minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

ピアソラを壊した男

2015年03月02日 | ライブとミュージシャンたち
冷たい雨の中、友人のタンゴダンサー&映画カメラマンのラロがマエストロに会わせてくれるというので、ドキドキしながら銀座まで出かけた。

マエストロ・・・パブロ・シーグレルはピアソラのグループで大活躍していたピアニスト。6日に新宿オペラシティで自分のグループでコンサートがあるので、来日中だった彼は、想像以上に穏やかな優しい人でした。

自分たちのCDを渡し、TReSの意味を伝え、1曲目の「Adios Nonino」でパブロが奏でるイントロをベースが演奏している、と伝えると「えええ?あれを?OMG! 素晴らしい!」と喜んで下さった。

「ピアソラはタンゴを壊した男、私たちはピアソラを壊したグループ、って言われていますw。ピアソラが自分の曲を他の人に演奏されて、勝手に編曲されることを嫌ったのは本当ですか?」
「う~~~ん。でもピアソラのグループにジャズの要素を取り入れて、ここはアドリブにしよう!って言い出したのは私だから、ピアソラを壊した最初の男は私だねw。もともと小さい頃からジャズをやっていたから、ピアソラのグループに入るまではタンゴを演奏した事がなかったんだ。」

今もNYのブルックリンに住んでいて、今回のコンサートでも黒人のジャズバイオリニスト(レジーナ・カーター)を迎えてのコンサートだそうな。
3/6 オペラシティ

彼のエネルギッシュな演奏をピアソラのバンドの映像でしか見ていなかったけれど、生で聴く事ができるのは本当に楽しみです。マエストロに乾杯!






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