一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

コンクリート打設中の大雨

2007年06月22日 09時56分16秒 | 住宅検査・トラブル相談
おはようございます。ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。

遠方の方から、相談がありました。

「コンクリート打設中に集中的な大雨が降り、ベタ基礎コンクリートの耐圧版(地面に接する一番下の厚い平面的なコンクリート)に3センチくらい水が溜まった状態で、表面を均していた。業者はこんなことはしょっちゅうあるから大丈夫だと言っていますが、大丈夫でしょうか?」との質問でした。

このお話からだけでは、大丈夫だとは言えません。

4週間ほど待って、シュミットハンマーでコンクリート表面強度を測定してもらい、結果が良くなければ、コア抜きという手法で強度を確かめなければなりません。この点について詳しくアドバイスしておきました。

コンクリートを打設した次の日や、表面が固まってからの雨は心配ありませんが、
セメントペーストが流れてしまうような多量の雨は好ましくありません。


業者は、さらにその次の日に作業をしていたとのことですが、24時間は作業をしてはいけません。こういったことを無視する業者は多く、工期の少ない建売の場合、養生期間を無視してこういったことを当たり前のようにしていることがあります。第三者検査の保証や検査が入っても、こういうことは確認も指摘もしません。

ですから、それが多くの職人は当たり前だと思っています。

昔は、住宅の基礎コンクリートに鉄筋を入れていませんでした。耐圧版やベースが無いタイプの基礎もありました。それでも、クレームは無く指摘する人もなかったのですから、昔からの住宅関係の職人は現在の基礎仕様が過剰だと思っているかもしれません。


木造住宅の職人や業者、現場監督はコンクリートやそれに類する正しい知識を知らない場合も多いようです。

「30年間大工をやっているけど、そんなことを言われたことはねぇ。」と反論した職人さんもいましたが、30年で建替えられている日本の住宅を造ってきた人が、過剰だと思うほうがおかしいのです。

300年の耐久性で断熱性能の良い住宅を造ってきた人のいうことなら、現在の考え方を無視して、私は従います。




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不動産取引の強い味方あり!

2007年06月20日 14時37分04秒 | 住宅検査・トラブル相談
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。

現在、トラブルや心配な点を含めて毎日のようにメールや電話で相談を受けます。


特に、不動産屋さんとの取引でご心配な方も多いようです。契約前に物件を確認して欲しい、という方には重要事項説明書なども拝見してチェックしていますが、契約後に心配になったというパターンがあります。

この場合は、アドバイスを差し上げて、問題がありそうな場合にご紹介している公的機関があります。

各都道府県の宅建指導課とか宅建指導班という部署です。


例えば、

神奈川県であれば、

神奈川県 

に相談です。



東京都なら、

東京都 

に経緯をまず電話で相談します。

話の内容によっては、実際に来るように言われたり、業者に電話してくれたりします。宅建業者が一番恐がっているのが、ここです。

各都道府県にあります。
業者の団体もありますが、それよりもこちらの方が皆さんには良いです。


以前の例でいうと、
5年以上前の話ですが、老夫婦が相談に訪ねてきました。

宅建業法に違反している可能性が大きいと判断したので、ここに相談してもらったら、そこの担当者が業者に電話をしてくれ、返さないと言って念書まで書かされていた手付金の250万円を全額返してくれたとのことでした。但し、私は相談料を含めて一円も頂いていませんので、念のため。

そのあとにお礼にお菓子を頂いたような気はしますが…。


ここでのポイントは、宅建業法に違反している可能性の場合は効果があるのですが、不動産屋さんの建売であっても、いわゆる建物の瑕疵などについては、担当者も建築の技術的なことはわからないからと、力を貸して頂けなかったことがありました。

ですが、不動産業者から購入する建売や中古、建築条件付の不動産の場合は、知っておいた方が良いでしょう。

もうひとつ言えば、売主が個人で中古の場合ですが、仲介業者のみが不動産屋さんです。宅建業法の適用が仲介に関してとなると、甘くなってしまう可能性はあります。




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シックハウスの基準の誤解

2007年06月19日 18時42分44秒 | 住宅ノウハウ・実例
みなさん、こんばんは。ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。


シックハウスの基準、F☆☆☆☆の誤解を説明しておきます。

「エフのフォースター」と読みますが、これはホルムアルデヒドの含有量や揮発量が少ないということで、含まれていないわけではありません。

ですから、F☆☆☆☆ を満たしているから健康住宅とうたっていたハウスメーカーがありましたが、これにはかなり語弊があります。

その健康住宅というのは、合板フローリングにビニルクロス張り、クッションフロアーですから、健康住宅とは言えません。問題外です。


シックハウスでは既に問題がなさそうな最近の住宅ですが、間違いです。

これには24時間換気が義務つけられています。2時間に1回、家の中の空気を入れ替えて、ようやくホルムアルデヒドに関しては、厚生省が示した基準をクリアーできるというものです。

24時間換気を止めたり、合板フローリングの床暖を入れたりするとホルムアルデヒドだけに関しても基準はクリアーできません。さらに、その他の主要な揮発性物質はもちろん、何百何千という揮発性物質に関しても、今でも正式には規制されていませんから、対象外です。

どんなに気を使っても完全に無くす事は不可能ですが、少なくとも合板フローリングやビニルクロスの家の場合は、絶対に24時間換気を止めてはいけません。

これから引越しされる方は、入居してすぐに夏を迎えることになりますから、24時間換気だけでは不十分です。ご自身でも窓の開閉で家の換気を何度か行ってください。

気温が高くなればなるほど、有害な揮発性物質は出てきます。


引渡し後から入居までの間は、造付け収納や物入れ、システムキッチンなどの扉を開けたままにして、24時間換気はつけたままにしておいて下さい。


シックハウスの影響を受け易いのは、家に居る時間の長いお子様や奥様です。身体がだるいとか、頭が重いなど良くわからない軽度の症状のまま時間が過ぎることも多いようです。

心配なのは、万一化学物質過敏症になってしまったら、通常の社会生活はできなくなってしまうことです。


建売や一般のハウスメーカーの仕様などの入居の際は、少なくとも当初の1年間は絶対に24時間換気を止めないことを肝に銘じて下さいね。




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住宅勉強会と住宅セミナー

2007年06月18日 09時53分48秒 | 住宅セミナー・住宅勉強会
        ▲ちょっと、「猿の惑星」のような格好をしている瞬間ですが…


みなさんおはようございます。ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。

毎週土日は、事務所での打ち合わせや相談などを行っていますが、担当スタッフ以外はお休みです。皆さんとの打ち合わせには、私以外に設計担当、インテリア担当のどちらかが、タイミングによっては両方同席します。

私は、いつも同席しますし、打ち合わせがなくても事務所で仕事をしています。


この6月17日と18日の土日は、住宅勉強会と住宅セミナーが連続しました。

テーマは、同じだったのですが、事務所で行う勉強会と外部に依頼されて行うセミナーとでは、若干話す内容が変わります。といっても、事前に原稿を用意しているわけではなく、資料のみ用意して、お話する内容は、みなさんの反応や時間を見ながら、その場で決めながらお話しています。

ですから、レジメに忠実に上から一項目づつお話することはなく、話が終わってみれば、レジメのほとんどの項目が説明されていたというような具合です。

今回のテーマは、「間取り必勝法」でした。短い時間で、みなさんにお話するために、具体例を提示しながら一緒に考えて、考え方のポイントや対応方法をお話しました。

もちろん、良い間取りをみなさんが考えることができるようになるというのは、短時間では難しいですから、

プロが自分たちに描いてくれた間取りを見て、どこがおかしいか、どこが使いにくいか、どういうリクエストをすれば良いか、というようなことが判断できるようになるための具体的なコツと考え方をお話いたしました。

セミナーでは、その後、実際に間取りをお持ちになった方に、個別にアドバイスも行いました。


お話した具体例に基づくチェック事項とこの考え方で、どんなプランでも6割くらいは、この方法だけでみなさん自身で気づくことができるようになったはずです。
残りの4割も、その考え方の応用で可能ですが、この応用部分については繰り返して慣れないと難しいでしょう。

しかし、6割であっても、プロが描いたものの間取りの使い勝手の悪さや不便な面を指摘して改善してもらえるテクニックを身に付けることができるのであれば、かなりプラスになりますね。

また、平面図からはわからない空間を演出するためのテクニックも参考にご紹介いたしました。



住宅勉強会も外部から依頼される住宅セミナーも、私自身はボランティアのつもりで行っています。

造る側から押しつけられた片寄った知識や思い込みでなく、住まい手の側から考えた正しい住宅の知識や、幅広い考え方を少しでも広げたいからです。

私が忙しくて住宅勉強会やセミナーを続けられない状態に、近い将来なることはあります。興味がある方は、私が行えるうちにご参加下さい。多分、他では聞けない内容がかなり多いはずです。




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木造の筋交い

2007年06月14日 14時08分20秒 | 住宅ノウハウ・実例
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。


本日は、筋交いの話をしましょう。

木造軸組み工法(通常の木造と呼ばれる一番多い工法)には、地震から守るために筋交いがあります。

2×4工法では、筋交いが使われることはほとんどなく、合板を釘で打ち付けることにより、横からの力に対抗するようにしています。

木造の筋交いに対しては、その家にどれだけの筋交いが必要かだけは決められていました。ですが、阪神大震災以降、様々な考察や研究がなされ、反省を含めて指摘され、少しですが新たな決まりもできました。

このときに勉強して学んだ設計者や、その流れがわかって工事をしている職人さんなら良いのですが、今でも以前の考え方のままで良いと思われている方もいらっしゃいます。

宮大工だという触書で工事をされても、材料は良いものを使って、工事方法は知らない職人さんもいました。本当に一人前の宮大工なのかどうかということはありますが、

宮大工の建てる建物は、そもそも木造軸組み工法ではなく、寺社仏閣の木造伝統工法で、本来は別の工法だと思ってください。もちろん、本物の宮大工であれば、木造軸組み工法は簡単でしょう。

筋交いに話を戻します。筋交いの厚みが3センチ、4.5センチ、9センチというものが使われます。多いのは、以前は3センチ、最近は4.5センチです。

なぜ3センチから4.5センチになったかというと、前述の考察や研究で、阪神大震災クラスの大きな地震が来たときには、3センチの薄い筋交いでは、折れてしまう可能性があるとわかったからです。

筋交いは、家が揺れたときに、引っ張られたり押されたりして頑張っているのですが、この押されたときの力が強いと、その筋交いが折れることがあるのです。

そのため、最近は薄い3センチを大きな力の加わる1階にはあまり使わないのです。バランスなどを考えて敢えてそれを選択した設計者もいるかもしれませんので、これは原則として参考にしてください。


私が設計するときは、外壁の壁面は、2×4工法と同じように合板などで均一に固め、内部の間仕切り壁に厚いほうの筋交いをいれ強度を増します。このときには、平面的なバランスだけでなく、上下階のバランスと力の流れ方を考えて筋交いを配置します。この上下階の力の流れを考えていない設計者は、知らないのかもしれませんが、今でもかなり多いようです。



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新会社設立です。

2007年06月13日 15時32分36秒 | 建築家の日記
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。

本日、新会社の設立日となりました。本日は、様々な意味で特別な日になりました。当初の設立予定は今年の初めでしたが、廻りの人のアドバイスが次々と出てきて伸びたり、課題が出てきたりで、どういうわけかズルズル伸びてしまいました。そして本日の6月13日になってしまったのですが、本日というのは、偶然とはいえ、何か縁を感じざるを得ない日なのです。


新会社は、ミタス一級建築士事務所とは別に、住宅の研究をしていくための会社ですが、余計な経費は抑えて資本金とその会社で得た利益で研究していきます。継続させるためにその会社でも、仕事は行って利益を得るようにいたします。

この会社については、具体的な活動が始まれば、ときどきご紹介いたします。


さて今日は、朝6時から現場確認のあと、新規着工のための解体立会いと打ち合わせを行いました。この現場も特別な現場です。

昼前に、仕事を抜け出し、ようやく2回目のスポーツクラブへ。

最初に、ストレッチで充分ほぐして、「お腹スッキリ」プログラムに参加して一汗。そのあと、前回の体力テストの結果と目的に応じて、こんな結果は珍しいですと言われながら、カウンセリングでプログラムを組んでもらいました。

そのプログラムの中から本日はひとつだけ選んで、20分間で6KMを走り、消費カロリー僅か300キロカロリー。
遅めの昼食は、大戸屋で全部食べると760キロカロリー…。ご飯を半分以上残しました…。



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住宅の別途費用工事

2007年06月12日 12時18分25秒 | 住宅ノウハウ・実例
おはようございます。ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。

住宅の建築費で、坪いくらという価格には、ハウスメーカーやそれに準じる業者、工務店では、敷地内の給排水工事でも、建物の1M周囲までしか入っていないケースが多いです。

敷地内といっても距離が違うからでしょうが、こういった坪いくらの費用に含まれていない工事費まで含めると、ローコスト住宅と言われているものでさえ、実際には坪70万円や80万円には、すぐになります。

敷地内の工事はともかく、別途工事で注意すべきは、敷地外の工事です。

代表的なものに、給水管の取替えがあります。

新規開発分譲で購入した土地に建てる場合は、その土地まで新しい給水管が入っているケースがほとんどですから良いのですが、

中古の土地を購入したり、建替えたりする場合、道路からの給水管が20年とか25年という場合、取り替えた方が良いでしょう。

その場合の費用ですが、道路をどれくらいの長さを掘らなければならないかで、費用が変わってきます。また、指定水道業者でなければ工事ができないのは当然ですが、そのため費用は安くありません。

安くはないのですが、ここでも工事業者によって見積もりの金額の差は多少あります。

もうひとつは、敷地内ですが、必要になるかどうか土地によって変わるのが、地盤改良です。これらの工事費用も差があります。


とくに、この二つや、擁壁などの工事はハウスメーカーなどでは金額が非常に高いのが普通です。


理由は、メーカー仕入れの材料代とは異なり、こういう特殊なものでは、ハウスメーカーと言えでも下請けの工事費用にあまり差はありませんから、ハウスメーカーの所定の経費と所定の利益率を上乗せすると、ド~ンとアップするからです。

こういう別途工事は、本体とは別になっていますので、皆さんも出された見積もりが高いかどうかは、なかなか判断できませんし、拒否できませんね。


以前の例でいうと、ハウスメーカーの地盤改良の見積もりが150万円でした。これは、既に契約をしてからの見積もりです。私は第三者の検査をお願いされていたのですが、その内容からして高過ぎる価格でしたので、アドバイスをして、実際の他の価格の見積資料をお見せすることになってしまいました。


その結果は、「今回特別に、他の方には公言しないで下さい」ということで、驚くほど価格が下がりました。私が提示した資料では、同じくらいの内容でハウスメーカーの提示の4割程度の価格(6割安いということ)でした。どこまで下がったかは、申しませんが、とにかくその方が当然大喜びされたのは、間違いありません。私の工事中の検査費用以上に安くなったのです。




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住宅工事中の写真ファイル

2007年06月11日 16時28分50秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲1冊がひとつの現場写真、工事の難易度や心配な現場かどうかにもよりますが、300枚~1000枚くらい、自分で撮ります。

皆さん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。

工事中の写真を私は自分で撮りますが、これは設計監理をしていて、その確認を兼ねて撮るのです。同じ物件ができあがるまでに、何百枚も撮ります。その中からピックアップして、整理するのにかなり時間が掛かって忘れたころになりますが、まとめてお客様にお渡ししています。

枚数が多くて、スペースを取ってしまい、事務所の中で保存する場所を確保するのも大変になってきました。

数えていませんが、多分10万枚以上は撮っています。デジカメなら場所を取らなくて良いのでしょうが、私は普通の35ミリフィルム版で撮っています。そして一度すべて現像して、現場ごとにファイルしています。

「デジタルカメラにすべきです」とコンサルタントの方から助言を頂きました。データーが消えるかもという不安や何が何かわからなくなることもあるので、ちょっと恐いです。しばらくは平行していき、いずれデジタルカメラに移行しませんと、保存場所が無くなってきているのは、事実です。

この工事中の写真は、将来いざというときのためのものでもありますが、私が劇的大改造ビフォーアフターに出ていたとき、現場に毎日来るディレクターに不思議がられました。

「他の建築家の先生は、完成時は写真を撮りますが、工事中に撮る人はいないのに、なぜ先生だけは、そんなに毎回撮るのですか?」と質問を受けました。

何かあったときに、どうなっていたかを知るための資料でもあり、撮りながら確認をしているのです。不具合でまずい状況の写真もあれば、それを手直しさせて完了したときの写真もあります。問題なく進んでいっていることの確認の写真も多いです。

設計だけでなく、工事中の監理の厳しさでも建物の良し悪し、特に隠される部分の住宅の性能部分は大きく左右されると考えるからです。


ご自身で現場の写真やビデオを撮られる方も増えてきました。

ですが、肝心な部分がなかったり、検査の意味では役に立たない内容のものも多いようです。以前、工事途中でトラブルが発生し、心配になって検査の依頼をされた方が400枚の写真を撮られていました。写真を拝見しましたが、私が観たい部分の写真が無いのです。漠然と撮られていますから仕方が無いのですが、それでも少ししか撮っていなくても参考になる場合もあります。


本当は、その気がある方には写真の撮り方や場所、タイミングをお知らせして、撮って頂いた写真を私が観れるようにすれば、もっと検査や監理をしやすくなるかもしれません。手直し指示をした部分がどうなったかなどまではわからなくても、
現在の工事状況が今どうなっているかを、知るだけでも随分助かります。

他の人の設計監理でも良いのであれば、遠方はお断りしていますが、どうしてもと本当に求められれば、日本全国、設計監理を引き受けていますので、こういった方法も考えていくと少し楽になるかもしれません。




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欠陥住宅を判断する基準は?

2007年06月09日 16時45分58秒 | 住宅検査・トラブル相談
▲ 「例えば、この断熱材の張り方は間違っています」と以前、全国版の雑誌の特集に私のコメントと、こういった間違った工事方法の数々の写真を提供したものが掲載されました。クレームを含めて大変な反響となってしまいました。なぜ間違っているかわからない、いつもこうやっている業者が関東以南では多いからです。


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。

住宅のトラブルに関して、一体何が判断の基準になるのでしょうか?

欠陥だとか瑕疵だとかを判断する基準です。

建築基準法だと思いますか?

それは正しいのですが、建築基準法は、皆さんの家の欠陥を防いでくれる法律というより、どちらかといえば近隣とのトラブルや地域環境を考えての法律に近いと考えると明確になります。

もちろん、構造面などでこの建築基準法に違反していれば、話は早いので簡単なのですが、

一般の住宅を考えると、この建築基準法だけを照らし合わせての判断では、どんなにひどい家でも、具体的に欠陥住宅と断定できない内容が多いのです。


ですから、裁判は長引きますね。法律家である裁判官は、法の解釈を考えますがあまりにも適用できる内容が少な過ぎて判断できない。専門家の意見やそれぞれの言い分を聞いて判断することになるのです。


では、裁判や調停で建築基準法や民法などの法律以外で基準になるものはあるのでしょうか?

あります。

契約書や設計図書もそうですが、共通認識として以下のようなものがあげられます。

(A)住宅金融公庫の仕様書

(B)日本建築学会の仕様書

(C)住宅紛争処理技術ハンドブックなどの指針

(D)材料メーカーの施工仕様書

(E)その他


この中で、一番知っておきたいのは(A)です。

(B)は、一般住宅では業者がその存在さえ知らないことが多く
何十冊にもまたがりますので、一般住宅ですべてをクリアーしなければならないというのは、酷でしょう。ビルなどの鉄筋コンクリート造や重量鉄骨などでは、これから引用されることも多いです。


私が、こういった内容のお話をするときは、私が実際に相談や調査を行っているときなのです。現在進行中のことを具体的に書くことはよろしくありませんから、一般論や以前あったトラブルでヒントになる内容を書いています。


報告書を書いて指摘しても、その根拠を言わないと業者は納得しません。個人的な意見や、それが当たり前だと言っても、「法律上は問題ない」ということになるからです。

また、この公庫の仕様書が、「公庫を使っていない場合でも有効か?」という疑問を持たれるかと思いますが、裁判や調停では有効な判断になります。

住宅金融公庫の仕様書は、日本で一番普及していて、国民の財産である住宅を良質なものにするため最低限守るべきという視点で作成されているからです。公庫を使っていなくても、この内容が客観的な判断基準になりやすいのです。



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建築確認申請

2007年06月08日 18時01分09秒 | 建築家の日記
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。

6月の初めに完成して、昨日引越しをされた方がいらっしゃいます。外構工事など一部は残っていますが、こうやって、終わった方もいらっしゃれば、現在建築確認申請を出して、OK待ちでこれから着工という方もいらっしゃいます。


姉歯さんの事件以来、我々一級建築士は様々なそして多大な迷惑を受けています。信頼性が薄れたということもそうですが、

こういった建築確認申請を受理し検査してくれる機関の責任のなすりつけ合い、責任逃れのためのわけのわからない処理や書類作成、これまた理不尽で勝手な法律の解釈の押し付け…。以前なら話し合いにも応じてくれ、こちらの説明や意見も聞いてくれました。


納得して頂くこともたびたびありましたが、現在は正しくても問答無用、勝手で理不尽な担当者や機関の独自の考え方と思われることでも、一切受け付けてくれません。検査機関が違っても法律の解釈が違うのはもちろん、同じ機関内部でも担当者によって言うことが違うのです。これが責任逃れからきていると私が感じているので、憤慨しているのです。


6月20日から、さらに法律の改正があるのですが、その詳細内容がまだハッキリしていません。一体我々にどうしろというのでしょうか…。しかし、こうやって逆らってしまうと、ますます意固地になって聞き入れてくれません。(^^)ゞ


最後は、こちらが涙を呑んで従うのです。時間があって許されるのなら徹底的にやり合いたいのですが、着工が遅れると皆さんに迷惑が掛かってしまうので、残念ながら実際には無理です。意味の無い工事をさせられるのですが、これも立場上止むを得ません。

世の中の流れは、一度は規制緩和の方向性に動いたのですが、逆戻り以上の逆行です。もちろん、中には喜ばしいことも含まれているので、試行錯誤の連続で良くなっていくことを望んでいます。


今後の確認申請の審査期間が2倍になったり、書類の一部変更や訂正も認めず、何かあれば再度最初から提出し直し、審査も最初からなど、費用も期間も余分に掛かる動きです。

これから、建築確認申請の依頼をされる方は、我々はそういうこととも闘いながら、さらに頭を下げながら仕事しているんだということも知っておいて下さいね。(^^)ゞ




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ロッキー・ザ・ファイナル!

2007年06月07日 19時41分48秒 | お楽しみ~(^^♪
みなさん、こんばんは。ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。


昨晩仕事が終わったときには、車を運転して帰宅する気力が尽きてしまっていたので、事務所で仮眠し回復してから朝に帰りました。

以前のように完全な徹夜をすると一週間は響きますので、途中で仮眠するか体力が残っていれば帰宅するようにします。


最近行った人間ドックでは、すべて問題なく、体重だけは落とすように言われてたので、先月スポーツクラブに入会しました。

最初はオリエンテーションで、体力測定とマシンの使い方の説明がありました。

この10年間、全く運動はしておらず、昨晩のように完全な徹夜はできなくなってしまっているので、体力測定の結果が怖かったのですが、結果はなんと

体力年齢=  実年齢+ マイナス21歳 =28歳!!!!!!!

「こんなん出ました…」って昔々関西にいた人しか知らないフレーズ (^^)ゞ


一緒に体力測定を受けた若い男性は、プラス1歳でしたので、エッヘン!!!

という感じでしたが、これが悪いことに、
「もしかして、スポーツクラブに行かなくても良いかも…」という言い訳を、ついつい許してしまうのです。

確実に歳は取り、体力は落ちていますので、先月の体力測定の日に、最終上映日のガラガラのナイトショーで見た、ロッキー・ザ・ファイナルのシルベ・スタローンのように、
「うぉ~~~、よっしゃ~~~~!!」とこれからも頑張ります。


今日はちょっと話し方が変ですね。昨日「きっこのブログ」を読んだせいか、睡眠不足でハイになったせいか…。


さて、建築の話をしないといけません。(^^)ゞ

建築紛争での調停の仕方について、メールで個別にご相談頂きましたが、個別には、具体的なアドバイスは調停委員の立場上できないのです。インターネットで、検索すれば具体的な手続きに関しての内容もいくつか出てきますので、参考にしてください。


あれ?、今日は何の参考にもなりませんでした…。  m(__)m




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住宅勉強会、住宅セミナーのお知らせ

2007年06月06日 16時53分27秒 | 住宅セミナー・住宅勉強会
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水 煬二です。

本日は朝から、毎月行う全体スタッフミーティングを行っていました。


さて、今月の

2007年6月16日(土)住宅勉強会 (ミタス一級建築士事務所の事務所)
2007年6月17日(日)住宅セミナー(TBSハウジング平塚展示場)

は、同じテーマで行います。

簡単なレジメですが、以下のような内容を予定しています。



「 間取り必勝法 」

真剣に考えた間取りでも住んでみたら「しまった!」というのはよくある話。
でも、知らないで損をしたまま住んでいる人は、もっともっと多いのです。
間取りを考える時に、みなさんが押さえたいツボと、プロでも見落としがちな
ポイントをお教えいたします。


Ⅰ おかしな間取りの原因は…

①寸法とバランスがわかっていない 広過ぎる・狭過ぎる・必要寸法・将来は?

②動線がわかっていない

③メリハリが無い

④構造がわかっていない

⑤造る立場で考えている

⑥楽しさや夢がない

⑦広がりがない

⑧方位がわかっていない

⑨周囲環境がわかっていない

⑩その他…デザインを優先し過ぎなど



Ⅱ 快適な間取りにするためのヒントとコツ

①寸法を押さえるコツ

②動線を考える方法

③構造をチェックする方法

④メリハリを付ける考え方

⑤楽しさや夢を感じさせる方法

⑥広がりを感じさせるヒント

のような内容です。


興味があるかたは、下記ホームページをご覧になりご参加下さい。



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300年住宅の打ち合わせ

2007年06月05日 11時26分36秒 | 300年住宅
おはようございます。ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。

そういえば、本日は、ミタス一級建築士事務所が本格的に動き出して8年目に入る日です。開設はもう少し前でしたが、開設後の準備期間がいろいろありましたから、本日が実質的な開始の日と決めた記念日でした。

本日は、朝一番で外壁塗装の足場解体前の現場で、手直し指示を行いました。


このあと昼から夜まで、岡山県から300年住宅の田邊先生をお招きして、
7月に着工予定の300年住宅の詳細打ち合わせを、工事業者を含めて行います。

この300年住宅は、木造ではありませんが、木造並みの値段で、将来何とかできるように研究していく予定です。

なぜ300年なのかということと、なぜこの住宅の研究をわざわざするのかという詳しいことに興味のある方は、私のホームページなどをご覧ください。外断熱を組み合わせることにより、快適性能も省エネルギー性能も大幅にアップします。

以前はこの断熱性能が解決できなかったのです。快適性が劣る住宅は嫌だったので手を出しませんでした。しかし、この300年住宅はもっとも優れた省エネルギー住宅のひとつになりそうです。


このブログを書いている途中に、ドイツの日射調整システムの案内などにメーカーの営業マンが事務所に来ました。システムの内容や考え方は知っていましたし、採用したいという興味もあったので製品の詳しい話を聞いてみました。このシステムの導入は、今後日本の住宅にも必要になってきます。

このシステムを含めて、今年の秋にはドイツにエコ住宅の勉強に行ってきます。

こういった研究や勉強を別会社で投資しながら設計だけでなく現場監理をしながら仕事を行っていきますので、いつか私が絶対の自信をもった、理想的な性能の住宅を皆さんに紹介できる日を楽しみにしています。



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外壁塗装のリフォーム

2007年06月04日 11時44分59秒 | 住宅リフォーム・耐震
                  ▲木製玄関ドアーの既存状態




▲塗装の工程を確認する


おはようございます。ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。

既存の家の外壁の塗装を、設計監理で行っています。リフォームでも簡単な方ですね。ですが、下塗り、中塗り、上塗りを報告させ、確認しますから現場へは短い期間ですが毎日のように通います。

外壁の塗装で、問題になるのが木部の塗装です。木の味を生かしたままの塗装にするか、木の感じはなくなるのですが、簡単にメンテナンスできることを重視してペンキで表面をつぶしてしまうかの選択です。

この点については、事前にお話して選択して頂くことになります。

木部の中でも、特に木製ドアーの場合の選択が難しくなります。木の感じを生かすには、かなり割高な費用を掛けませんといけません。

写真にあるように、玄関ドアーの表面の塗膜が浮いてきて、見苦しくなるのです。

この塗膜を薬品で剥離して、塗りなおすのですが、きれいに仕上げるには、玄関ドアーを外して工場へもって帰り、処理をします。代替のドアーの取り付けやそういった手間を考えると、費用的には結構高くなります。

現場で剥離する方法もあり、これを採用するケースが多いですが、工場で行うほどは、きれいになりません。

一番簡単なのは、現場でペンキ仕上げで木の地肌が隠れてしまう仕上げ方ですが、かなり痛みが激しくなった場合にこの方法を選択します。一度この方法を選択すると、木の地肌はもう見ることはできません。

その他、外壁の再塗装は需要が多いのですが、手抜きもしやすいので悪徳リフォーム会社的な業者も多いのが現状ですから、注意してください。



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新聞見出しの 「200年住宅」

2007年06月01日 17時16分38秒 | お勧め(建築編)
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。

6月が始まりました。

昨日の新聞の朝刊の一面に、

現在の30年程度で建替えられている日本の住宅を 「200年住宅」 にするべく、リフォームの経歴を残して住宅の寿命を延ばすよう推進していく…というような内容が書かれていました。

大変喜ばしいことですが、一流のハウスメーカーも含めて現在の日本の住宅産業の考え方で造られた家では、どうがんばっても200年は無理でしょう。構造体に構造用集成材を使っていては、そこまで持ちません。通常の鉄筋コンクリートでも無理です。合板フローリングを接着剤で固めた工事方法では、メンテナンスも難しいです。

いずれにせよメンテナンスや維持方法を、もっと真剣に考えていかなくてはいけませんが、その考えは全くと言って良いほど無視されています。高利益、ノークレーム、見せ掛けの見栄え、どんな職人でも簡単に、が重視されているからです。


ようやく今月、新しい別会社を設立予定です。世界に誇れる高耐久で快適な住宅を造るためにはどうすれば良いのか、研究開発していくための会社です。ミタス一級建築士事務所ではなく、別会社にして資金を投下していきます。

高校2年生の初めに、「快適な住宅を設計したい」と考えて以来、それを実現するために進んできました。私の目標はそこからスタートしているのですが、自分が何を求めて、今は何をすべきかといつも自問しながら、人の目を気にせず走ってきたつもりです。


志を持って、30数年経ち、今年50歳になるのですが、高校2年生のときに考えた「快適な住宅」という短い言葉の重さや奥深さに圧倒されています。同時に、もっと突っ込んでチャレンジしていきたいという気持ちで一杯です。

機能や断熱性能、熱環境はもちろん、耐震性、耐久性、耐風性、耐水性、間取りや演出、健康問題、家族との住まい方…。あらゆる方面を満たさないと本当に「快適な住宅」は実現しません。

その中でも、住宅において日本が先進国と比べて一番劣っている耐久性は問題です。断熱性能は、大学時代から正しい知識をインプットし、経験を重ねてきたので、かなりの自信と信念を持って設計も現場指導もできるようになりました。

新聞の見出しではないですが、「300年の耐久性をもった住宅」にする方法が無いかと、イタリアのフィレンツエから帰って来てから模索してきました。

そういったことを含めて「快適な住宅」を研究開発していく法人会社を設立し、私自身が資金を出して学んでいきます。ここで、研究開発と実証を進め、少しづつ改良を重ねていきながら、本当に「快適な住宅」を追求していきます。

私の一生のテーマとして、少なくともあと20数年間、トータルで約55年間、今まで以上に追求していくつもりです。



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