michi のひとりごと

日々のつぶやき、あれこれ。

老々介護で 100歳になった母を見送りました。
こちらは重度の難聴。

『安全設計、自動で便利』 …ほんとに そうぉ?    〔本〕

2012-05-29 06:14:36 | Weblog

こないだ図書館で借りたのは、この2冊です。

  『おふくろの夜回り』 三浦哲郎 著

  『我が老後 これでおしまい』 佐藤愛子 著

どちらもなかなか面白かったです。

 

愛子さんの本は、もう少し若い頃、いっとき もう読み漁り、

すご~く怒る人だなぁ、とビックリしつつ、爽快になったりしていた。

最近、あるサイトで愛子さんの紹介文として

憤怒の作家、と呼ばれている。」というのがあって、

うんうん、と納得しちゃいました。

それが、この本によると最近は「怒る気もしなくなってきた」とのこと。

それでも、

ガスコンロに怒った話は とても共感おぼえました。

 

お台所のコンロが壊れて、新しく買ったら、

最新のタイプで、「安全設計・自動で便利 」という。

期待を籠めて使い始めてみたら、

 火が点かない。

娘さんを呼ぶと、説明書を読み、

鍋を置かないと点かないようになっていると云う。

海苔をあぶる時はどうするの」と憤慨。

 

ご飯は、これまでガスコンロで火を調節しながら(愛子流のこだわりがあるそうな)、

ふっくら美味しく炊いていたのが、

「ごはん」というボタンを押して自動になると云う。

やってみたら

勝手に炊き上げて、勝手に火を消しているのだ。こんもりどころかべったり水平にご飯が詰まっている

もう、火山の噴火のように激怒なさった。

 

こういう話が山ほど続く。

も、書かずにはおれない、といったご様子。

そして、こう結んである。

「(こんなものに取り囲まれていると)人間は劣化します。デリケートな感性を失い、努力を捨て、緊張を摩滅させ、ささやかな創意工夫の喜びも、労働の汗の爽快さも知らず(知ろうとせず)怠け者になります。」

           

そう、そういうこと、私も常々感じていて、とても共感します。

私の最近の体験では――、

ある文章をワープロソフトで入力。さぁと添付ファイルで送るのに、

その時は共用のパソコンでやっていた。

その段階で部分的に手直ししたら、「自動的に」日本語の文法としておかしいところは

赤いアンダーラインが付いてしまう。

でも、実際には、その部分は それで良いんですよ。アンダーラインなんか消したい。

どこかでその設定をナシに出来る筈と思ったんですが、すぐには分からず。。

 (別のパソコンでやってみたら良かった、と気づいたのは、

  なんとかカントカ やり終えたあとのことでした。 )

 

日本語としておかしいかどうかなんて、自分で勉強したら良い。

ずっと前に使っていたパソコンでは、そんな「お知らせ」があっても、

一旦消してまた打ち直したら、「お知らせ」は もう出なかった。

そんな程度にしてほしい。

 

何でも「自動」で「便利」、

――ちょっと考えものだと思うんです。

 

 

コメント
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