して
事前に、無料でアドバイスを差し上げていました。

不動産売買契約時の注意事項の勉強会も
数回でしたが、いずれも好評でした。


そして、契約後の不動産トラブル相談や処理は、

事務所でも、事務所協会でも、紛争処理センターでも、
裁判所でも、様々な場所で多数対応します。

その度にいつも思うことは

「不動産購入前に私が現場と書類を見ていたら、防げたのに」

ということです。

おそらく9割は防げたと思います。

どうしてわからないのか、不思議に思うこともしばしばですが
素人は、良くわからないまま契約しているのが実態です。

大手不動産会社でも関係なくトラブルは発生しています。


新築工事不良の場合は、
設計図書と工事中を見ていないと、そこまでの確率では
わかりませんが、

不動産売買、特に中古住宅や土地に関しては、防ぐことができます。
新築でも、土地がおかしな物件、隠れたトラブルを抱えた物件は、あります。

そのため、いつか不動産売買の仲介の仕事をしないといけない、
という考えは、10年以上前から思っていました。

できなかったのは、建築の監理と同じで、他の人に任せると
見落としがあったり考察が甘いため、私が行う必要がある、

ということで
ためらい続けていました。

来年でミタス一級建築士事務所もお陰様で20年目を迎えます。
私の社会的使命の一環として、それに向けてスタートすることにいたしました。

トラブルに合われる方は、

不動産会社の担当か相手が

1)法的にも道義的にも責任なし
2)不可抗力
3)知らなかった
4)気付かなかった
5)知らせなった
6)だました

のどれかだとと思います。

だました、というのは論外ですが

知らせなかったというのは、契約を取るために大手でもよくある話です。

気付かなかった、知らなかったというのは、
知識や経験、意識、意欲の問題です。

こういうことを防ぐために、私が動き
保証を付けての売買を原則としようと思っています。

売る方も買う方も、お互いに内容をよく理解したうえでの
フェアな取引になるようにしたいと思います。

 

▲▼外部から見れますが、これが何を語っているかです。



▼これは、建物ではありません。道路から見てかわる問題です。


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建築士をかたった不正55棟について(2)

2018年05月11日 08時51分38秒 | お知らせ

先日のブログ 建築士をかたった不正55棟の報道記事について

で問い合わせがTV局を含めて、何件も質問をいただいたので、追記アップいたします。

自分の建物が該当しているかどうか不安な場合は、特定行政庁に連絡をして確認することになりますが、そのご心配を抱える必要はありません。

ご自身の建物が、今回の55棟に該当する場合は直接連絡が行くと思います。

さらに、建築士による調査が必要となった場合は、

一般社団法人神奈川県建築士事務所協会が、調査業務依頼の相談の窓口となって応じるように指示されています。

どこの設計事務所に頼んで良いかわからない場合は、
登録されている調査鑑定事務所の中から、選択して有料で行ってもらうことはできます。

有料ですから、不安な方はご自身が選んだ他の建築士や設計事務所に依頼しても、
もちろん構いません。
通常の方は、依頼する必要はありません。

個人だけでなく、ハウスメーカーからも偽の名義を使われていないか不安になって
一般社団法人神奈川県建築士事務所協会にも問い合わせが、あるようです。

ミタス一級建築士事務所にも、
「名義を使われた建築士事務所名はわかるか?」という問い合わせが
マスコミからありますが、

どこに問い合わせてもその公表はありませんし、いたしません。
その建築士事務所がさらに風評被害を受けることになるからです。

今回の不正を行った資格のない人は、建築の知識があり
過去に業務にも携わっていたようです。

建築士の資格を、なぜ現在持っていないのか理由はわかりませんが、
構造を完全に無視した設計ではないと思われます。

資格詐称の不正を行ったことをチェックできなかったというショックと
建築基準法の耐震性などを満たしていない場合の懸念がありますが、

後者の心配は、現在、調査完了した建物では、まだ出てきていません。

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建築士をかたった不正55棟 の報道記事について

2018年05月09日 09時04分19秒 | お知らせ

2018年5月7日に、

建築士の資格を持っていない人が、実在する二級建築士と建築士事務所の名前を使って、
設計や確認申請をしていた との報道がさなれました。

報道の情報量が少ない段階で間違った解釈をSNSなどで
一般の方が投稿されているようなので、正しい記載とその問題点を指摘しておきます。

正しい報道をまとめると現在分かっている要点は、以下のような内容です。

………………………………………………………………

神奈川県は5月7日、建築士資格を持たない男性(51)脇坂佳幸(わきさか・よしゆき)氏が、
県内に実在する2級建築士の名前と事務所名を無断で詐称し住宅の設計などを行っていたことを明らかにした。

一戸建て住宅など2013年10月以降に少なくとも55棟に上り、このうち同日までに確認が取れた3件は建築基準法に適合していた。

県は対象の建物の仕様や耐震性などについて確認を進めるとともに、法的処分を踏まえ背景を調査していくとしている。

 県建築安全課によると、男性は木造一戸建て住宅の設計のほか、建築確認、中間・完了検査の申請手続きを無資格で行っていた。

 県や関係自治体が調査したところ、2013年10月以降、横浜(26件)、茅ケ崎(19件)、藤沢(3件)、平塚(2件)、鎌倉(1件)の各市と寒川町(3件)の計54件に加え、東京都大田区の1件に関わっていたことが分かった。

………………………………………………………………

これが何を意味しているかというと、通常の木造2階建てであれば、
確認申請では最低限の耐震性を満たしているかどうかの書類提出要求や確認を行わないのです。

建築士が設計や監理をすることで、責任はその建築士にあるということで、素通りとなります。
昔は違ったのですが、現在はそうなのです。

この耐震性のチェックを急いで確認しているという内容です。

建売業者や工務店、ハウスメーカーは、建築士にプラン設計や確認申請を依頼するのですが
外部の設計事務所に依頼することが多いのです。

僅か4~5年で、ひとりで55軒をこなすには、
上記の場合しか考えられず、プラン作成や建築確認申請の依頼を下請けで受ける場合です。

図面や書類も最低限で、申請に必要なプラン作成や書類制作です。

例えばミタス一級建築士事務所では、設計と監理まで行う場合
現在のスタッフ4人で年間6軒ですと、
私が毎日休みなく仕事しても、私の寝る時間も思うように取れません。

スタッフ8人のときでも、バリバリ仕事をして年間10軒が限界でした。

55軒をひとりでこの年数でこなすには、まともな設計はできませんし不可能で、
監理は名目上だけで全くしていないし、できないでしょう。

問題は、建築士が行っていても、木造の一般住宅では、耐震性を満たしていないケースが発覚し
少数ですが、毎年建築士が処罰されているということです。

理由は、建築士が下請けになっているので、ハウスメーカーや工務店のために
急いで施主の要望に応えてプラン合意を取り、確認申請まで進まないといけないからです。
スピードがないと、下請けとして使ってくれません。
昔、姉歯さんが業者が喜ぶように偽装したのも、継続的に仕事が欲しいかったからです。

建築確認申請では、通常の木造2階建てなら建築士が設計していれば
耐震性のチェックなく確認申請が通ってしまいます。

無理してまでプラン要望に応えるていると、
耐震性を満たしていない場合が有り得るということです。

建売に多いですが、工務店やハウスメーカーであっても
建てた方の書類を見ると確認申請さえまともにもらっていない場合や

もらっていても、検査済がない、耐震性に関して検討した計算書や図面がない
場合も多いようですので、

みなさんが新築を購入するか、建てる場合は、

1 建築確認申請の副本書類一式
2 上記の検査済証
3 耐震性を検討した計算書と図面

これらの3つの書類を必ず入手するようにしてください。

今回の追加の続報(2)です。

……………………………………………………………………………

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お久しぶりです

2017年10月14日 18時33分02秒 | お知らせ
▲ 田園リビングさん主催で、セミナーをいたしました


みなさん、こんにちは、ミタス一級建築士事務所の清水です。
ご無沙汰しています。

ホームページをプロに頼んで、1年以上掛かって新しくしました。
お願いしたことが、実際に制作している人に伝わらなくて、諦めてのアップです。

ブログもその中での更新という提案があり、

新規のブログを、長々と書いていたら
操作を間違ったらしく、途中ですべて消えてしまいました。

なぜ、そうなったのか理由がわからず
それから、もうブログもホームページを見るのも書くのも嫌になって
10か月もご無沙汰していた、というわけです。(^^)ゞ

ホームページは、いずれ、また自作のホームページに変更いたします。


みなさまに発信していきたいことは、たくさんあるのですが
少しずつ、こっちのブログで発信を再開します。

私個人が1日に建築士としての仕事を12時間していると仮定して
その内訳の平均時間をアバウトに

そのうちの半分の
6時間くらいは、インプットのための時間です。
展示会、研修やセミナー、視察、講習会、ショールーム、メーカーからの情報、
書籍、専門誌、ネットからの情報などなど。

1時間がスタッフとの打ち合わせなど、

1時間が現場などの監理や工事業者との打ち合わせ、

1時間は、社会貢献としての時間です。
     事務所協会での仕事、裁判所での仕事、紛争処理センターでの
     仕事、消費者センターやメールや直接のトラブル相談など
     (本日も、他社でリフォーム中の方が心配で、ご相談に
      お越しになりました)


残りの3時間が、アウトプットのための時間で、みなさんの直接的な
設計などを考えている時間です。

スタッフは、そのほとんどの時間をみなさんの設計のために
時間を費やしていますが、

私の場合は、平均すると1日の4分の1くらいにしかならない感じです。

何が言いたいかというと、インプットする時間が圧倒的に多いので
それを生かして、みなさんへの情報発信もしていかないといけませんね。

これだけ発信していなかったのに、
まだ毎日約500人くらいの方に読んでいただいているのを知って
恐縮しました。これから頑張ります!

下記などについては、近いうちに紹介していきます。


 

▲ 壁紙のトミタさんが、日本製の素晴らしい壁紙の数々を
事務所に持ってきてくれました。



▲ リフォーム産業フェア 使えそうなものを探しに、
  通常の建材展だけでなくビッグサイトに足を運びます。



▲▼ 「おもてなし住宅のつくり方 のセミナー」 
関本竜太先生のお話しでした。




▲リンナイの展示会 ハイブリット給湯器の小型商品など




▲イケダコーポレーション主催、
欧州を2回案内してもらったドイツの建築家、
ケーニッヒのセミナーを聞きに都内へ

などなど…

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ヤマハのキッチンはどこへ行った?(4)

2015年07月20日 09時30分54秒 | お知らせ
▲ 一般的なハイバックカウンターの例です
汚れにくいようにバックカウンターが高くなっていて
その上にレールがあり、専用フックを利用することで様々に使えます。



ヤマハのキッチンは、トクラスのキッチンとなって受け継がれています。
その良さは、3日前からのブログで紹介してきました。

キッチンの紹介の最後に、簡単に写真をアップしておきます。


 



▲最初に紹介しましたが、この絵柄は置いておいて、
ハイバックカウンターの背面が収納になっています。
キッチンカウンターから20センチくらい高くなってカウンターがあります。
このくらいだと、手元が見えなくなる高さです。


▲▼ハイバックカウンターがわかりますでしょうか。
その上にレールが付いていて、様々なフックを付けられるので
掃除もしやすく調味料など、様々なものを便利に置けます。



▲ハイバックカウンター部分には、コンセントも付けられます。
写真と違って、実物は、コンセント部分は外に飛び出しません。


▲▼アールを付けたアイランドキッチン






▲壁面に付けた一般的なイメージ



▲▼対面式キッチンのパターン例
背面は、収納になっています。



▲さきほどのキッチンでコンロ部分の壁がない場合のパネル例です。



▲▼アイランド式ですが、背面が収納とテーブルになっている例



▲そして、シンクがファミリーVと呼ばれている商品


▲壁に向かってのセットと、シンク下をオープンにして椅子に座って作業ができるタイプの例




とまあ、ざっと浜松工場のショールームで撮った写真を紹介です。
詳しくは、ショールームで確かめてください。

次回、ヤマハ、すなわちトクラスのユニットバス、その他を簡単に紹介してこのシリーズを終わります。




……………………………………………………………………………

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ご相談や依頼の方法と流れ

2014年06月09日 12時16分59秒 | お知らせ
▲新築の場合は土地を確認して
不安な要素もお知らせします 



先日、ビッグサイトの展示会が終わり
昨日は、住宅セミナーが終わりました。

ビッグサイトにお越し頂いた方からも
さっそくお問い合わせを頂いています。

今後の相談をどうすれば良いかというご質問がありました。

新築も住宅リフォームも日本全国どこでも対応しますし

ご相談は、事務所にお越し頂ければ
いくらでも無料でいたしますが、

遠方の場合は、現地へ行くのに出張費が掛かってしまいます。


新築の場合のケースは

お聞きになりたいことや確認したいことに
すべてお答えします。

その上で、ミタス一級建築士事務所で考えたいという気になりましたら
ご希望内容や予算をお聞きして、予算と面積から可能かどうかをお知らせします。

予算的に難しいとか、そこまでの要望は建物の大きさから無理とか
代替の考え方などを話し合いながら提案します。

私も引き受けた以上、大丈夫だと確認できなければ
契約したくないので、意志統一をいたします。

その上で、ご納得頂いたら、総額予算を決めておいて
設計監理契約書を作成し、現場測量や設計に進んでいきます。

事前に読んで頂き、OKをもらって契約し、設計に入っていきます。

契約までは、事務所にお越しいただく事になりますが
現地の土地確認も遠方でなければ、無料です。

もちろん、契約前には土地の確認は済んでいます。



リフォームの場合は、途中で新築と若干異なります。

ご質問やご相談のお答えしたり、写真をお見せしたり
ご要望や予算をお聞きするのは、新築と同じですが、

どのようになるのかが、非常にイメージしにくいと思います。

現地の建物が既に存在しますので

大まかにイメージしやすいように、
現場で具体的にどこをどうするかなどをお話しするか、

わかりにくい場合はラフプランを描きます。
その内容や方向性でいくらの総額予算で行うかを決めて、

ご納得頂いたら、設計契約を行います。

これは、私も引き受けた場合、問題ないかを確認します。

その後、詳細な設計打合せに入っていきます。


耐震補強工事が目的になっている場合、
耐震診断を行い、どこを補強すれば、評点が

どうなるかを

一度計算してから、

費用やリフォーム内容のメドを立てなければ
なりません。

そのため、耐震診断の現地調査、耐震診断の計算、
概略の耐震設計の費用が掛かります。


費用が掛かる場合は、その都度、
事前に金額をお知らせして、ご了解をとってから行います。

後から、突然請求することはありません。



要点をまとめると

・事務所でのご相談は、無料

・遠方は出張料が掛かる

・耐震診断等は費用が発生する

・設計に入っていく前に
 お互いに納得できる方向性と予算を決める

・設計は契約を行ってから

・費用が発生する場合は、必ず事前に
 金額の提示をしてご了解頂く


ということになります。
 

▼住宅リフォームの場合の現場確認




▲▼戸建てリフォームや耐震診断の場合の現場確認



……………………………………………………………………………

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