波乱万丈 乳がん転移ライフ!

39歳で乳がん ステージⅢ告知。術後1年経たずに肝臓、骨に転移。そこから始まる長い転移ライフ!

ドキュメンタリー作家「立花隆さん」が逝去~好奇心の塊の著書を数多く残して・・・

2021-07-03 00:29:18 | 悲しい出来事
先週水曜日のコロナワクチン接種後、接種した腕にあった疼くような痛みも3日目にはすっかり引きました。
腕の痛みは8割~9割の人に起こる副反応で、それ以外には特に目立った副反応もなくまずは一安心・・・

そして、その同じ日にドキュメンタリー作家の立花隆さんが4月末に逝去されていたことが公表されました。
立花さんは膀胱がんを患っていて、残念ながら読んだことはないものの癌に関する本も執筆されています。

私がドキュメンタリーにどっぷりとハマっていた20代の頃に読み漁ったのが、柳田邦男さんと立花隆さんでした。

柳田さんは事故や事件、災害などでの事実の検証を重ねて、原因の真相に迫っていくサスペンス的な面白さ・・・
立花さんは興味のあることに関連する膨大な書物や資料を読み込み、その真理を追究する謎解き的な楽しさ・・・

お二人の作家によって、ドキュメンタリーって実はサスペンスであり、ミステリーなのだと知ることが出来ました。
真相や真理を知ることが、推理小説を読むのと同様にワクワクすることを教えてくれたことに感謝しています。

立花さんはとにかく好奇心と探求心の旺盛な方で、その興味の対象はありとあらゆる分野に及びました。
化学・医学・宇宙・脳などの自然科学から、精神・哲学・心などの人文科学、そして政治・経済の社会科学まで・・・

立花さんの数多くある著書の中でも、手法的には各界の第一人者と対談しながら真理を追究するのが真骨頂・・・
彼の好奇心の源は「人はどこから来て、どこに行くのか」・・・という、人間の根源的な問いだったようです。

その根源的な問いを追求するために、3万冊以上の専門的な書物を読み、100冊以上の著書を残しました。
彼が残してくれた数多い著書の中で、私が読んで心に残っている著書3冊を挙げたいと思います。

第3位:「精神と物質」

免疫システムの遺伝子研究で1987年にノーベル生理学・医学賞を受賞した利根川進さんとの対談書。
物質から出来ている生命体である人間と、脳・精神・心との関係を探っていくやり取りが知的でワクワクします。

第2位:「文明の逆説」

人間の文明で今も進化し続けるのは現代文明のみですが、過去に進化した文明は最後には必ず滅亡に向かう。
それは現代文明も例外ではなく、今起きている様々な問題を考えると、35年も前に書かれた現代への警告書。

第1位:「宇宙からの帰還」

こちらも30年近く前に書かれたもので、宇宙から帰還した宇宙飛行士の方々にインタビューした内容をまとめたもの。
地球を外から見るという特殊な体験をしてきた彼らが異口同音に語るのが「地球の存在は奇跡」だということ・・・

そして、宇宙に行った体験から、宇宙飛行士を卒業した後は聖職者になる人が多いことを知りました。
地球を外から見ることによって、人の精神性や心のありようまでをも変えてしまうことに強い衝撃を受けました。

コロナ禍になってからほとんどその動静が伝えられていなかった彼は、ひっそりとこの世を去っていきました。
彼がまだお元気で好奇心旺盛な時だったら、このコロナ下でどういうものを書いただろうかと想像させられます。

あなたが残してくれたたくさんの書物はずっと生き続けます。
立花隆さん、どうか安らかに・・・

2021年7月2日


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