波乱万丈 乳がん転移ライフ!

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押しまくろう「ポジティブ・スイッチ」~リオパラリンピックを終えて

2016-09-24 00:37:29 | 感動の出来事(スポーツ)
☆アッピア夫です。

「リオオリンピック」に続き「リオパラリンピック」も終わってしまいました。チケットが全然売れていないと言われていた現地での予想以上の盛り上がりにも驚きましたが、自分自身がこれだけ興味を持ってパラリンピックを観たのも初めてかも知れません。

これだけ盛り上がったのは、まずはテレビ中継のお陰・・・今回ほどオリンピックと変わらない位毎日色々な競技がLIVE中継されたのは、多分初めてではないでしょうか。

次に、補助器具の進化ですね。器具がどんどん高性能になると共に、それを自分の身体の一部として使いこなし、武器にしてしまう人間の凄さにも恐れ入りました。

石ノ森章太郎の「サイボーグ009」・・・私の一番好きな漫画ですが、今でも初期の単行本全21巻は私の大事な大事な宝物です。この世界観は「スターウォーズ」とも引けを取らない位大好きです。「スターウォーズ」が「宇宙を舞台にした壮大なオペラ」だとすると、「サイボーグ009」は、「古代~神話~伝説と言った神秘的な世界を舞台にした哲学的な物語」・・・

簡単に言うと「9人の改造人間が悪と闘う物語」なのですが、単なるヒーロー物語ではなく、改造人間であるが故の悲哀感を感じさせる物語です。そこに深い哲学があります。

パラリンピックで活躍した選手を観ていて、同じような「悲哀感を感じるヒーロー像」を見ました。自分の障害と向き合い、偏見や差別とも闘ってきたからこその「独特の悲哀感をも感じる強さ」・・・

今回特に気にかかったのが、女子陸上400m走で銅メダルをつかんだ「辻沙絵選手」・・・日体大4年の21歳。彼女は、生まれつき右腕の肘から先がなかったものの、小学生の時から健常者と一緒にハンドボールを始め、高校での活躍が買われ推薦枠で日体大に進学するなど、ずっとハンドボールで活躍。そしてリオパラリンピックを前にして、足の速さや瞬発力を買われ、陸上でパラリンピックを目指すよう勧められ、1年半前に陸上の転向・・・それは、大好きなハンドボールから離れることや、突然障害者スポーツに転向することへの悩みや葛藤も生み出すことに・・・

サングラスで表情の見えないスタート直前の彼女からは怖い位の悲壮な雰囲気さえ感じました。そして結果銅メダルを手にした彼女は、インタビューを受ける直前にこれまでずっと堪えていたものが溢れ出したようなくしゃくしゃの泣き顔に・・・そして表彰台では21歳らしいまだあどけない弾けるような笑顔と吹っ切れたような表情。

朝、忙しく出かける準備をする中で、運良く彼女の決勝の一部始終を観ることが出来、数分のことながら、素晴らしい映画か劇を観たような強烈な印象を貰いました。これからもずっと応援していきたい・・・

そして、東京パラリンピックPRのための閉会式でのたった8分間の見事な演出・・・障害者であるパフォーマーと音楽とダンスの見事な融合・・・その演出のテーマが「ポジティブ・スイッチ」で、「クールジャパン」の神髄を観た感じがしました。

「ポジティブ・スイッチ」は、素敵な言葉ですね。似たような言葉で某塾のCMで有名になった「やる気スイッチ」と言うのがありますが、私はその言葉はあまり好きではありません。何となく「子供に勉強をやる気にさせる」と言うような意図的な感じを受けます。それに対して「ポジティブ・スイッチ」は、自分で「前向きな気持ちに切り替える」と言う自主的な感じがします。

私も意識して、これからも自分自身の「ポジティブ・スイッチ」を押しまくっていこうと思います。

2016年9月24日 アッピア夫

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