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自作オシロ兼CRT型画像表示装置の試作作業記録 H29.06.05 その1

2017年06月06日 02時56分56秒 | 09真空管式オシロスコープ

自作オシロ兼CRT型画像表示装置の試作作業記録 H29.06.05 その1

真空管式テレビ修復記録(松下T-1480)修復作業H23.07.24 その8のブログ記事から、約6年が経過してしまいました。
この間、とうとう断捨離を決断し、不用品をかたっぱしからネットオークションに出品しています。
もちろん、真空管式テレビもその一つと思っていますが、ブラウン管の代用のオシロスコープによるテレビ画面表示装置の作成が完成しないうちは、売却できません。
このため、再度、テレビ画面表示装置の開発にチャレンジするこことしました。
まず、6年ぶりにテレビ画面表示装置を引っ張り出し、電源起動し動作確認を行います。

やはり交流ハムがのっており、画面動作が安定しません。途中までヒーター配線を撚線化しましたが、すべて実施していないため効果が確認できません。
混入原因は、ヒーター配線からのハム混入、全体の配線の引き回しによるハム混入、更に考えにくいですが、真空管からのハム混入等々考えたらきりがありません。
年をとると問題解決への根気が続きません。
今回は手っ取り早く問題解決するため、ヒーターの交流使用を止め、直流のDCDCコンバーターに変更するこことしました。
この安易な対処でハム混入問題は無理やり解決となりました。


2D21なるサイラトロンによる鋸波の生成に問題があり、少し高い周波数では、歪が生じます。
ラジオ・シャック 50ミリ・ミニオシロスコープ(自作)の回路図を参考に回路変更を実施した結果問題を解決することかできました。
更に垂直利得不足があったので、前段に6AU6による増幅回路の追加や同期回路の改善等を実施しました。
この結果、自作のオシロスコープは無事完成しました。

 

ブラウン管は3KP1(F)、フラットフェース、蛍光色:緑の3インチの標準品ですが、予備品として3KP7(F)があったので交換してみましたが、エミ減のためか画面表示で輝度不足のようです。
なお、3KP7(F)は3KP1同等ですが、残光が特に長く、蛍光色は青白色(残光:黄)です。これもフラットフェースです。

 

今まで回路図は手書きオンリーでしたが、今回から水魚堂さんの回路図エディタを導入して記述することとしました。
オシロスコープとしての機能は問題なくなりましたので、本題の真空管テレビ(松下T-1480)のテレビ画面表示装置の機能試験にチャレンジします。

 

 


回路図参考
75mmブラウン管を使った真空管式モノクロテレビジョンの製作
Homemade Vacuum Tube Television Set
http://www.asahi-net.or.jp/~gt6s-sbic/electro/tv-1/

ラジオ・シャック 50ミリ・ミニオシロスコープ(自作)
http://www4.tokai.or.jp/radioshack/mini_oscilloscope/mini-oscilloscope.html

水魚堂の回路図エディタ
http://www.suigyodo.com/online/schsoft.htm

参考資料
オシロスコープの電源回路
ブラウン管蛍光面の電位がアース電位とあまりかけはなれていると、蛍光面に手やドライバーを近づけただけで電子流が静電偏向され画像を正しく現わさなくなってしまう。
TV受像機の場合はブラウン管の口径も大きく、電子流の速度も速いのでこの現象はほとんど心配ないが、オシロスコープの場合はブラウン管の口径が小さいために画像への影響が大きくなるので注意を要する。
蛍光面の電位をアース電位に近づけるために、オシロスコープでは第二プレートの電圧をシャーシに等しいか、さもなければ若干正の電圧を加えるように設計する。
ブラウン管のプレートを接地し高圧のプラスをアース側にするのはこのためである。
また、第二プレートと偏向板の電圧がほとんど同じにならないと蛍光面上にゆがんだ図形が画かれる。最近のオシロスコープでは信号増幅回路の特性を良好にするために垂直、水平両回路とも偏向板を増幅回路の終段であるプッシュプル接続増幅管のプレートに直接接続することが多い。このため、第二プレートにはB電圧を分圧して供給しなければならない。
出展 アマチュアのラジオ測定器 岡本次雄、岸清 共著 ページ134

 


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