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2009.05.18 感謝の仲間(その4)

<感謝の仲間(その4)>

1回目のボランティアのお陰で、瓦礫の山は減りました。
でも、まだまだ、庭の瓦礫は半端な量では無く、もう一度、ボラン
ティアを頼むことになりました。

2回目のボランティアは、大学生15名程でした。
この時、学生達が、手押しの「一輪車」を、4~5台持って来ました。
よく農家や、工事現場で見かけるものです。
その「一輪車」…、これが、ほんとに優れ物でした。
…と言っても、女性の力では手に負えるものでは無さそうでしたが。

この「一輪車」で、学生達は、すいすいと一番最初に更地になって
いた隣家の空き地に、どんどん瓦礫を積み上げて行きました。
ここへ、一時的に置かせて貰うことになっていたのです。
夕刻には、我が家の庭の瓦礫は無くなりました。
信じられません。一気に撤去出来ました。

司令官は、一輪車の有能さに、すっかり感心して、ボランティアが
帰る時、彼等にお願いして、本拠地まで一緒に付いて行きました。
本拠地を知っておくと、今後、又、一輪車か、何かの工具を借りる
ことも出来ると言っていました。
結局は、その後一輪車は必要ありませんでしたが、又しても、彼の
配慮を学びました。

こうして、ボランティアの支援を2回受けた直後のことです。
司令官から電話があり、「今、区役所に来ている。」とのこと。
その時、もう瓦礫の撤去は済んでいたので、私は、びっくりして
「え~?なんで~(何故)?又、頼むの~?」と、馬鹿なことを聞
きました。でも、すぐ分りました。
「いやいや、お礼に来た。」と司令官は言いました。
それは、きちんとお礼を述べるという礼儀正しい姿です。
そして、それと同時に、3回目の依頼もあり得るかも知れないと考
えての行動だったと思います。
締め切り真際になって2回も依頼した為、我が家のことは担当者は
よく覚えていたので、お礼に行って良かったと言っていました。

この方は、人に好かれ、交渉が上手で、いつも物事をどんどん推進
して行かれるけれど、なるほど、人の協力を得られる人には、それ
だけの誠意と配慮があるのだと、又しても私は深く教えられました。

本当に、長い長い間、この瓦礫撤去を願って頑張って来た私達は、
ここで、大きな安堵を得て、喜び合いました。
駅前の、焼肉屋さんが壊れずに残って営業していましたので、そこ
で、皆で祝杯を上げて帰りました。
いつも、朝集合して神戸に来て、帰る時は夜になっていました。


しかし、その後で、大変なことが起こったのです。

隣家の更地になった個所に、我が家の瓦礫を、一時的に置かせて貰
うことは、聞いていた隣家の避難先へ電話でお願いし事前に了承を
得ていたのですが、そのことで、頭を抱える問題が起こりました。


            <感謝の仲間(その5)>へ続く

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