脱力感

老人介護施設「えびすの郷」でのクリスマス会が終了した。２ヶ月の練習期間でよくがんばったね～、みんな、お疲れさまでした！

私たちが参加するようになって今年で3回目になるのだが、本番に強い介護スタッフたちは実に楽しそうに歌い活き活きと体が動いていた。練習では全然できてなかったのにw。

観客になる利用者さんたちの思いがけない反応にも毎回感動させられる。音楽の力ってやはり凄いと思う。みんなが元気に、幸せになれるからね。




今回はミニコンサートに友人たち（サックスの生徒でもある）が参加してくれたのが嬉しかった。難しい課題曲、LibertangoとLa Maravillaをサックスキンテットの重厚なハーモニーで演奏。ソロの部分ではクリスマスソングまで飛び出し、楽しいミニコンサートになった。手伝ってくれた友人たちには心から感謝です。

「私はLibertangoが大好きなのよ。」というおばあちゃんがいらしたのにもびっくり。

演奏後に「あなたが頑張っている姿を見てたら涙でてきちゃったわ。」と私の手を強く握ってくれたおばあちゃん。いつも徘徊して迷惑ばかりかけているおじいちゃんがじっと聴き入ってくれたり、手が動かないのにみんなと手拍子をして体を揺すっていたおばあちゃん。いろいろなお年寄りたちが音楽を通じて一つになれる瞬間。こういう事があるから、みんな歌うのだ。そして明日に向かって強く生きて行ける。

打ち上げも２次会まで盛り上がって帰宅。彼らと行くカラオケは非常に楽しい。知らない歌を聴く良いチャンスでもある。なによりも驚くのは、今の難しい歌謡曲を嬉々として歌いこなしていること。リズムも歌詞も、コーラスで歌う曲よりも遥かに難しいのに・・・（苦笑）。そして来年は何歌おうか？とみんなの意見などを参考に・・・。

夜中に家にもどれば、開票速報。やはり私の願いも虚しく、自民の大勝。いつだってマイノリティは逆転できない無力感。なにより、投票率が最低だったと知り愕然。あれほど危機感を感じていたのに、通じていなかったのか？日本人であることを恥ずかしく思えてならない。なぜ、自分たちの国の事をもっと真剣に考えないのだろう。政治に対する不信感、無力感はわかるけど、そこを変えて行くのが一人一人の責任でもあるのに・・・。

危険な方向へ進んでいかないように、これからも無関心ではいられない。にらみをきかせていないときっと大変な事になっちゃうよ。

音楽で人の心が動かせるのだから、まだ希望は残されているはずだと信じたい，．．．．。