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54年前の開局時の高1中2全波受信機の修復作業 その3(令和3年06月25日)

2021年06月25日 19時14分54秒 | 07アマチュア無線機

54年前の開局時の高1中2全波受信機の修復作業 その3(令和3年06月25日)
BFOトラブル対応、Sメーター回路追加と木製カバーの新規作成について

まずは蛇足からですが、イヤフォーンジャックを使用しようとしたら穴にジャックが入りません。
微妙ですが穴が少し狭く製作されているようです。
仕様なのか工作ミスなどか不明ですが、ジャックの規格は戦前から同じなので製造不良ということでしょう。
54年前であれば、今のような信頼性が高い製品ばかりではなかったのでしょう。
ジャックについては新品と交換で終了です。
次に、BFOの周波数を較正するため、BFOをONとしましたがどうも発振していないようです。
BFOの回路を点検したらグリットリーク抵抗器が間違った規格のものを接続していたので、正規品と交換して発振する状態となりました。
しかしながら、発振周波数が384Khzでダトスコアーを調整しても440Khzまでで455Khzまで到達しません。
BFOのコイルに問題があるものと想定して、バックアップのBFOコイルと交換するも状態は同じ状態です。
しかたないので、BFOコイルをばらして、LC部品のCを測定すると規定値150pF(測定誤差10pFを含む)で正常です。
どうもこちらの都合で配線を引き回したため、配線の浮遊容量が大幅に増加し、本来455Khzで共振するものが384Khzと低い周波数の共振となったものと思われます。
しかたないので、これらの共振の数値を逆算し、共振のLC値のCを100pFと推定し取り替えてことなきを得ました。
Sメーターについては、9R-42JのRF段に採用している回路をそのまま採用しています。
最後に54年前の製作した木製ケースはあまりにも汚く使用に耐えないことから今回新規に作成しました。
久しぶりの外出で、ホームセンターにケース用の材料を買いに行きました。
昔の木目シートには接着剤がしっかりしたものでしたが、今日の木目シートはリメークシートとなっているのではがれやすく使用に耐えがたいものがあります。
今回は正攻法の塗装として、水性のオイルスティンとニスを使用しました。
ジャック交換


BFO調査



Sメーター回路



受信機木製ケースの製作



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