河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

7/27(土)13時30分 NHK文化センター京都 ショパン「マズルカ」Op.59全曲、「バラード第3番」等

弾きながらパート交代

2008-11-16 22:59:01 | モーツァルトに会いたい・4
「モツ愛4」の本番まで、あと1週間。

今日はO部S子嬢が来宅。
1時から休憩をはさんで5時前まで練習した。

OS嬢とは「ジュピター」と
チラシには載せていないが「フィガロの結婚」序曲(プログラム1番最初に弾く)を連弾(1台のピアノを二人で演奏)する。

基本的には、私が低音パート(左側に座る)で
ゲストが高音パート(右)を担当してもらうのだけど

交響曲(ジュピター)の、各楽章前半をリピートすることを考えたとき
ちょっとしたアイディアが・・・・。

曲の冒頭は、OS嬢が右、私が左。

で、提示部の終わりになったら、やおら私が立ち上がる。

そして急いで椅子の後ろをまわり、
右側の椅子へ座ってリピートした提示部を
今度は、高音パートを弾く。

私が立ち上がって座り直している間
右側に座っていたOS嬢は何をしているかと言えば

指はピアノを弾きながら
右側の椅子から左へ移動。

音楽は途切れることなく
パートが入れ替わるのです。

リピートしたあと二度目の提示部が終わったら
さきほどの移動をもう一度して
(今度はOS嬢が立ち上がって椅子の後ろをまわり右へ
私は、弾きながら左へ移動)
最初と同じパートに戻る。

リピートするということは
同じ音楽を2度聴くということなのだけど
奏者が入れ替わると
たぶんずいぶん違う印象になるとおもう。

弾いてる方も
相手のパートのことも実際にわかってなかなか楽しい。

それにしても
ジュピターを弾けること、ほんとにうれしい。

ほんの時々
オケで弾いている人たちを秘かに羨むことがないとはいえない・・・
(ソロほど練習に時間をかけなくていいのに、すごく立派な曲が次々と演奏できる、という点
プラス、仲間と一緒に演奏できて楽しそう)のだけど
今回、少しだけその気分あじわってます。

それにしてもモーツァルトの音楽、
上等なところは一杯あってとてもすべてを言い尽くせないけど

たとえば今日の練習で気づいたのは
提示部と再現部の同じ部分のメロディ(もちろん調は違うけど)が
ほんのわずか、曲線の具合が違うこと。

再現部というのは
もちろん提示部の「再現」なのだけど
モーツァルトのような音楽家(詩人?芸術家?)になると
ただの再現じゃつまらなくって

必ずどこか
ココロの飛躍がある。

作曲者が意図したもの、というより
音がそこへ行ってしまった、かのような自然さで
でも、提示部とは違う「飛んでる」感じがある。

決してパターンで曲を作ってない。

ゼクエンツなどでもそう。

単に音を、たとえば2度づつ下げるのではなく
メロディの、全音だったところが半音になっていたり
ハーモニーが翳る(長三和音のところが短三和音になる)など。

う~ん、すばらしい!

そういうのを弾く喜び。
ありがとう、モーツァルトさん。
 
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完売

2008-11-16 01:08:41 | モーツァルトに会いたい・4
モツ愛4前売り券、完売しました。

今回はちょっと変わったプログラムなので心配だったのですが
おかげさまで。

某大新聞A社が、夕刊の「勝手に関西世界遺産」(でしたっけ?)に
今回使用するグランドピアノ・ペトロフを取り上げるそうです。

当日、書き手であるI上S一氏も御来聴予定。

どのような紙面になるか楽しみです。
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