一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

屋根パネル、ダブルシールドパネルのメリットと実例

2024年01月06日 14時12分55秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲この屋根パネルを使えば2階床には火打梁(斜め材)が必要だが、
天井部分には火打梁等が不要で、こういう大空間が安全にできる 


現在新築工事中ですが、
その家には屋根の構成材にダブルシールドパネルを使っています。

理由は、北側斜線で天井が低くなりながらも2階に大きな空間が欲しいためです。
これを使わないと、梁や火打梁、束などが出てきて空間が狭くなるからです。

強度がかなり強いだけでなく、屋根断熱も兼ねています。
費用は高くなりますが、適材適所で
20年くらい前から何度か使っています。

但し、通常の構造計算事務所でも、やったことがないと理解できなくて、
構造計算がチンプンカンプンな人もいるようで注意が必要です。

  

▲このような材です。(ダブルシールドパネルホームページより)


要は、断熱材を強度のある面材で挟んでパネルにしているのですが

それだけでなく、
通常であれば、野地板、垂木、母屋、束、火打、天井野縁と作るところを
一気にそれらを大きな空間で兼ねて設計できる強度があり、断熱材も不要になるのです。

  

▲上棟時に屋根パネルを準備


▲▼上棟の時に、クレーンで吊り上げて取り付け



▲この現場を内側から見た状況


▲▼完成後の例



このパネルを使わずに済めばそれでも良いのですが
構造計算を行わず、火打梁や通常の梁も省略している設計を見かけます。
それは、耐震的にはかなり不安で構造計算するとNGな場合が多いので
注意が必要です。


……………………………………………………………………………
ご意見があれば、お気軽にどうぞ!

注文住宅 横浜市
横浜市 一級建築士事務所

ミタス一級建築士事務所へ


メールでのお問い合わせ

All contentsCopyright R 2024 mitasu 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 元旦の能登半島地震に思う | トップ | 見取り図の間取り図ミステリー »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

住宅ノウハウ・実例」カテゴリの最新記事