michi のひとりごと

日々のつぶやき、あれこれ。

老々介護8年。 100歳になった母を見送りました。
こちらは重度の難聴。

すばらしき『介護百人一首』 その(2)    〔短歌〕

2012-03-15 07:07:41 | Weblog

あったかい場所の梅はチラホラ咲き始めたので、

梅林の方はどうかなと、様子見てきました。

そしたら、まだまだ固い莟。

オオイヌノフグリは咲いてました。

 

 

さて、『NHK 介護百人一首』の続きです。

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   死にたいと瞬きで追う文字盤に


     ごまかしきかずハイハイと言う


                     片桐由紀子


動かない体、言葉を失った母は文字盤を使って思いを伝える。「し」「に」「た」「い」という文字を一字一字声に出して確認する私は、途中で内容を察しても声を出すことをやめるわけにはいかなかった。ただ涙をこらえて冗談半分に答えるしかなかった。

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――これには胸がつまり、もう言葉がありませんでした。。。

でも『冗談半分に答え』ることは お出来になったんですよね。

 

 

      

 

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    春真昼ははを陽にあてふつくらと


         布団のやうにふくらませたき


                        高橋とし子

3月11日の東日本大震災直後、体の不自由な姑にはことさらつらい毎日でした。朝晩湯たんぽを抱いておりました。やがて春もたけなわ。小さくなってしまった姑を日向に置いてふっくらさせたくなりました。

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ああ、この歌は、そういう状況だったのですね。

避難所生活や仮設住宅など、、

ことに高齢の方や体の不自由な方には、どんなにか…と常々思っていました。

『布団のやうに』『ふくらませたき』――そんなお気持ち よーく分かります。

 


    

コメント
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