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2007.12.12 はりはり漬け

(1)
私は、切り干し大根を酢醤油で漬けた、はりはり漬けが大好きです。
切り干し大根にも、「千切り」と、「花切り」がありますが、はり
はり漬けには、「花切り」の方が美味しいと思います。
(他にもっと大きな「割干し大根」などがあり、煮物に使います。)

この花切りが、百貨店でもスーパーでも、なかなか売っていなくて、
探すのに大変苦労します。
先日、たまたま天王寺へお参りしたとき、参道で見付けて、喜んで
買ってきたことがあります。

(2)
ところが、そんな花切り大根で作った「はりはり漬」も、見た目が
茶色で地味な感じでなので、お客料理としては、たまたま6~7年前
百貨店で、とても上品な白くて薄い「花切り」を見付けて、それを
使っていました。切り干し大根の高級品でした。

しかし、あるとき、その百貨店の地下食料品売場のレイアウト変更
があり、有名店や有名シェフの調理済みお惣菜売り場が拡がって、
乾物や素材売り場が大幅に縮小されてしまったのです。
同時に、あの上品な花切り大根は姿を消しました。

まさか、こうなるとは知らなかったので、メーカー名も分りません
し、入手する術もありませんでした。

そんな私が、この春友人達と九州旅行をした時、湯布院で、偶然入
った店が、このメーカーの売店だったのです。
そこで、私が探していた「花切り大根」と再会(!)したのです。
何と言う偶然でしょうか。
まさか、これが湯布院で作られていたとは、思いもしていなかった
私は、びっくりして大喜びでした。

(3)
後で分かったのですが、そこは、湯布院で有名な高級旅館「亀の井
別荘」(1泊4~5万)の敷地の中にあり、その旅館が、こだわって
作っている食品工房の「鍵屋」という店だと分りました。
さすが~と思いました。

リンクその1

リンクその2

リンクその3

(3)
さて、前置きが長くなりましたが、上の写真は、その時買ってきた
上品な「花切り大根」で作った「はりはり漬」です。
12/4のお客様に、お出ししたものです。

作り方は、又、いたってシンプルです。
花切り大根を、さっと水で戻します。
保存容器に、昆布を敷いた上へ、軽く絞った花切り大根を乗せて、
酢、カボス等の絞り汁、醤油、出汁で味を付け、鷹の爪の小口切り
を散らします。
3日目頃から、美味しくなります。
(だんだん、美味しくなる様に思います。)



(4)
なお、鄙びた田舎風情の茶色っぽい「はりはり漬」はこれです。
実は、これも作りおきがありましたが、お出ししませんでした。
香りは、こちらの方が良いと思います。
味は、どちらも美味しいと思いますが、好みですね。

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