つくば植物園の熱帯資源温室の裏で珍しい椿が咲いていました。説明板によれば、中国中南部原産で学名「Camellia cuspidata」、ツバキ科、ツバキ属の常緑低木です。図鑑によれば、雲南省などの400m~1000m級の山地の斜面に自生していると書かれていました。和名は「尖り葉椿(トガリバユバキ)」、漢名は「尖葉山茶」だそうです。確かに葉は写真でもお判りでしょうが、通常見る椿の葉より細長くて先端がとがっています。また、花は直径が約2cm程度で小さくてお茶の花のようです。花芽が枝にびっしり付いていますのでもう少しすると枝いっぱいに花が咲いて華やかに見えることでしょう。実は球形で熟すと自分ではじけて種子を飛ばすようです。この種子は植物油を含んでいるため、椿と同様に油として活用されるようです。写真は3月30日に撮影しました。この椿の隣にも同じような珍しい椿が咲いていましたので、次に掲載します。
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