minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

高松ミュージックブルーフェスティバル終了!

2018年05月07日 | ライブとミュージシャンたち
こんなに楽しいフェスティバル、初めて!いや〜、実に有意義な2日間を高松で過ごせて幸せでした。

2日目は海沿いの大型テント。とても素敵な場所でしたが、あいにくの曇天〜小雨降る中、寒いのを我慢して最後まで聴いてくださったお客様(岡山からもたくさんお越しでしたね。)や素晴らしいサポートをしてくれたスタッフの皆様に心から感謝いたします。

ミュージシャンたちとの交流が1日目終了後にあったおかげで、音楽を聴く前に人柄も知れて「どんな音楽を演奏してるのかな?」と聴くのがもっと楽しみになっていました。

大抵のフェスだと、自分のところが終わったらさっさと帰ったりすることが多いのですが、東京組が香川という街で一つになった感じ。これは主催者の方達の尽力とも言えましょう。



初日はまったくホールに入れないし疲れていたので他のバンドを聴く余裕がありませんでしたが2日目はお昼を食べてからすぐに会場へ入って、大好きなスティールパンの演奏から聴くことができました。


WAIWAI Steel Band

昨日は4人だけの演奏だったのに、会場に着いたらなんと大勢のスティールパン奏者が・・・!!これぞ、トリニダード!というサウンドでのっけから大興奮。会場もノリノリ。こういう音楽が野外ではぴったりですね。ビール飲みたい。

それにしても、四国はめちゃくちゃ暑いと思ってノースリーブの服しか持って行かなかったのに、こんなに肌寒いとは。なんと夕方からは小雨まで・・・。

次はアムステルダム在住のArisa Safu&Natsuki Kuraiのブルース DUO。可愛らしいArisaちゃんはなんと横浜サムズアップというライブハウスの娘さんだそうで、外国生活が長いとてもチャーミングな女の子。ハスキーボイスが素敵でした。倉井くんはブルースハープもクロマティックハープも吹けるハーモニカ奏者でアクースティックだけでなくいろんなエフェクターをかけたりと、新たなハーモニカの世界を披露してくれました。最後の曲で井上銘くんのグループも参加して彼女のオリジナルを演奏。これがいきなりNYサウンドになってとても格好よかった。



次のグループは今若手で注目されている「Fox Capture Plan」というピアノトリオ。若者らしい勢いのあるオリジナルをほとんどMCなしに立て続けに演奏するスタイルがクールでした。

そして、私たちの番。昨日は響きの良いホールなのでそれにあう曲を選んだのですが、今日は野外ステージということで鉄板の「Michelangelo 70」から入ることに。アルゼンチンタンゴ、ブラジルのショーロ、そしてオリジナル、ジャズと40分のステージに4種類も詰め込んで演奏。ドラムもパーカッションもいないでグルーブを出していく私たちの演奏は逆に新鮮だったようでみんなが大喜びしてくれました。嬉し〜。



しかし、ミュージシャンがステージ横でみんなで聴くという姿はどんな状況よりも緊張するな〜。冷や汗だらだら(苦笑)。伊藤志宏pは相変わらずのキレッキレの演奏で昨日も今日もファンを魅了してました。ここ香川でも美人のファンが多いのもさすがです。

次は井上銘gくんのグループ「May Inoue Stereo Champ」。226で2度も出演してくれた類家心平tpくん、そして若手中心に集めたというテクニックも素晴らしいエレクトリックサウンド。類家くんはエフェクターやキーボードも駆使しての熱演。みんなイケメンだし、好青年たちでびっくり。人気なのもわかります。

次はウイリアムス浩子voのギターとのDUO。浩子さんの歌を聴くのは初めてでしたが魅力的な声で人の心をぐっと掴んでいました。2曲、クラシックギター奏者との演奏のあと、ゲストに伊藤志宏pが登場。昔、共演していただけあって、浩子さんの歌声に寄り添うように素晴らしい演奏で会場を沸かせていました。なんでもできるニクイヤツだ。

本日の大トリは香川が誇るジャズ界のスーパースター多田誠司sax(誠様)のカルテット。ジャズの王道の演奏をしっかり聞かせてくれて圧巻のステージでした。最後の曲でドラムとDUOで吹きまくる多田さんのサックスは狂気すら感じるすごい演奏。いやはや、多田さん、本当に素晴らしいなあ。

「香川から28歳で上京して、初めてピットインで聴いたのが紗知さんのグループだったんですよ。それまでパーカーとかスティットのレコードしかしらなかったのに『こんな音楽もあるんだ?!』とかなり衝撃を受けて、それからオーネットやドルフィーも聴くようになりました。当時から紗知さんたちの音楽はかなりトンガってましたね。そして今もブレてない。」

こんな嬉しいことを巨匠の多田さんから言われて恥ずかしい限りですが、私もこれからも精進させていただきます。

最後のアンコールでは私やリオも参加して、「Isn't she lovely」をやってめでたく終了。







打ち上げはまたSO NICEで、ミュージシャンの交流がさらに深まったのは言うまでもありません。なかなかないです、こんな素敵なフェスティバル。仕掛け人の鹿庭(かにわ)さん、本当にありがとうございました。

また来年もぜひ参加させて欲しい!と心から思った手作りのフェスティバル。ありがとう!!大成功おめでとうございます。香川、おそるべし。


さあ、東京まで9時間。無事にたどり着けますように。











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