minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

原田芳雄メモリアルライブ@下北沢Garden

2018年03月01日 | ライブとミュージシャンたち
昨日は226の熱もさめやらぬままに、毎年恒例になっている「原田芳雄メモリアルライブ」。

芳雄さんがなくなってもう7年も経つんですね・・・・。

私たちフラワートップのメンバーは初めての場所。下北沢の駅がずいぶんと変わってしたのに驚きつつキョロキョロしながら・・・「GARDEN」というライブハウスにたどり着く。

原田喧太くんがとても親しくしているライブハウスなので、ちょうど原田家からも近いこともあり今年はここになりました。200人くらいの小屋だけど、PAが素晴らしくて本当にリハーサルからテンションあがりっぱなし。スタッフもみんな家族のようにあたたかく迎えてくれました。感謝。



そして、楽屋に届いたお弁当に一同びっくり。本番直前じゃなくて本当によかった。こんなお弁当見たら泣いちゃうよ・・・。






さらにうっちゃんの奥様がバースデイケーキの差し入れまで。本当にみんな一人一人が芳雄さんのこと、未だに大好きなんだな〜。



お客様も超満員。200人を越す芳雄さんのファンが駆けつけてくださいました。

そして、今回は山崎ハコさんが「愛の賛歌」に挑戦。大好きな越路吹雪と原田芳雄の歌を研究してきた、というハコさん。本物の歌手はそれをどう自分で作り上げるかなのですが、最初から最後まで山崎ハコの世界(可愛さと怖さが入り混じる)を展開してくれました。さすが〜。


フラワートップ女子部とハコさん。

ドラマで忙しくて出られないといいながらも駆けつけてくれた江口洋介さんも2曲を熱唱。江口洋介さんの原田芳雄トークも面白かった。江口さんが新居を建てたばかりの頃に芳雄さんご夫妻が偵察に現れ、ばったり道で鉢合わせしたそうな。芳雄さんは気まずそうにそそくさと帰って行かく後ろ姿を見たら、「江口洋介」と書かれた記念Tシャツを着ていたそうです。お茶目な芳雄さん。

佐藤浩市さんも1年ぶりに歌うのに、名曲「風のダウンタウンストリート」に挑戦。もう涙モノ。この曲は私がフラワートップに参加させてもらうことになった(25年くらい前)にオ=プニング曲として毎回芳雄さんが歌ってらしたうっちゃん(キャロルの内海利勝)の曲。
もちろん、どの曲にも一つ一つ思い出がありますが、晩年はまったくこの曲歌わなくなっていたので、大好きな曲だっただけに嬉しさがひとしおでした。ウッチャン、素晴らしい作曲家でもあるな〜〜〜。

そして誰よりも原田芳雄の歌を愛し、聴きまくる佐藤浩市さん。何軒かのお店に芳雄さんのライブDVDを置いて、行くとそれを必ず流してもらっているそうです。だから、私たち演奏者よりも「このライブは〇〇年のどこそこのライブだよ。」などと音が流れると教えてくれます。どんどんレパートリーが増えているし。「横浜ホンキートンクブルース」のラストでおしゃべりが始まって、アカペラでラストのフレーズを歌うのですが、みごとに音程があっていて・・・・バンドメンバー全員が目をみはる瞬間でありました。

「コーイチさん、絶対音感あるんですか?」
「なに?それ?音楽用語はさっぱりわかんない。」

いやはや、恐ろしいくらい神がかっていました。


そして、大トリは原田喧太くん。本物の歌手として「蒼い影」や「りんご追分」といった芳雄さんの十八番を堂々と歌い上げてくれました。
また、「青い蝶」という新曲まで披露。新曲といっても原田芳雄のファーストアルバム「Last One」には収録されているのですが、一度も芳雄さんはライブで歌ったことがなかったようで、私たちの誰も知らない曲。なんとこれが原田芳雄作曲、原田章代作詞!!

なぜ芳雄さん、この曲をライブで一度も歌わなかったのでしょう・・・?

「恥ずかしいから。」だったそうです。シャイな芳雄さんの一面が垣間見れました。でもとってもいい曲です。

ケンタくんが「さっちゃん、聞いたことないなら「Last One」貸してあげるよ。」と打ち上げでCDを渡してくれました。中を見るとまだまだ知らない曲がたくさん。ケンタくんはこのファーストアルバムの中から少しづつ歌い継いで行こうと思っているのかもしれません。

こうして、芳雄さんは亡くなっても存在感は未だに大きく、誰もが愛する芳雄さん。毎年1回だけでもみんなで芳雄さんを想いながら原田芳雄の歌を歌い継いていくって本当に素晴らしいことだと想います。

閏年の2020年まではお達者クラブ、じゃなかったフラワートップのメンバーにも元気で頑張ってもらい盛大に芳雄さんの誕生日をお祝いしたいと願うばかり。

天国からいつも応援してくださり、ありがとうございます。

こんな素晴らしいメンバーにで合わせてくれた芳雄さんに感謝。そして、寒い中、一緒にお祝いに着てくださったお客様にも感謝いたします。



「生きているうちが花なんだぜ」





Last OneのCDはこちら




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