一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

近辺の方、ご協力をお願いいたします。

2007年12月30日 02時39分51秒 | 建築家の日記
除夜の鐘の前日に既に連日の徹夜をしている、ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。

今年最後のブログアップですが、

川崎市宮前区や横浜市青葉区、都築区、緑区の皆様、近辺の方どうかよろしくお願いいたします。ご存知の方が多いと思いますが、協力依頼がありました。このニュースを聞くたびに目撃した人が何人かいるのに残念です。

ポイントは以下の2つです。

「岩田かずき くんですか?」
「おかあさんが来るまで一緒に待っていようね?」

下記をご覧になり、どうぞよろしくお願いいたします。



〓『◆捜索願いです◆』〓
横浜市都筑区東山田
(港北ニュータウン)在住
岩田和輝(いわたかずき)君

12歳の男の子が、12月6日(木)から行方不明です…



http://ns.mediagate.co.jp/kazukikun/


都筑警察署:生活安全課
TEL. 045-949-0110

宜しくお願いします。

ここ重要です!
見付けた方は必ず『岩田かずきくんですか?』と、声をかけて下さい。
発達障害があるので慎重に興奮させないように、名前を呼んであげてください。

-----------------------------------------------------------

さて、今年1年お付き合い頂きまして、どうもありがとうございました。

私は正月とお盆は事務所の休みを長めにして、そういうときにしかできない仕事を行っています。特に正月はその年の計画を、寒い事務所でひとりでじっくり考える楽しみのときでもあります。

事務所は1月9日より平常どおりです。それまで代表電話には出ない可能性が高いのですが、お急ぎの方は、メール・留守電・FAXなどでお問い合わせ下さい。

良いお年をお迎えになり、来年も皆様にとって素晴らしい出来事がたくさん起こりますように!

来年もどうぞよろしくお願いいたします。




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荒川静香クリスマスオンアイス2007

2007年12月22日 18時06分03秒 | アイスフィギュア
本日2007年12月22日、アイスフィギュアスケートの「クリスマスオンアイス」の初日、
初回公演を観て来ました。

今回の一番の感想は、荒川静香さんが以前より明らかに痩せていて、ダイエットなのか、もしかして体調が悪いのか、大丈夫なのかなと気になりました。

荒川静香さんのスケーティングは、

トリノオリンピックのときは、身体の隅々まで気を配り、意識してコントロールしながら滑っている感じがしました。

プロ宣言をして1年以上経った今年の春や夏は、下記にも描いたように全く力むことなく自然体で滑っている感じでした。

荒川静香さんのフレンズオンアイス2007

荒川静香さんの神技スケーティング


今回のクリスマスオンアイスでは、今年のゴールデンウィークや夏休みと比べても、身体中、指の爪の先まで、さらに研ぎ澄まされて凄みが出てきたという感じがしました。

前回以上に力強さも感じましたが、スケーティングから発散されるオーラの輝きやまぶしさは、私はなぜか前回の方がより強く感じました。


そして、もうひとり、荒川静香さんと同じように何度でも観たいと思った人がいました。初めて観たのですが、

世界選手権でも優勝しているカナダのシェ-リ-・ボーンさんです。プログラムのプロフィールによると荒川静香さんが世界選手権で優勝した前年、2003年の優勝者でした。

美しく魅せる身体の使い方やその動きの素晴らしさは、荒川静香さんを凌いでいました。この人が誰なのかを知るために、初めてプログラムを買ったくらいです。



前回のフレンズオンアイスは、握手できてラッキーだったことをブログに書いたのですが、そのときには書かなかった、実はもっとラッキーなことがあったのです。多分、会場にいた人の中で、少なくとも荒川静香さんのファンなら一番ラッキーなことでした。


そして、今回も…実は公演を観た人の中で一番ラッキーだったのは…、私でした。(^^) 何がそんなに嬉しいのかは公には書きませんが、あしからず。
公演1回に付きひとりだけ、私と同じラッキーがあるはずです。


新横浜プリンススケートリンクは、会場が狭いので本当に目の前で観れるので良いのです。今回も観てよかったと満足したのですが、シングルとペアーのフィギュアーだけでなく、世界的トップレベルのアイスダンスも目の前で観たいなぁ…と思います。

「ミタスの会」とかなんとか造って、興味のあるユーザーの方々と一緒に観て、そのあとワイワイと喜びを語りあいたい…とも考え始めました!




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屋上の防水

2007年12月21日 20時08分20秒 | 300年住宅
     ▲屋上の防水プライマー塗り、この人が実は似ているんです…

みなさん、こんばんは。本日は、300年住宅の屋上防水工事に急遽、取り掛かりました。

12月23日は全国的に雨のようで、翌日の24日から防水工事予定でしたが、雨に濡れてしまうと、コンクリートが乾くまで工事が延期になってしまいます。

天気がずっと続いていたので、防水屋さんに現場へ来てもらい、予定していた他の工事を止めて午後から防水工事に入ってもらったのです。



アメリカのテレビドラマの「24時間(ツェンティーフォー)」はご存知ですね。主役のバウアーに、その防水屋さんが似ていたのです。


「防水屋さん、24時間の主役のバウアーに似てるね?言われない??」


「言われたことが無いですねぇ…。(そう思ったのは私だけかも…(^^)ゞ)

 でも、外人によく間違われるんです。外人から英語で話しかけられます。」
 (ほら、そうでしょ!)


今このドラマの24時間にはまっています、その私が言うのですから…。


えっ?その人の写真を見たい?

いつもプライバシーや肖像権の問題がありますから、今までもそうでしたが、顔を隠すか消して写真を載せることにしているのです。あしからず…。(^^)ゞ




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ちょっと変わった内装仕上げ

2007年12月19日 12時25分50秒 | 住宅ノウハウ・実例
     ▲このブラウン色の部分の塗り方について話合いでした。

みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

本日の現場での打ち合わせは、メーカーと工事業者と現場監督、私、スタッフが集まってのものでした。

アイカのジョリパットで、イタリアンアートという仕上げがあります。

工事中の建物で、メインのアクセントを最終的にどうするかをずっと考えていました。ドイツにエコバウ建築ツアーに行ったとき、候補として頭の片隅にあった、このイタリアンアートに決めたのです。

理由は、ドイツのホテルやその他の場所でほとんど同じような仕上げをアクセントで使っているのを実際に見たからです。

一般の壁は漆喰ですが、このアクセント部分には漆喰とのつなぎの部分にワンクッション入れて、使いました。

ですが、私が思っていたものと仕上がりが違ったのです。

新しい塗り方で、新しい材料で値段も高いので、あまり使われないからでしょう。事前にメーカーでもらったサンプルの違いが許容範囲を越えていたので、メーカーも含めて一同に集まってもらったのです。

今後、どのように手直しをするか、どのようにすればサンプルのように塗れるかを指導してもらうためです。手直ししてもまた失敗することは避けなければなりません。または、私が望んでいることが過剰なのか、手直しは無理なのかを判断してもらう意味もあります。

結果として、もう一度重ねて下地から塗り直せばOKということでした。大切なことですが、どのように塗ればより良いかも指導してもらえました。

年末完成に向かって、この部分がネックになっていたので、少しでも早く解決するために、今後の手配や工期、準備についてもその後一気に話し合ってきました。



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外壁の石張り

2007年12月17日 16時55分08秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲バルコニー外壁部分に石張りしています


みなさん、こんにちは。今年も残り半月を切りました。

建築の工事現場で一番忙しいのは、年度末の3月末が一番でその次が年末ですが、
ミタス一級建築士事務所では、年末の方がバタバタしていて一番忙しい時期です。

にもかかわらず、先週は、サッカーのクラブチャンピオンシップやアイスフィギュアのファイナルグランプリなど、見逃せないテレビ番組が続きました。本日のスケートのエキシビションも楽しみのひとつです。

最近は年末や正月の気分がしなくなっているのは、温暖化のせいでしょうか?昔はもっと寒くて気が引き締まったような気がします。

さて、現場の方では、年内完成の現場が仕上げ工事で活気ついています。
写真は、外壁部分に一部、石張りをしているところです。

ちょうど1年くらい前に、擬石を使ってしまいその質感が安っぽく感じ、苦労したことがありました。それ以降、ミタス一級建築士事務所では擬石は禁止にしています。

まだ張り始めたばかりですし、外壁の色とのコントラストはそれほど無いものですが、やはり存在感や質感の良さは充分に感じられます。

玄関廻りの外壁やアクセントになる部分には、石の値段も昔と比べると安くなっていますので、本物の質感はお勧めです。

但し、木造住宅の玄関外壁につるつる磨いた御影石を張る場合は、全体の外観バランスを良く考えておかないと失敗しますから注意してください。




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本日の電話は…

2007年12月14日 13時20分56秒 | 建築家の日記
みなさん、こんにちは。

以前の2007年11月1日に、設計のヘッドハンティングのことをブログに書きました。

設計のヘッドハンティング

それから、何度か同じところから、あの手この手で電話が掛かってくるのです。初回はむしろ喜んでいたのですが、ちょっと姑息な電話の繰り返しで、仕事の邪魔しないでよと言いたくなってきました。(笑)

「設計を依頼したい。」という内容の電話が何度か繰り返してありました。名前を名乗らなかったり、架空の何とか建設という工事業者を名乗ったりで、あれこれ聞き出そうとするのですが、要するに私以外の設計者の名前を聞きたいようです。

ウソの電話をされて、あれこれ回りくどく質問され何度も貴重な時間を取られると私もちょっとうんざりです。

本日は、建材会社を名乗って掛けてきて、「昨日、そちらの設計者から留守電に電話をもらった。電話番号はわかったが、名前が聞き取れなかった。設計担当の方をお願いします。」というものでした。

設計に関しての問い合わせは、私が事務所にいれば自動的に私に電話を変わります。

以前聞いた電話の声と同じ、非通知の電話、話の内容を聞いてすぐにウソとわかってしまいました。

設計スタッフが、メーカーならともかく、聞いたこともない建材問屋に直接電話をすることは有り得ません。しかも、平日留守をする問屋に留守電を入れて電話をくれということも有り得ません。どうしてもの場合は、メールかFAXをします。

昨日出社した設計スタッフは、私ともうひとりだけで、そのスタッフも私の前にいたので確実にウソとわかりました。

雇われではなく、小さくとも自分で事務所を経営していると、ピッ、ピッと直感的にわかってしまうものがあります。そういうものが研ぎ澄まされてくるのです。ヘッドハンティングを恐れているのではなく、レベルの低いウソに何度も付き合わされて迷惑ということです。

ということで、本日は同業の設計事務所向けのブログ内容でした。




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漆喰の試し塗り

2007年12月13日 11時20分48秒 | 住宅ノウハウ・実例
          ▲漆喰の試し塗り

みなさん、こんにちは。

漆喰で壁を塗る現場のパターンを左官屋さんと打ち合わせしました。

実際に壁に塗ってでも良かったのですが、大きめの石膏ボードで塗ってもらいました。コテ目があった方が良いが、有りすぎても…。
また、コテ目の入れ方もあります。

使うコテの大きさや形だけでなく、固さにも関係してくるようです。

最終的に、ややコテ目が入る感じで決めました。

写真では、わかりにくかったですね。

漆喰はアルカリ性でカビも生えませんし、静電気も起こさないのでホコリも付きにくいようです。外壁に使っても汚れにくいとのことで、ミタス一級建築士事務所が、今回差額を負担して試してみることにしました。

但し、色は真っ白です。薄く色を付けることはできるようですが、白にするのは、後々補修の調合の必要がないからです。

色の調合をすると、必ず色は変わりますから、原色のままで色づけ無しで使います。

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世界一美しい 美術館(2)

2007年12月11日 11時30分49秒 | ドイツ エコバウ建築ツアー
▲建物入り口は、こんな感じです。



みなさん、こんにちは。昨日2007年12月10日の続きです。

このデンマーク、コペンハーゲン郊外にある「ルイジアナ近代美術館」は、「ルイジアナ現代美術館」とも呼ばれています。 
Modern Art をどう訳すかですからどちらでも良いのでしょう。


デンマークの美術館になぜ ルイジアナ という名前がついた? 

オ~ プリ~ズ~♪ ステイ~バイミ~ ダイア~ナ~♪~

あっ、これは ダイアナか…。(^^)ゞ

いや、でもこの建物の元オーナーだった人が凄い人でした。アメリカにある ルイジアナ州とは関係ありません。

奥さんが3人いた、すなわち3度の結婚ですね。西洋人の有名人なら珍しく無いかな。

では、何が凄いかというと…その3人の奥さんの名前が ルイーズ、すなわち ルイジアナだったんです。3人とも! それでこの名前が付いたとのことです。

ルイーズ と聞くと自動的に恋に陥る人だったのかも…。宇多田ひかるの名曲 
イッツ、オ~トマ~ティック~♪ みたいですね。凄くないですか?(^^)ゞ

オ~ プリ~ズ~♪ ステイ~バイミ~ ルイジア~ナ~♪ とそのオーナーが唄ったかどうかは定かではありません…。

テレビ番組のレポーターのようなコメントになってしまいました。



では、真面目に写真です。




▲庭に面した廊下にも展示品がありますが、この廊下も美しい空間です。





▲近代美術館という感じの壁面画のデザインと色使いですね。天井や梁に木を使ってくれているので、ほっとします。





▲黄金比などに関する説明と展示コーナー
 ダビンチのデッサンとフィレンツエの教会も載っていました





▲ひとつ前の写真はこのコーナーにあったうちのひとつです






▲テラスのカフェもありました





▲最後の写真は、ルイジアナ近代美術館の敷地の出入口です




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世界一美しい 美術館(1)

2007年12月10日 15時36分29秒 | ドイツ エコバウ建築ツアー
▲中庭からルイジアナ近代美術館の建物の一部を観たところ

みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。

ドイツエコバウツアー報告(7)になります。

前回のデンマークのセカンドハウスから世界一美しいとも言われている、デンマークにあるルイジアナ近代美術館に行きました。

美しいといわれているのは、展示品だけではなく建物とその廻りの自然との調和を含めてです。ロケーションも素晴らしく、それらを意識して創られています。庭やそこから見える風景や彫刻などの展示品すべてを考えて設計、配置されているとのことです。建物はいくつもあり何人かの建築家が設計を担当していったようですが最終部分は、シドニーのオペラハウスの設計で有名なヨーン・ウッツンも担当していました。



▲この写真のアングルは有名で、この美術館の紹介によく使われています。写真はわかりいくいですが、窓の外はモネの睡蓮の絵の大きな実物の風景ということです。




▲別の建物を中庭から





▲別の建物と海峡、屋外の展示品が見えます。





▲崖に張り出したような建物です。内部から見ると、海へ飛び込むための台が建物のガラスを突き抜けているのですが、それも作品でした。





▲このアングル、ちょっと素敵です。もともとはレンガの外壁を漆喰で白く塗るというのは、街を歩いていてもよく見ます。

次回は、明日この続きの写真をアップ予定です。




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塗装の色合わせ

2007年12月07日 16時46分03秒 | 建築家の日記
▲塗装を一度、剥がしてもらったカウンターと色サンプル用の板


みなさん、こんちにちは。

本日も、現場打ち合わせが続きました。

逗子の現場で朝からの打ち合わせが予定以上に長引き、時間が無くなったため、昼食抜きで慌てて次の現場へ行ったので、つい高速道路でスピードが…。

この数ヶ月は、燃費効率を考えて他の車を無視して制限速度を維持し、高速で他の車が飛ばしていても「こっちはエコだ!」と平然と抜かされる快感を覚え始めていたのに…(笑)

アクセルを踏んで追越し車線を加速した瞬間…。「あっ…!」
どうなったか、後は想像に任せます。(^^)ゞ


さて、何とか時間通りに現場について施主との打ち合わせを終えました。施主の次は、現場監督や職人さんとの打ち合わせです。仕上げ工事に入りだした現場で、本日は15人くらいの職人さんが入っていました。


その中で、塗装の色合わせ。

先日、木製カウンターの色について、「建具と色合わせで」(同じ色でという意味)と現場監督にお願いをし、実物があるので大丈夫だろうと思って塗り終わったものを確認して、愕然…。

「なんだ、この色と塗り方は!」と現場監督に話をして、私が言っていることがおかしいかどうか、厳しすぎるかどうか確認。現場監督も納得してくれ、やり直しを約束してくれたのです。


無垢の集成カウンターなので、一度塗装をできるだけ剥がしてもらいました。
その次に塗る色を、別の木片に塗ってもらい相談です。


間に入った現場監督も大変、手直しをする職人さんも大変ですが、やり直しを指示する私もここまでは最低やって欲しいという客観的なレベルがありますから、そのレベル未満の場合は、面倒でも手直しをお願いするのです。




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無垢杉パネル

2007年12月06日 13時23分20秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲無垢杉の3層パネル、厚さ36ミリ


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

本日は、朝から現場で外壁防水の再々検査でした。

やはり、完全ではなく、スタッフと二人で手直しをしてきました。次の職人さんが待っているので、ここまで来たら私がやった方が早いからです。こだわりが強いので仕方がありませんが、どの現場でもこうなってしまいます。こんなことなら、外壁防水に関しては私が現場監督をしたほうが良いかなと考えています。



さて、写真はわかりにくいと思いますが、無垢の杉材を3層に張り合わせた36ミリのパネルです。床材として使いました。これをいかに簡単に美しく張れるか、初めての試験の意味もありロフトの床に採用しました。

1階や2階の床に張るには、この出来具合や経過をみて問題がなければ、次回から採用も考えます。

写真ではわかりにくいですが、床の上部からもビスで床材を留めています。そのビス穴が見えるとロフトといえども見映えが悪いので、木栓といって木を丸く切ったもので蓋をしているのです。

この本数が多いと手間が掛かります。

できあがった感じとしては良いです。3層といえども12ミリの厚みの無垢材を3枚合わせているので、単独でも一般フローリングの厚みですね。その3倍です。杉の柔らかさと厚さからのしっかり感も素足に気持ち良さそうでした。


他の階は、普段使っている30ミリの松材の無垢フローリングを使っています。


大工さんのこの杉パネルの感想を聞きながら現場で話をしてきました。

「重い…。」「1階や2階を全部となると、結構大変…」というようなコメントでした。

私は、これを外壁の下地に全周張りたいと何年も思い続けているのですが、実現しません。まだ当分無理そうです。




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外壁防水の秘訣に関して

2007年12月04日 14時13分28秒 | 住宅ノウハウ・実例
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

外壁サイディングの防水処理を十分な耐久性にもったものにするためのノウハウを、このブログで以前公開しました。誰も行っていない私のオリジナルなものです。

外壁防水の秘訣

このブログを読んだ工事業者の方から、メールで質問が来ました。

皆さんにもお知らせするために、お答えをこのブログでいたしましょう。


質問事項は、

「私は、15年以上の間、屋根工事、外壁工事(サイディング)に携わっております。貴社の施工でサイディングジョイント部分の下地にフェルトを使用する記事を読み良い施工と思い当社の施工基準に入れてみようと思っているのですが、商売柄ハウジングメーカーの雨漏れを調査(雨漏れの原因を理解している業者等がいない為)を15年間行なって来た結果フェルト自体に通気性が全く無い為2*4及びパネル工法の壁パネルに結露による腐食等が発生する事が見られます。ジョイント下地のフェルトの結露対策は、行なうのでしょうか?今年の台風で発生した雨漏れ現場(築15年前後12棟全てが外壁下地にフェルト使用)を剥してみると雨漏れ後10日以上たっても雨水が滞留しており雨漏れと関係の無い部分にも結露が見られました。フェルトの結露対策に付いてのご意見頂けたら今後の施工に役立つと考えております。」


要するに「結露の心配はないでしょうか?」という質問なのですが、

一言で結論をお答えすると、「通気層があれば、心配はありません。」


質問のようにアスファルトフェルトやアスファルトルーフィングは、ほとんど透湿性がありませんから、水蒸気を通しません。そのため蒸れるのです。結露の原因になります。

私が外壁をモルタルにする場合でも、費用が掛かっても、多少外壁にヘアークラックが生じやすくなっても、外壁通気工法にしなくてはならないと言い続けているのは、このためです。そして実際にこの方法で必ず行っています。


今回の質問では外壁サイディングですが、サイディングでも通気工法を取っていますから、その通気層の外側にアスファルトフェルトやアスファルトルーフィングが来るので、全く心配は無いのです。サイディング自体が通気性の無い素材ですが、それで外壁を覆っても、通気層があれば大丈夫なのと同じことなのです。


ハウスメーカーや工務店の中には、モルタル外壁はもちろん、サイディングでさえ通気工法を取っていない業者もあります。また、外壁合板の上にアスファルトルーフィングを直接張るというケースでは質問にある、「結露の心配」は大いにあります。

通気層を取っていない、または正しく工事が行われていないケースでは、ご心配のことが起こります。もし、サイディングでも通気層を取っていない、または外壁合板下地に直接アスファルトルーフィングを張っているのであれば、このノウハウを駆使する以前の問題です。家の耐久性を考えているとは思えません。

また、質問のケースでは結露ではなく雨漏れで濡れているケースです。
また、それ以外の部分で濡れているのが結露であるならば、通気層が全く取られていないか、通気層があっても正しく取られていないか、室内の防湿が正しくなされていないかのどれかです。

外壁で通気層があっても起こる結露の原因は、室内側からの水蒸気の問題だけです。それ以外の原因で濡れているのは、雨漏れなどの水漏れです。

耐久性を求めるのであれば、この外壁に通気工法を採用するのは、サイディングだけでなくモルタルでも「木造では、通常の工法では必需だ」とお考え下さい。


室内側の防湿層との関係や、もっと詳しく様々なケースと条件での組み合わせでの解説も可能ですが、皆さんには難し過ぎることと私の時間の無駄ですから、最後に結論を繰り返します。

「正しく通気、防湿工事された通気胴縁の上からアスファルトフェルトやアスファルトルーフィングを使えば、結露の心配は無いのです。」




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御宿の別荘

2007年12月03日 18時08分42秒 | 建築家の日記
▲今年2007年夏に撮った現地写真。写真の上方に実際は少しだけ
海が見えました。そのため海がもっと見えるように意識してプランを考えました。



みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

本日は、御宿の別荘地に行ってきました。

以前から設計をしていたので、プランも固まり詳細を決定する打ち合わせに入っています。

現地へ行ったのは、ふたつの理由があります。

建築協定という建築確認申請とは異なる地域の協定がありますので、現在のプランで問題がないか確認と判断をしてもらうことです。以前にも行ったのですが、変更をしたので再度確認です。

正式には再度図面一式を持って、最終承認を得ます。それから建築確認の申請に入るのですが、工事業者を事前に決めておかないとこの場所では建築協定の承認が降りないこともわかりました。


現地へ行った二つ目の理由は、地元の業者を見つける下調べでした。
やはり、現地を普段の地域にしている業者の方が建築後のアフターを考えても良いと私は思います。

設計事務所は工事業者を決めていて、どの地域でも同じ業者を使うというケースも珍しくないようです。

しかし、遠方ではそのいつもの業者は地元の業者や職人に利益を引いて、指定の金額で仕事を投げることも多いので、私はその方法では、みなさんにとってデメリットが大きいと思います。設計監理をする我々は、その方が楽なのですが、金額的には高くなるでしょう。


日本全国、本当に求められるならどこでも設計監理を行うというのが私の考えたかですが、工事業者はその地元、最低でもその地域を普段の仕事として行っている業者に直接依頼するようにしています。

今回、現地へ行ったのも、業者の確認のためです。これは必ずその会社へ行って確認するのですが、私が行っている確認事項のポイントを、またの機会にお知らせします。





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300年住宅の工事進行中(5)

2007年12月01日 11時22分50秒 | 300年住宅
▲2007年11月27日 コンクリート打設直後。


みなさん、こんにんちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

今週初め2007年11月27日に、300年住宅のコンクリート打設が終わりました。屋上部分です。現在、コンクリートの養生中です。



▲屋上部分です。コンクリートを均しているところです。



2007年の年内には何とか窓のサッシを取り付けたいと考えています。
外壁のタイル張りも終わらせたいのですが、まだ確定ではありません。

サッシの取り付けが完全に終わってからでは年内の工事日数が足りないので、サッシの取り付け前に外断熱、外壁タイルを張る方法を考えていました。

300年住宅を研究する会社を造ってスタートしたのは、こういうことを考えながら、リスクを取れる責任体制を作った上で、トライするためです。

職人とも話し合って、作業方法の意見を聞き、理解してもらってからスタートします。作業では陣頭指揮をとって指示を行い、確認をします。


安藤忠雄も好んだこの工法は、もともと雨漏れの問題があり、その質感を好まれる方がいても結局普及しなかったのです。これを田邊先生が外断熱のタイル張り工法を可能にする工法を考えてついて、雨漏れを防げる建物になったのです。


ですが、まだ完全ではありません。サッシ廻りや屋上のパラペット笠木部分など、深く検討しなければ不安な箇所がいくつかありました。私に解決できる自信があるから工事に入っているのですが、それを実際に試すときがきました。


工事が始まってからこれまでは、メーカーである長野県の飯田市から現場での張付き指導をお願いし、念のため田邊先生にもその後をお願いしていたことと、工事をしてくれていた親方が信頼できて、がんばってくれる人だったので安心できました。

これから先は、改善を加えるために独自の工事方法へと入っていきます。
構造的には強くしたい、雨漏れだけは避けたいという強い気持ちがあり、他の要素より最優先すべき事項だと考えています。

工法については難しいのでお知らせしませんが、これからどう進んでいくか、どうぞお楽しみに。




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