minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

銀座の夜、人生いろいろ。

2011年06月25日 | ライブとミュージシャンたち
銀座って面白い場所だな~。昨日もBlue Eyes満員御礼、猛暑の中をお越し下さった皆様本当に有り難うございました。

小さい空間がぎゅっと一つになる。やはりジャズってこういう生音が伝わる状態が最高。しかも店内は「ピアニスト特集」で内山繁氏によるビル・エバンス(表紙)、カーラブレイ、ハンコック、オスカ=ピーターソンetc...という素晴らしい写真がずらっと展示されていた。素敵!!!7月30日までこの展示は行われているそうなので、ぜひ銀座Blue Eyesにお立ち寄りください。お昼も美味しい珈琲とサンドイッチなどランチがありますよ。

このお店で2月からやり始めて5回目になるけど、毎回いろいろな人たちと交流できて面白い。普段は会えないような人々。前回はバイト先の上司(大学卒業後に小伝馬町の市場リサーチ会社でアルバイトしていた)がふらっと家族連れて来て下さって懐かしい再会。横浜在住なのに「銀座だと来易いんだよ~。良いお店だね。また来るから。」

昨日は中学ブラスバンド時代の後輩が来てくれた。某有名航空会社のパイロットだったが、最近リストラに会ってしまったそうな。再就職に向かって頑張っているところ・・・いやはや大変だろう。それでも「息子がブラバンに入ってクラリネットをやりだしたんです!」と嬉しそう。良いお父さんになっていて微笑ましかった。「息子の学校で演奏してもらうことは可能ですか?こういう生音を子供たちに聴かせたいんです。」はい、喜んでw!

銀座に生まれ育って、近所散歩していたらこんな店が・・・と覗いてみたというおじさんやら、横浜から来てくれたテナー吹きの美人OL、謎の中国美人を連れて一番前の席でノリノリで聴いていたどこかの社長さん・・・etc.

演奏終了してからアフターアワーズも食事が出てワインが出てくるのだが、ここのお店の出血大サービス。お客さんたちとも一緒に盛り上がっていると、さらにサラリーマンらしき人たちがぞろぞろと入店。小さなお店がまた賑やかに・・・「ライブ、終わっちゃったんですか?」店主がすかさず私のCDをかけて下さると「ライブは聴けなかったけど、このCDを下さい。」とあとから入って来た2人連れの男性がCDを買って下さった。

CDにサインをしていると、コスマスのカホーンを見て「あ、●●のですね。石巻の。」「あ、そうですよ。」とコスマス。
「何故、そんな事ご存知なんですか?」と尋ねると「僕たちは石巻から仕事で来たんです。もう明日帰りますが。」

石巻で大きなライブハウスを経営していたそうだ。今回の震災でぐしゃぐしゃになってしまって、帰ったら片付けようかと思っている、とのこと。本業は兄弟で水産業をやっていて、復興のために尽力をつくしているところなのだそう。「海はずいぶん綺麗になりましたよ。」口数は少ないけれど、誠実そうなご兄弟だった。またいつかライブハウスも復興させてほしいな。

「どうぞお体に気をつけて、頑張って下さいね。」と新しいCDを心ばかりのプレゼントとして渡した。今は月並みに「頑張って下さい」としか言えないけどいつか、私も東北ツアーをして彼らに元気を伝えられるといいなあ。

様々な人たちの生き様を垣間見る深~~~~い一夜となったのであります。

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2 コメント

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近場のすれ違いで残念 (Sharaku)
2011-06-25 13:08:37
アメリカの友人がベースで出ていたので昨夜はコットンクラブにいました。
会えなくて残念でした。
銀座は若い頃勤め先が近かったので今でも来易く落着きます。次回は是非覗いてみたいです!
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Unknown (Unknown)
2011-06-25 15:22:00
Sharakuさん、お久しぶりですね!

ぜひ銀座にお越しの際はお立ち寄りください。

気取らないジャズの喫茶店です。(最近はすっかりライブハウスになってますけどw)。
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